■2016.10
日めくり 2016年10月(平成28年) ◄►
2016.10.01 秋深まりつ、うとうと
何だか一日中うとうとしていたような一日。
母の病院に付き添いつつ、待合室でうとうと。
昼ご飯に実家を抜けて、路上に車を停めてうとうと。
午後に母を園芸店に連れて行って、駐車場でカーラジオを聴きながらうとうと。
晩御飯を食べた後、親父のベットで7連勝の試合をスマホで観ながらうとうと。
やばい、春からの残業午前様帰宅の連続がかなり溜まっている。
秋の夜長にしっかり寝られていないらしい。
・・・おっと、「日めくり」が9年目に入ったか。
2016.10.02 悪夢・金縛りのちこむら返る
ひとり寝を孤独だと思うことはないが、
どこかの段階で孤独に苛まれる予感がする。
その前兆が夜中の2時過ぎに起こった。
まず金縛りがきた。
金縛りには物こごろついた頃から年に何度か見舞われている。
もがきながらも意識がはっきりしているので、どうしても悪夢を呼びやすい。
いや、夢なのか現なのかわからないが、苦しい分だけ悪夢となるのか。
金縛りにかかったら、出来るだけ大きく息を弾ませる。
身体は動かないが、呼吸は出来る。
大袈裟に息を吸って吐いて勢いで脱出を試みる。若い頃はこれで金縛りを解いた。
ところが、自分でも驚くぐらい息が細い。
呼吸障害と医者からいわれ、さらに喘息持ちとなると呼吸自体が覚束ないのか。
ここで抵抗を諦めたら、そのまま死んでしまうのかと、ふと頭をよぎる。
思わず布団を跳ねのけ、吸入薬を吸い込み、冷蔵庫のお茶をガブ飲みする。
しかし暗闇の中で、鼻と口に見えない膜が貼られたような息苦しさが続く。
あれ?もしかしてこのままお陀仏か?と自分の命を疑った瞬間に目が覚めた。
目が覚めてみるときちんと布団に入っているし、呼吸も元に戻っている。
吸入薬も冷蔵庫のお茶も夢だったらしい。
部屋の明かりをつけてしばし茫然。
途端に孤独感に苛まれる前兆らしきものが襲ってくる。
強烈に人恋しくてたまらなくなった。ほぼ初めての経験だった。
およそ2時間後に寝ついた。
目が覚めて時計を見ると朝の10時半。その瞬間にふくらはぎに衝撃が走る。
こむら返りだ。ふくらはぎがカチンカチンにつっている。
あ痛ててててて。。。。。
悪夢に金縛りにこむら返り。もののけどもは私に何をしたいのか。
2016.10.03 また、しょーもない話
ところで私は昔から足の爪を切るのが苦手だった。
不器用なこともあるが、何よりも面倒くさかった。
今は身体が硬くなって、前屈で出っ腹がつっかえ、
頭に血が上って一気に血圧が上がるのを自覚しつつ、
おまけに喘息で息が荒くなる。
もはや苦手とか不器用とかではなく困窮状態だ。
深爪は身体によくないといわれても、調節出来るレベルではない。
しかも最近とみに爪が巻きだした。
たかが爪を切るのに命は懸けたくない。
いよいよ人としてピンチなのではないか。
2016.10.04 ワーキング・ハイ
残業も21時を過ぎたあたりからテンションが上がってくる。
22時を過ぎると、もしかして趣味は仕事なのか?と思えて来る。
そして23時の新宿駅で電車に乗り込んで、どっと疲れが出てるのが、
多摩川の鉄橋を過ぎる23時半頃。
あと数時間後にまたここを渡るのかと脳裏をよぎる。
そこで仕事が趣味だなどと思った自分を全力で打ち消しにかかるのだ。
2016.10.05 Virtual Reality
わが職場でVR(Virtual Reality)のデモンストレーションが行われた。
体験してみて確かに凄かった。
ちょっと前に騒がれた3Dテレビなどとはまるでレベルが違う。
前後左右、こちらの任意のまま4K立体映像がめまぐるしく躍動する。
なるほど噂にたがわぬ臨場感ではある。明らかに時代は変わった。
しかし、これが我々の仕事に割り込んでくるものだろうか。
誰もが一度は体感してみたいとは思うだろう。問題は継続性だ。
もの凄く疲れる。頭が酔ったとの感想も聞こえて来た。
とにかくVRに興じる人の格好は相当間抜けだと思った。
ゴーグルをつけて首を揺さぶる姿の滑稽なこと。
この滑稽さにふと我に返って「アホらし」とならないだろうか。
話題にはなるだろうが、私は平面映像をこそ、いつまでも愛したい。
2016.10.06 秋の大残業祭
夜の11時をまわり、ひとりは「このまま帰らんで泊るわ」という。
私も迷った。しかし明日のことを考える。
こういうのは経験則だ。布団にもぐり込んだ時「やっぱり正解だった」となる。
秋の夜長といっても、実際の睡眠時間に季節の違いはない。
そして悟った。この職場の今の状況では残業は無くならない。
そして手当のない休日出勤も下手をするとサービス労働で終わる。
終わらない仕事の中でいかに自分の休みを見つけられるか。だ。
夏休みも含む少なくない休日出勤を買い取ってくれれば文句はないのだが。
2016.10.07 それでも晩秋にかけて
残業や休日出勤のことばかり考えていると暗澹としてくるが、
切ないのは旅の予定がまったく立てられないことと、
クライマックスや日本シリーズよりもドラフト会議の方が気になること。
まぁ、それはそれとして・・・・。
今月から来月にかけてそれなりに晩秋のイベントもある。
明日からいよいよ「午前十時の映画祭」が大ヤマを迎える。
セルジオ・レオーネ『続・夕陽のガンマン/地獄の決闘』と黒澤明『七人の侍』。
それぞれ4週に渡って公開される。どちらも3時間の超大作。デジタル4Kで上映だ。
両作とも名画座やリバイバル、テレビやビデオで何度も観ているが、
噂によると最新の修復技術で封切時よりも鮮やかに蘇っているという。
『続・夕陽のガンマン』は『フォロー・ミー』と並ぶマイ・フェバリット・ムービー。
クリント・イーストウッド、リー・バン・クリーフ、イーライ・ウォラック。
あの顔、顔、顔たちが4K映像で蘇る。
その顔を最大限に盛り上げるべくレオーネ節とモリコーネのサウンドが響き渡る。
娯楽映画の粋がすべて詰まった映画。今から身もだえせんばかりだ。
さ来週の19日には東京国際フォーラムでの吉田拓郎のLIVEがある。
もう我慢できずにインターネットでセットリストを覗いてしまった。
間違いなく伝説となるであろう男の姿を目に焼き付けなければならない。
さらに来月の25日には赤坂で中島みゆき『夜会 VOL.19』がある。
中島さんのLIVEはこれで9年連続。
2年前の『橋の下のアルカディア』の再演だが、彼女はきっと練り直してくる。
「India Goose」。あの圧巻のフィナーレがもう一度観られるのか。
もしこれらが仕事で潰されたら、、、、真剣に辞めてやる。
2016.10.08 深夜のドン・キホーテ
例によって溜まりに溜まった洗濯物をコインランドリーに運ぶ。
幸い今は車がある。おかげで乾燥までの一時間の手持ち無沙汰から解放された。
深夜なので国道16号沿いの“安売りの殿堂”ドン・キホーテで暇を潰す。
夜中は何処のドンキに行っても何故だかヤンキー風のカップルが多い。
とくに何が欲しいでもなく店内に入る。
そして自分でも思ってもみなかった買い物を抱えて店から出て来る。
この間は何故か掛け布団を買って出て来たし、今日はHDレコーダーを買った。
さらについでにジョガーパンツとスニーカーの紐。合わせて一万円が飛んだ。
行動範囲が広くなると散在に直結する。
一万円を払った後、車の修理で十万円飛んだことを思い出した。
2016.10.09 親子喧嘩
昨日、スマホを実家に忘れてしまった。
目が覚めたら午前10時。
実家を離れると親子を繋ぐ唯一の手段がスマホだけに、
こちらから連絡しない限りプチ音信不通になる。
それを両親が殊更に心配する。
私の方は別にどこか外に忘れたわけではなく、
実家にあるのがわかっていたので、職場に行くついでに寄ればいいと思っていた。
ところが母親が気になって眠られなかったなどという。
その言い方があまりにもこれ見よがしなので、こちらもカチンとくる。
親父まで母親に加勢してものだから、もう売り言葉に買い言葉だ。
そもそもスマホをひと晩忘れたくらいでなんだというのだろう。
「はっきり言え!」と親父。
耳が遠いまま放置している親父には日頃から苛ついていたものだから、
「なら聞こえるように何とかせえ!」と私。
男同士が怒鳴り合うと母親がとりなし役に回って、その場は収まるのだが、
このあらましを第三者にいうと「そりゃ連絡しない方が悪いわ」となる。
まぁ大概の人は年寄りの味方につくのはいつものことだが、
冷静になれば、眠れないほど心配かけたのは悪かったなとは思う。
しかし深夜に公衆電話を探すほどのことかいなとの思いが勝る。
一応、近所や駅周辺に公衆電話があるのかどうかの確認はしておくが、
そもそも物忘れが多すぎるのだ、昔から。
結局、悪いのはこっちか。
2016.10.10 ベイ、巨人を撃沈!
多分、私の人生の、川崎球場の大洋ホエールズまで遡る中で、
ここまでDeNA横浜ベイスターズの勝利を祈り、祝ったことはないだろう。
菅野の体調不良、澤村の被打球退場、鈴木の牽制死。
お尻ペンペン、ザマァかんかん河童の屁~だ(古)
それにしてもベイスターズ、よくやった。
一戦目。筒香の一発が、橙色の雑巾を首にかけた輩に突き刺った瞬間の爽快感。
ネットの動画を何度再生させたことか。
そう、これぞ関東虎キチにありがちな暗い情念という奴だ。
次は借金ふたつ抱えて広島に乗り込むベイが、分をわきまえてカープに負ける。
これで今年のペナントレースはとりあえず格好がつくというもの。
さぁ後はドラフト会議。創価の田中、桜美林の佐々木、履正社の寺島、明治の柳・・・。
頼んだぞ金本知憲。
2016.10.11 毎朝、小池百合子
朝、出勤すると就業前にテレビがついている。
都知事選、一連の豊洲市場問題、東京五輪費用膨張問題と、
毎朝のように小池百合子の顔を見ている。
ここが東京ローカル局だからか。いや、そうでもあるまい。
今朝、ようやくアメリカ大統領選のヒラリーVSトランプの討論会がトップになった。
豊洲の問題も硬直して新展開がなくなったか。
石原慎太郎の名前が取り沙汰されるが、ならば猪瀬と舛添は何をしていたのか。
それはそれとして、久々に小池百合子をテレビで見なかった日の昼休み。
職場のある池袋では衆議院の補欠選挙が始まっている。
ラーメン屋に行った帰り道、自民候補の若狭勝の選挙カーとすれ違う。
「わかさ、わかさ、わかさ」とウグイス嬢が連呼する中、
「本日は小池百合子東京都知事も応援に同乗しております」だと。
見ると緑の衣装の小池百合子が満面の笑顔で手を振っていた。
2016.10.12 新人歓迎会
春頃からの喧騒ともいえる大忙しさで、
ようやく4月に入社してきた者も含めた新人6名の歓迎会をやった。
以前のように、事あるごとに宴会どころの話ではなくなってしまったが、
実はその間に4人が送別会をやることもなく辞めてもいる。
つまり酒宴は久々のこと。個人的にもすっかり飲まなくなっていた。
乾杯の生ビールがひどく苦い。はっきりいうと不味い。
こりゃたまらんとなって、その後は日本酒にしたのだが、
飲む酒に迷ったら、とりあえず冷やが無難だと思うようになった。
今どきの宴会なのか、喫煙者と非喫煙者で席が分かれる。
私に言わせれば、煙草が吸えなければ飲み屋じゃないと思っているのだが、
新人の殆んどが禁煙エリアに引っ込んでしまい、誰の歓迎会なのかわからない。
それでも新人たるもの、先輩に注ぎに来るのが当り前ではなかろうか。
それが不思議でなくなる程、喫煙・禁煙の壁が高くなっているということか。
2016.10.13 終電
“終電”などとタイトルをつけると、また残業に追われた話と思われるだろう。
そうではなく、昔の同僚たち三人と新宿で時間を忘れて飲んでいた。
今の私には珍しい連チャンの飲み会。
しかし旧知の友たちとのひと時くらいかけがえのないものはない。
何が楽しいかというと共通言語で話が弾むこと。
現在の世知辛い話題より、若い頃の昔話の方が圧倒的に楽しいこともある。
そういう齢なので、それはもう仕方がない。
ただ石原裕次郎が52歳で死に、渥美清が死んでもう20年なんて話になると、
単なる昔の馬鹿話に、過去が思いのほか深くなっていることを知る。
2016.10.14 停電
「終電」について書いたので、一昨日の「停電」について書く。
12日の午後、職場の電気が止まった。
家庭用の電圧を事業用に使っているのでブレーカーがよく落ちる職場ではある。
しかしブレーカーは落ちてはいない。廊下のドアを開けると非常灯が点いている。
エレベーターのボタンの電気も1階から9階まで消えている。
昔は停電したら外の街灯を確認したものだが、そこは今も同じで、
ベランダから外を見ると向かいのコンビニもジムも室内が暗い。
おっ、これは何かあったのかと反射的にテレビをつける。が、当然つかない(呆)
若い職員がスマホでTwitterをチェックし、広域の停電であることを知る。
地下鉄、西武線などの運転見合わせ情報も入ってきた。
今どきの電話は電気がないとダメ。マンションの入口もロックされて開かない。
結局、ほどなくして復旧したのだが、都内58万軒に影響が出たのだという。
後で知ったのだが、マンションの住人がエレベーターに閉じ込められていたらしい。
考えるまでもなく真っ暗の中での宙吊り状態。インターホンの応答も不通。
これは怖い。一体何事かと思うだろう。状況を把握できないほど怖いものはない。
まして非常ベルでも鳴ろうものならたまったものではないだろう。
翌日の新聞各紙は「都内大規模停電」と一面でうった。
埼玉にある東京電力の施設での地下火災が原因だという。
池袋の繁華街では信号機が停止し、ちょっとした騒動になったらしい。
まったく夜でなくて良かった。
しかし本音をいうと、ただならぬ事態に妙な昂揚感があった。
実際、本当の災害に遭ったら笑ってはられないことはわかっているのだが。
2016.10.15 4K上映で観た『七人の侍』
未だに海外の映画史上ベストテンで『東京物語』と並んでランクされる日本映画。
「午前十時の映画祭」にて4Kでの『七人の侍』の上映は楽しみでもあった。
もうスタンダードすぎて、今さらレヴューもへったくれもないのだが、
ただ今まで何度か観ている中で、果たして黒澤の最高傑作が『七人の侍』なのか?
ましてこれが本当に非日本映画の最高峰なのか?と確かめたい思いもあった。
いや優れた映画ではある。説明的な台詞を排除した構成も凄い。
4Kの鮮明な映像で、戦場のような撮影現場であったろうことも窺える。
エキストラまでもが、まるで修羅場に臨む顔つきでのめり込んでいるのもわかる。
でも好きな映画かといわれたらどうなのだろう。
今日、そんな積年の疑問の一端がわかった。
まず千秋実、加東大介、稲葉義男の三人が同じにキャラクターに見える。
どうやら宮口精二の孤高感と三船敏郎の饒舌を目立たせる程度の存在のようだ。
おそらく稲葉の台詞を千秋が、千秋の台詞を加東が喋っても違和感はない。
侍七人の個性が際立っているとの批評があれば、それはまったく嘘だ。
この三人が背負っている物語がまったく見えて来ない。
ハリウッドが西部劇に翻訳した『荒野の七人』の方がずっとキャラ立ちしていた。
まして加東大介の役はスティーブ・マックイーンではないか。
意外だったのは侍よりも百姓の面々の方がよっぽど個性が強かったこと。
なるほど土屋嘉男や藤原鎌足の内面描写はかなり掘り下げられている。
そう、やたらと百姓たちが背負っている物語の方が具体的で重い。
百姓たちは落ち武者狩りの戦利品を隠し、娘を隠し、米を隠し、酒を隠している。
生きることへの貪欲さは侍の比ではない。それが恐ろしいもののように見える。
「勝ったのはあの百姓達だ。わし達ではない」のラストの名台詞は、
そのまま「恐ろしいのはあの百姓達だ。野武士たちではない」とも読める。
戦闘のダイナミズムがそのまま映画のカタルシスに直結しない由縁ではないか。
そんなことを改めて思った。
2016.10.16 あまりに見事すぎた『ハドソン川の奇跡』
2009年。ラガーディア空港を離陸したばかりの旅客機のエンジンが制御不能となり、
機長は確信を持ってハドソン川に機体を軟着陸させる賭けに出る。
のっけからこの映画の欠点をいってしまおう。
あまりに構成が見事すぎて、この教科書から感性がはみ出せず遊べないこと。
唯一無二の存在になりつつある映画監督、クリント・イーストウッドのキャリアでも、
ここまで揺るぎない構成で貫かれた映画もないのではないか。
未だ記憶に新しい航空機事故。乗員乗客155名は全員無事。
結末は誰でも知っている。知っているにもかかわらず最後までハラハラさせる。
『父親たちの星条旗』『アメリカン・スナイパー』が記憶に新しいが、
イーストウッドはたびたび英雄に祭り上げられた男の苦悩と孤独を描いてきた。
原題は“Sully”。主人公であるサレンバーガー機長のニックネームだ。
イーストウッドは人間サリーを丹念に描き込むことで、事故の全貌を炙り出す。
その炙り出し方が半端ではない。
空港を飛び立ってから200秒余り。サリーの脳裏の中で飛行機はビルに突っ込む。
ニューヨーク市民には9.11のトラウマがある。これだけは避けなければならない。
実際のハドソン川着水を描き、次に空港帰還のシミュレーション映像を何度も繰り返す。
そして最後に誰もが納得する形でボイスレコーダーを聴かせながらの事故描写。
たかだか200秒余りの短い時間をものの見事に生かしきった展開とカタルシス。
この隙のない構成力にはもう脱帽するしかない。
そして本当に炙り出されるのはプロフェッショナルとしての矜持。
「失敗したら俺の責任だが、成功すればチームの勝利だ」とばかり、
瞬時に決断したサリーはもちろん、副操縦士や客室乗務員たちも冷静に役割を全うし、
水上から乗客たちを搬送するレスキュー隊に市警察。みんなプロの仕事だった。
そして事故を冷徹に追及せんとする国家安全委員会にもプロのプライドがある。
経験と長年の勘にものをいわせたとなると、クリント・イーストウッドそのものだ。
『ミリオンダラー・ベイビー』『グラン・トリノ』『ジャージー・ボーイズ』のように、
問題はこの映画を心から愛せなかったということか。
2016.10.17 土屋鞄のキーケース
渋谷の革工房HERZで買ったキーケースを10年使い込んで、
さすがに経年変化が経年劣化まで行き過ぎて、ステッチがボロボロになっていた。
そこで修理を依頼したのだが、ミシンの穴の革が薄くなって修理不可能だといわる。
なんだ、修復して繰り返し使うのがHERZのウリだと聞いていたのだが、
「これだと修理より買い換えた方がずっと安いですよ」と、家電店のような対応。
そうなるとまたHERZで同じキーケースを求めるのもつまらない。
結局、東京駅の丸ビルまで足を延ばして土屋鞄製作所のキーケースを買った。
このメーカーはヌメ革にたっぷりのオイルを沁み込ませた革質が特徴的で、
十年前に買ったショルダーバックは今も愛用している。
HERZより値は張ったが、小物くらいは多少の贅沢はしておきたい。
2016.10.18 カープ黒田の引退発表
日本シリーズの決戦の火ぶたが切られる直前の引退発表。
何という絶妙のタイミングだろう。
これで黒田博樹の花道が出来た。チームもファンもおいそれとは負けられない。
どうせなら大谷翔平と投げ合って欲しいものだ。
2016.10.19 吉田拓郎LIVE2016 ~東京国際フォーラム
おそらく自分の小遣いで初めて買ったレコードが「旅の宿」だった。
(もしかしたら山本リンダ「じんじんさせて」だったかも知れないが・・・)
かといって小学生の時から今までずっと熱心な拓郎狂だったわけでもない。
黎紅堂や友&愛からLPを借りてカセットに録音して聴いていた程度。
しかし吉田拓郎に象徴される70年代カルチャーとはずっと隣り合わせにいた。
正確にいえば小、中、高、大学とそのつどの拓郎狂が身近にいた。
だから私もおおよその代表作をカラオケで唄える程度のファンではあった。
初めて拓郎のアルバムを買ったのは1983年の「マラソン」。
このアルバムの表題作「マラソン」をラジオで聴いたときの衝撃たらなかった。
拓郎の存在の凄さはわかっさていたが、初めて曲の凄さに打ちのめされた。
15年前ほど前か、初めて拓郎のLIVEを横浜で観た時、この「マラソン」が歌われた。
おかげでこの時のコンサートは「マラソン」の思い出しかなく、
今夜の東京国際フォーラムのステージのように、壮年の観客たちが総立ちになるのも、
めまぐるしくギターチェンジを繰り返す拓郎の姿もまったく憶えていなかった。
因みに「マラソン」などカラオケで歌う客も少ないからだろうが、
私があげた96点は当時の全国1位だった。その後、この記録は破られただろうか。
・・・・・すっかり前置きが長くなってしまった。
今日、私にとって2度目となる吉田拓郎のLIVEに行って来たのだった。
今夜のセットリストを羅列してみる。
春だったね/やせっぽちのブルース/マークⅡ/落陽/アゲイン/朝陽がサン/消えていくもの/唇をかみしめて/ジャスト・ア・RONIN/いつでも/Blowin in the wind(ボブ・ディラン)/君のスピードで/白夜/旅の宿/全部だきしめて/いくつになってもhappybirthday/海を泳ぐ男/僕たちはそうやって生きてきた/流星/ある雨の日の情景/Woo Baby/悲しいのは/人生を語らず ※全23曲。
それ以外のトピックはボブ・ディラン「風に吹かれて」をほぼ弾き語りで披露したこと。
いやはや堪能した。会場は圧倒的に団塊世代が多かったが、みんな熱い熱い。
私も座席が最上段右端の位置だったものだから、歌える曲は一緒に歌わせてもらった。
スタンドとなっているのを、「君たち、絶対にもたないから」とMCで座らせる(笑)
実際、拓郎に熱い眼差しを注ぎ続けたのは私より上の世代の人たちだろう。
我々は拓郎を聴くことで少し背伸びをしたかった世代に分類されるのかもしれない。
実をいうと今回のコンサートには一抹の不安があった。
夏にNHK「SONGS」で今回のLIVEのリハーサルの模様が放映された時、
拓郎にまったく覇気がなく、闘病生活のイメージもあって印象は最悪に近かったので、
私も今回で見納めくらいの覚悟で会場に向かっていたのだ。
どうしても176.5センチの体格に長髪、あるいはチリチリ頭の記憶があり、
その記憶と今の拓郎の姿とのギャップは拭えない。
しかしMCで「あんなリハーサルの奴、テレビなんか出なきゃよかった」と。
満場から拍手が飛び交った通り、70歳の吉田拓郎の声量は健在そのものだった。
予想を数倍も上回るパワフルなステージを観て、見納め発言は撤回したいと思った。
おそらく、私の知らない拓郎の名曲はまだまだ沢山あるだろう。
来年以降、またLIVEがあるなら抽選に挑んでやろうと思った次第だ。
2016.10.20 ドラ1おめでとう大山悠輔くん、ところでキミ誰?
ちょっと仕事を中断させてもらって、ドラフト会議の中継に齧りつく。
輝く我が謎、阪神タイガースは1位に白鴎大の大山悠輔内野手を指名した。
名前がアナウンスされた瞬間、おそらく全国の虎党が「へ?」と思ったはずだ。
早くから虎の本命として桜美林の佐々木千隼投手の名が取り沙汰されていた。
しかし敢えて創価大の田中正義獲りの競合に加わるのか?との憶測もあった。
そんなマスコミ記事に煽られ、佐々木か田中かで虎党も固唾を飲んでいただろう。
発表後に真っ先に思ったのが「競合回避の無難な指名かい!」だった。。
そして次々に田中を指名する球団が出て来て、5球団の競合となる。
なんだよ佐々木を一本釣り出来たじゃん。おそらく全国の虎党が嘆息したはずだ。
当然ながら外れ一位指名が佐々木に殺到し、また5球団競合という珍事を招く。
5球団がくじを引く光景を見て、ああ…みすみす佐々木を逃すなんて……
さらにこれまた全国の虎党はと思ったはずだ。「大山は2位でも獲れたのでは」と。
もちろん大山選手には一切の罪はないし、我々も大いに期待する。
ただ今回の阪神タイガースのドラフト戦略は何点?と聞かれると「う~ん」。
幸いなことに巨人は田中も佐々木も外した。有難い、ざまあみろ。
さらにどちらもパ・リーグに貰われていく。これも非常に有難い。
大山くんには「あの時のドラフトがなぁ」との色目がついて回るかも知れないが、
まずは指名おめでとう。あとは実力の世界。キミの頑張り次第でどうにでもなる。
……ところで大山クン、キミ誰?
2016.10.21 畏れと油断と諦観
『終末のフール』という伊坂幸太郎の小説があった。
3年後に確実に巨大隕石が地球に衝突し、滅亡することがわかっている人々の日常。
その日常が平穏であればあるほど、読み手の胸がざわめいてくる。
小説と比べて不確実だが、今の日本列島は似たような状況なのではないか。
南海トラフ地震、首都直下地震。自然界の周期ならそれは絶対に避けられないのだろう。
願わくは自分が生きている間に来てほしくはないと漠然と思いながらも、
何十年後に開通予定のリニア新幹線などの計画を聞く度に、
大地震で開通どころではなくなるのではないかとも思う。
いや、そんな中長期的な話ではなく、4年後の東京五輪でもそれは脳裏をかすめる。
壊滅的なクライシスへのカウントダウンはすでに始まっているとして、
そのXデーが小説のように確定していないことでの畏れと油断。
なるようにしかならないのだから考えても仕方がないとの諦観。
次々と売り出される高層マンションは諦観の象徴ではないのか。
今日、鳥取を中心に震度6の大きな地震があった。
私は東日本大震災の時に震度5弱を体験したが、震度6とはいかほどのものか。
震源地がたまたま熊本や鳥取だったとしても、
我々の足元では刻一刻と地殻が変動しようとしている。
それが摂理ならば、日本人は世界で稀有な情緒の中を生きている人種といえないか。
差し当たり鳥取の人たちには、余震に備えてくれと願うだけなのだが。
2016.10.22 大谷攻略、広島先勝
真っ赤に染まった小雨降りやまぬマツダスタジアム。
吉川晃司の武骨な君が代で2016年の日本シリーズが始まった。
試合はカープが5-1で先勝。
注目は何といっても大谷翔平だったが、本人曰く「ふがいない投球」。
足を絡められ、一発攻勢に敗れるの図だったが、
慣れないマウンドに雨。しかし完全アウェイの中で奪三振11にマルチ安打。
やはり怪物の片鱗は見せたのではないか。
感動的だったのは、代打で新井さんが告げられた時のスタンドの盛り上がり。
黒田の復帰の付録みたいな扱いから、よくぞここまで盛り返したものだ。
2016.10.23 『続・夕陽のガンマン』と至福の再会
上映3時間。もう幸福のゆりかごの中にいたような気分だった。
『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』を初めて観たのは日曜洋画劇場での拡大放映。
中学1年の10月。我々はクラスの友達とともに心ときめかせて放送日を待った。
リー・ヴァン・クリーフを「シブ中のシブ」と解説した淀川長治氏。43年前のことだ。
何よりもあの時の木原たけしの翻訳台本が最高によかった。
当時はTV『ルパン三世』の第一シリーズに夢中になっていたこともあって、
山田康雄、納谷悟郎、大塚周夫、小林清志の声優陣が嬉しく、見事な配役だった。
映画館での観賞は大学受験最中の浪人時代の文芸坐。ここからも36年経つ。
その後もオンエアされるたびに何度も観て来たのだが、
その度に、こんな面白い映画はそう滅多にないだろうと思い続けて来た。
「面白い映画」とは随分と漠然とした言い方だが、
これは映画を面白くするための叡智と才能が結集された極上の一篇なのだ。
しかし事あるごとにこの映画を「生涯で最高級の一本」と公言してきたものの、
日曜洋画劇場は拡大放映といっても短縮版。何と57分もカットされたものだった。
文芸坐で観たのも2時間半に縮められたアメリカ公開版だったと思う。
そして今回「午前十時の映画祭」で3時間のイタリア公開版で、4K上映が実現した。
イーライ・ウォラック演ずるトゥーコのエピソードのいくつかは初めて観る。
そして改めてセルジオ・レオーネのトゥーコへの憐みの思いを発見した気がするし、
だからこそモリコーネの壮大な「黄金のエクスタシー」の場面が生かされるのだと知る。
それにしてもレオーネが作り込んだ映像とモリコーネの音楽。
メインから劇中曲、「黄金のエクスタシー」から「トリオ」に至るクライマックス。
映像と音楽がここまで見事なアンサンブルを奏でた映画が他にあるだろうか。
さらにクリント・イーストウッド、リー・ヴァン・クリーフ、イーライ・ウォラック。
この “THE GOOD” “THE BAD” “THE UGLY” の3人以外のキャストなど考えられない。
もう一度いうが「叡智と才能が結集された極上の一篇」と書いたのはここにある。
いやはや泣けた泣けた。しかし劇場で感涙に咽んでいたのは私だけだろう、多分。
セルジオ・レオーネの映画作りに泣き、それに応えたモリコーネに泣けた。
イーストウッドのカッコ良さ、クリーフの渋さ、ウォラックの熱演に泣けた。
公開当時、戦後のイタリアの映画興行の記録を塗り替えたと聞く。
50年後、イーストウッドは『ハドソン川の奇跡』で全米ナンバーワンを獲る。
そんなことにも思いを馳せてはまた泣けてくる(しつこい?)
ふと場内を見ると観客はおっさんばかり。あと渋々着いてきたような女性が数人。
そもそも女が出て来る場面が異常に少ない映画で、99%はむくつけき男たちばかり。
やっぱりこの映画は徹底的に「男塾」だったのだ。
男に生まれて・・・いや、少年に生まれて本当に良かったのだと今は思う。
2016.10.24 iPhone7に機種変
AndroidからiPhoneに機種変更。
IDDOに加入してからかれこれ20年近くなるのではないか。
そのままauに引き継がれたが、今まで何度、機種交換をしてきたことか。
最初はモトローラ―製の電話の子機みたいに馬鹿デカく、ずっしり重たい奴だった。
その後、サンヨー、ソニー、東芝、日立、パナソニック、カシオ、シャープ、京セラ。
スマホだけでも今回で4機目になる。
私の飽きっぽい性根もあるが、そもそも機器そのものの寿命が短い。
そしてガラケー時代も含め、機種変のたびに操作に手間取う。
初めてスマホに替えた時も相当なものだったが、
それ以上にiPhone のAndroidからの移行に悪戦苦闘を強いられている。
そもそも量販店で半ば衝動買い的に機種変をしてしまったのが大失敗だった。
往年のMacユーザーとしては、googleよりAppleの方が簡単なイメージがあった。
とんでもない。すでにスマホでさえガラパゴス化している日本製品は無敵だった。
まさに痒いところに手が届くような操作性の良さは素晴らしいの一言に尽きる。
その点、Appleは予めグローバルなだけに、まったく親切さに欠ける。
慣れ親しんだアプリが使えない。頑張って移行にチャレンジするも、
auのIDにgoogleのID、さらにAppleのIDを聞かれ、もう訳わからない。
メールのインターフェイスひとつとってもシャープや京セラはわかりやすかった。
ガラケーからの移行ならともかく、なまじAndroidの癖が身についているから困る。
さらに無料だったアプリの数々がAppleでは有料になっているのも痛い。
しばらくすれば慣れてくるのだとは思う。
将来、機種変するとき、どこのメーカーにしようか悩むこともなくなる。
しかしまだ住所録も移せていない。溜めこんだ音楽は諦めるしかないのか。
唯一、本体スピーカーからの音質が格段に良くなったものの、
ここまで悪戦苦闘を強いられるとは思わなかった。
2016.10.25 溜まる
油断してると溜まるのが仕事と浴室の黒カビと「日めくり」だ。
この一週間、ずっと思うように馴染まないiPhoneと格闘している。
馴染まないものと悪戦苦闘しながら一週間が「あっ」という間に過ぎたのだから、
結構、時間を忘れさせるくらいiphoneに遊ばせてもらったのかも知れない。
「日めくり」には毎日下書きでタイトルだけ記していた。
今日のは“黒田で始まり大谷で終わる”とある。
今季限りで引退を発表した黒田の登板が話題となった日本シリーズ第3戦。
しかしサヨナラヒットで試合を終わらせたのは大谷だった。
そんなことを書こうとしていたのだが、すでに月末。
シリーズは雌雄を決してしまった。
そうなのだ野球ネタで過去をあたかも現在進行形で書くのは難しいし、
そもそも書いていてつまらん。
よって、今日は書き逃げさせていただく。
2016.10.26 ぐっ
午前1時半。
駅からアパート近くまで300メートルの直線距離。
さすがに人気もなく時折、車が横切るだけ。
秋の虫の声もしない。聞こえるのは自分の靴音だけ。
その靴音に合わせて指を鳴らしてみる。
何故か気分は『ウエストサイド物語』のオープニングだ。
「シラフだがやるか、、、やっちまえ」
ジョージ・チャキリスの気分であのダンスをやってみる。
どうせ脚など上がらないのはわかっているのだが。。。。
♪タタン、タタン、タタン、タタン、ターン!
「ぐっ」 ……両肩も上がらんかった。
2016.10.27 日本ハム王手
満塁の九回裏、西川選手が放った打球は札幌ドームのスタンドに飛び込んだ。
サヨナラ満塁ホームラン。何とも劇的な形で日本ハムは王手を獲った。
珍しく西川“選手”などと書いたのは、
今まで知らなかった選手を“西川遥輝”などと書く気にはなれないからだ。
大谷翔平、中田翔、田中賢介、武田勝。日ハムでフルネームで呼べる名前はごく少ない。
調べてみると西川選手は智弁和歌山から入団したまだ24歳の選手。
実は打たれた中崎翔太もまだ24歳だ。
今季のタイガースは一気に若返ったといわれているが、
大舞台で悲喜交々を演じている彼らと比べるとまだまだひょっ子だ。
ひょっ子のうちはまだいいが、ひょっとこになったら大変だ。
いや、そんな話ではなく・・・・
広島でカープが二つ勝ち、札幌で日ハムが三つ勝つ。
内弁慶ともいうが、地元ファンに勝利をプレゼントする理想的シリーズ進行だ。
ただサヨナラ満塁ホームランのインパクトは大きすぎた。
2016.10.28 競争
日本が民主主義の国かどうか別としても、
少なくとも我々、一般大衆にとって日本は敢然たる資本主義国家だ。
そこには当然、「競争」が発生する。
「競争」に奔走する当事者にとっては切ない日々を余議されるわけだが、
だがコンシューマーにとって「競争」は便利な生活への一丁目一番地ではある。
「競争」がもたらす結果を享受する側には非常に有難いことなのだ。
逆に「競争」を享受出来ないコンシューマーは非常に不便な生活を強いられる。
これはあくまでK県Y市C町5丁目で起こった例として読んでいただきたい。
5丁目にYシャツ一枚に300円を取る老舗のクリーニング屋Aがあったとする。
営業時間は10:00~18:30。
駅前の同業店まではそこそこの距離があり、ほぼ地域独占店といってもいい。
そこに道路を挟んだ斜向かいに新規のクリーニング店Bがオープンした。
Bの営業時間は9:00~19:00。Yシャツ一枚250円だ。
これは大変だとばかりAはYシャツの料金をBに合わせて閉店時間を20:00まで延長。
しめしめ、これで仕事を終えて急げば、受け渡しも受け出しも可能となる。
しかも仏頂面だった店主がやけに愛想がよくなった。
対抗してBはYシャツ一枚200円とし、さらに平日割引クーポンを配り始める。
かくの如くコンシューマーにとって競争は良いことづくめで、街の経済も活気づく。
それから一年後。消耗戦にくたびれたか、Bは早々に店を畳んでしまった。
早くから地域に密着していた老舗のAに一日の長があったか。
それからひと月後、Aは営業時間を10:00~18:30に戻す。
・・・・やはり絶対に競争は必要なのだ。
2016.10.29 なんだよカープ
結局、カープは2連勝の後に4連敗。
日本ハムファイターズが2016年日本シリーズを制した。
自分にとって広島も日ハムもそれほど印象の悪いチームではなかったので、
戦況に応じて双方に肩入れして見ていられるシリーズではあった。
しかし終わってみれば所詮は他人同士の闘いだったか。
明日の日曜日の楽しみをあっけなく奪われた恨みが残った。
しかも黒田VS大谷という最高の見せ場がほぼ約束されていたのだ。
緒方孝一の采配については今さらいうまい。
しかし栗山英樹だったら満塁となった時点でジャクソンを替えていたはずだ。
8回表に突如6失点を突き付けられたマツダスタジアムのシラ~とした雰囲気。
優勝監督インタビューの大半は、栗山が広島ファンに気を遣うことに費やせられた。
まぁいいか。広島カープよ、鯉の仇は虎が討っちゃるけんよ。
2016.10.30 iPhone7、未だ苦戦中
iOS 10.1.1について徐々に理解は進んでいると思う。
たがLineの移行はあきらめたが、未だに連絡先のリストも移行出来ていない。
そもそも今回の機種変にはいくつかの過ちがあった。
根本の過ちはAndroidをきちんと終わらせずに、iPhoneを手にしてしまったこと。
Androidより操作が楽だと思い込んでいたこと。
さらに訳わからないまま、片っ端から操作を中途半端に虫食いしたこと。
そもそもiCloudとiTunesの区別が未だについていないし、
iMessageに「MMSメールアドレスの入力」ってなんだかわからない。
そもそもAppIDがwindowsのHotmailアドレスのままでいいのだろうか。
まずは連絡先と音楽ファイルを早く移さねば。
数ヶ月、この文を読んで苦笑してみたいものだが。
2016.10.31 ハロウィン
「ハロウィン」という言葉を最初に知ったのは70年代の終わり頃。
映画好きはホラーのタイトルとして、一般人より多少早く知ったと思う。
その後、80年代になって『E、T.』があり、
90年代の初めにアメリカ留学中の高校2年生、服部君の射殺事件があった。
“please!”と“freeze!”の聞き違いで撃ち殺された悲劇だったが、
日本ではあれでハロウィンが一般に認識されたのだろう。
しかし単語としてのハロウィンであり、由来はわかっているのだろうか。
そういう経緯はあったとしても、お祭りになったのはここ数年のことだ。
まぁクリスマス以上にオジサンには縁のないお祭りとして、
店頭のカボチャのディスプレイをふーんと眺めては、
渋谷駅から乗ってくる草臥れたゾンビたちに目をひそめるのみだが、
もし自分が学生だとしたどうだっただろう。
変身願望は誰にでもあるとしても、スクランブル交差点で、
「ハッピーハロウィン!」と、コスプレイヤー同士でハイタッチしたものだろうか。
いやいや盆踊りの輪の中にも加わりたくない性格なので、それはない。
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