■2015.09
日めくり 2015年09月(平成27年) ◄►
2015.09.01 8年目の日めくり
8年経てば小学生も成人だ。
我ながらよくぞ続けてこられたものだと思う。
書くネタには詰まっているし、劇的なこともそうは起こらず、
むしろ劇的過ぎると書くのが憚れたりという8年だ。
ここまで来たら「止まった時は何かあった時」ぐらいにはしようかとも思う。
要は多少はサボりつつも我が健康との二人三脚になっていくのだろう。
取りあえず10年は目指したい。
2015.09.02 祝!五輪エンブレム白紙撤回
そもそも最初に幕が落とされてお披露目となった時、
「このエンブレムは素晴らしい」と誰か感嘆の声をあげたのか?
対応のお粗末さが取り沙汰されているが、このデザインが不細工だったのだ。
白紙撤回は遅かったが、決して遅きに逸するものではない。
盗用だろうが、パクリだろうが、トレースだろうが(同じ意味だが)どうでもよくて、
この企業ロゴのような無機質な物件が無くなったことを喜びたい。
なんともケチが続く東京五輪だが、最悪からのスタートもいいじゃないか。
2015.09.03 抗日70年
中国の抗日70周年の軍事パレードの映像が世界中を駆け巡る。
“永遠に覇権を唱えず/永遠に拡張路線を取らず/一貫して平和的発展の道を歩む”と、
北米大陸まで余裕で射程に入いる弾道ミサイルを何機も行進させながら、
急ごしらえで設えさせた真っ青な空の下で、周近平は高らかに宣言した。
国威発動は全体主義国家の常套手段なので別にどうこうは思わないが、
「抗日勝利」「抗日勝利」と高らかに謳うが、日本は中国に負けた自覚は薄い。
そもそもそ「抗日戦争」終結後に彼らは平和を得たのか。朝鮮半島も同じ。
いずれにしても「平和」とはまったく無縁の一大イベントだった。
もっとも産経新聞の「だから安保法案の早期成立は必定」の論調もセコいが。
2015.09.04 不謹慎な話だが
関西で組織が分裂した。もちろん維新の党の話ではない。
日本最大の暴力団・山口組から山健組、宅見組、侠友会などが離脱、
名古屋の弘道会が仕切る本部はただちに絶縁・破門処分を出した。
すわっ、名古屋と神戸で抗争に発展か!?と思わず身を乗り出さずにいられない。
思い出すのは「山一戦争」といわれた80年代の山口組と一和会の抗争だ。
何せ死者25人、負傷者70人、逮捕者は500人以上。
テレビのニュース、ワイドショー、新聞、週刊誌が抗争の展開と行方をつぶさに伝える。
いやはや当時、会社の中でも侃侃諤々、燃えに燃えた(苦笑)
やくざの抗争が市民社会を脅かすという揺るがせない前提は前提として、
アウトサイダーたちの命を張った破滅劇には動かされるものがあるのだ。
早速、東スポやゲンダイ、フジの夕刊紙やアサヒ芸能が躍動してきた。
やはり極道の抗争はこうでなくっちゃいけねぇ。
一方で、両組織とも保身第一に大きな流血の沙汰にはならないという予測もある。
それではあまりにもつまらん。何のためのやくざか。
いや、もちろん不謹慎なことはわかってるが。
2015.09.05 土曜日は乗り切ったが
8月までセ・リーグは何故だか土曜日に首位が入れ替わることが続いていた。
夏の遠征を何とか勝ち越し、薄氷ながら首位を往く輝く我が名ぞ阪神タイガースだが、
例によって9月に失速気味。ヤクルトも巨人も後ろから虎視耽々と首位を窺う。
いや、虎が虎視耽々とされてどうする。
それにしても9月第一週まで激しい首位争い。残り21試合という状況。
ちょっと前なら、この胸突き八丁で虎キチも連日大盛り上がりの筈だ。
しかしスタンドに空席が目立つ。順位表ほどには熱気が感じられないのだ。
かくいう自分も今季はもう球場に行かなくていいかなと思っている。
それにしてもこのシラ~とした感じはなんだろう。
五輪エンブレム騒動に話題を持ってかれたわけでもあるまいに。
やはりセ・リーグ野球のあまりの低レベルにどこか白けているのだろうか。
2015.09.06 母子同源?
いつも腹ばかり立てて本当は申し訳なく思っているのだが、
母親の買い物に付き合って、どうにも我慢ならぬことがいくつかある。
先ずレジに並びが出ているにも関わらず、「あれはないか?これはないか?」と尋ねる。
小銭を使い切りたいのか、財布から小銭を全部出して店員に必要な分を摘まませる。
その長い列に並んでようやくレジを済ませた後、また売場に戻って買い物を始める。
「すべてカゴに入れてからレジに並べや、済ませたらもう買い物すんな」と喧嘩になる。さすがに売場で大声は出さないが、後ろから小突きたくなる。
帰宅したらしたで買い物袋を中身を取り出して、
「買ったのにあれが入ってない、おかしい」とレジ係を疑いはじめる。
もう日頃の言動からして、おかしいのがどっちなのか明白だ。
翻ってワタクシ(大概がこのパターンのオチだ)。
昨日、職場の同僚たちと深川界隈の寺社をめぐった際、
お不動脇の総菜屋で赤飯おにぎりを買ったときに5000円を出した(と思っている)。
それでお釣りは参拝用に10円玉を多目にしてもらったのだが、
帰りの電車の中で財布に1000円札が一枚もないことに気が付いた。
はて?これは変だ。625円の買い物で5000円を出したはずなのだが。。。
翌日、電話番号を調べて釣りの間違いがなかったか問い合わせてみる。
閉店後にレジを締めだが違算はなかったとの返事。
払ったのは5000円札ではなく1000円札だったのだろうか。
ここで「それはおかしい」と反論出来るほどワタクシは自分に自信がない。
・・・・ふと我が母の顔が浮かんだのはいうまでもない。
2015.09.07 歯医者
歯が時たま疼く。舌で探ると歯石が溜まっているのがわかる。
仕事帰りに歯医者に行くとマウスピースはちゃんとつけて寝ているのかと訊かれた。
ギクっ・・・完全にサボっている。
そもそもあんなものを付けて寝てられんと放っていた。
専門家が見ればわかるのだろう。
歯ぎしりのせいでかなりのダメージを負っていとのこと。
マウスピースは「ナイトガード」という。生理用品じゃねぇつうの。。。
「とりあえず歯石を取りましょう」と初見の若い歯科医。
歯医者に通ったのは「日めくり」のアーカイブを調べてみたら2010年6月のこと。
その日のタイトルは「生まれて初めての体験」だった。
子供の頃にまったく歯医者と縁遠かったおかげで、未だに勝手がわからない。
口を開けて歯を削られている間、舌をどこに逃がしてよいものなのか。
舌を削られるというイメージが湧いて、むしろ恐怖に舌が動いてしまう。
そもそも何分か前に初めて会った若い男にその恐怖を委ねるのだ。
こんなに簡単に理不尽な境遇に置かれていいものだろうか。
自分のビビりにも腹が立つ。単に歯石を取ってもらっているだけではないか。
2015.09.08 湿度100%
湿度が70%といわれれば何となく理解がいくのだが、
湿度が100%と天気予報でいわれると、
そもそもなにを以て100%なのだろうか?と思う。
そんな中、洗濯物を溜めこんでしまい、洗濯器を3度回した。
ここで部屋干しをしてもどうせ湿度100%なのだから関係ない。
いや湿度は110%、120%と計測されていくものなのか?
調べればわかるのだろうが。
2015.09.09 気持ちいい~!
台風一過の甲子園。
延長11回裏、マートンのサヨナラツーベースで巨人を粉砕。
ネットラジオで福もっさんの軽妙な解説も楽しい。
めっちゃ気持ちいい~!とはこのことだ。
2015.09.10 鬼怒川の堤防決壊
双子の台風の進路はそれなりに気にはなっていた。
台風18号は紀伊半島をかすめて東海地方に上陸の模様。
浜松はエライことになっているなとニュースを眺めながらも、
関東を直撃するわけでもなく、暴風域もないと聞き、そんな程度かと思っていた。
むしろ週末にはようやく晴れるのかと、やれやれという思いだった。
ところが昨日の帰宅電車の中、多摩川を渡って川崎市に入った途端、
自分のスマホから避難勧告を示すメロディが鳴り出した。
すると車内の乗客の携帯電話から次々と同じメロディが聴こえてくる。
同時受信は地震速報のサイレン音ばかりでなかったのだ。
どうやら川崎市の多摩区、高津区界隈に避難勧告指示が出されたらしい。
そういえば台風と離れたところにあった帯状に伸びた秋雨前線。
よもやこの雨雲が台風と相俟って北関東を未曾有の水害が襲うなど思いもよらなかった。
鬼怒川の堤防が決壊し、濁流に家が流される、屋根の上で救助を求める人たち。
被害の多かった常総市では行方不明者が出ているということ。
今まさに自衛隊、消防、警察が総出で救助にあたっている最中だ。
2015.09.11 正常化の偏見(バイアス)
帯状に長く雨雲が伸びた状態を「線上降水帯」という。初めて知った。
通常の集中豪雨は、幅20キロ前後の降水帯が停滞することで起こるらしいが、
昨日の栃木、茨城、今日の仙台を襲った線上降水帯は何と縦幅200キロに及んだという。
台風17号は日本列島沿岸から東に逸れて影響はないと思ったのだが、
その台風が線上降水帯を刺激し、熱帯低気圧化した18号も関与して大雨となった。
奇怪で複雑な気象システムが最悪のシナリオを描いて帰結したということか。
まさに畏れるべきは自然の脅威なのだが、その脅威に対して人間の反応は鈍い。
これもこの度初めて知ったが「正常化の偏見(バイアス)」という言葉がある。
災害時には、「逃げない理由」を見つけたがる傾向が、誰にでもあるらしい。
迫る危険を過小評価し「自分は大丈夫」「今回は平気だろう」と思い込む心理のこと。
怖いことに仙台で大震災で被災した人々にすら、そのバイアスは働いていたのだという。
人間は忘れる。いや、忘れることが出来るからこそ生きていけるのだろうが。。。
2015.09.12 急遽、江の島・鎌倉へ
職場の仲間たちと江の島から鎌倉を歩く。
私に感化されたわけでもないが、何故だか仲間内で御朱印めぐりが流行ってしまい、
そこに理事長の奥様も参加してちょっとした参拝ツアーを定期的にやっている。
実は今日は日光へ行く予定だった。
坂東霊場の専用納経帳に中禅寺の印が抜けているのが気になっていた。
何とも呑気な話だ。今、日光は参拝どころの話ではない。
それでも江の島、鎌倉の空は嘘のように晴れ渡っている。
湘南の海にはウィンドサーファーが繰り出し、穏やかな波に揺られている。
後ろから日射しを浴びて背中が熱い。滝のような汗が流れる。
山々を隔て、カレンダーが一枚めくられただけでここまで違うのか。
しかし水害の中で断水とは・・・。
まぁそれはそれとして行楽を存分に楽しめばいいのだけど。
2015.09.13 早朝グラっ
昨日の早朝の地震には思わず目が覚めた。
揺れ始めて何をやったかというと、まずズボンを探した。
パンツ一丁で寝ているとこうなるのだが、まだパンツを穿いていただけマシ。
もし風呂などに入っている時に大地震がやってきたらどうなるのか。
家財道具が倒れることよりも、天井が落ちてくることよりもなによりも、
フルチンのままどうにもならないことの方が恐ろしい。
そもそも緊急地震速報が鳴らなくなったのはどういうわけなのか。
2015.09.14 物騒な野球用語
御存じの通り、野球には「死」「盗」「殺」。物騒な用語が並ぶ。
「死球」「盗塁」「挟殺」。「犠牲」も穏やかではないし、「刺殺」などまんまだ。
さらに「二重殺」「三重殺」ともなれば連続殺人事件以外には考えられない。
マスコミが好んで使う「戦犯」、「粛清」は嫌悪すべき言葉。
かつて大学野球連盟に悶着あった時、某スポーツ紙が「空中分解」と見出しで謳った。
それが日航機墜落事故の直後だっただけに大いに顰蹙を買ったことを憶えている。
まったく、商業マスコミに倫理の欠片もないなと思ったものだ。
そしてとくにファンがよく用いる言葉に「終戦」がある。
(実際この言葉をタイガースファン以外からは聞いたことはないのだが)
昨日のカープ戦。マエケンの前に歯が立たず、3安打0封負け。首位陥落。
とても甲子園で見せられる試合ではなかったことで「終戦」の二文字が頭をかすめる。
いやいや去年「終戦」のタイトルを付けた途端に猛虎の確変が始まった。
とにもかくにも金曜日からの地獄の12連戦を生温かく見守りたい。
2015.09.15 白鵬欠場
ここ数カ月、白鵬の憂欝な眼差しが目立っていた。
大鵬の優勝回数を超えて「これから何を目標に土俵を務めればいいのでしょう」と、
NHKサンデースポーツで自問自答していた姿が印象に残る。
その辺りから土俵態度の悪さを指摘され、不用意な言動で急速にヒール化していく。
口も重くなりマスコミとの関係も上手くいっていないようだ。
協会不祥事の中で、横綱としての責任を全うし、尊敬を集めていたのが嘘のように、
「所詮はヤツも外国人さ」と心ない声が何度か大きな背中に刺さったことだろう。
その白鵬が今場所の初日、二日目と平幕相手に星を落とした。
いいオッサンが嬉々として座布団を放り投げる様がテレビに映り、なんとも滑稽。
翌日ついに白鵬の横綱在位初の欠場が発表される。
国技館前でのファンのインタビューでは「残念」「寂しい」の声が相次ぐ。
確かに大きな芯を失ったのは確かだろう。
現在、大相撲秋場所は三日目にして全勝はたったの四人だ。
2015.09.16 ニュースな夜に
いよいよ大詰めを迎えた安保法案。可決をめぐる攻防で騒然となっている国会。
なかなか始まらない理事会だか委員会だかの生中継をずっと流していた。
べつに積極的に安保法案の行方に注視していたわけではなく、
この夏、見物した国会議事堂の内部がテレビに映るのに気が向いていただけの話。
国会の状況が遅々として進まない合間に繋ぎのニュースが挟まれてくる。
いや「繋ぎ」とはいえない大きな刑事事件がふたつ。
熊谷市で殺害事件が起こり、犯人と思しきペルー人が確保されたとの速報。
それとJRのケーブル連続放火の犯人もようやく捕まったらしい。
「特徴的な黄色い帽子を被った姿が防犯カメラに映っており-------」
この自称ロックンローラーの豚野郎は「TH」ロゴのテンガロンハットを被っていた。
タイガースショップに並べられ、よくスタンドで見かける帽子だ。
豚野郎はJRに「やったことはやった。しかし業務妨害はしていない」と供述。
クソボケ!虎キチへの明らかな業務妨害じゃ。
2015.09.17 ソフトバンク優勝
ぶっちぎりて福岡ソフトバンクホークスがパ・リーグ制覇を決めた。
工藤公康は全部選手のおかげと謙遜していたが、いやはや用兵を含めて見事だった。
素晴らしい生え抜きが次々と輩出され、移籍組と絶妙に融合する。
勝ちパターンの選択肢の多さには本当に目を瞠る思いだ。
これは鷹ファンはたまらんだろうと思いつつ、ぶっちぎり過ぎて物足りなかったか。
まったく羨ましい限りだが、CSまでのモチベーションを保つことは簡単ではない。
・・・・ここで日シリ出場を逃すというのもまた一興だとも思うのだが(悪)
2015.09.18 激痛とキャンセル
昨日の未明より喉が痛くなった。
あまりの痛さに夜中に何度も目が覚める。
いや、普通にしていればそれほどではないのだが、
食べ物や飲み物を呑みこんだときに痛みが走る。
その内、つばを呑み込んだだけで、飛び上がるような激痛に見舞われるようになった。
口の中でつばは循環されている。普段は気がつかないが、人間は絶えずつばを呑む。
この痛みには憶えがある。20年前、同じような症状が起きて39度の高熱が出た。
職場近くのクリニックに駆け込んで診てもらう。
医者は喉の奥をペンライトを当てると半ば呆れたように「あ~あ、こりゃ痛いわな」と。
喉が炎症を起こして腫れあがり、しかも化膿しつつあるらしい。
「連休じゃなければ通ってもらうけど」と一週間分の抗生物質と鎮痛剤を処方される。
便利なので、かかりつけの病院は職場近くにしているのだが、
具合が悪くなると週末が困る。わざわざ休みの日に通勤ルートを行くのはありえない。
申し訳ないが今夜予定していた送別会はパスし、早々に仕事も抜けさせてもらった。
飲み会どころか、連休中は泊りがけで房総を巡る予定を立てていたのだ。
仕方なく宿もキャンゼル。この連休は実家の用足し以外はアパートに籠ることにした。
あーあ、9月に5連休が来るのは次は11年後だと。
2015.09.19 病院と鬼平犯科帳
間の悪いことに今日は母親の検診日。
よほど自分の方が具合が悪いのだが、母親の脳梗塞の経過検査も延ばせない。
飯も食えず、水を飲むたび激痛にもんどり打ちながら病院に付き添う。
母親を実家に届けて、さっさとアパートに引き揚げる。
実家には自分の寝る場所がない。これもどうなのかとは思うが・・・。
さてアパートで安静といっても、飲めない食べられないでは話にならないので、
ヤマザキのランチパックを死にそうになりがら食べ(大袈裟かな)、
ペットボトルのお茶を殆んど特攻精神で呑みこんではのた打ち回るの図。
不快指数満点の阪神戦の中継を観ていると熱が出そうなので、
衛星の時代劇チャンネルで『鬼平犯科帳スペシャル』を観る。
いやいや面白いのはわかっていたが、クオリティの高さを改めて認識。
『鬼平犯科帳』の秀逸なのは話の構成が普通の捕物帳と違うところ。
日常の些細な異変から火盗改の内偵が始まり、地道に盗賊どもの計画を探索する。
そして悪党どもが集結する盗人宿や御金蔵で一網打尽にする。
今や人間国宝となった中村吉右衛門の飄々とした重厚さは見事という他はなく、
脇役の連中までキャラクターが行き届いている。
その後は大相撲中継が始まり、引退した旭天鵬の大島親方のゲスト解説を楽しむ。
体調さえ良ければ今頃は房総半島を車でかっ飛ばしていた筈なのだが、
鬼平犯科帳と大相撲になってしまった。畜生・・・ま、いいか。
明日のゲスト解説は同じく引退した若の里の西岩親方。楽しみ。
2015.09.20 日本ラグビー!快挙!!
ラグビーW杯2015。
日本代表34-32南アフリカ。
夜半過ぎの生中継は見ていない。見逃したつもりもなかったのだが、
ダイジェストをほぼ一日中観て、ここに至るまでの日本代表の物語に触れ、
じんわりと感動が伝わって来て、挙げ句に涙腺が崩壊するまでになった。
ただし、これは反射神経みたいなもの。自分はラグビーに関してはニワカ以前だ。
引き分けを捨て、勝利へのリスクを選んでの見事な逆転勝利。
対戦相手のバリューといい、試合内容といい、昭和の少年漫画ばりの展開。
羨ましいのは反射神経で感涙などではなく、ずっと日本代表の物語を知る人たちだろう。
その人たちに心から「おめでとう」といいたい。
2015.09.21 改めてトリプルスリー
3割30本塁打30盗塁。滅多に出ないといわれるトリプルスリー。
今季はセパ両リーグで達成者が出た。ヤクルトの山田哲人とソフトバンクの柳田悠岐。
山田には神宮で何度となく苦汁を味わされたし、
柳田は交流戦の初端に浜スタの電光に穴を空け、快進撃中のDeNAの心をヘシ折った。
こいつらの何が凄いかといえば来季以降も達成を狙える延びシロを残していること。
かつて虎キチたちが集まって侃侃諤々やっていた球団公式掲示板というのがあったが、
そこで鳥谷敬のトリプルスリーへの可能性と期待のスレッドが何度も立てられた。
鳥谷か・・・現在、2割7分、6本、9盗塁。
とほほ。。。。
2015.09.22 日がなサンダーバード
アパートで安静中。次の9月5連休は11年後(しつこい)
ここまで連休中に惰眠を貪っているのは久々のことだ。
喉は相変わらず痛いのだが、飲み食いは騙し騙しなんとかやっている。
9月の虎は浜スタで痛ぶられ、東京ドームで痛ぶられ、
予定通り貯金を吐き出している。
中継を観ていてもつまらんので、新旧の『サンダーバード』が放映されていたので観た。
怪獣映画好きの子供にはずっと人形劇は物足りなかったし、今もCGは好きではない。
ところが面白いのなんの。旧作はいにしえのスタッフたちの熱意と冒険心に溢れ、
新作はかつての作り手たちに熱いオマージュを捧げつつ、新たな高見へ突き進む。
今の自分よりもずっと若いであろう作り手たちの才能に激しく嫉妬だ。
・・・なんで嫉妬するんだかよくわからんが。
2015.09.23 嗚呼・・・中村勝広
サヨナラ負けで消沈して宿舎に戻ったであろうナインと首脳陣に待っていた報せ。
阪神タイガースGM、中村勝広の急死。さすがに驚いた。
おそらく中村GMを快く思っていなかった虎キチたちも多かっただろう。
かくいう自分も、あの負のオーラは勘弁してくれと思っていたし、
ある意味で暗黒時代の象徴くらいに決めつけていた。
だからといってチームの窮状をよそに死んじまうことはないじゃないか。
東京の虎キチに「でっかいお土産を持って戻ります」と約束した23年前の9月。
自分が9月の虎をまったく信用していないのはあの年のトラウマがあるからなのだ。
とくに夏のロードをそこそこの成績で乗り切った年はロクなことがない。
しかし虎キチたちの誹謗中傷が蓄積し、心労が重なったのであれば申し訳なかった。
くれぐれも甲子園に亡霊となって現れるのことなく、しっかりと成仏してください。
永遠の青年将校に心から合掌を。
2015.09.24 最後まで見とどけるのが「男」
そんな東映やくざ映画のコピーがあった。確か『最後の博徒』だったか。
中村勝広氏の喪章をつけて臨んだナゴヤドーム。
相手のドラも谷繁と和田の引退試合というなんともなシチュエーションで、
12安打を放ちながら好機をことごとく潰し一敗地にまみれた阪神タイガース。
とうとうすべての貯金を吐き出して、明日からの地獄の広島三連戦を迎える。
混戦のセリーグはヤクルトと巨人の優勝争いと、阪神と広島の3位争いになった。
それにしてもストライクボールなのにスクイズを失敗したり、
二者連続押し出しで得点を献上したり、ここぞという場面でのメンタルが弱すぎる。
まったくお前らは猫か!どこが虎なんだ。
しかし何の因果か、関東にいながら阪神ファンになってしまった科があるとするなら、
最後まで見届けるのが男ではないのか。堂々と中村勝広を送ってあげよう。
例え憂欝な気分がさらに膨らむことになったとしても。
「最後まで見とどけるのが“男”」の惹句は、
「男が男に徹するとき、血よりも赤い火花が散る」と続く。
・・・いえ、まさか広島には行かないですが。
2015.09.25 寝られるか!
喉の痛みは完全に癒えたわけではなく、小康状態といったところか。
そんな状態にもかかわらず西国観音霊場を巡る計画を立てていた。
先のシルバーウィークで房総の宿をキャンセルしてまでも完全休養にあてたのは、
ひとえにこの週末の西国行きがあったがためだった。
計画はとんだ強行軍だ。
強行軍の初端は残業したのち22時半池袋発の深夜バスで西へ向かうというもの。
さて深夜バスだが、何度も利用しているのだが、未だにまともに寝られた試しがない。
しかも今回は安く済ますつもりで4列シートの格安バスだ。
あえて寝不足の状態で乗り込んだのだが、やはり狭い。
例によって出発後すぐに消灯となるのだが、暗くされると目が冴えてしまう。
昼間の電車や長距離バスだと幾らでも鼾を掻いていられるのだが、
「さぁ寝ろ」とお膳立てされるのがなによりも苦手。
そもそも歯軋り防止のマウスピースも無呼吸症候群のC-PAPにしろ、
寝ながら何かする類いのものは悉く挫折してきたのだった。
昔、福岡から寝台で東京を目指したものの、全然寝られなくて岡山から新幹線に乗った。
札幌から函館までまんじりとも出来ず、盛岡から新幹線に乗ってようやく眠れた。
ブランケットを頭から被って、光と音が洩れないようにスマでYouTubeを操作。
桂米朝「はてなの茶碗」から「中島みきのオールナイトニッポン月イチ」
挙句は田原総一郎、小林よしのり、辻本清美の鼎談を聴くが寝られない。
その内、イヤホンの差しっぱなしで耳が痛くなる。
4列シートの狭さを嘆くが、3列でも結果は同じこと。
しかも窓側だったため、休憩時間中に隣が寝ていたら降りられない。
「おしゃべり、音漏れ、食事は禁止だが、消灯なしでスマホ、ノートPC、読書OK」
そんな深夜バスはないものなのか。
2015.09.26 白鷺城の周辺を
梅田から一時間半かけて姫路へ。明石大橋からの記憶がなく、8時半に到着。
播州を訪れたのはほんの2年前だったが、随分と昔に感じられる。
あの頃はまだ2冊目の朱印帳だったが、今は20冊を超えたのだからさもありなんか。
姫路で下車したのは初めて。駅からのメインストーリートの先にあっさり姫路城が。
姫路には乗換でホームには降りたが、まだ姫路城は大改装中だった。
白鷺城を文字って「白すぎ城」と呼ばれる通り、あまりの白さに驚く。
しかしさすがに世界遺産。その美しさには息を呑ませるものがあった。
神姫バスの一日乗り放題のパスを買い、時間の許す限り市街、郊外を行く。
西国第27番札所・書寫山 圓教寺と加西市に足を延ばし西国第26番・法華山 一乗寺。
それにしても書寫山のケーブルの頂上から眺望する姫路の市街地は素晴らしいのひと言。
市街地の先に瀬戸内海がひろがり、近くに淡路島、遠くに四国を臨む。
鎌倉の長谷寺から三浦半島、その先の房総半島を展望するのとではスケールが違う。
札所巡礼にはそれなりの苦労はあるが、修行道場には絶景スポットが多い。
2015.09.27 和泉から紀の国へ
新今宮から南海の和泉大宮で下車し、ここでレンタカーを借りる。
西国第4番札所・槇尾山 施福寺。西国巡礼でも難所に数えられている。
とても大阪府内とは思えぬ山奥へと、カーナビで案内されるまま進んでいくと。
舗装されていない荒れ道がやがて細くなり、道とはいえないぬかるみとなる。
やっとの思いで車をバックさせて山の縁に停める。
そこから「裏登山道」と書かれた山道を30分ほど登っていくのだが、
難所とは聞いていたが、普通の山登りになるとは思っていなかった。
30代ならいざ知らず、病いが癒えたかどうか判然としない中、それはそれはキツかった。
その後、峠を越えると知らぬ間に和歌山県に入っていた。
西国第3番札所・風猛山 粉河寺。本尊の千手観音は絶対秘仏、どこにいるのやら。
そこから和歌山市内に入るかどうか案じた結果、高野山の方面へ。
麓の慈尊院と丹生官省符神社、丹生都比賣神社には行きそびれていた思いがあった。
弘法大師ゆかりの寺社は存在自体は渋いのだが、堂々たる世界遺産ではある。
そこから和歌山市内まで急ぐことになるのだが、計画もなにもあったものではない。
西国2番札所・金剛宝寺護国院。紀三井寺の通り名の方が有名か。
長い石段を昇るとそこにもまた絶景が広がる。本当にお腹一杯だ。
午後6時に返却予定のレンタカー屋を目指して高速道路をすっ飛ばす。
関空へ架かる橋などをチラ見しながら、臨空タウンの夕景の中を飛んでる気分だった。
2015.09.28 飛鳥へ
朝一番で藤井寺の西国5番札所・紫雲山 葛井寺に参拝。
予定ではそこから箕面に向かうつもりだったが、ふと路線図に目をやる。
すると近鉄南大阪線の延長沿いに西国霊場の札所があることを見つけた。
地元の人間ならば当り前のことかもしれないが、奈良行きはこの瞬間に決めた。
西国6番札所・壺阪山 南法華寺。そして西国7番札所・東光山 龍蓋寺。
ここもそれぞれ壺阪寺、岡寺の名称の方が通っているか。
いずれにしろ初めて飛鳥(明日香)地方に足を踏み入れる。
壺阪寺も岡寺も御本尊を常時開帳しているのが有難い。
両院とも西国の札所といってもいわゆる観光寺とはひと味違う趣に溢れている。
近鉄吉野線。ローカル然とした平日の駅舎に人はまばら。
壺阪寺のそれほど人気を感じさせない山麓に忽然と現れる一大伽藍。ゾクっとする。
バスの便が悪く、岡寺からは飛鳥寺を経由してそこそこの距離を歩いてみた。
何もない田園風景に、ぽつんと立つ「明日香村」「高松塚古墳」のプレート。
こんな長閑な田舎に日本史の起源を思い、これも大きな感慨だった。
2015.09.29 激痛と巡礼と甲子園
一昨日、紀三井寺に向かう途中、車に轢かれて貧死の猫にとどめを刺してしまう。
その祟りでもないだろうが、抗生物質が切れて喉の痛みが強烈にぶり返していた。
宿泊は例によって「あいりん労働公共職業安定所」真向かいの簡易宿だった。
大浴場つきで一泊1700円。アメニティなし、それ自体は文句はない。
ただ騒音で窓が開けられない。窓の外が非常階段の踊り場になりゴミが山積みだ。
当然空気が澱み、さらに阿呆な話だが煙草も止められない。
ものを飲み込む際は針を呑むが如き激痛が走るが、煙はまったくスルーなのだ。
高熱が出て身体がしんどいわけでもない。だからひたすら歩いたのだが、
その内、声も出なくなった。こんな状態では会話も出来ずロクな話も出来ない。
さて、今回の関西行きには西国霊場めぐりと合わせ、もうひとつの大きな目的があった。
生まれて初めて甲子園で阪神・巨人戦を観るという、個人的な一大イベントだ。
正直、甲子園もタイガースも終戦ムードが漂っていたが、そこは伝統の一戦。
マウンドには藤浪晋太郎。今季タイガースの最大収穫は若きエースの確立に尽きよう。
実は猫を轢いたのが気になっていたのだが、奴は猫ではなく虎だった。
両軍ともにチーム状況は最低に近い中、藤浪の粘投だけが光った試合だった。
終わってみれば2-0の完封勝利。個人的には甲子園勝利は10年ぶり
…上記の理由で、またしても関西の友人たちに連絡もなく素通りしてしまう。
本当に申し訳なかった。ごめんなさい。その内、相手にされなくなるか。
深夜バスで悶々としながら早朝に新宿着。そのまま出勤。
そのまま出勤というより、職場に顔を見せて耳鼻咽喉科に直行。
点滴を受けるベッドに横たわりながら、ようやく眠った気になった。
2015.09.30 点滴
二日続けて点滴。医師は喉の奥を覗き込みながら「それにしても酷でぇな」と。
「なんで内科に行くかね。こういう場合はすぐ耳鼻科に来なきゃ」とたしなめられる。
おそらく耳鼻咽喉科に診てもらったのは生まれて初めてかもしれない。
しかし点滴はお世辞にも上手だとは言えない。痛いのだ。点滴ってこんなに痛かったか。
もともと自分は血液検査の時もそうだが、腕の血管が見つけにくいらしく、
昨日の左腕は青く腫れ、今日の右腕にはふたつ針の穴が作られた(汗)
点滴で身体の中に抗生物質などの薬剤が廻って、酔っ払ったようになる。
月曜日に有給休暇、昨日、今日と早退ではまったく話にならない。
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