■2010.06
日めくり 2010年06月(平成22年) ◄►
2010.06.01 杜の都
平日の旅行はゆったりしている。
3列シートのバスはガラガラで隣の座席に遠慮なくバッグを置き、
ホテルでは予定外でダブルの部屋が用意された。
それに、土日が絡まないのでなにもかもが格安。
しかし大きなベッドに置かれたバスローブは一着だけ。
タオルも歯ブラシもひとつ。
でも枕はふたつ、クッションもふたつ。
シングルベッドの方がゆっくり眠られそうな気がする。
2010.06.02 食って歩いて声張り上げて
青葉城址から逆光でシルエットになった騎馬像を背中に、仙台市街を一望。
遠くに太平洋を望みながら、君臨と繁栄の先に世界を見た伊達者に思いを馳せつつ、
鶯のさえずりをと瀬音を耳元で確かめながら広瀬川のほとりを歩く。
などと風流な旅人を気取ってはいるが、
その実体はあまりにも食い過ぎたための腹ごなし。
もう球場へのシャトルバスにも乗らない。往復で一時間かかろうがひたすら歩く。
しかし9回表の逆転ビッグイニングに大声を張り上げれば腹も減る。
朝食用に買っておいたおにぎりを食ってしまう。
試合は一勝一敗。果たして大食いとカロリー消費との勝敗は如何に?
2010.06.03 海の一日
塩釜の水産物仲卸市場をまわり、港に鼻先を並べる漁船の群れを見る。
やはり活きのいい寿司は旨い。シャリが宮城ササニシキ、味噌汁が仙台味噌。
このコラボは殆ど最強なのではないか。
そのあと遊覧船で松島をめぐる。
2回目だが、やはり自然が創った造形の不思議さを感じる。
潮風と波光のきらめきの中、巨大な松の盆栽が海に浮かんでいるようで面白い。
旅行最終日はちょっと早めの「海の日」だった。
2010.06.04 予感的中もなにも…
何となく今回の旅行中に首相退陣があるような予感がしていた。
いやもう誰がどう見ても完全な死に体だったので予感もへったくれもない。
本音をいうと鳩山由紀夫と小沢一郎の政治と金の問題など実はどうでもいい。
米軍基地の移設問題も、元はといえば辺野古は村をあげて基地を誘致していたのだから、
プランが元に戻っただけの話としか思えない。
とにかく「財源はあるのか?」「いや埋蔵金がある!」
そんな積年の論争に決着をつけて欲しい。
ついでに平成維新やら民主主義革命やらと持ち上げた言論人も退陣したらどうか。
しかし自民党に政権の受け皿となる力がないのも明白。
今は国益優先の立場で、菅直人を消極的に受け入れるしかないのだろうけど。
2010.06.05 ホームページ表示不能に
サーバーからメールが届き、6月中旬より新構成のサーバーに移設するため、
その下準備としてPHP4からPHP5にバージョンを変えておく必要があるとの由。
マニュアル通りに進めていたら、HPがエラーメッセージと共に開示不能に。
その途端、メンテナンスに問い合わせてみたり、
ファイルの所有者を変更したりとてんやわんや。
結局、徹夜に近い作業の末にHPの開示は何とか修復。
しかし、編集、更新をした途端にエラーメッセージが。
無償の作成ツールを使って学習もせず適当にやっていたツケが来た。
2010.06.06 疲れる
FFFTPソフトをダウンロードして、何とかバックアップにはこぎつけた。
問題は、FTPサーバーの所有者権限を乗っ取っているapacheの群れ。
これをひとつひとつ権限を取り戻さなくてはならない。
相手がアパッチならば、こちらは騎兵隊になりたいのだけど、
その徒労たるや計り知れないのと、それをやって完全復旧する確証もない。
何とか一括で変換できないものか。
笑ってしまうのは、こうやって悪戦苦闘している間に何となく学習していること。
イロハのイも薄っすらクリアしていくのは面白いことなのかもしれない。
2010.06.07 13勝13敗2分
あの2003年の日本シリーズから7年も経つ。
あの時、ホームランを打たれまくった城島は縦じまを着て、内野ゴロを連発。
ホークスとの交流戦は常にもつれるのだが、今年の交流戦も2勝2敗で分けた。
日本シリーズは3勝4敗だったので、またも1勝の差がついたまま。
来年の遠征は福岡に行くべえか。
2010.06.08 菅内閣が始動
前原誠司が鳩山邦夫の「平成の坂本龍馬」発言を揶揄したように、
菅直人の「奇兵隊内閣」にカチンとした高杉晋作好きもいるだろう。
しかし、野党が口を揃える「選挙対策内閣」というコメントがあまりにも情けないし、
マスコミの「小沢隠し内閣」という定義も世間の興味の外であるに違いない。
参院戦の直前に党略を練るのは当然であるし、
支持率低下の元凶である小沢一郎を引っ込めるのも当然。
おそらく民主党の支持率はV字回復するような気がする。
この党の政策で納得できるものなど、個人的には殆どないのだけど。
2010.06.10 悪戦苦闘
アップされない「日めくり」の下書きだけを続けている。
現在、ホームページは閉店休業中。
サヨナラ負けの交流戦など観なければよかったなどとも思いつつ、
シャッターの裏で悪戦苦闘しているのだが、あっという間に時間が経つ。
その分、確実に睡眠が削られているのだが、
それはそれで職場で悪戦苦闘しなければならない。
2010.06.10 コクーン歌舞伎
シアターコクーンにて『佐倉義民傳』を観る。
毎回、面白いステージで盛り上げてくれるが、
コクーン歌舞伎は当り前の話、中村勘三郎ショーだ。
殆ど歌舞伎を観たという感慨が薄いステージだったが、
今回は芝居に泣かせてもらった。
帰宅するとタイガースは快勝。
久々にパソコンから離れてみるのもよいのかもしれない。
2010.06.11 納税
市県民税を納税した。一括納税したので給料の半分が消えた。
横浜市が何をしてくれたのかという記憶はないが、市民の義務なので仕方がない。
と、ここで既視感が…
なんてことはない、去年の6月末に同じことを書いているし、
また同じことを書こうとしていた。
去年と違ったのはコンビニのバイトのお兄ちゃんに金を預けたのではなく、
郵便局で支払ったこと。
うん、こちらの方が幾分だけ納税した気分にはなった。
来年の今頃も同じことを書くのかもしれない。
2010.06.12 あれから一年
年に一度の千葉マリンスタジアム。
帰りは京葉線の海浜幕張駅からバスで総武線の幕張本郷駅へ。
総武線で錦糸町まで行けば、そこから地下鉄一本で帰宅出来る。
その前に錦糸町のロータリーで一服。これも一年前と同じ。
違うのは眼前にそびえる東京スカイツリー。去年にはなかった風景だ。
すでに東京タワーの高さを抜いているが、建設途中なのでそれほど高くは感じない。
そういえば、去年の今日は煙りを燻らせながら、急死した三沢光晴に思いを馳せていた。
あれから一年経ったのかと思う。
来年の今頃、ツリーはもっと凄いことになっているのだろう。
そのとき、私はその威容を眺めながら、また煙りを吐いているのだろうか。
2010.06.13 表示を再開
こちらも「再開」と打つと「再会」でもなく、やはり「最下位」と出た(ん?)
本当にしょーもないページだけど、何とか表示も更新も出来るようになった。
ただ、根本的な問題が解決したわけでもなく、
かといって、再び閉鎖してサーバーに問題事項を問い合わせるのは、さすがに億劫。
しばらくの間、このままで行くことにする。
正念場はサーバーがバージョンアップされる来週末以降。
宿題も山積しているが、さあ、どうなることやら。
2010.06.14 一番やったらアカンことを
寝入りぱな、久々にオープニングの主題歌だけ聴こうと思い、
深夜1時10分、BS-Hiにチャンネルを合わせてしまった。
今週は「天災は忘れた恋にやって来る」。
案の定、観始めたら止まらない、止まらない。
結局、笑い泣きしながら2時40分まで観賞。
とうとう「ちりとてが忘れた夜にやって来」てしまった。
朝は目覚ましアラームをぶっちぎり、布団を跳ね上げて玄関を飛び出すハメに。
一番、やったらアカンことをやってしまった。
来週は「一難去ってまた一男」か…って、待ち遠しくなってるから怖い。
DVDのBOXを観ればいいだろうに(呆)。
2010.06.15 W杯での言葉
岡田武史・日本代表監督の言葉。
「今日の終了ホイッスルは、次のオランダ戦への開始ホイッスルでもある」
ほぉ〜なかなか気の利いたセリフ。サッカーでは常套句なのだろうか。
「明日のスポーツ紙の、全部の一面が本田だったら日本は危ない」
これは前監督のイビチャ・オシムの言葉。
本田が浮ついてしまうのことに警鐘を鳴らしたのだろうか。
そして今朝のスポーツ各紙はズラリとシュートを決めた本田の写真。
しかし、ただ一紙だけが違った。
“下柳結婚!17歳下の一般女性と”
岡田JAPANはデイリースポーツに救われるのかもしれない。
2010.06.16 お気に入りの店だけに
すっかり打ち解けた主人や女将がいるというわけではなくても、
20代の頃からお気に入りの店というものはある。
そこで新顔やアルバイトの従業員にテキトーに仕事されると本当にがっかりする。
従業員同士が無駄話を口喋ってる声が聞こえただけで、箸が止まってしまう。
皿を平らげた途端に片付けにやって来られるのもイラっとくる。
まるで食い終わるのを観察されていたような気がするからだ。
通りがかりに無言でテーブルの伝票を確認されるのも気分のいいものではない。
一見の店ならそれでもいいが、
こちらは四半世紀前からの思い入れがあるのだから余計に腹が立つ。
そんな店に限って料理のクオリティも落ちているように思う。
従業員教育がろくに出来ない店に、長年の味をキープ出来るわけがないのだ。
2010.06.17 治験終了
高脂血症の治験を終えた。
結局、捗々しい数値の改善は見られなかった。
いよいよ生活習慣病も筋金が入ってきたということか。
日々の生活習慣の積み重ねが人生ということならば、
人生レベルでダメ出しを喰らったような気分にもなる。
いやいや、そんな大それたことは思うまい。
人生を変えるほど、生活習慣を変えるのは難しくない。
そう思いたい。
2010.06.18 ホテルのコース
総会後の懇親会が池袋のホテルで開かれた。
食事はコースで円卓に運ばれてきたのだが、
チキンのソテー→甘みの中華風饅頭→濃い口の鱧の蒲焼→ローストビーフという流れ。
日頃からコース料理に親しんでいるわけではないが、
このコースの流れは如何なものだろう。
鱧の蒲焼の後でローストビーフが少しも旨く感じられない。
コースである以上は何らかのストーリーが欲しい。
一体、何を描きたかったのか、さっぱり解らなかった。
2010.06.19 映画館に野球場にサッカー中継に
雨上がりの蒸し蒸しする陽気の中で、好き勝手に土曜日を満喫した。
しかし様々な情報を浴びて眼精疲労気味ではある。
牧歌的な浜スタのペナントレースとサッカーW杯を比べるのは野暮というものだが、
四年に一度のハラハラ、ドキドキ。
強豪オランダ相手に0−1は善戦したといえるのではないか。
全盛期のホーストやアーツにやられていた武蔵よりも可能性は感じたぞ。
2010.06.20 馬車道にて
久々に勝烈庵で老舗のトンカツを食おうかと思ったものの、
まだ観戦中に食べた牛丼弁当が腹の中でこなれていない。
そこで少しハマの界隈をぶらつくことにした。
馬車道も随分と様変わりした。
70ミリの大作映画を上映していた横浜東宝は閉鎖され、リッチモンドホテルが建った。
その横浜東宝で初めて観た映画が『パピヨン』。中学一年のときだった。
おそらく近々、その映画と36年ぶりに再会することになる。
馬車道では勝烈庵のトンカツと十番館のケーキだけ、今でも変わらないのが嬉しい。
2010.06.21 電車の遅れで納得出来ないこと
朝の通勤電車は定刻通りに運行する方が珍しい。
東急田園都市線など尋常ではない乗客数なので仕方がないのかもしれない。
何せ二子玉川駅の8時台の発着本数は27本。
凡そ2分に1本では定時運行のほうが奇跡だ。
納得できないのは乗客数が少ない東京メトロ副都心線でよくある、
「後ろの電車が遅れているため、当駅で時間調整します」という奴。
前の電車がつっかえていて徐行運転になるのならわかる。
「後ろの電車なんかほっとけ!」といつも思う。
2010.06.22 予断と先入観
最近、何事にも予断と先入観は捨てるべきではないかと思うことがある。
とくに職場でも仲間内でも人との付き合いとならばなおさらのこと。
しかしこれが結構、やっかいだ。
風評や伝聞に左右されず、自分で判断すべきということになると、
自分の判断力を信じるしかなく、そこで迷う。
「こうあるべきだ」という決め付けから逃れるのは本当に難しい。
2010.06.23 戦友たち
かつての戦友たちと再会する。
みんな若かったが、ムラっ気とヤマっ気を武器に、
新しい価値観を作るため突き進んでいた。
あれから山あり谷あり、そして時代の洗礼を浴びて疲れきっている。
しかし、傷だらけでも握手する手には力が込められていた。
今は仄かにそれを喜ぶべしか。来年もぜひ会いましょう。
2010.06.24 さて寝るか
帰りの副都心線、池袋−明治神宮前のわずかな間で寝てしまったため、
今はまだ目がさえている。
そして、あと90分もしないうちにW杯の日本−デンマーク戦が始まる。
このまま起きていることは可能なれど、徹夜になってしまったら明日の仕事がヤバイ。
本当は自分みたいな宵っ張りがやってはならない職種なのかもしれないが、
今は冗談抜きに、過度の寝不足は命取りとなりかねないのだ。
梅酒を一杯飲んだ。とにかく寝る。さて、朝にはどうなっているのだろうか。
2010.06.25 日本代表、決勝T進出!
デンマークという国には特別に良い印象も悪い印象もなかった。
デンマーク人で思いつくのはアンデルセン、ニコラス・ペタス、ラース・V・トリアーか。
しかし「現時点で最低の試合」と酷評したカメルーンとの初戦。
あのデンマークの新聞評には本当に頭に来た。
こうなったら「見返してやれ!」というより「叩き潰せ!」と思ってしまう。
ところが寝たのが深夜2時半で目が覚めたのが朝の5時半。
要するにサッカーをやっている時間帯に寝てしまった、阿呆だ。
なにはともあれW杯の興味は来週以降にも持ち越せた。日本代表よくやった!
2010.06.26 久々の猪木ボンバイエ!
今日の神宮球場では、入場口でペットボトルのコーラが配られ、
それを五回裏にスタンド全員で乾杯して飲むのだという。
題して「同じ場所で一斉に乾杯した人の人数のギネス記録に挑戦」。
その乾杯の音頭取りに登場したのがアントニオ猪木。
「炎のファイター」のリズムで、久々にやった「猪木コール」。
一体何年ぶりなんだろう。懐かしさにちょっと感動した。
そして猪木とトラッキーが並ぶという、私にとっては奇跡的なコラボが実現。
…だから何なんだといってしまえばそれまでだけど。
2010.06.27 昼は野球で夜サッカー
昼は神宮で野球観戦。
アニキの450号記念アーチが出たが、タイガースは連敗。
神宮で負けると、昔のどうしても勝てなかった頃の記憶が簡単に蘇る。
夜はテレビでサッカー。
昨夜のウルグアイ−韓国も、今夜のドイツ−イングランドも魂をぶつけ合うような闘い。
しかしあの誤審…。イングランドは終了間際には魂の抜け殻と化したか。
2010.06.28 参院選始まる
渋谷の街頭に人だかりが出来ていたと思ったら、田中康夫の応援演説。
襷をかけていたのがプロレスラーの西村修だったのでびっくり。
昨日の外苑前では江本孟紀が神宮球場へ向う阪神ファンに必死のアピール。
「私は“ベンチがアホや”なんて言ってません!私のユニフォームは甲子園の記念館に展示され、しかも私はタイガースOB会の理事も務めております!」
とか何とか(苦笑)
今日あたり、実家にも投票案内が届いているだろう。
2010.06.29 生まれて初めての体験
ずっと虫歯がなかったことが自慢だった。
すでに激しい疼痛は限界に達し、とうとう歯医者の受付に健康保険証を出した。
予想通りの歯周病。虫歯も4本、奥歯が崩れ落ち、神経も朽ちているという。
医者はここまで放置していたことに呆れていた。
レントゲンもドリルも麻酔もすべて初体験。この歳で初体験などするものではない。
小さな自慢よりも、大事なのは経験値であると、つくづく思った。
2010.06.30 日本代表、南アを去る
延長を闘い抜いてスコアレスドロー、そしてPKに泣いた。
ニュース番組の構成では、やや情緒過多な美談としてメンバーの団結が語られている。
もしかしたらパラグアイに勝てたのかもしれない。
しかし世界のベスト8になる実力はあったのだろうか。
求めたいのはゴールめがけていく突進力、一気に攻め込み決めてしまう獰猛さ。
城を固めて籠城戦に備えるという、古えの日本的な戦術では予選リーグしか勝てない。
四年後は本当の意味で「歴史を変える」ことを期待したい。
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