■2015.10

日めくり 2015年10月(平成27年)         



2015.10.01 和田豊辞任

デイリースポーツ紙に「熱くなれなかった和田野球」という記事が連載されている。
タイガースの御用紙だと思っていたので珍しくシビアな論調が目を惹く。
「“いい人”じゃ勝てない」。和田豊をこれほど的確に表す言葉はない。
4年間の監督生活。歴代阪神監督の中では決して短い年数ではなかったが、
一番の仕事が藤浪をクジで引き当てたこと。
生え抜きの誰ひとりも育てられず、外国人頼り、移籍選手頼りに終始。
結局、和田が鼓舞して選手が一丸となった姿を見たことはなかった。
球団創立80年。監督の集大成となるべく今季が最も酷かったと思うのは自分だけか。


2015.10.02 ヤクルト優勝

ヤクルトの優勝は今季のセ・リーグを象徴したものになった
実際、どこのチームにも優勝のチャンスはあったのだ。
別にオーソドックスな真中采配が優秀だとも思わないが、
2番、3番、4番の破壊力と後ろ三人の外国人投手が機能した。
何よりも選手が一丸となって頑張った印象があった。
小川前監督の低迷期の遺産を機能させたのは、どこかの在阪球団とは大違いだ。
とにかく本音は巨人の優勝が阻止されたことを喜びたい。
そう、阪神ファンの暗い情念なんてこんなものよ。


2015.10.03 日本代表、サモアに快勝!

ラグビー日本代表がサモアに完勝した。
見るからに獰猛な野獣のような相手をスクラムで押し負けず、
決死のタックルで突進を封印していく。
それでも決勝トーナメント進出が難しくなっているという。
ラグビーの激しい肉弾戦を見ていると、
南アフリカとの激闘を終えた後、タイトな日程のスコットランド戦が惜しまれる。


2015.10.04 なんじゃ?お前ら

勝てばクライマックス進出が確定する決戦の甲子園。
カープに0-6。どうしようもない完敗だ。
選手に和田豊の辞任発表で花道を飾ってやろうという気概もなく、
チーム全体がすでに死に体となっていたか。
カープの残り試合の結果いかんによってはまだ望みはあるものの、
もうお前らのクライマックスなんて見とうはないわ。
もともと誤審の試合でカープには借りがあるんじゃけんのぉ。


2015.10.05 テレビを観ていて・・・

川端康成がノーベル文学賞を受賞したときのニュースは憶えている。
それまでは湯川秀樹と朝永振一郎の二人だけだった。
日本人が滅多にとることが出来ない賞というイメージだったが、
21世紀になってから日本人の自然科学部門での受賞が相次ぐ。
今年もノーベル賞で日本人の大村智博士が生理学・医学賞を受賞した。
「線虫の寄生によって引き起こされる感染症に対する新たな治療法に関する発見」
だそうだ。何となく物理学や化学賞よりわかりやすい・・・ような気がする。
「成功者は失敗の話はあまりしないが、普通の人の何倍も失敗している」
「若いうちはどんどん失敗してください」と大村博士。
さてワタクシ、まだ失敗が出来る猶予は残っているのか。
そしてPPTが大筋合意となったらしい。
今、テレビでは地元の甘利明経済担当相が成果を朗々と語っている最中。
「国家百年の計」とのことだが、表もあるが裏もある。その後の評価に注目したい。
またNHKではラグビー日本代表監督エディ・ジョーンズの特集をやっていた。
元気な爺さんだと思っていたら、なんと一学年だけ上だった。


2015.10.06 あゝやってもうた!

昨日の「日めくり」でTPPと書いたつもりが、PPTとやってしまった。
それに気がついたのは朝の電車の中。
いくら読み手の少ない辺境のページとはいえ、なんとも恥ずかしい。
職場のMyパソコンでHPにアクセスして訂正することも出来ず、
恥を放置しまま仕事が終わるのを待つが、こんな時に限って残業だ。
だが、ここで開き直ることにする。もう晒すだけ晒したろ。
しかも、TPPをPPTと誤った理由もわかっている。
TPP(Trans-Pacific Partnership)が話題になるずっと昔から、
自分の業界ではPPTの方が馴染んでいるのだ。
TSUTAYAのレンタル納入システムをPPT(Pay Per Transaction)という。
DVDソフトをTSUTAYAに卸し、レンタル料金の3割ほどがメーカーの取り分となる。
昔はそれなりに美味しいシステムだったが、
今や料金も回数も目減りし、散々なシステムになってしまった。。。。


2015.10.07 蒸し返すのもなんだけど

本当は浮気沙汰を暴力団に一億払って解決した監督の方がもっと問題だが。
今、プロ野球界は巨人の福田投手の野球賭博に話題が集中している。
巨人としても警察沙汰やマスコミ沙汰になる前に手を打ったのだろうが、
週刊誌も他にも出てくるだろうと犯人探しに躍起だ。
阪神タイガースから不埒者が炙り出されないことを祈るばかりなり。


2015.10.08 さらば関本賢太郎、第二の人生も必死のパッチで

世代交代の力学が潮流となってプロ野球界に押し寄せたのかもしれない。
今季は一時代を築いた選手の引退が相次いだ。
山本昌、小笠原道大、和田一浩、谷繁元信、西口文也、斉藤隆、谷佳知。
このメンツの中で関本賢太郎もユニフォームを脱ぐ。
♪勝負をつけろ 今こそ 頼むぞ賢太郎 みなぎる力 燃えたぎらす 根性魂~
「根性魂」とはダッさいフレーズだなと今でも思うが、「必死のパッチ」と通ずるのか。
プロ野球全体から見れば地味な選手だろうが、阪神ファンには人気があり、
甲子園の雰囲気にも縦じまのユニフォームにもよく馴染んでいた。
バットを短く持ち、渋い当たりをセンター前に運ぶ職人のイメージだが、
何といっても東京ドームで澤村から放った代打逆転満塁本塁打。
あれはスタンド総立ちの中、思わず涙が出た。
自分の中の数少ないホームラン列伝が関本のバットから放たれたのは嬉しかった。
こうして過去がまたひとつ積まれていくのだろうが、
まだ若いのだから第二の人生も必死のパッチで突き進んでほしい。


2015.10.09 仕事が溜まれば洗濯物も溜まる

仕事が溜まって、この一週間は毎日残業となった。
残業といっても午後8時までで、以前の会社では定時みたいなものだが、
仕事柄、目に来るダメージが半端ではない。数をこなせない仕事なのだ。
夜の8時に職場を出れば帰宅は10時近くなる。
そうなると溜まるのが洗濯もの。夜の10時では洗濯機は回せない。
炊事、掃除、洗濯の中で、どうにも避けられないのが洗濯。
取りあえず洗濯物を大きなボストンバッグにつめてみる。
コインランドリーに持って行くか、実家に持ち込むか。
どちらにしてもパンパンに膨らんだバッグが重すぎて話にならない。
幸い、祝日連休の出勤は回避されたが、連休中はまたぞろ出掛ける。
実にどうってことのない話だが、目下、一番の悩みどころではある。


2015.10.10 いびきと放屁と雑魚寝

休日出勤か?職場の仲間と伊勢参りか?で二転三転した連休。
最終的に休日出勤が無くなり、計画通り伊勢に行くことになった。
同行三人。18時に車で出発し、四日市のオールナイトのスパで仮眠する予定。
お伊勢参りといっても、せっかくの機会なので伊賀から志摩まで一之宮参詣を計画する。
やたらと「盛って」しまう悪癖に仲間を付き合わせてしまうことになったが、
こちとら彼らとはひと回り以上もオッサンなので、いらん配慮は要らないだろう。
さて四日市のスパには23時過ぎに到着。週末はオールナイト営業だ。
天然温泉でゆっくりと運転の疲れを癒し、あとは仮眠室で雑魚寝となるのだが、
50人ばかりのキャパはほぼ満杯。オヤジたちのいびきの大饗宴。
無防備になるとケツの穴も無防備になるのか、あちこちで屁も連発。
こりゃたまらんと閉口したが、深夜バスの4列シートよりマシってもんだ。
1時に寝て、熟睡したんだかどうかわからず、5時に目が覚める。
何より、すぐに風呂に入れるのは有難かった。


2015.10.11 お伊勢参り

朝の8時に伊賀に到着。その後に鈴鹿、津、伊勢、志摩と南下する。
そして鳥羽の港から17時40分発の伊勢湾フェリーでゴール。
お伊勢参りというより、実質、日帰りの三重県縦断といったところか。
前回の式年遷宮の年に訪れたときほどの混雑はないと思いきや、
伊勢自動車道の出口が封鎖されて大渋滞。
安倍首相が伊勢志摩サミットの下見に来ているのだそうだ。
これで大幅に予定が狂う。
車を市庁舎の臨時駐車場に停め、外宮から内宮までタクシー移動。
まさか、、、はるばる車で乗り込んでタクシーを使うと思わなかった。
最後の志摩の伊雑宮では16時過ぎに到着。
鳥羽まで飛ばしてフェリーに乗って、一時間ほどの航行中に爆睡。
運転を交代しながら真夜中の東名をひたすら東京方面へ。
アパート近くのパーキングに車を入れたのは夜中の2時半だった。
小さな車に巨体の男三人の強行軍だったが、いい思い出になったか。


2015.10.12 洗濯に散髪に睡魔に

実家に車を戻しにパーキングから出したのが、午後19時前。
それまで洗濯して、近所の床屋に行き、また洗濯して過ごす。
洗濯機を3回も回せばそこそこの時間は過ぎていく。
幸い、秋晴れで絶好の洗濯日和だった。
いや、本来は「体育の日」なのだから運動日和となるのかもしれない。
CSは3点差がついた時点で、日ハムとロッテ戦にチャンネルを替える。
「最後まで見届けるのが“男”」とか言っておきながら、我ながら軽い。
札幌ドームの試合を見ている内に睡魔が来て少し落ちる。
やはりもう若くはない。長距離を運転した余韻で、どんより疲れている。
駐車代は1200円。ま、そんなものか。


2015.10.13 日本ラグビーが見せた敗者の美学

「敗者の美学」という常套句に、抵抗感が付きまとうのは知っている。
しかし「歴史を変える」として大会に臨んだラグビー日本代表。
過去、一勝しか出来なかった弱小チームが今大会に残したものは、
まさしく「敗者の美学」ではなかったか。
目標としていたベスト8に残れなかったのだから、彼らは敗退者ではある。
確かに南アフリカに勝ったサプライズは語り継がれるだろう。
しかしそれとても日本のラグビー界の歴史を変えたに過ぎない。
3勝1敗で勝ち上がれなかったのはW杯史上初なのだそうだ。
このことを以て、間違いなく彼らは記録に名を残した。
おそらく世界に称えられる記憶も残しただろう。
記者会見の五郎丸の涙に「敗者の美学」を見出してもいいのではないか。


2015.10.14 漫画雑誌

たまにスマホを忘れて出掛けてしまうことがある。
またスマホの電源を入れようとしたが、バッテリーが切れているなんてこともある。
最近はすっかり本を読まなくなってしまうと、帰りの電車が暇でしょうがない。
そこで安価で暇つぶしになるものはないかと駅の売店を物色し、
さいとうたかを、リイド社の漫画雑誌を買う。
『鬼平犯科帳』『仕掛人・藤枝梅安』『剣客商売』の3本立て。
そうか、今、漫画雑誌を読もうとすると、
こういうのを買ってしまうのかと我ながら思う。
そもそも漫画雑誌を買うなんていつ以来のことだろう。
下手をすれば21世紀に入って初めてかもしれない。
漫画雑誌を開いた途端に漂うインクの臭いがここまで強烈だったか。
スマホを忘れて気がついたことは、スマホが無臭であるということか。


2015.10.15 連日の残業と飛び交うみじんこ

先週以来、仕事が溜まりに溜まり、残業の日々。毎日12時間は映像を見ている。
何故か慢性的な便秘に見舞われ、一昨日あたりから飛蚊症に悩まされている。
目の前に埃のようなものがチラチらするというよりも、
みじんこのような透明の物体が視線の動きに従いながらぐにゃぐにゃ動く。
よく起こることでもあり、おそらく思い当たる人は多いだろう。
溜まり仕事もメドがつき次第、眼科に行こうかどうかと思いつつも、
単なる生理現象のような気もするので、なんとも億劫な話ではある。
それにしても残業でグダグダなところに飛び交うみじんこ。
なんとも締まらない秋の与太話だ。


2015.10.16 なんかパッとした話題はないものか

俄かラグビー熱も落ち着いて、気がつけばクライマックスシリーズ。
巨人が負ければすべて良しと、虎キチは暗い情念を湿っと燃やしているが、
ソフトバンクが早々に日本シリーズ進出を決めてしまったのは鮮やかだった。
とくに「下剋上」のタオルまで作ったロッテに、強さを見せつけたのは爽快だ。
…いかん。どうも負けてざまぁみろみたいな感じに陥っている。
収賄疑惑にデータ改ざん。日本人の素養も美徳も真面目さも大したことはない。
傾いたマンションの映像を眺めつつ、なんかパッとした話題はないものかと。
明日、監督要請を受けた金本知憲から正式な返事がくる。
さぁ、どうなるものやら。


2015.10.17 鉄人、「覚悟」の監督受諾

ここだけは自分の記憶に自信を持っているのだが、
12年前、金本知憲が来た時、我々は救世主が来たと諸手で大歓迎したわけではなかった。
第一義的に超大物招請の期待は中村紀洋だった。そのため金本も背番号を空けていた。
結局「ノリは逃したか」という失望感に「金本だけかよ」との空気すら漂っていたし、
何よりも金本自身の成績も緩やかに落ちていた。そもそもその時点で35歳だ。
ところがその金本が、その背中が、ぬるま湯体質の球団を一変させる。
あっという間にファンも心を掴まれて「アニキ」と慕った。
2003年、2005年のリーグ優勝は金本の存在があってこそだと断言してもいい。
間違いなくタイガースにとって恩人といってもいい存在だった。
確かに球団が新監督に金本を招聘すると聞いた時に、大いに違和感があった。
しかしぬるま湯体質が再び指摘されつつある中で、その違和感こそ必須なのではないか。
何よりも「負け癖」「ぬるま湯」にもっとも違和感を感じているのは金本自身だろう。
歴史も伝統も人気もあるが実績に乏しいという根源的な矛盾を抱える阪神球団。
これから金本は間違いなく茨の道を歩くことになるだろう。
勝ち負け次第で、あっという間に誹謗中傷に変わるのは甲子園でも東京の球場でも同じ。
今まで多くの監督たちが石もて追われるようにユニフォームを脱いだ。
真弓明信など監督前と監督後では人物のイメージまで一変させてしまったのではないか。
そのことも含め南球団社長は金本を説得する際に「覚悟」の言葉を用いた。
「覚悟」を決めた鉄人がどのような指揮官となって球団を、選手を変えていくのか。
まったくファンとしても期待半分不安半分の金本監督だが、大いに興味が湧く。
そして再び監督として縦ジマを着るアニキの覚悟に、まずは感謝をしたい。


2015.10.18 スポーツ各紙一面が胸糞悪い件

実家に向かう駅で売店を覗いたところ、
各スポーツ紙の一面は軒並み「原」「原」「原」の文字。
原の辞任などもともと既定路線であったろうに。
「CS制覇!日本シリーズ進出」の一面を買い漁ろうとした燕ファンはがっかりだ。
まったく関東エリアのスポーツ紙はどこまでも腐っている。
と、怒り心頭になりながらも、
「金本監督」をトップから4面ぶち抜いたデイリースポーツを買うのであった。


2015.10.19 金本の監督就任会見をYouTubeで見て思ったこと

「試合に挑む気、何が何でも勝つんだという気が少し欠けていたんじゃないかなと」
「見ていて面白いワクワクするようなチームを作りたい」
「とにかく監督、コーチ、一軍も二軍もフロントも結束して戦うチームを目指す」
ファンがチームに感じていることと、ファンが新監督に言って欲しい言葉。
すべてを過不足なく伝えてくれた。なかなかクレバーではないか。
やはりイズムが明確な人の言葉は聞いていて気持ちがいい。
勝っても負けても久々に阪神タイガースに「物語」が生まれるような気がする。
もし自分が選手だったとしたら、さっそく庭に出て素振りを始めるのだが。


2015.10.20 高橋吉伸監督誕生に思う

セ・リーグは2年で全球団が監督を一新させた。
大物選手の引退もあり、ここまで世代交代を感じさせる年も珍しい。
その中で、巨人は原退任に伴って高橋吉伸の監督擁立に動いた。
以前より水面下で読売グループもタイミングを計っていたはずだ。
確かに読売巨人軍の監督となれば名誉なことではあるのかもしれない。
しかし純粋にプロ野球選手としての吉伸の思いはどうなのだろう。
元々幹部候補生であったとしても、選手として完全燃焼したいのは当然の気持ちだ。
どうも今回の球団のやり方はそこを完全に黙殺した強引さを感じる。
結果、高橋吉伸外野手としてのアイデンティティは蹂躙されたのではないか。
しかも「バックアップするから高橋君の思い通りに暴れてくれ」とはならない。
あらかじめ「原野球の継承」という方向性が決められた上での要請だ。
別に巨人の監督人事などどうでもいい話だが、読売らしいなと思った次第。


2015.10.21 突然の網膜裂孔レーザー手術

飛蚊症が一週間も続き、さすがに「変」だとなり、昼休みに職場近くの眼科へ。
眼底検査の結果、網膜に二か所ほどの穴が見つかり「網膜裂孔症」と診断された。
このまま放置しておくと「網膜剥離」になるらしい。
網膜剥離など格闘アスリートがなるものだと思っていた。
日頃から目に負担をかけているとはいえ、その一歩手前まで来ていることに驚く。
「手遅れにならない前に今からレーザーで固めてしまいましょ」と女医先生。
区分としては「手術」なので、保険も調べられたらいいですよ。だと。
ちょっと待て、保険云々よりも今から手術代をATMから引き出さなければならない。
そもそも出し抜けに「手術」といわれても。心構えもなにもあったもんじゃない。
確かに「手術」というよりも感覚的には「治療」なのだが、
目にレーザーを照射して出血を塞ぐなど、そもそもの理屈がわからない。
わからないまま、機械の前に座らせられて両手でグリップを握り、顔を固定させられる。
目が閉じないような輪っかをはめられ、完全に「時計じかけのオレンジ」状態となり、
「では打ちますよ~」と閃光一線。視界が光で覆われ発射音が脳天に轟く。
「痛っ」口には出さなかったが、レーザーが網膜を突き刺さすのがわかる。マジ痛い。
涙をボロボロと流しながら次々と打ち込んでくる。「力まないで」といわれても無理。
「他にも穴がないか確かめますよ、左下の方を見て~」
「はい、もうひとつ見つけました~では打ちますよ~」ドン!。。。。
子供の頃「逆さ睫毛」の手術がしばらくトラウマになっていたが、完全に甦る。
胃カメラ、歯の麻酔、点滴とどうも自分は人よりも痛がりなのかと思う。
数時間後にはこうして駄文を綴っているのだから大層な話ではないのだろうが、
その時は大袈裟ではなく「地獄の鬼さえヘド吐く所業」だと思った。


2015.10.22 明治の安打製造機ゲット!

県岐商の高橋純平に、あるぞ関東一のオコエ瑠偉!と予想された阪神のドラフト。
ところが球団は六大学の安打記録を更新した明治大学の高山俊を1位指名。
「あれ?新監督は将来の4番を獲るのではなかったか?」と即戦力獲りは意外だった。
ヤクルトと競合。金本は左手で封筒を追いかけるように掴み取る。
ガッツポーズは真中ヤクルト監督。う~ん、我れらが新監督の最初の大仕事はコケたか。
ところが一転して「交渉権獲得は阪神球団」と訂正のアナウンス。
真中のとんだ勘違いで、ガッツポーズをやり損なった新監督。
モニターを注視していた高山君が急展開に表情を強張らせているように見えた。
しかし即日、明大に乗り込んだ新監督は「将来性を評価した」と伝える。
決して即戦力の安打製造機を獲ったつもりはないと。
「記録のためミート打ちしてましたが、バットスピードには自信あります」と高山君。
金本のサイン入りパスを持参していた2位指名の坂本君ともども、上々のドラフト。
何より自分も新監督のドラフト初体験に伴走していたような楽しさがあった。
どうやら、この新監督とはシーズンを一緒に闘う気分になれそうな気がする。


2015.10.23 産経の辛辣なコラム&社説

今朝の産経新聞のコラムと社説は強烈だった。別の言い方をすれば面白すぎた。
例の巨人3選手による野球賭博事件に対して言及したものだ。
まず読売巨人軍は今回のドラフトを辞退すべきだったと書いている。
社説の原文をそのまま引用すると、
「巨人の久保博球団社長は“野球史を汚すような選手を出したことを深くおわびしたい”
と陳謝したが、発表翌日の新人選手選択会議には“有望な新人を獲得する唯一の手段”として参加した。3選手の中には4年前のドラフト1位投手もいる。どうして球団の膿を出し切ったと言い切れない中で、新たな有望選手を胸張って迎えることができるのだろう。」さらにコラムでは「今季で辞任する原辰徳監督が3年前、女性問題で何者かに脅されて1億円を支払った不可解な事件も記憶によみがえる」と蒸し返す。
確かに産経の言い分には一理ある気がする。
「気がする」と消極的なのは、この賭博問題が阪神にも及ばないか心配だからだ(笑)。
それにしてもドラフト指名を6位までにとどめた阪神球団と比べ、
巨人は辞退どころか育成を含めて16人の選手をごっそり獲る。
とにかく獲るだけ獲って、駄目ならあっさりと切り捨てるつもりなのだろう。
高橋吉伸の監督就任も含めて相変わらずやることがえげつない。
そして産経は、巨人の全職員、全首脳陣、全選手の携帯電話を調査せよと書く。
さすがにそこまですべきだとは思わないが、
このところ清武の乱、自由枠選手の裏金問題、原の1億円スキャンダルと、
球界の事件史のすべては巨人から発信されているではないか。
選手獲得に際し「あれはルールではなく紳士協定に過ぎない」と首脳が発言したとき、
「紳士」を標榜していたのはお前らじゃろう!と失笑を禁じ得なかった。
それ以前からずっと、力任せになりふり構わぬ「既成事実」を築いてきた巨人。
虎キチの盟友は、今回の賭博問題から原辰徳を安全地帯に逃がしておいて、
他2名の発表がドラフト前日のどさくさのタイミングを窺ったものだと断言する。
確かに盟友の言い分にも一理あるのではないか。
とにもかくにも「紳士」やら「球界の盟主」やらの看板は下ろすべきだろう。
あんなものは昭和の亡霊に過ぎないのだから。


2015.10.24 職場旅行の2転3転

昨日、ようやく職場旅行が理事会に承認されて助成金が出る運びとなった。
そもそも幹事になどなるものではない。
所詮、行きの電車から酒盛りが始まって、酔っ払って宿についたら宴会。翌日現地解散。
観光などする気もないならどこに旅行しても同じではないか。
普段顔を突き合わせている面々と土日の一泊を使いたくないというのが正直なところ。
ならばせめて自分が行きたいところを調べてみるのだが、
茨城の大洗であんこう鍋はほぼ全員が乗ってこない。奥日光は寒いぞという。
そもそも東京からの一泊で暖かいところといえば伊豆しかないではないか。
ということで、去年に続いて伊豆方面で宿を探すのだが、
旅行の主旨としては「職員の融和、団結を図る」という名目があるので、
夕飯バイキングは不可で、個室の宴会場を確保しなければならない。
予定があとひと月あまりとなると、結構、予約で埋まっている。
個人旅行と違いネットで検索しても8名の団体となるとなかなかヒットしない。
それでJRびゅうプラザとJTBまで行って探してもらったのだが、どうも芳しくない。
もうこれ以上長引くと、好き勝手言ってくる外野に翻弄されるだけなので、
結局、伊東の観光協会のホームページから民宿を探し、電話で決めた。
幹事権限で金目の煮付けにアワビの踊り焼をつけて、海老は除外した。
切符の手配というかったるい仕事は残っているが、
せっかくの源泉かけ流しの温泉だ、到着までに酔っ払うのを避けるのみか。


2015.10.25 木枯し1号

二十四節季の霜降が過ぎた途端、木枯し1号が吹く。
いよいよ冬の足音も聞こえて来る時節となり、札幌は初雪だったそうな。
それでも昼間は部屋の窓を開け、半袖、短パンで過ごしたのだが、
夕方あたりから一気に寒くなり、干しっぱなしの洗濯物が冷たいのなんの。
安静にかこつけて、ほぼ一日中部屋にいて、夜は日本シリーズ観戦。
寒いといえばヤクルト打線が寒い。ソフトバンクの投手に手も足も出ない。
というよりもバンデンハーグは初対決で攻略できるような投手ではなかった。
神宮では、勝手知ったる中田やスタンリッジらを相手に3連勝するしかないだろう。
それで福岡に戻って武田とバンデンのどちらかから1勝を捥ぎ取る。
神宮での第3戦は天気も悪く、相当に寒いと思うが頑張って乗り切るしかない。
何よりも山田とバレンティンに遅ればせながらの木枯し1号を。


2015.10.26 おとっつぁんと言われた・・・

実家のそばに、ちょっとした食料品や日常雑貨なども置く小さな酒屋がある。
たまに一人で煙草などを買うことはあったのだが、
先日、母親と二人で買い物をしたものだから、そこの店主とおばさんに、
「えっ?息子さんだったの?随分、おとっつぁんになったねぇ~」と言われた。
「オジサン」「おっさん」と言われることには慣れたが、「おとっつぁん」とは・・・
確かに中学時代と比べれば老けたと思うが(当り前だが)、そこまで言われるとは。
その時、「よしゃ、やっぱり白髪を染めよう」と思った。
今日、職場でそのことを話すと、ほぼ全員から「やめとけ」と止められた。
以前、母親からも同じように止められたが、髪を黒くすれば5つは若返る気がするのだ。
そもそもこの歳で茶髪にしようなんて話ではない。別に白髪を隠してもいいじゃないか。
ところが決定的なことをいわれた。
「その白髪、似合ってると思うけどな」・・・・
なんと似合ってたのか。吉川晃司ばりに似合っているという意味なのか?
だったら止める。


2015.10.27 どうしてもやれん

7月上旬に行われた研修会。
そのレポートを会報とHPにアップしなければならない。
8月いっぱいまでの目安はやり過ごし、9月もあっという間に過ぎて、
10月も早くも終わろうとしている(汗)
パソコンに向かってICレコーダーを再生しようとするのだが、そこから進まない。
もともと追い込まれなければ集中力が湧いてこない奴なのだが、
正直言うとヤル気がまったく起きない。
なんでヤル気が起きないのかというと、誰も読まないことがわかっているからだ。
会報は出さなきゃいけない。HPも更新しなければいけない。内容よりも形だけなのだ。
さすがに11月の声を聞いたらどやされるのかも知れないが、
…いっそ、どやされるのを待つか。


2015.10.28 ヤクルト崖っ淵

表題を「ソフトバンク王手へ」としても良かったのだが、
「ヤクルト崖っ淵」とした方が臨場感が増すような気がする。
もともとソフトバンクホークスは球界の絶対王者だ。
その王者に挑むヤクルトという図式がシリーズの構図であるならば、
ランナーを貯めて山田哲人に回す形を作ったヤクルトはよく粘ったのではないか。
願わくは最終回、2死満塁でバレンティンなんて場面も見たかったが、
先頭打者から5番までサファテの155キロに果敢に挑んだのは見応えあった。
さて崖っ淵のヤクルトが週末の福岡まで勝負を持ち込めるかどうかなのだが、
山田の花火三発だけのシリーズには終わって欲しくないと思う次第。


2015.10.29 強かったソフトバンクホークス

工藤公康が9回宙を舞い、王貞治、孫正義が歓喜の輪に加わる。
この舞台が神宮だという違和感は別として、ヤクルトを圧倒しての日本一だった。
4勝1敗。勝った試合はすべてが完勝。選手層の差がそのまま明暗となった。
四番の内川を欠いたのはそれなりにハンディだったろうが、
分厚い戦力は内川の不在をまったく感じさせなかったどころか、
ヤクルトにとってのアドバンテージにすらならなかった。
むしろ内川のユニフォームをベンチに飾ることでチームは更に結束したように見える。
まったくハンディを感じさせず、むしろパワーにしてしまうとは驚きだ。
後々、日本一2連覇より、山田の3打席連続本塁打のほうが記憶に残るかもしれないが、
2015年の工藤ホークスがとてつもなく強かったことを書き残しておきたい。


2015.10.30 異常・変調

右目は網膜裂孔と診断され、その日のうちにレーザー手術を受けた。
ところが未だに治らぬ飛蚊症。みじんこというか蛙のたまご状のものが飛び交う。
おかしなもので飛蚊症に悩んでいる間は歯痛はまったく気にならなくなった。
丁度ひと月前に点滴騒ぎになった喉の激痛も影を潜めた。
便秘も広島の兄いに貰った「かき醤油味付けのり」のつまみ食いで解消した(笑)
とりあえず血圧は落ち着いているし、糖尿は来る血液検査まで気分は保留だ。
幸いにして尿管の石も無いらしく、突然の血尿にぶったまげることもない。
だから今、一番の懸案は目の前を飛び交うみじんこだ。
改めて眼科に相談し、今度は左目の眼底検査を受けてみるが出血はないとのこと。
にしても、、、こうして並べると我ながら身体の異常・変調にたまげるばかりなり。


2015.10.31 閑さや

すっかり秋の虫の鳴き声も聞こえなくなり、ひたひたと冬が近づいてくる。
今年の秋は何故だかショウリョウバッタを何度か目にした。
最近、飛蚊症で見えないものが目の前にチラつくが、これは本物。
ショウリョウバッタは「精霊飛蝗」と書く。ずっと知らなかった。
そうかあの小さなバッタは精霊だったのか。
スズムシ、コウロギ、マツムシ、クツワムシと秋の虫も昔ほど喧しくなくなった。
そういえば近所に去年まであった林が宅地化されて分譲住宅として売り出されている。
空家が社会問題となっている中、精霊たちを追い出す必要があるのだろうか。

                          

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