■2015.01
日めくり 2015年01月(平成27年) ◄►
2015.01.01 元日今昔
我ながらインパクトあるTOPページだとひとりごちしつつ、
高倉健と菅原文太の死で青春も終わったと思いきや、
むしろ彼らの勇士が甦ってきて、青春時代の気分まで甦ってしまった。
この追悼のTOPページは春頃までアップしておこうかと思う。
さて、ざっと過去6年分の元日の「日めくり」を読み返してみたが、
去年の終盤からの勢いそのままに今年はかつてないくらいに動いた。
正月休みでは画期的に早寝、早起きで過ごしている。
雪が交じろうが寒気に震えようが、たっぷり汗もかいた。
こう書くと健康的な休暇を送っているようだが、問題は過食。
今年の目標は「腹八分目」「80キロを切る」と書こうと思ったのだが、
無駄な決意は後の自己嫌悪の元だから止めておく。
結局、今年も元日から情けないことを書いておるわい。
2015.01.02 足が痛たたた
でもって、ちょっと無理をしすぎた。
昨日は下谷の七福神と谷中の七福神をWで満願し、
今日は柴又と深川の七福神を中心に寺社をめぐったものの、
アスファルトの跳ね返しがきつくて、足首が痛み出した。
参拝客でごった返す柴又帝釈天の脇で思わず座り込んでしまい、
ただ座り込むのも何だから屋台の焼きそばを買って食ってたら、
亀有署のお巡りが来てここで食うなといわれた(汗)
この2日間で参拝した寺社が33。ちょっとした修験者ではあるのだが。
2015.01.03 怪物と神
高校野球の甲子園大会に時たま「怪物」が出現するのは知っていたが、
最近は正月の箱根に「神」が頻発するらしい。
なにせ青山の神野大地ときたもんだ。出来過ぎだろ。
いやはや胸のすく走りだった。
2015.01.04 そして休みが終わる・・・
9連休の最終日。長い休みようで、随分とあっけなかったような気がする。
しかし去年の暮れに筑波山に登ったことなど、ずっと昔のような気もする。
七福神めぐりを七回満願したが、いつも実家にいたような気がする。
「不動尊」の案内に従って、不動産屋の前に出たのも初めてではない気がする。
小学生以前から、長い休みの最終日は憂鬱だった気がする。
気がする・・・ではなく年末にやり残した仕事が確実に待っている。
きっと明日の今頃にはこんな気分も忘れているのだろうけど。
2015.01.05 食い改めよ
駅周辺にコンビニが5軒、スーパー3軒にホームセンターもある。
マクドナルドもモスもミスドもケンタッキーもあり、5分も歩けば回転寿司もある。
あと駅蕎麦も2軒。私鉄2路線が入っているので都心へのアクセスも悪くない。
そう思うと外食派ならずとも恵まれた住環境にあるとはいえるのだが、
欲しいのが牛丼屋と、中華系ではない定食屋、インド系ではないカレー屋だ。
私は密かに(大っぴらに)、牛丼屋と定食屋とカレー屋を駅前に誘致している。
そんな中、駅前のファミレスと天丼屋が閉めるという。
天丼屋はどんな季節メニューにも海老天を入れてくるので野菜天丼しか食えなかった。
ファミレス跡には大戸屋、やよい軒かCOCO壱。
天丼屋跡には吉野家、松屋、すき家、東京チカラめしのどれでもいい。
さぁ来たれよ。もうパン屋とケーキ屋はいらん。食いもの屋以外はもっといらん。
ということで、予想通り正月休みが終わった憂いなどすっ飛んでいる。
2015.01.06 安藤サクラがいよいよ手に負えなくなってきた件
「日本映画は今後、この主演女優をどう使いこなしていくのだろう」
映画鑑賞のページに『百円の恋』についてそう記したばかり。
大体こんな映画だろうという想像を彼女は凄まじく超えてしまった。
「成長物語」「勇気をもらえる」「やればできる」。
どれもが映画の感想としてはチープだ。
これはもう、ひたすら安藤サクラという素材をとことん堪能するための映画だ。
映画は昨年末の公開なので、2014年の邦画は安藤サクラに席巻された一年。
『0.5ミリ』と『百円の恋』。この人はいよいよ手に負えなくなってきた。
東映ビデオの製作なので低予算・早撮りであることは想像できる。
ずっと昔にこの映画のプロデューサーと二人でレンタル店回りをした思い出もある。
こんなことは少しも自慢話にもならないが『百円の恋』のおかげで自慢話になった。
今までやってきた仕事が全否定される中で、ほんわかとした光をみた思い。
そんな個人的な思いも含めて安藤サクラには本当に感謝したい。
2015.01.07 白髪
暮れにわりと髪を短く切ったのだが、床に落ちた髪がまるで霜柱に見えた。
この一年で白髪が劇的といってもいいくらいに増えた。
とくに左右の側頭部に白髪が相当浸食しているようで、
街のショーウィンドーの映り込みでも確認できるほどになった。
何かこのままジジィになっていくのもつまらんな、と思い、
黒く染めてしまおうかと本気で思っていたりもする。
ところがそのことを親や従姉、職場の同僚にいうと、みんなそのままにしろという。
とくに母親は強く止めろという。バケるしガンになるともいう。
・・・一体どんなガンやねん。
確かに一度染めてしまうと、いよいよ白髪と向き合わなくてはならなくなる。
横着して頭がプリンみたいになったら目も当てられないだろう。
おそらく白髪を染めれば五歳は若くなる確信はある。
しかし見た目を若返らせたところで何?という思いもある。
さてどうしたものだろうか。ゴマ塩頭でいるのも辛いのだが。
2015.01.08 何だかニュースが不穏だ
どうも暮れからずっとニュースが殺伐としている。
肉親がらみの殺人、放火、老人の高速道路の逆走から、相変わらずの危険ドラッグ。
食い物への異物混入というのも不穏といえば不穏だ。
海外に目を向ければカナダ、オーストラリア、フランスでのテロ事件。
どれもイスラム過激派の襲撃というより、過激思想に感化された犯行の色合いか。
信徒16億人。多くのイスラム信者たちは穏健な人たちなのだろうが、
どうもイスラム教→原理主義→「イスラム国」という短絡なイメージが蔓延しつつある。
確かにイスラムの教義が、国際社会の常識的な価値観と相反することは多い。
そのことで信徒たちが孤立している現実もあるだろう。
しかし差別につながる事柄はすべて排除すべきだ。
自分ごときがニュース解説者みたいな教示を述べても仕方ないのだろうけど。
2015.01.09 何だか自分も不穏だ
昨年のクリスマス・イブ入院の検査結果が出た。
あれは全身に電極やセンサーをつけての終夜睡眠ポリグラフ検査という奴だった。
睡眠と見做された6時間の中で無呼吸・低呼吸が228回で合計85分間。
無呼吸の平均持続時間が21.7秒、低呼吸の平均持続時間24.9秒。
一時間あたりの無呼吸低呼吸の指数があり、その指標としては、
5/hr未満=正常、5~15/hr=軽症、15~30/hr=中等症、30/hr以上が重症。
アタクシの場合37.5/hr。院長曰く、もはや危険水域超えで即治療なのだという。
もはや同意もへったくれもなく、機器メーカーの人からC-PAPの説明を受ける。
C-PAPはプラスチックのマスクを装着し、ホースから空気が出て呼吸を調節する機械で、
月4500円ほどで貸与され、睡眠中は必ずつけろということになった。
それも半永久的に装着して寝ることになる。
そんなべらぼうな話しが、我が身に突如として舞い込んだのだが。。。。
2015.01.10 C-PAP
でもって、持ち帰ったC-PAPやらを試してみた。
それがどんな機能と形状のブツなのかは「C-PAP」で検索して戴くとして、
一言。「ありえん、安眠感ゼロ・・・」だった。
まず心配していた寝返りは思ったより支障はなかった。
しかしうつ伏せは不可能だ。自分は枕に顔を沈めて寝るのが癖なのだ。
何せプラスティックのマスクを装着して寝るのだから、半端ない異物感と圧迫感。
さらに鼻から強制的に空気が送り込まれるので気になって仕方がなく、
口呼吸はしないようにといわれても、口で息を吸うと窒息しそうになる。
まぁそうやって口呼吸はさせないようになっているのだろうが、
その内、鼻水が出てきて、その鼻水を強制的に啜ってしまうものだから、
頭がキンキンに痛む。自分は花粉症とハウスダストアレルギーだ。
これでは蓄膿症になるのではないかと、たまらず装置を外す。
歯ぎしりガードのマウスピースが可愛く思えた昨日のひと晩だった。
・・・それにしても今後はこの機械とどう向き合えばいいのだろう。
終夜睡眠ポリグラフ検査の結果があまりに芳しくなかったことは分かるし、
睡眠時無呼吸症を放置すると如何に深刻な結果をもたらすのかも説明された。
しかし損得勘定ではないが、もともと痛みを伴わないものを治療するのに、
この手間と苦痛はわりに合わん気がする。
対処療法でしかないものを半永久的に使う意義と成果をどこに求めればいいのか。
仕事は肉体労働ではないが、神経と集中力を使う。それには安眠第一だ。
生命維持装置ってわけではないので、二泊程度の旅行なら使用しなくてもいいらしいが、
海外旅行をするなら必ず持って行きなさいと言われた。
「慣れるまで時間がかかると思いますが、自分の命のため頑張りましょう」
寝ている間くらい頑張りたくはないし、こんなものに慣れたくもないのだが、
鼻のぐじゅぐじゅが落ち着いたら、もうひと晩試してみることにする。
2015.01.11 母親と初詣
実は今年に入ってひとりで54もの寺社をめぐってきているのだが、
恒例の家族での初詣ということで、古いお札と松飾りを持って寒川神社へ出掛けた。
今回は親父は同行せず、羊年の母親と二人ということになったのだが、
母曰く、長い参道を本殿まで歩けないだろうと、親父のことは誘いもしなかったらしい。
正月期間も過ぎてもなお参拝客の車で大渋滞。やはり親父は連れてこなくて正解だった。
さて、初詣らしくお御籤を引いてみた。結果は「吉」。
「願望」・・・・ととのうがしかし色情(いろごと)につき妨げ起こる
「待人」・・・・来ずさわりあり
「失物」・・・・出にくい
「旅行」・・・・連れあればよろし
「争事」・・・・言わぬがよい勝ち
「恋愛」・・・・よく見定めて進め
「転居」・・・・さわりなし吉
「病気」・・・・神と医師への信心第一
「縁談」・・・・はやく我心をさだめよ
因みに「商売」「学問」「相場」「出産」は割愛。
もよや色恋沙汰に巻き込まれるとはとても思えぬが、そんな卦が出ているのだろうか。
旅行もひとり旅の方が好きなのだが、たまには連れがあるのもいいのかもしれない。
病気は神と医師への信心第一か・・・。
両親には余計な心配だとC-PAPの件は告げていないのだが。
2015.01.12 何だよヨコハマ映画祭
第36回ヨコハマ映画祭の主演女優賞に宮沢りえ。。。
『紙の月』は見逃しているので何ともいえないが、
今年はどう考えても安藤サクラじゃなかったのか。
『0.5ミリ』『百円の恋』が都内単館規模なので日本アカデミー賞も宮沢りえが鉄板か。
因みにキネマ旬報では安藤サクラが主演女優賞を受賞しているのだが、
ヨコハマが安藤サクラを受賞させなくてどうするのだ。
結果を見て我が目を疑った。今年はヨコハマには行かん。
2015.01.13 恒例!映画賞が揃ってきた
【第88回キネマ旬報ベストテン】
1.『そこのみにて光輝く』 2.『0.5ミリ』 3.『紙の月』 4.『野のなななのか』 5.『ぼくたちの家族』 6.『小さいおうち』 7.『私の男』 8.『百円の恋』 9.『水の声を聞く』 10.『ニシノユキヒコの恋と冒険』 同位.『蜩ノ記』
●監督賞: 呉美保 主演男優:綾野剛 主演女優賞:安藤サクラ
【第36回ヨコハマ映画祭】
1.『そこのみにて光輝く』 2.『紙の月』 3.『0.5ミリ』 4.『WOOD JOB!~神去なあなあ日常』 5.『私の男』 6.『ぼくたちの家族』 7.『愛の渦』 8.『家路』 9.『野のなななのか』 10.『ほとりの朔子』
●監督賞:呉美保、安藤桃子 主演男優賞:綾野剛 主演女優賞: 宮沢りえ
さすがに昨年度は劇場観賞数が伸びたので、かろうじてベスト10の半分は観ている。
キネ旬の外国映画ベストワンは予想通り『ジャージー・ボーイズ』で自分と一致。
『そこのみにて光輝く』は観に行く寸前で上映が終わってしまっていた。
そうか『紙の月』は吉田大八の監督作品だったか。見逃しちゃったなぁ。
ぜひどこかの名画座を追いかけで観ておきたいと思う。
2015.01.14 映画の話しが続いたところで
実はシネコンチェーンのTOHOシネマズの一ヶ月無料パスポートを持っている。
だから1月中は何でもかんでも映画は見放題なのだ。
こういう時こそ普段は観ないような映画にトライするチャンスなのだが、
例によっていざとなると映画館に足が向かない。
とくに正月は七福神めぐりに奔走してしまったこともあるし、
高倉健、菅原文太という、自分にとってのかけがえのない骨を失ったこともある。
今日、ようやく仕事帰りに有楽町に寄って『バンクーバーの朝日』を観て来た。
監督の石井裕也としては大掛かりな大作でそれなりに見せるのだが、
一昨年の『舟を編む』にも、昨年の『ぼくたちの家族』にも遠く及ばなかった印象。
妻である満島ひかりを疾走させた『川の底からこんにちは』の奔放さに帰って欲しい。
やや身体がしんどいのだが、残りの半月でどれだけ劇場に足を運べるだろうか。
2015.01.15 なんだかんだ
「ひとり道」を謳歌しているつもりでいても、
結構、精神的にいろんな人たちに支えてもらっているのだと思う。
そのことを忘れちゃいかんと感じた旧・成人の日。
どこまで生きられるんだか。
2015.01.16 なんとかせんといかんのはわかっているが
血圧が高値で安定している。
体重を減らす努力を怠り、相変わらずの暴食。
タバコも量が気になりつつも、気がつけば灰皿てんこ盛り。
風邪を理由に持ち帰ったC-PAPも風邪を理由に使わず放置。
そして慢性的な運動不足。実家への行き帰りもバスを利用するようになった。
今、なんかもの凄く自分がだらしない方に転がっているのを自覚している。
やらねばやらねばと考えながら、実はもはや考える余地などないのだ。
頭を過るのはブルース・リーの台詞。「考えるな、感じろ」
いや、自分の身体だ。十分に感じているさ。
2015.01.17 あれから20年
今日は高幡不動と深大寺でささやかながら6434人の御霊を悼ませてもらった。
「居合わせし居合わせざりしことつひに天運にして居合わせしひとよ」
産経新聞にある歌人の歌が紹介されていたが、
数ある中の活断層がたまたま動き、たまたまそこに居合わせてしまう。
6434人を天運の一言で片付けていいわけはないが、
運命はこういう「たまたま」なことで当事者と傍観者に分れるのだろう。
今後30年間で震度6以上の地震が起こる確率は、横浜が最も高くて78%。
「備えよ、備えよ」といわれても、たまたまが相手ではどうにも気が重い。
2015.01.18 ババ銭ならぬ・・・
親の財布から金をくすねる。
高校生くらいまでなら誰でもやったはずだろう(・・・皆、やっていたと思いたい)。
通称“ババ銭”ってやつだ。
さすがにこの歳になってババ銭はしないが、そっと血圧の薬を2錠くすねた。
医者通いに慣れていないので、処方箋の期限が4日しかないことを知らなかったのだ。
しかし親の血圧の薬をくすねる息子って一体・・・。
2015.01.19 終わった青春が
Amazonで前号のキネマ旬報を取り寄せる。高倉健の追悼号だ。
明日は同じく菅原文太の追悼号の発売日。
このふたりの死去で青春は終わったのだと自覚したのだが、
まさかのぶり返しが来て、今や青春時代真っただ中だ(呆)。
そもそもキネマ旬報なんて買ったのは何十年振りだろうか。
2015.01.20 明らかにニュースが不穏だ
よく出来た不吉な前触れとして埼玉を中心にカラスの大量死があった。
フェデリコ・フェリーニはラストで不気味な巨大魚を打ち上げさせ、
リュック・ベッソンは大量の魚を天から降らせた。
そして葛西臨海水族館では160匹いたマグロが絶滅状態だという。
途中で商品穴あけ万引き逃走実況小僧のお茶らけたニュースを挟んで、
今や「イスラム国」に拘束された日本人2名の殺害予告映像の話題で持ちきりだ。
現地邦人10人が犠牲となったアルジェリア事件からちょうど2年。
不思議なことに今はあのニュースのことはどこも取りあげないようだ。
あの頃「イスラム国」などという組織名は聞かなかったが、
イスラムのテロ組織にもセクトがあるということなのか。
絶対に守るべきは、テロリストと一切の取引はしないことだが、
「彼らの自業自得」と切り捨ててよいものかどうか躊躇したいところではある。
2015.01.21 風刺漫画と表現の自由
その邦人殺害期限が明日の午後未明と迫る中で、
イスラム過激派の脅威を間近に感じる日本人も増えたことだろう。
そこで風刺漫画家を襲撃したフランスの事件を今一度考えてみる。
確かに「表現の自由」は絶対に守られるべきことではある。
しかし自分の信じる宗教を冒涜されて、怒り心頭に思う気持ちは容易に理解できる。
当然、テロリズムは絶対悪との前提があっての話だ。
この度の事件でどうしても風刺漫画側を全面的に支持できないのは、
本来は自分たちの権力者を揶揄してこそ風刺の意味があり、
ヨーロッパのマイノリティを攻撃する行為は風刺でもなんでもないと思うからだ。
はっきりいってイスラム世界との融和は地球規模の課題であり、
イスラム国やアルカイーダと穏健イスラム信徒たちを明確に区別しなければならない。
その境界までもないがしろにして「表現の自由」とは決して思えない。
2015.01.22 百観音巡りに思い馳せる
西国三十三ヵ所、坂東三十三ヶ所、秩父三十四ヶ所。
寺めぐりの過程で自然と知ったのが、この百観音霊場めぐりだ。
それまでは巡礼といえば、四国八十八か所のお遍路しか知らなかった。
さすがに四国をめぐるのは定年後の目標にしたいが、
(正確には、目標とするのは四国を回れるような余裕の定年か)
坂東は何とか一年中には結願するつもりで、専用の納経帳も購入した。
すでに訪れている寺院も含めて改めて巡礼しようかと思っている。
お堂の閑けさとお香の匂いに幽玄を感ずる週末も悪くないだろう。
それにしても我ながら趣味が枯れてきた気もしないではないのだが(汗)
2015.01.23 自己責任
イスラム国に拘束されているふたりの日本人。
テロリストには断固たる姿勢をとり、絶対に取引はしてはならない。
ただ、ネットに吹き荒れている「自己責任論」についてはどうなんだろう。
どうもネットで自己責任を強要する人たちの気持ち悪さと、軽さが気になる。
日本人同胞の首に異国のゲリラがナイフを突き付けているのだ。
自己責任をいう前に、まずそのことにきちんと憤怒しているのだろうか。
2015.01.24 豪州の明暗
サッカーのアジア杯で本田と香川がPKを外した。
何だお前ら、情けない奴っちゃとテレビの前で憤慨した翌日に、
錦織のテニスの実況に喝采する。
どちらも舞台はオーストラリア。明暗がくっきりと分かれた。
今、明らかに錦織圭が日本人の救世主になっているのがわかる。
これで白鵬が日本人だったらとつくづく思うが、
錦織には格下相手に取りこぼすことなく勝ち進んで欲しい。
あっ、格上は4人しかいないのだった。
2015.01.25 昨夜から
報道番組でボカシ処理の写真を持つ後藤さんの静止画が映されている。
そのボカシ写真には首を切られた湯川さんが写っているのだろう。
日本政府の対応を批判する後藤さんは、多分、無理やりいわされているのだと思うが、
ただ後藤さんの母親や湯川さんの父親の悲痛なコメントを聞くと、
彼らが親を説得し、納得ずくでシリアに旅立ったのではないことがわかる。
自分たちが危険な目に遭わされる、或いは殺されることは覚悟はしていたとしても、
個人的な自己完結では済まされない状況になってしまっている。
囚われて国家脅迫に利用されることまでは想定していなかったのではないか。
自己責任論とは違う次元でその甘さが非常に残念ではある。
もちろん第一義的に憎むべきは無慈悲なテロリストたちの蛮行なのだが。。
2015.01.26 C-PAPの欠点
前述したように、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の在宅治療として、
C-PAPなる装置をつけて就寝することになっているのだが、
はっきりいってサボっている。そのことでメーカーから電話がかかってきた。
装置には通信記録機能がついているので可動させていないとバレるのだ。
保険を適応して自宅に持ち帰っているのだから義務といえば義務なのだろう。
しかし試してみるとすぐに鼻がつまる。鼻がつまれば口呼吸となる。
口呼吸となるとまるでこの治療は意味を成さない。
正直、これをつけていると眠れない。だから日中の睡魔が半端ではない。
まだ結論を出すのは早いのかもしれないが、自分にこの装置は向いていない。
断じて、向いていない。
2015.01.27 時の流れ
仕事帰りに日比谷で『6才のボクが、大人になるまで』という映画を観る。
6歳の男の子が18歳になって母親の元から独立するまでの12年間を、
実際に主要キャストをそのままに12年かけて撮影した大変な映画だ。
そして映画を観終わって、ふと、今から12年前の2003年のことを思い出していた。
あの年はつくづく個人的に紆余曲折の一年だったと思う。
十年続けたビデオ屋の売却を模索している中で深作欣二の訃報に接し、
失業してからは『仁義なき戦い』のオールナイトを皮切りに、追悼上映会に日参。
ぼちぼち就活せにゃいかんなと思ってところ、阪神タイガースが絶好調。
そんなこんなの間にインターネットで虎キチ仲間が出来て、
就活そっちのけでネットの書き込みや閲覧に興じている内、
「代表やってくれ」という話が舞い込み、名前だけのHビデオ制作会社の社長に。
あの年を境に公私ともども人間関係が劇的に一変したのだったか。
つい最近のことのようで、もう12年前の出来事になってしまったのかと思う。
あれだけひっちゃかめっちゃかな一年間は、人生そうあるもんじゃないが、
その年からどんどん羽根を毟られ続けて気力も体力もガクンと落ちた。
でも脳裏に甦るのは、歓喜に沸く甲子園と星野仙一に駆け寄る田淵幸一の姿。
なんか悲しいくらいに能天気に生きている。
2015.01.28 もっとフィクションを
強烈な事件が横溢する今、愛するフィクションが現実に圧倒されるのを感じる。
イスラム国に拘束された日本人。様々な世論が沸騰し、憶測が飛び交う中、
事件は身代金要求から人質解放へと急展開していく。
今や政府発表を待つまでもなく、YouTube、我々も進捗を同時進行で知る時代だ。
さらに別の国が渦中に巻き込まれ、時限を打たれて二つの政府の思惑が交錯し、
テレビには息子の安否を必死で祈る母の姿が映される。
この現実の急激かつ劇的な加速度は一体どうしたことだろう。
現実の圧倒感が常態化することで、我々はそれに疲弊し始めているのではないか。
今までなら動かぬ現実を仮想で動かすことでフィクションが成立していた。
そう硬直した疲弊感から解放されるにはフィクションの力が要る。
今こそフィクションの力を。それも現実を突き破るような痛烈な奴を。
2015.01.29 スマホ機種変更
固まる、強制電源オフ、再起動頻発、異常激熱、極端バッテリー消耗。
去年以来、スマートホンがポケットの中で、掌の中で暴れまくっている。
さらにGPSの方向感覚も怪しくなるに至り、ついに機種変更を決めた。
7月の2年満期を待たずしての解約となる。前回もそうだった。
しかし決して安くはない機械を買って、わけのわからんオプション料を払い、
2年縛りで、2年経ったらまた2年。途中解約には違約金が発生するのだから凄い。
6万円も払ったのに、このスマホの所有者は果たして自分であって自分ではない。
そしてSIMカードを外され、通話もメールも機能を失って手元に戻って来たとき、
ようやく自分のものになったと実感する、何ともおかしなシロモノではある。
2015.01.30 胸糞悪い
とっても胸糞悪いニュースが続く。
そもそもイスラム国という表記。あんなものが「国」であるはずはない。
このページではISILと呼ぶことにする。
2015.01.31 不正アクセス
「下記アカウントの解約手続きが完了し、
ご契約終了となりましたことをお知らせいたします」
このHPのサーバーを管理する会社からメールが来る。
いや、何度か更新手続きのお知らせメールは届いていたのだが、
今月の半ばに支払いは済んでおり、何かの行き違いだと思っていた。
もしや?と思って『雑途往還』を開いてみると「閲覧エラー」と表示。
「アクセスが不正です」と出た。がっ、消えた・・・
焦ったのなんの。慌てて調べてみると先日支払ったのはドメイン会社だった。
zatopek11.netの独自ドメインの更新期限が先に来ていたのだ。
すぐさまアカウント会社にクレジットカードで入金。
ほどなくして『雑途往還』は復活したという顛末。
そういえばHPを開設した当初、ドメインとアカウントは別々の手続きだった。
こうして未入金騒ぎがあって、やっとシステムの何たるかを知った。
自分のようなボンクラには、冷や汗を掻かなければ何も身につかないということか。
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