■2012.12

日めくり 2012年12月(平成24年)         


2012.12.01 さて今年もあと1ヶ月

しかしこのひと月で近々の日本の方向性が決まる。
景気、原発、外交。これだけ喫緊の課題山積で迎える選挙があったろうか。
それでいて誰に投票して、どの党を支持するのか全然決められない。
まだ公示前だが、おそらく投票直前まで迷うのではないか。
相変わらず小沢一郎の「機を見て敏」の選挙屋ぶりには驚きだが、
どうもはっきりしないことが多すぎて困る。
小沢一郎、亀井静香の脱原発が胡散臭いのははっきりしているが。


2012.12.02 原発をイデオロギーで語る勿れ!

この「日めくり」でも何度かいってきた。損得だけで考えよと。
原子力、放射能というキーワードがイデオロギーの具にされ易いのはわかる。
しかしそれで二分されると議論の硬直化を招くこともわかりきっていた。
一方は核開発の余地を放棄するつもりなのかと極論に走り、
一方は護憲、反米、沖縄方面へ取り込まれて、どんどん横滑りしてしまう。
結局、取り残されるのは福島であり、瓦礫の処理であり、被災地の人たちだ。
反原発、脱原発、卒原発、期限付き原発依存など言葉争いがかまびすしいが、
はっきり原発など無い方がいいに決まっている。損得でいえば絶対に損。
廃棄の問題、予測される大震災の脅威、防衛上のリスクからもそれは明白だ。
しかし、51基の廃炉後の処分をどうする。その技術の継承をどうする。
どの道、途方も無い時間を要する十字架を背負ってしまったとはいえ、
アジテーションもシュプレイヒコールも私にはとにかく耳障りだ。
イデオロギーの横滑りなどやっている場合ではないだろうと強く思う。


2012.12.03 やっぱアップルは良いな

iTunesにiPodが認識されない件で、Appleのコールセンターとやりとりをする。
その対応が凄く気持ちよかった。もう他とはレベルの違いを感じる。
最初に購入したPCはマッキントッシュのパフォーマーだった。
続いてG3、G4まで進んだものの、結局Wimdows機種に転向してしまう。
どうしても仕事でのデータやファイル交換の必要性で換えせざる得なかった。
このたびipodを買ってみて、やっぱりアップルの良さを再認識。
確かに自分のWindows共有圏は後戻り出来ないところまで積み上がってしまったが、
今使っているPCにしても、性能として速いの遅いのばかりが気になるだけ。
単なるマシン以外の何モノでもないのだけど、Macには温もりがあった。
もっといえば相棒みたいな感覚が芽生えていたように思う。
こういうのって、やっぱりスティーブ・ジョブスの力なのか。
嗚呼、せめてスマホはiphonにすべきだった。
夏くらいまで我慢して、違約金払っても機種変してしまおうかなと思っている。


2012.12.04 愈々、総選挙公示

「愈々」と書いて「いよいよ」と読む。
昔、チャンバラ映画の予告編では「当劇場にて愈々、公開」などの文字が躍っていた。
そう総選挙はチャンバラ、議論という剣での斬り合いであるべきなのだ。
ところが民主党政権の迷走により、どの党も選挙で夢を語ることが出来なくなった。
夢を語れなければ剣の切っ先も曇り、派手な斬り合いなど望むべくもない。
まぁ相変わらず、社民、共産は夢を語っているようだが、
あれは夢遊病者が竹光を振り回すようなもので、もはや趨勢の枠外だろう。
未来の党の嘉田由紀子が出てきたときは面白い存在になるかもと思ったが、
細川護熙や鳩山由紀夫をダークに落としこんだ小沢一郎を扱いきれるのか疑問。
どの党も夢を語れず、さりとて現実への具体的なアプローチも語れない。
それでも16日に投票に行くことは国民の責務であるとだけはいっておく。


2012.12.05 何てことだ・・・中村屋!

芸の世界に神はいないのか。
あえて勘九郎、七之助へ試練を与えたか?
だとしたら神は大きな過ちを犯した。
決して欲してはならぬ還暦前の命を何故欲するか。
あまりに理不尽なり。その強欲が恨めしい。


2012.12.06 改めて勘三郎さんの喪失

テレビや新聞に追悼の言葉が並び、誰もが演劇界、芸道の喪失を語っていた。
大看板だが、私と同じ昭和の30年代生まれの50代。あまりに早すぎる。
私にそれほど中村勘三郎さんの死を悼む資格があるとは思えないものの、
歌舞伎に馴染みのない身を、毎年のように劇場に引き寄せた求心力は凄かった。
『盟三五大切』 『夏祭浪花鑑』 『東海道四谷怪談』 『桜姫』 『佐倉義民傳』
その求心力の権化が目前に降りてきて見得を切る。なんと旺盛なサービス精神か。
彼の死に無理に理由をつけるならば、全力で走りすぎたということだろう。
しかし目を閉じてシアターコクーンの舞台を思い起こしたとき、
浮かぶのは代名詞のようにいわれる「革新」などではなく、
先代から継承された「伝統」二文字だった。
そして昨日は突然の死に言葉を失くして書けなかった二文字を。。。 合掌


2012.12.07 酒事

久々に二日続けての飲み会。
たまの晩酌代わりのひと缶に甘んじていた肝臓はさぞ驚いたのではないか。
40代半ばになった頃に、ようやく大酒飲みになれないことを自覚したが、
最近、飲み会の席でふと孤独感に包まれて口を閉ざしてしまう瞬間がある。
そして耳に届く笑い声の中に妙な儚さを見つけてしまう。
今も酒の席は嫌いではないのだが、一体どういうことなのか。
人生に何度かあった心の曲がり角がまた来ているのではあるまいか。
さて、いつものようにかろうじて曲がりきらねば。


2012.12.08 パソコンの電源入らず(泣)

突然、メインで使用しているディスクトップPCの電源が入らなくなった。
ノートPCがあるので何とかHPの更新は出来るものの、
修理に出すにもエロ画像をどうにかしなくてはならない。
ハードディスクだけでも取り出したいのだが、PC音痴ゆえやったことがなく、
こういうことがあるたびにバックアップを取っておかなかったことを後悔する。
今、とりあえず全部のコードを抜いて放電させているが、
そんなので何とかなってくれるのだろうか。


2012.12.09 アーナルとこうなる

思いっきり鼻をかむと鼓膜がマヒすることは誰もが経験するだろう。
では洋式の便座に座って鼻をかむとどうなるか。
もう痛いぐらい全身の力が一気に肛門に集中する。
五十過ぎて初めて知った。常識?
やってみたらいい。あまりお勧めはしないが。


2012.12.10 結局、PC買ってしまう

昔から家電製品を修理に出した時の常套句。
「修理代が高くつきますから、これはもう買い替えた方がいいですね」
それで結局、ソフマップのオリジナルモデルを買ってしまう。
確かにサンキュッパの格安でOSもWindows7とスペックもあがった。
それにしても最近は何かと散財している。ちょっと倹約に勤しまねば。
幸いハードディスクは生きていたのでデータは移行出来たがそれが精一杯。
もし機械に詳しければ何とかなったのではないかと思う。
本当に文系人間は役に立たないというか、世の中のためにならないというか。
戦争で文系の学生から戦地に行かされたのはもっともだと思う。
サバイバルで生き残るのは何といっても理工系に覚えがある人間だ。
文系的な素養など理系人間が本気になればすぐに身につくに違いない。
理系出身の小説家は多いが、文系出身のエンジニアなどあまり聞いたことがない。
勘三郎はすぐに新劇の舞台を踏めるが、新劇の俳優に歌舞伎は出来ない。
いや、別に勘三郎が理系というわけではないだろうが。


2012.12.11 少々ヒステリックだぜ

日本原電が「到底受け入れられない」と声明を出そうがなんだろうが、
活断層の上に原発が建っていること自体、到底受け入れられるものではない。
これはもう議論の余地なしで、常識として敦賀原発は廃炉にすべきだ。
原発推進に関して、産経>讀賣>日経>毎日>朝日>中日(東京)の図式なのだが、
各紙が社説で一斉に廃炉を示唆した規制委員会の判断に賛同する中で、
推進最右翼の産経だけは、歪曲にカタールのCOP18の閉幕を持ち出して、
「地球環境から目をそらし、脱原発のみを煽る政党もあるが、無責任で不誠実だ」
などと苦し紛れに敦賀原発問題から逃げている。実に卑怯だ。
原発が地球環境に寄与していると捏ねる方がよほど無責任で不誠実ではないか。
地球環境から目をそらす以上に、故郷を追われた福島の人々から目をそらすな。
そもそも保守=原発推進という道筋ほど迷惑な話はない。
本当の愛国保守ならば、国土を放射能で汚された現実を直視するべきではないのか。


2012.12.12 出し抜けな一日

夕方になって、出し抜けに飲みに誘われる。
まぁそれはそれとして、今日は出し抜けにいろいろなニュースが飛び込んできた。
尼崎の連続死体遺棄事件の主犯のおばはんが出し抜けに留置所で自殺。
結局、被疑者死亡による不起訴。未曾有の犯罪劇はとんだ結末を迎えた。
「落ち度はなかった」と兵庫県警。いやいやその言い逃れは通用しまい。
それから数時間後に、出し抜けに北朝鮮がミサイルを発射。
前日の「撤去」との情報はなんだったのだろう。
日米韓はまんまと北にしてやられたということか。いや日本はとくに何もしてないか。
出し抜けに飛び込むニュースのインパクトは絶大だ。
ゆえに「今年の漢字」などという既定のニュースは早々にフェードアウトする。
これだけmoneyが停滞する中で“金”というのも今ひとつピンとこない。
さて出し抜けの飲み会では、ジョッキ一杯で平和な気分になれる。
こんなささやかな平和をあまりボケてるボケてるといってくれるなよ。


2012.12.13 貼紙

トイレの電気は消し忘れるわ、風呂のガスの種火はつけたままだわ・・・
ということでチェック項目を記した紙を玄関のドアに貼った。
「確認 トイレの電気、風呂のガスは消したか?スマホ・財布・時計は持ったか?」
ところが玄関のドアに貼ると宅急便のお兄ちゃんにモロ見えでチト恥ずかしい。
そんなこんなで居間から台所へ抜ける引戸に貼ることにした。
出掛る際にチラっとでも目に入ればいい。
ところが帰宅すると、あうことか部屋が「もあ~」と温まっているではないか。
苦虫を噛み潰すが如く、貼り紙に「エアコンの冷暖房も忘れるな」と書き加えた。


2012.12.14 選挙二日前

自民圧勝との世論調査。一説では300議席超えもあるという。
しかし、それほどの風が自民に吹いているとはまったく思えない。
私が選挙権を持つ神奈川六区では自民の出馬がないので書いてしまうが、
民主の3年は悲惨だったにしても、責任野党だった自民の3年はどうだったのか。
何だかこの選挙期間中、安部晋三がみるみる総理を辞した当時の印象に戻りつつあり、
その辺りに気分が今ひとつ乗っていけない理由があるのではないか。
石原慎太郎と橋下徹は国政に出た途端に色褪せてしまったが、
絶大な人気を誇った東京と大阪のリーダーが手を組んだところで、
専売特許である地方分権がまったく争点にならなかったのは大誤算。
しかも維新は出る候補が軒並みショボい青瓢箪ばかりなのは致命的ではないか。
日本未来の党は政策的に論外。社民、共産は名前すら挙げたくない。
みんなの党は我が県に浅尾慶一郎、江田憲司というエース級がいる。
政見放送で客観的に見ればこの党が一番マシに思えるのだが、
いかんせん候補者の擁立が物足りない。これもまた致命的ではある。
一票投じても、政権を託せなければ面白味に欠けるばかりか、死に票になる味気なさ。
しかも選挙後の再編成で未来の党あたりとアジェンダされた日には目も当てられない。
結局、投票所では誰かの名前を書くのだろうが、どうも気分が盛り上がりません。


2012.12.15 結局、自分も浮動層

解散劇は派手で、公示前の離合集散も目まぐるしかった分だけ、
いざ選挙戦に入ると全体的にトーンダウンしてしまった気がする。
ふと気がつけば、はっきり原発推進を主張しているのは幸福実現党だけ。
そう問題はタイミングの差異で、もともと原発の是非は争点ではなかった。
憲法改正という壮大な話も次の政権でどうこう決められるわけもなく、
結局、争点は景気・財政・外交・復興の四本柱になる。
この四つを思いながら、おそらく投票所でも迷っているのだろう。
何だかんだ私も立派な浮動層だということか。
明日はMANZAI見てから、激戦区の勝敗をビール飲みながら楽しませてもらおうか。


2012.12.16 選挙のようなTHE MANZAI、漫才のような選挙結果

THE MANZAIは以前から推していたハマカーンが優勝。
「下衆の極み」「鬼畜の所業」の鮮度が落ちてきて、苦しいかなと思っていたら、
神田のキャラを押し出すことで、見事なまでに浜谷のキレに筋が通っていた。
さらに去年より1ブロック減らしたことで番組がグッと引き締まった。
出演者もボルテージをキープし、今年のTHE MANZAIはなかなか面白かった。
やはりひな壇トークではなくネタをやり続けてこそ芸人というものではないか。
そして総選挙 ---------。
比例で前回の得票数を下回った自民党が公明と合わせて2/3の議席を超えた。
そして民主は議席を改選前の1/4以下に減らした。これはもう漫才のような話だ。
私は前回、民主党に票は入れなかったが、発足当時の鳩山内閣には期待した。
同じように今回、自民党には入れなかったが、安部内閣には期待したい。
それにしても民主党政権とは、滑り続けた漫才のようだった。


2012.12.17 鬼の攪乱?

身体が熱っぽい。風邪の引き始めかもしれない。
食欲は落ちていないし、タバコも不味くはないので大したことはないだろうが、
一時間、職場を早帰りさせてもらった。
それほど風邪で寝込む性質ではないので、「鬼の攪乱」などともいわれるが、
この言葉を風邪に使うのは誤用だったと知っているだろうか。
実家の便所に何十年も置いてある「故事成語小辞典」によると、
「鬼の攪乱」の「攪乱」とは日射病のことをいうらしい。実は昨日初めて知った。


2012.12.18 大谷君をいじめるでない

解散や選挙で話題が後手に回ってしまったが、、、
メジャー表明からプロ野球に踏みとどまった花巻東の大谷翔平投手に対し、
ドラフト制度の根幹を否定する行為と批判が相次いだ件。
星野仙一が皮肉交じりに一席ぶっていたが、要は楽天がヘタレだっただけの話。
今回は間違いなく日ハムのスカウティングの勝利だろう。
きちんと獲得を表明して大谷に筋を通したのは見事だったし、
詳細なデータを駆使してメジャーへの行程を明示したのも天晴だった。
これは今後メジャーを夢見る子供たちへの大きな指針となるのではないか。
そもそも、あれを出来レースだと揶揄する感覚がわからない。
巨人の長野、澤村、菅野らの胡散臭い入団と一緒にするなといいたい。


2012.12.19 ダルおま

どうも選挙番組を明け方まで見ていたツケが水曜日になっても纏わりついている。
体がダルい。鶴光風にいえば「ダルおま」という感じ(・・・いってないかも知れんが)
つまり風邪なら風邪とはっきりしてくれとお願いしたくなるような中途半端な体調。
医者に行けといわれるが、病院の待合で長々と順番待ちをする方が健康に悪そうだ。
職場にいながら全身が「仕事やりたくねぇ」と叫び声をあげてくる。
これでは不味いと思って、ユンケルを買いに薬局へ。
本当は2000円くらいの奴を飲めばシャッキとするのかもしれないが、
レジの前で迷った挙句にセコく500円のユンケルを。
・・・あはは、まるで効かねぇじゃんか。


2012.12.20 朴槿恵、韓国大統領に

自民が政権を奪還し、安倍内閣が誕生する。
まだ総選挙直下の内閣ならば国民の信任を得たといえなくはないが、
6年連続で首相が入れ替わる国は世界でも今どき日本くらいなものだろう。
そもそも衆参捻じれて国会運営がままならないなどという事態を見るにつけ、
日本では本物の議会制民主主義は馴染まないのではないかとも思ってしまう。
韓国の大統領選を眺めていると、国家元首への重みがまるで違う印象を受けるのだが、
安倍晋三は、朴槿恵とどのような日韓関係を築いていくのだろうか。
どのみち日本も首相公選制に舵を切るべきだ。
それも含めて憲法は改正しなければならない。そう思ってから30年以上が経つ。
私は日本が安定した平和国家を目指すならば憲法改定は絶対だと考えている。
「軍靴の足音が聞こえる」「いつか来た道」の論理からいい加減抜け出す時期だろう。


2012.12.21 減原発派にしとこうか

世の中はことごとく二律背反に出来ている。
都知事選に何十億、五輪招致に何百億使おうが、カネが国内を回っているうちはいい。
原発が止まっている間に、代替エネルギーで既に3兆円超が何処の彼方に消えた。
なにより流出するカネを自然エネルギーと蓄電技術に回すことを急ぐべきではないか。
そんな事態打開への工夫やアイディアを反原発派はもっと提言するべきだろう。
自分たちに都合のいい資料を世界中から持ち出してアジる時間があるなら、
地熱だろうが黒潮だろうが日本が使えそうなものはどんどん試したらいいし、
その間、クリスマスだろうがなんだろうが、街のイルミネーションは止めたらいい。
このたびの原発事故で、神話を作ってきた原子力ムラの構造はわかったが、
着々と反原発ムラも出来上がりつつあり、話を聞けば聞くほどもはや新興宗教だ。
神話語りの傲慢さにも腹が立つが、信仰側の気持ち悪さも何とかならんものだろうか。
私も脱原発などといって、気持ち悪い側と一緒にされるのではたまったものではない。
まぁ私ごとき馬鹿は除外して、お利口さんたちには頑張ってもらうしかないのだ。
とにかく復興も含め、この国の決め事にはスピード感がなさすぎる。


2012.12.22 仲間

日常の些末な出来事や煩わしさから離れ、護国寺の境内で静かに心を落ち着かせ、
目白台の急坂を下りて神田川を渡って約束の高田馬場へと向かう。
酒を酌み交わす回数や頻度で、本当の仲間は決まらない。
一年半ぶりに彼らと飲んで、それを強く思った。


2012.12.23 護摩修行

高幡不動尊に、急遽立ち寄ることになった。
ちょうど護摩修行をやっていたので、参加させてもらう。
手を合わせて拝みつつも、元来著しく集中力が欠如しているがゆえに、
見慣れぬ儀式を目前にして、とても煩悩をふり祓うことなどできなかったが、
薪が火柱をあげ、不動明王の睨む先に火の粉が舞う様のなんと霊験あらたかなことか。
無宗教の不信心者ではあるが、貴重な時間を体験させてもらった。


2012.12.24 振替休日

待ち合わせてイルミネーションが輝く都会の夜に腕を組んで歩いたり、
部屋にツリーを飾って、シャンパンで乾杯したり・・・。
なんて夜も、今はすっかり昔話に納まってしまった。
横浜市瀬谷区にあるスーパー銭湯でオッサンたちの裸に紛れて過ごしながら、
「聖夜だけに瀬谷か・・・」などとくんだらないことを思いながら炭酸泉に浸かり、
帰りに閉店間際のスーパーへ駈け込んで、半額のシールのチキンを物色する。
いや、別にイブを特別な夜などと思ったこともないので、どうのこうはないが、
パソコンをいじっているとまた冷えて、アパートの風呂をつけ直したのはアホだった。
あーあ、とっとと寝ちまえばよかった。


2012.12.25 福留来るかぁ

城島健司のときは歓迎した。西岡剛も個人的には歓迎している。しかし・・・
例えば前回の東京五輪誘致で惨敗した理由の一つに、市民からの不支持があった。
タイガース入団決定といわれる福留孝介を8割の阪神ファンがいらんといっている。
プロ野球は人気商売なのだから、ファンの反応に耳を傾けても良さそうなものだが。
ドラゴンズ時代も毎年のように契約更改でゴタつく問題児だったが、
3年15億なんて数字が飛び交っていたときはまったくアホかと思った。
メジャーリーガー面してんじゃないよ、オマイは所詮マイナーの選手じゃろが!
結果的には3年出来高総額6億で決着がついたようだが、
どうも松永浩美と同じ臭いがする。縦ジマを着てほしくない、球団よ手を引け~と。
タイガースは好きだが、福留を応援するという作業はとてつもなくしんどいぞ。


2012.12.26 戦力外通告

今年も放送されたドキュメンタリー「プロ野球戦力外通告・クビを宣告された男達」。
各球団の選手枠は70人。毎年、新人が入団してくる人数だけ誰かが退団していく。
ドラフトで指名されてプロ野球選手になることは夢の達成ではなく、
これから直面する現実と向き合う入り口に立つということなのだろう。
合同トライアウトに挑戦したあと、彼らは一週間、ひたすら一本の電話を待つ。
「自分の野球人生を続けるためには、相手の野球人生を終わらせるしかない・・・・・」
そこで移籍がかなう者。独立リーグで再起を期す者。バット一本持って海外へ旅立つ者。
その進路は様々だが、すっぱり野球を諦めて別の職業に転身する者も少なくない。
何よりも20代30代の選手たちには小さい子供たちがいて、支え、見守っている妻がいる。
夢を捨てるか捨てないかの選択のすぐ先に現実の生活が待っているという意味で、
戦力外通告とは家族のドラマなのだろう。
このドキュメンタリー自体が彼らに当たる最後のスポットライトなのだとすれば、
この年に一度の番組を、ぜひ継続してもらいたいものだ。


2012.12.27 右傾化って何?

中国や韓国の政府やマスコミが石原慎太郎や橋下徹を極右と呼び、
安倍晋三の勝利を右翼勢力の台頭などと必死にプロパガンダしている。
そもそも一党独裁の人工国家や準戦時下の徴兵国家がそれを批判する筋合いではない。
ところが、朝日新聞あたりも「右傾化が懸念される」などというフレーズを使い始めた。
大新聞が周辺国のプロパガンダを引用するとは実に嘆かわしく、恥ずべきことだ。
そもそも日米安保を堅持するというレベルの彼らは右翼でもなんでもない。
本物の国粋主義者は排外的に独立国家を唱え、核の所有も主張するってもんだ。
国防軍なる名称はともかく、憲法改正を提唱することが右だというのならば、
これまでの日本が左傾化しすぎていたという証左でしかない。
左も右も行き着くところは全体主義だ。それだけは避けなければならない。
せっかく「リベラル」と「保守」という便利な言葉があるのだから、
世論が極端に二分化されるような煽り方は迷惑千万ではないか。


2012.12.28 松井秀喜、引退

東京ドームで松井秀喜の打席を観たのはほんの数える程度しかない。
松井が巨人に在籍していたのが1993年から2002年までの十年間。
我がタイガースは全部Bクラスで最下位も6回を数えるという暗黒時代だった。
弱い時こそ応援すべきだろうが、選手も球団も戦意喪失状態では気が滅入る一方だった。
タイガースを暗黒の沼に溺れさせたのが松井の豪打だったとまではいわないが、
彼が本物のスーパースターだと実感したのは遠山奬志を復活させたことだろう。
一時は打者に転向して出戻った遠山は「松井キラー」と呼ばれて虎キチの溜飲を下げた。
対戦投手を光らせて名対決を演出するのはスーパースターの証明に他ならない。
少年時代からの憧れだった縦じまに一度は袖を通してもらいたかったと思う。


2012.12.29 さて年末年始休みに入りましたが

9連休か・・・スゲぇな。
旅にでも出られたらいいのだけど、結局なんにも計画はなし。
交通宿泊費が正月料金になっていると思うだけで萎える。
実は叔母が脳血栓で倒れ、あまり遠出は出来ないという事情もあって、
結局6畳のアパートと実家を行ったり来たりして終わるのだろうと思う。
そして連休の最後の一日が終わるとき、
「ああ、もう一日休みてぇ~」と喚くのだろう。


2012.12.30 雨の晦日

昨日、外した玄関の吹き抜けにあるカーテンを今日はつけに行く。
あいにくの雨で部屋干しされたカーテンはまだ生渇きだったが、
もうこの高さのカーテンをつけられる人間はこの家には自分しかいなくなった。
坂の途中のひな段の家。玄関に入るにも小さな階段がある。
概して若い時分に買った住宅は、老いてからのことは考えられていない。
86歳の親父もいよいよ覇気がなくなって、おそらく今から引っ越す気力もないだろう。
泊まっていけと引き止められるが、泊まらない。
「40分もあれば行けるから」と、年越しそばの誘惑を頭にちらつかせながらも
嫁も孫も見せずに勝手気ままな一人息子は、今年の大晦日も勝手気ままに過ごす。


2012.12.31 ゆく年くる年

久々に紅白歌合戦をまるまる流しながら大晦日の夜を過ごす。
真剣に聴いたのは美輪明宏「ヨイトマケの唄」ぐらいで、
HPを更新したり、宝くじの当選番号確認したり、コンビニの蕎麦を食ったり。
宝くじは3000万のが下ふた桁違っていた。
最後の最後に今年一番のビッグニュースが転がり込むのかと悶絶したのだが、
組番号が全然違っていた。なんだよ、カスってもいねぇじゃねぇか。
あっ、くだらねぇこと書いてたら、たった今、年が明けた(汗)
・・・明けないうちから鐘を鳴らすの止めてくれないかな。


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