■2009.10

日めくり 2009年10月(平成21年)         


2009.10.01 衣替え

ひと雨降るごとに季節は移ろいでゆく。
衣替えの日にあわせたように朝方、一気に冷え込んだ。
「錦秋」「仲秋」「秋冷爽快」「日脚も短くなり…」「釣瓶落としの秋の日に…」
さて神無月に勝利の女神は虎に微笑むのだろうか。


2009.10.02 東京落選

柔道家である上司の金メダル祝勝の飲み会からほろ酔いで帰宅。
しかし東京の五輪招致は失敗に終ったとのこと。
これで150億が藻屑と海の消えたといわれているが、
金は簡単には消えない、どこかに落ちたはずだ。せめて邦人企業であって欲しい。
そういう時代なのだ。だからこそ五輪には来て欲しかった。
五輪招致はおっさん、おばさんたちのためにあるのではなく、
子供たちの思い出のためにある。
そういう夢を素直に享受しようとしない奴はバカヤローです。


2009.10.03 観戦記

3日間通い詰めた神宮決戦の観戦記をまとめながら、甲子園の中継を観る。
つくづくペナントレースは生ものだ。
とくにここまで大詰めになるとひとつの試合によって流れも気分もガラリと変わる。
楽しいはずの勝利の記憶も、とてもそらぞらしいものになってしまった。
まぁ、楽しませてもらってますわ。


2009.10.04 サッカー観戦

サッカーのW杯クラスの中継を観るのは嫌いではない。
内なるナショナリズムを喚起されることで、
日本人としてのアイディンティが刺激される快感があるからだ。
そうではない場合のサッカーの生観戦は、野球好きであることの自己証明の確認だった。
身体を揺らしながら大声で叫ぶサポーターがまるで外国人に思えた昼下がりだった。


2009.10.05 急降下

去年の11月27日。あるパーティでスピーチの壇上に立ったこの人を、
いずれ総理になるかもしれないと値踏みしていた聴衆も少なくなかったのではないか。
確かに昇りエスカレーターを歩いて進んでいるような勢いがあったのかもしれない。
ところがそこで乗り換えたエレベーターのロープが突然切れた。
思えば父親も不思議な最期だった。
朦朧会見、バッシング、大臣辞任、落選、そして…。
僅かの間に、ここまで人生を急降下させた人も珍しいのではないか。


2009.10.06 リング

亀田大毅の判定負けについては「健闘した」という評価でいいのではないか。
もう余計な尾ひれや噂話はいいだろう。
あそこまでがコマーシャリズムの限界というものだ。
そのままボクシング中継は格闘技戦へと移行。むしろこちらの方が燃えた。
ミノワマンがチェ・ホンマンを下すというサプライズから始まって、
画面から伝わる格闘技会場の熱気が懐かしかった。
あの場所からすっかり遠ざかってすでに6年が経つのか。


2009.10.07 暴風域

アパートのポストはプラスティックの蓋が割れているので、雨が降ると郵便物が濡れる。
友人が神宮球場で買って郵送してくれた8日9日のチケットがびしょびしょ。
これから半端じゃない勢力の台風が直撃するという。
午後20時気象庁発表、関東地方は明日未明に暴風域圏内に突入。
願わくは嵐のように激しい意地がぶつかり合う試合になってくれれば最高。
もちろんそのうえで勝つ!
たかが3位決定戦かも知れないが、それが絶対に負けられない勝負なら勝つべし!!


2009.10.08 台風一過

神宮は月夜だった。星空も綺麗だった。カクテル光線には無数の虫が集まっている。
あの暴風の中でもしっかりと生きていた小さな生命の何とも力強いことよ。
明日は強く吼えようや!


2009.10.09 終戦

昼間はカツ丼を食った。職場の全員にヤクルトを一本づつ振舞った。
巨人ファンの先輩たちの粋な計らいで定時より先に職場を出た。
ソルドアウトの神宮は燃えていた。おそらく17年ぶりに燃えた。
虎は強く吼えることが出来なかった。ここ一番に弱いのは36年前からのトラウマか。
次に夜風にあたりながら青山通りを歩くのは半年先になるのか。


2009.10.10 ニュース

突然自分の元に飛び込んでくるニュースがあるとする。
それがグッドニュースかバッドニュースかといわれれば、後者が圧倒するだろう。
親のこと、健康のこと、仕事のこと。良い報せが来る要素などどこにもない。
それではあまりにつらすぎるのでオータムジャンボを購入。
宝くじなんて「悪い報せばかりと限らないよ」という保険も兼ねているのではないか。


2009.10.11 今岡誠退団

たかが4年前にシーズン147打点というとんでもない数字を叩き出した男が、
こんなに早く縦ジマのユニフォームを脱ぐなど誰が想像しただろう。
あの闘将・星野仙一をベンチでのけぞらせたプッシュバント。
真面目な選手が揃っていたタイガースにあって今岡の天才は多くの虎キチに愛された。
胸に秘めた誠の闘志は、とうとう胸に秘めたまま去っていく。


2009.10.12 ちょうど一年前

岡田彰布が辞意を表明したのが一年前。
去年の「体育の日」はダラダラと過ごして、その記録がブログに残っていた。
今日もしょーもない一日をブログに残した。
「体育の日」。ひとり身とは、ひとりであることを身につまされるということか。
別にいいけどさ。


2009.10.13 うつろい

秋という季節は夏と冬のブリッジみたいなものなので、毎日が季節の変わり目。
今は夏の名残が身体に疲労としてあらわれているように思う。
朝起きると肩が冷えてカチンカチンになっている。
そろそろ毛布でも出そうかなと思いつつ、
まだ扇風機がコンセントを外されたまま置きざりにされているのを見る。
最後に動かない者の背中を押すのは季節の移ろいなり。


2009.10.14 ハブ空港

♪船が〜ゆ〜くゆ〜く、ハブ港〜
恥ずかしながら、「アンコ椿は恋の花」で唄われたハブ港。
あれは最近ニュースになっているハブ空港と同じ意味だと思っていた。
なんてことはない伊豆大島に波浮という名前の港があったのだ。
さて、もう海外旅行などとは無縁となりつつあるが、
森田健作・千葉県知事は「いろいろ積み上げたものが大臣の一言でパーになった」と。
成田が過去にどれだけの闘争があり、どれだけの血を流していたのは承知しているが、
首都圏に住む者はずっと羽田での国際便発着を願っていたと思う。
あれだけ大都会に近い空港は比類がなく、ハブ化出来るものならやるべきなのは明白。
成田新幹線の計画が頓挫した時点で、あの空港は巨大なストレスとなっていた。


2009.10.15 なんだかねぇ

朝、電車の中で女の人がコンパクトを取り出して化粧を確かめる。
この仕草にはそれなりの色気を感じなくもない。
大人の女が一瞬、気を引き締めるようでドキっとする。
口紅をさっと引くまでもいい。
しかし目元を弄りだして、白目をピクピク痙攣されると一気に興ざめする。
「公共の場で化粧とはハシタナイ」などとオヤジ臭いことをいうつもりはないが、
揺れる車内でビューラーなどを使われると見ている方が怖くなる。
そしてついにツケまつげを装着している女子を見た。
「おしゃれ」の本質って一体なんだろう。


2009.10.16 平等?公平?

子ども手当、公立高校無償化、高速道路無料化。
自分には本当にどうでもいい。基本的に関係ねーもの。
しかも一律支給。年収1000万以上も300万以下も一緒くただ。
でもその負担は強いられる。財源確保で相続税率を上げられたら洒落にならない。
「平等」を突き進めると必ず「公平」と矛盾する。
民主党政権誕生が新しい風景を見せてくれている部分は認めるが、
不公平を助長する平等なんて真っ平御免だ。


2009.10.17 あの素晴らしい愛をもう一度

タイトルとしては「悲しくてやりきれない」のほうが相応しいかもしれない。
しかし「帰って来たヨッパライ」「家をつくるなら」。楽しい歌の印象が強い。
中学のときの演奏会で我がクラスが選んだのが「あの素晴らしい愛をもう一度」。
「もう歌で出来ることが無くなってしまった…」と周囲に漏らしていたという。
生み出してきた曲が多くの人に感動を与えてきたのだとすれば、
そこに責任を持って欲しかった。


2009.10.18 日がな一日を

寒くなってきたので寝巻きでも買おうかと玄関を出る。
スエットにするかパジャマにするかなかなか決まらず隣の街へ。
ついでに冬物でも買っておこうかと店をぶらぶら。
S〜Lまでのサイズならばそれなりにカッコいいものもあるのだが、
LLやXLとなると途端に黒かグレーの地味な色柄のものが多くなる。
それどころか、ちょっとオシャレな店になるとそのサイズのものが売っていない。
おそらくデブは来るなということなのだろう。
結局、ユニクロでスエット買って帰宅。
なんだかんだとケバが立つくらいに着倒すのだろうから、
オシャレもへったくれもないのだけど。


2009.10.19 CS第一ステージ終了

インフル禍にも見舞われながら、なんだかんだいってヤクルトは頑張った。
ナゴヤドームでも燕応援団の声はテレビのスピーカーからよく響いていた。
ソフトバンクも秋山新監督の下で最下位からよくぞCSの舞台に上がったと思う。
しかし今回は野村克也を取り巻く物語の面白さに呑まれてしまったか。
もし楽天が日本シリーズ進出ともなれば、相手はヤクルトか巨人が面白い。
その方が野村物語にとって劇的な効果を生む。
札幌でどんな闘いを見せてくれるかはわからないが、こうなったら野村楽天を応援する。


2009.10.20 挨拶

よく遊ばせてもらっている掲示板の管理人さんは挨拶にうるさい。
個人サイトなら当たり前の話で、大人が大人にそれを言うこと自体、ご苦労さんだ。
外回りや客商売をしてきた身としては、挨拶から始まらない会話自体が考えられない。
挨拶なしの携帯メールでも腹が立つ。返事の応酬になる場合なら問題はないが、
「おはよう」「こんにちは」「おひさしぶり」「まいど」「お疲れさんです」。
手間の内にも入らん。いきなり用件だけ書いてくるのだけは止めてもらいたい。
もう挨拶抜きメールには返事を出さん。
これって常識や礼儀の問題ではなく、生理的な気分なのかもしれないが。


2009.10.21 脳内

いやはや札幌はどえらい試合でした。
それはそれとして、
今日は職場で先輩方から「ジャイアンツの応援ヨロシク!」と念を押された。
WBCボイコットの中日はプロ野球ファン全員の敵と思っているのだろう。
ふふふ、この俺様を誰だと心得るか(苦笑)
今、頭の中はこんなことしか考えていないのだ。
阪神|1赤星(中)2関本(二)3鳥谷(遊)4金本(左)5城島(捕)6新井(三)ブラゼル(一)7桜井(右)
何だか凄いぞ…ふふふ。それでも簡単に勝てんのが野球なんだけどね。


2009.10.22 職場丸一年

早いもので今の職場に就いて丸一年が経った。
終業時間に窓の外がすっかり暗くなっているのが新入り当日を思い出させる。
まだまだ長年の夜更かし癖からは抜けないが、朝起きはすっかり身についてきた。
非営利団体という、今までのキャリアとは180度違うことへの戸惑いは抜けないが、
どんな仕事も極めようと思えば必ず試練に直面することも痛感した。
同じ業界からの地続きで滑り込んだ職場だが、個性ある人たちばかりなのは有難い。


2009.10.23 高田馬場清龍会・秋

単に高田馬場にある「清龍」という居酒屋で定例飲み会をやっただけだが、
乗れる飲み会、乗れない飲み会の区別はいかに自分が喋っているかに尽きる。
この面子だと共通の話題がありすぎて、いつも何を優先して喋ればいいのか迷う。
年に数回の集まりではあるのだけど、楽しいひと時だった。
そして楽しい中にもきびしい現実が見え隠れしている。
こういう時間を共有しなくては明日の頑張りなどありえないのではないか。


2009.10.24 お鉢巡り

天気予報では「関東地方の日中は曇り、伊豆諸島だけは荒天になる可能性あり」
よりによってその荒天の地に行ってしまった。。。
視界は3メートルくらい。荒涼とした火山岩を踏みしめながら、
吹っ飛ばされそうな風雨が右から左から顔に突き刺さる。
「俺は一体何をやってるんだろ…」と何度も自問自答。
そして、ほうほうの体で辿り着いた茶屋で振舞われた明日葉汁の旨さよ。


2009.10.25 去就

菊池雄星がプレーの場を日本に決めたと発表。
記者会見での涙を「MLBのスカウトへの申し訳ない気持ち」と報道していたが、
多分それは違うだろうと思った。
海外も含む、信じられない膨大な量の視線が、自分の選択の行方に注がれていたのだ。
18歳の少年にのしかかったプレッシャーは我々の想像を絶するものだった。
一方、タイガース入団が今日にも発表されると報道されていた城島健司。
古巣のホークスから王貞治会長が獲得に乗り出して事態は急変したか。
“大物獲り”に対するファンの複雑な思いもあるだろうが、城島だけは絶対に欲しい。
そして選択を迫られる者がいればユニフォームを脱ぐ者もいる。
野村克也。かつての「生涯一捕手」という名言から変貌し「野球屋」と自嘲しながら、
そこから炙りだされる「野球愛」。本当にお疲れ様でしたといいたい。


2009.10.26 情けねぇ〜

身体の節々が痛くて、クシャミも微熱も止まらず、仕事を休ませてもらった。
暴風雨でのお鉢めぐり。。。単なる自業自得以外の何モノではない。
今の職場は風邪っぴきには危なくて務まらない仕事なので仕方がないが、
以前ならばこの程度のことで休むなどは考えもしなかった。
寝床で本を読む、ケータイのゲームをする。ああ情けねぇ〜


2009.10.27 城島、阪神入団決定!

「城島をとって良かった、と言ってもらえるのは成績を残したとき。心の底から拍手してもらえる声援が本当の声援だと思っている」
いやはや最高の記者会見だった。
日本シリーズ?何それ?まさに疾風怒濤の一週間だったぜ。


2009.10.28 会議のための会議

久々にこういう会議をやった。ずっと以前の職場ではこんなことばかりやっていた。
ただ違うのはその後にすぐに机の上にビールや缶チューハイが並べられ、
ついにはホットプレートでおでんも出る。
会議のための会議の実体は飲み会のための会議だった。
とっても嬉しいのだけど、酒の吸い込みが異常に悪くなったことが気掛かりではある。


2009.10.29 ドラフト成功!

いつもドラフト指名候補たちのプロフィールの記事には心が躍ってくるものだが、
今回の1位・二神一人、2位・藤原正典は大満足。
久々に溜飲の下がるドラフトだった。
立命の藤原は外れ1位とされていたので、2位で獲れたことは大満足だ。
菊池雄星は残念だったが、2位で二神、藤原ではまたクジだったかもしれない。
菊池くんは所沢で工藤−松坂−涌井の系譜で王道を征くのが正解に違いない。


2009.10.30 月末

久々に人の前に立ってプレゼン。何年ぶりのことだろう。
喋っている途中で用意しておいた原稿を無視しはじめる癖も相変わらずだった。
それよりも池袋駅前の会議場近くでは閉店した三越の全フロアでヤマダ電器がオープン。
隣のビックカメラも池袋の牙城を守らんと必死のセールで対抗。
報道陣も詰め掛け、人でごった返していた。
さらに人の集まりに便乗した商魂たくましい異種業者がビラ配り。
横浜三越はヨドバシカメラとなり、老舗の百貨店が安価の量販店に駆逐されている。
伝統と老舗の百貨店の凋落は目を覆うばかりではある。


2009.10.31 才能

CSで討論番組の再放送でダラダラと見る。
東浩紀の論戦能力に感心。承服しかねる部分も多々あるが思わず傾聴させる才能がある。
こういう才能は本当に羨ましい。
ちょっと前のトーク番組での中野裕太にも驚いた。
本当の天才なのかもしれないが、なによりもその説得力に才能の閃きがある。
とどめの才能は、つのだ☆ひろ。「般若心経」を第九のメロディで歌う。
これこそ本当のソウルって奴なのではないかとぶっ飛んだ。これぞ圧倒的な感動。
You Tubeで「つのだひろ 般若心経」で検索すれば聴ける。

a:2261 t:1 y:0

powered by HAIK 7.6.1
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. HAIK

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional