■2011.11
日めくり 2011年11月(平成23年) ◄►
2011.11.01 週刊誌の中吊り
電車内の中吊り広告を見ていると各週刊誌のトップは橋下徹で横並びだ。
見出しの文言でその殆んどがネガティブ記事であることは想像に難くない。
何故、TPP参加問題よりも週刊誌は橋下徹のネガティブキャンペーンに奔走するのか。
私は、何らかの取引があって民主・自民の意向を各誌が反映したと思っている。
大阪府民でも市民でもないので、橋下徹の評価はまったくわからないが、
前職、現職の神奈川県知事、横浜市長の体たらくと重ねると次のフレーズが思い浮かぶ。
「時代を作るのはお利口さんの仕事だが、時代を変えるのは馬鹿の仕事だ」
2011.11.02 落合野球、炸裂
不思議なことにあれほど神宮で巨人相手に健気に闘っていたスワローズが、
ナゴドでは羽根を毟られたようにただイニングを消化して負ける。
2―1のロースコアであっても、接戦の緊迫感より完敗の色合いに近い。
勝負事なのでこの先どう転ぶかはわからないが、手負いのツバメはいかにも苦しい。
一点差をぶ厚く見せて圧力をかけてくるのが落合の野球だ。
解任が決まっても稀代の嫌われ者としてナゴドのベンチに君臨する姿は、
毎度、選手の悪口をまくし立てる原辰徳のヒステリックな采配とは対照的ではないか。
落合は優勝インタビューで感極まって泣いたことがあったが、あれは不覚だろう。
岩手出身の先輩にいわせると「あれは東北人の人の良さが出てしまった」とのこと。
嫌われ者として君臨した以上、クラシリに勝ったくらいで泣くんじゃないぞ。
2011.11.03 ケンミン自慢
狂言や落語でお馴染みの大山詣りに出かける。
出掛けるといっても住処から一時間以内で総本山の阿夫利神社まで行けてしまう。
まだ紅葉まではあと少しだったが、久々に都会から離れて自然の空気を満喫。
海があって大きな港町があり、山があって温泉があり、幕府の置かれた古都もある。
神奈川県は面積こそ小さいが懐はなかなか深いのだ。
2011.11.04 新宿アルタ前
旧友の上京に合わせて飲み会が急きょ決定。
待ち合わせ場所は新宿アルタ。アルタで誰かと落ち合うのは30年ぶりくらいか。
学生時代はよくここでデートの待ち合わせをした。
三丁目の居酒屋に同学年が顔を合わせれば昔話に花が咲く。
結局、昔話だけで23時過ぎまで飲んだのはアルタで待ち合せたせいかもしれない。
今も二十歳そこそこの学生たちが待ち合わせ場所に使っているのが微笑ましかった。
2011.11.05 鷹、シリーズ進出
苦節8年、ついにホークスが日本シリーズ進出を決めた。
強いチームの要素をすべて備えたような圧倒的な強さだったが、
胴上げ試合という特別な状況を抜きにしても、素晴らしい試合だった。
いや、そういう特別な状況が作った試合だったというべきか。
ホークスの杉内とライオンズの涌井というエースの投げ合い。九回終了0―0。
1点を献上してベンチで泣き崩れる杉内。
同点打を浴びて落ちたグラブも拾えずに茫然と立ちすくむ涌井。
どれだけ意地とプライドでバリバリに張りつめて投げていたことか。
杉内、涌井ともに127球目だった。
こういう舞台をくぐってきたかそうでないのかで選手の色気は違ってくる。
能見や岩田がそういう色気を醸し出してくれれば嬉しいのだけど。
2011.11.06 燕、力尽きる
セ・リーグのクラシリも戦前の予想通りドラゴンズがスワローズを破った。
しかしスワローズもベストメンバーが組めない中、瀬戸際までよく闘い、
敗れてもドラゴンズが順当に勝ったとはいわせなかった。
喜びを爆発させたホークスナインと比べ、安堵に包まれたドラゴンズナイン。
さてさて、博多と名古屋でどんなシリーズになることやら。
2011.11.07 引越し1ヶ月
以前、ティッシュごと洗濯機を回して、洗濯物を紙屑で真っ白にして往生したが、
今度は風呂場にあった突っ張り棒が崩落し、吊るしてあった洗濯物が湯船に落ちた。
運の悪いことに湯船に水が張ってあって、シャツからパンツまで何もかもびしょ濡れ。
ポストには不動産屋から夜9時以降の洗濯機と掃除機の使用は控えろとの通達。
早くも苦情が行った。夜の9時台は何とかセーフだと思っていたのだが。
ネットもねえ、衛星もねえ、小さい湯船で足が延ばせねえ、鉄筋のくせに音が響く。
とりあえず1ヶ月経過なり。
2011.11.08 遺失物
失くしていた革製のシガレットケースが見つかった。
スーパー銭湯で預かってくれているらしい。
昔からよく失くし、よく落とす。夏には財布を道に落とした。
そしてかなりの確率で手元に戻ってくる。届けてくれる人に感謝だ。
でもこれが良くない。たまには痛手を負った方がいいのかもしれない。
まあ青春の欠片はあちらこちらに置き忘れてますが。
・・・なんてね。
2011.11.09 ネットなし生活
ネット環境がなくなって6日目になる。
別にネットなど無きゃ無いでどうってことはないのかもしれないが、
パソコンを立ち上げると、ついInternet Explorerをクリックしてしまう。
どうしてもいつもの癖というか習慣でマウスを持つ手が勝手に動く。
「Internet Explorerではこのページは表示できません」の画面を見つめながら、
人生の1/5のスパンでネット生活に寄り添っていたことを改めて思う。
2011.11.10 永久欠番
明日は2011.11.11と1が6連続する。ぞろ目の6つ並びなど人生最初で最後だ。
まあパチンコ好きの先輩たちが早くも色めき立っている程度の話で、
その話は明日にでも書けばいいのだが、今日の平成23年11月10日もなかなかだ。
23、11、10といえば阪神タイガースの永久欠番の並びとなる。
この話を職場でしたら鼻で笑われてしまったが、この並びも人生最後かもしれない。
運良く次の年号のその並びまで生きられるのなら、その日が命日になったらと思う。
2011.11.11 ふたつの会見
野田佳彦首相がTPPの協議に参加する旨の会見を行った。
TPP推進派と慎重派の双方が違う解釈をするという首相の玉虫色の発言が批判され、
首相のリーダーシップを疑問視する声が民主党内に広がったという。
しかしこの国はリーダーシップを発揮しすぎると、すぐに「独裁」だと喚く輩がいる。
橋下徹などすっかり独裁者のレッテルを張られて共産党ですら平松陣営につくという。
昼過ぎには清武英利・巨人軍代表の渡邊恒雄批判の会見を行った。
こっちは文字通りの独裁野郎に涙の槍を一刺しという按配だったが、
かつての阪神球団のお家芸だった内紛が、巨人で起こったので「へえ~」なる。
球団どころか球界まで私物化する怪物相手に清武氏がどこまで食い下がるのか。
どうもドン・キ・ホーテにされるような気がしてならない。
今日はふたつの会見に日本列島が席巻されたような一日だった。
願わくは日本シリーズそっちのけでその話題が走ることのないようにしてもらいたい。
2011.11.12 ドラ先勝
いつもの展開に持ち込んで、いつもと同じように勝つ。
あの「強くてどうしようもない」と思っていたホークスが緒戦を落とした。
落合竜独特の「相手の光を消す」戦いに鷹が引きずり込まれてしまった。
浅尾で押し切っても良かったが、あそこで岩瀬に代えるのが落合野球だ。
おそらく落合は最初の福岡2戦でひとつ勝てば良しと目論んでいただろう。
投手力は互角だか破壊力も機動力も圧倒的に鷹が上だと思うので、
ドラの先勝はシリーズ的には面白くなったと思っている。
2011.11.13 ふざけるな
モデムが届き、Internet Explorerが繋がったときには「ほっ」とした。
ADSLの速度は今イチで動画再生はカクカクしているが仕方ないか。
さて週末はたっぷりと日本シリーズを楽しんだ。
今日もロースコアでの延長戦。Yahooドームがすっかりナゴド色に染められた。
もともと戦前の下馬評なんてクソみたいなものだと思っていたが、
和田と杉内で本拠地を落としたホークスは一気に苦しくなった。
ただ、ふとしたきっかけで一気に潮目が変わるのが短期決戦なのだから、
ホークス持ち前の爆発力でもっとシリーズを楽しませてほしいものだ。
しかし両チームともギリギリの熱戦を展開しているにもかかわらず、
昨日、今日の各スポーツ紙は清武とナベツネの応酬がトップ記事。
何が「愛するプロ野球ファン」のためだ。
「読売巨人軍は紳士たれ」だ?このタイミングでやるか?普通。
クソ馬鹿ども!ふざけるな!!
2011.11.14 邪魔だ邪魔だ
毎朝、渋谷駅のホームにはじき出されて、階下の副都心線めがけて駆ける。
慌ただしいことこのうえないのだが、この乗換えは嫌いではない。
ダラダラと歩くよりも、大勢の人と走っている感じがいい。
というより、ダラダラ歩かれて先を邪魔されるのが我慢できない。
とくに携帯電話やスマホを操作しながら前をトロトロと歩かれるとイラつく。
まあ自分がドタドタと人ごみを掻き分けて進むのは、さぞ迷惑だろうが。
2011.11.15 胃カメラかよ
胃部レントゲンで引っ掛かった。
かつての尋常じゃないストレスの中でも旺盛な食欲を受け止めてくれた胃も、
とうとう寄る年波に勝てずにボロが出始めたか。
胃カメラか・・・。経験のないものは常に不安だ。
2011.11.16 ホークス強し
職場の別部門で会議をやっていたので、業務の代行で残業。
帰りに挨拶だけと思い会議室に寄ると、酒につまみに宴会もたけなわ状態。
結局、腹も減っていたこともあってご相伴にあずかってしまった。
おかげで日本シリーズも帰宅途中でワンセグ観戦。
六回の表、無死満塁の絶体絶命のピンチをホークスが凌ぐ。
シリーズはホークスの良さを封印しているドラゴンズのペースだと思っていた。
しかしナゴヤドームで光を消され、敵の間合いで闘いながらも勝つ。
ホークスは勢いに任せたお祭り野球ではなく、本当に地に足をつけた強者だった。
2011.11.17 今日は木曜日
いや別に今日の木曜日が特別というわけでもないのだが、
てっきり今日は水曜日だと思っていた。
何が嬉しいかって、明日が金曜日だということで、
明日一日乗り切れば、また週末の休みだということ。
この意味なく「一日得した」感が嬉しい。
あと一生のうちに残された時間を考えれば、「一日損した」のだろうけど。
2011.11.18 とっとと辞めろ
読売球団が清武代表の解雇を発表した。
ナベツネに一刺しという痛快さは別問題として、清武の解雇は当然だ。
この際、読売の組織論やらコンプライアンスなんてどうでもいい。
日本シリーズに冷や水をぶっかけたことだけは許されるものではなく、
それに追随したスポーツマスコミも何とも情けなかった。
ここ数年、マスコミはこぞってナベツネの舌禍を誘導してきた。
それに乗るナベツネも大概だが、今回はその集大成のつもりでいるのか。
朝の電車を見回してもスポーツ紙を読む乗客など一車両に2、3人しかいない。
日本シリーズがサッカーやバレーに一面を譲るのは仕方がないが、
もうナベツネ、清武、原、江川だのといった固有名詞はうんざりだ。
野球側が野球の年間最大イベントを貶めた罪は限りなく重い。
2011.11.19 暴雨
テレビ画面に「神奈川県・横浜 川崎 三浦半島に大雨暴風警報」のテロップ。
これも冬を迎える前の通過儀礼なのだろうか。
傘も役立ちそうにないので、殆ど部屋の中で過ごす。
時計など見なくても吸い殻の数が大よその時間を告げてくれるが、
家でボーとしながら密度の薄い一日を過ごしていると意外に時間の経つのが早い。
煙を逃がそうと窓を開けると、カーテンが舞い上がって雨が容赦なく叩きつけてきた。
2011.11.20 傘寿
昨日、母親が80の傘寿を迎えた。
恒例の山野草の買い出しに付き合って、ひとり寒川神社を参拝。
なお一層の息災を祈りつつ、ご朱印を戴く。
夜は実家でゆっくり日本シリーズをと思ったものの、
母親が『江』を譲らないのでアパートへ帰還する。
親不孝の限りを尽くしつつも、この歳で両親健在には感謝。
2011.11.21 ホークス日本一
昨日、福岡ソフトバンクホークスの日本シリーズが征した。
昔は平日のデーゲームだったし、社会に出たら残業続きだったので、
ここまで連日のように中継に見入ったのは初めてだったのではないか。
弾け飛ぶようにマウンドに雪崩れ込む選手たち。
涙で選手ひとりひとりと抱擁を交わす秋山幸二。
無邪気に喜びを爆発させる孫正義と笑顔で頷く王貞治。
静かに手を振って球場を去った落合博満とは対照的だった。
7戦まで戦って総得点が9点という中日はとことん打たなかったが、
それでも最後までどう転ぶかわからないシリーズを作ったのはさすがだった。
2011.11.22 カーテン外し
実家の玄関にちょっとした高い窓があり、階段の途中にも窓がある。
それぞれにかかったカーテンを洗濯したいのだという。
間違いなく家族でカーテンを外せるのは自分だけ。
チビの母親は論外。足の悪くなった父親も椅子の上に立つのは覚束ない。
そう思うと、この家のあちらこちらに自分の仕事が見え隠れしている。
それを見て見ぬふりする方もさすがにつらくなってくる。
まだ実家に戻る気はないが、もっと頻繁に顔は出そうかと思った次第。
2011.11.23 ZOO
実家から車でほど近い動物園に行ってきた。
子供が夢中で見入るものは大人が見ていても飽きない。
その点、猿とペンギンの面白さは双璧か。
囲いの中でかったるそうにしている猛獣より、表情が感じられる奴がいい。
2011.11.24 スマホ
通勤電車で都心に近づくほど、スマホ所有率は高くなる。
いつか車両すべてがスマホかいなと気づかされたことがあったが、
それにしても今の携帯に機種変してから一年。
まさかここまで携帯電話のシーンが一変するとは思わなかった。
最早どこのキャリアも従来型の携帯の新規モデルなど想定していないだろう。
別にスマホが欲しいわけでもなく、折り畳みを古臭いなどと思ってはいないのだが、
今後のスペックの拡張がスマホのみに適応されていくのは何となく悔しい。
しかし今月のauの請求書を見ると携帯に加入して203ヶ月目。もうすぐ17年目だ。
その間、その時々のフルスペックを求め何回機種変更してきたことか。
とりあえず「日めくり」で現機種を三年は使うと宣言したことは撤回しておく(汗)。
2011.11.25 何を書いていいやら
こんな「日めくり」の短文でも書く内容が見つからない時がままある。
以前も書いたが、公開の場で生理的な気分や行動を誰かに読ませてどうすると思うし、
自分のことならまだしも、人との関わりの中で生きていく以上、枷もある。
ところが書きたいことがありすぎて取捨選択に悩むことも少なくない。
そんな中で立川談志、西本幸雄の訃報が飛び込んでくる。
片やガンをカミングアウトしていたし、片や91歳の高齢ではあったが、
尊敬していた人たちの死には、その分だけの感慨はある。
2011.11.26 コリアン街
明治通りを右折して大久保通りを歩く。
少し歩けば人々の会話は殆ど韓国語となり、ハングル文字の看板が溢れ出てくる。
この辺りは焼肉屋とキムチを売る店が軒を並べているイメージがあったが、
カルビよりサムギョプサルで、韓流スターとコスメの店がやたらと目立つ。
最初に韓国に行ったのは15の時で、当時のソウルの街並みはとにかく暗かったのだが、
新宿区内の通りにあって、今や日本人の方が観光客みたいなときめき顔で歩いている。
元気な韓国、元気のない日本。現状、こういう時勢なのだろう。
2011.11.27 橋下徹、勝利
大阪の話なので、あくまでも野次馬的なことをいわせてもらう。
まず強引に空けた風穴に橋下徹が何を通すのか大いに注目していきたい。
大阪を「都」と呼ぶべきかは分からないし、もっと別の名称があればいいと思うが、
少なくとも東京に有事があった際、首都機能を担保するのは大阪しかないのだから、
大阪府と○○区の間に市など置かず、特別区の色合いを鮮明にすべきではある。
教育制度、公務員制度の見直しにしても、至極真っ当な話ではないのか。
府の財政、失業率、犯罪発生率を見れば、まず公務員、教育の質の向上は急務だ。
個人的には国旗国歌不起立の教員に罰則を設けると言い切ったことに拍手したい。
市営地下鉄の民営化にしても東京は可能で、本当に大阪は不可能なのか。
そもそも大阪維新の会の立ち上げから一年で党員を議会に百人も送り込む馬力。
その馬力をもって「独裁」だという発想は脳が左側にネジ曲がった者の戯れ言だ。
週刊誌が出自まで暴露するネガティブキャンペーンを打ってきたにもかかわらず、
「やるだけのことはやってみろ」と多くの民意が橋下に集まったのだから、
橋下は当り前の話「やるだけのことはやって見せる」しかない。
先に述べたように私は野次馬なので応援はしない。しかし注目はする。
そして「200万世帯に太陽光パネルを」などと脳天気な我が県の知事を憂う。
2011.11.28 三年前まで
「年末進行で徹夜続きですよ」
素材を持ってきた制作会社の人が職場でぼやく。
もし三年前までの仕事に戻ることになったら身体は対応できるのだろうか。
会社に泊まって徹夜をすると午前4時を過ぎたあたりで一気に時計の針が進む。
時計を見るたびに5時、6時、7時と加速して、ふと外をみるともう出勤風景だ。
そうだった。そういう記憶がだんだん薄れかけている。
2011.11.29 控除
扶養家族も配偶者控除も関係ないまま、今年も年末調整の頃合いになった。
さて生命保険の控除証明書は用意したと。
そして今年は引越しをしたので、管理会社から強制的に損害保険に入らされている。
僅かなタバコ銭程度だろうが、その控除も適応されるはず。
書類を漁りながら、損害保険の控除が平成十九年に廃止されていたことを知る。
地震保険は控除の対象になるらしいが、改めてそういうことの無知を痛感する。
2011.11.30 今月はあっという間に
十月はとても長く感じたのだが、今月はあっという間に過ぎた。
「10歳の子の一年は人生の1/10。今の一年は1/50。早く感じるのは仕方ない」
と、以前ここで書いたし、そういうことに違いないと思っていたのだが、
本当は今の自分が遅くなって、周りの速さについていけてないのだという話もある。
確かに、遊びに勉強に膨大な新情報に立ち向かっていたような子供時代は、
それを吸収して消化していく一日の充実感で、それなりに一年も長かった。
ところが歳をとり、これといった経験量が減ってくると、自分が一気に鈍くなる。
自分が鈍くなった分だけ周囲の流れが速くなり、それについていけていない。
引越しやら荷物整理やらで、先月はそれなりの充実感があったのだろう。
「やれやれ、もう今年もあとひと月」などと悠長に構えていると、
それこそ「あっ」という間に時間に呑み込まれてしまうのかもしれない。
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