■2012.09
日めくり 2012年09月(平成24年) ◄►
2012.09.01 五年目の「日めくり」
九月になった途端に神奈川県下に大雨洪水警報が出され、土砂降りの朝。
クソ暑くないのは助かるが、溜めこんでいた洗濯物が干せないのが困りものだ。
さて、2008年の九月からはじめた「日めくり」が今日で丸四年。
何事も継続力の乏しい自分としてはよくぞ続けてきたものだと思う。
そして乏しいのは継続力だけではなく未来志向もか。
今朝、「午前十時の映画祭」で観てきた映画は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』。
映画公開の1985年現在から30年前にタイムスリップする話だが、
映画のラストで主人公たちは30年後の未来に旅立つ。
彼らが目にするものはインターネットが張りめぐらされた世界か。
こちらは逆に1985年の秋にタイムスリップ出来たらいいなと、
カープの今井にプロ初完封を献上する試合を観ながらつくづく思う。
とにかくそんなこんなで、拙「日めくり」五年目に突入します。
2012.09.02 新井兄弟
ずっと長い間、遠くから兄の背中を見つめていたに違いない弟。
去年の今頃、新井貴浩・良太の立場が逆転していることを誰が想像したろうか。
開幕でベンチを温めていた弟が、今やトラの四番としてサヨナラホームランを放つ。
これでホームランの数も2本差をつけた新井良太。
兄は弟の成長を我がことのように喜んでいるのだろうか。
いやいやそんなことはあるまい。「クソっ」と思っていなければ嘘だ。
弟のますますの成長を祈りつつ、兄の逆襲も是非見たい。
・・・まさかこれって少数派ではあるまいな。
2012.09.03 亡国のネット世論
例えばYahoo!のトピックスに中国や韓国関連のニュースが載る。
そのニュースにもわざわざコメント欄が付記されていて、
毎度、日常では絶対に口にできない差別語が延々と書き込まれていく。
もちろん、私も「反日無罪」が常態化する隣国に不快感以上のものを抱いているが、
2chはともかく、学校裏サイトなどで磨かれた者たちはネット社会では無敵か。
どうやら日本の国論はネット世論との二重構造が確立されてしまったらしい。
中には正論もあるのだろうが、多くの書き手が亡国の徒としか思えない。
何でも大っぴらにこういうことを書くと「在日認定」されてしまうらしいが、
とにかく日本人の民度もここまで堕ちたのかと思うと、恥ずかしさで暗澹たる気分だ。
2012.09.04 9連敗の夜
仕事を終え、池袋のホテルで新人歓迎会をやった。
この新人くん、150キロの巨漢だが、昭和50年生まれ。職場の平均年齢が下がった。
下戸なので、飲み会というよりビッフェでの「食い会」となった。食った、食った。
スマホを忘れていたので腹ごなしもかねて職場まで歩く。
んっ?「腹ごなし」という表現でよかったっけ。
「頭ごなし」ってのもあるが、腹と頭ではえらい意味が違うもんだな。
「腹ごしらえ」では反対の意味か・・・なんか「下ごしらえ」みたいだな・・・
あ、「腹減らし」か。いやそれは単なる「腹空かし」のことか・・・
昔、子沢山の家が兄弟を奉公や嫁にだしたのは・・・あれは「口減らし」だった。
などと、どうでもいいことを考えながら歩いていると、稲光りとともに突然の雨が。
大慌で職場まで駆け込むが、ズボンまで一瞬のうちに濡れてしまう。
仕方がないので、乾くまでパソコンを起動させて甲子園での巨人戦の経過を見る。
なんと3-3の同点のまま最終回ではないか。そのまま実況掲示板に参戦する。
その途端に4点を入れられて、とうとう巨人に9連敗だと。
くそっ、誰が悪いんだ!?俺か!?雷雨か!?・・・腹ごなしか?
2012.09.05 日の丸背負ってアメリカで吼えろ!
個人事業主の集団であるプロ野球に労組など成り立つのか?
というのがプロ野球選手会に対するもともとの私の考え方なのだが、
その選手会が紆余曲折の末にようやくWBCへの参加を表明した。
事情は様々あろうが、彼らが日の丸を背負うことを決めたことは歓迎したい。
サッカーのW杯も最初は母国のイギリスは参加せず、13か国のスタートだった。
これから回数を積み上げていく初っ端では、多少の不具合はあるだろう。
何度もいってきたが、こういうイベントは我々野球バカのためにあるのではない。
更にいえば野球に足が遠のいている世間のためでもない。
当たり前の話、子供たちの夢のためにある。
すべては彼らに日の丸を背負って戦う姿を見せることの大義に集約される。
このままでは身体能力の優れた子供たちはサッカーへと流れてしまうだろう。
利権の配分など労組の理屈に囚われて、大木を見失う愚を犯してはならない。
2012.09.06 秋、所在なく
何だか年を追うごとに自分の度量がどんどん萎んできているような気がする。
業界の再編成の動きもあって、密談めいたものがやたら気になるようになった。
最近よく腹が下る。空腹に任せて大食いするとテキメンに腹具合が悪くなる。
独りでいられることの気楽さは何事にも代え難いが、心細いとも思う。
どう考えても仕事のストレスは30代、40代の頃の方が何倍も抱えていたが、
今は、先細っていく人生の行く末がチラチラと垣間見えるようだ。
日々の拠り所のなさが腹立つくらい、確実に自分を小さくしている。
「小さな秋見つけた」のは誰かさんと誰かさんではなく、
鬼ならぬ、目隠しおじさんになった自分だ。
2012.09.07 踊る大総裁選
週刊文春は上手いコピーを考え出したものだ。
しかし「政局より政策を」は正論としても、やはり政局は盛り上がる。
民主党は細野豪士の不出馬は少し残念だった。
マニフェストは骨抜きにされ、決まったのがそれに載っていなかった増税だけ。
野田佳彦との争点がどこにあるのか民主の今が炙り出されると期待しつつも、
細野の「総理の座よりも今は福島」には一定の説得力があった。
民主と比べ、谷垣、安倍、石原、石破と並べた自民はずっと役者が揃っている。
この顔ぶれならば賭けは成立する。町村さんはおそらく無理だろう。
ここに長老、首相経験者、派閥の長たち、若手議員の思惑が絡み、
いよいよ秋の夜長の政治ショーが幕を開ける。
「だからどうした?」といわれると困るのだけど。
2012.09.08 昼は蝉、夜は蟋蟀
「蟋蟀」と書いて「コオロギ」と読む。
老眼のためPCのディスプレイの「蟋蟀」の文字がはっきり読めない(汗)。
さて洗濯機は回したものの、天気予報でははっきりしない一日だという。
部屋干しはなるべくなら避けたい。
部屋が湿気るというのもあるが、何よりもヘビースモーカーだし、
一度も太陽の下に晒されていないシャツはどうも着心地が悪い気がする。
ややトーンは下がったが蝉が鳴いている。青空に散らばる雲の色も白い。
そこで洗濯物を外に干すことに決めたものの、このままでは銭湯にも行けない。
結局、日が暮れて蟋蟀が鳴き出すまで雨は降らなかった。
スクイズで取った虎の子の一点をかろうじて守ったようなものか。
全然違うか・・・。
2012.09.09 19歳、初登板初勝利
リアルタイムで観たかった。いや週末の名古屋なら直接行く手もあったか。
岩本輝。若トラ高校卒19歳が六回を0封で抑え切った。
出来ればクリーンアップとの3回り目の対決も観たかったが、
何といっても10代というところに夢を感じさせる。
プロ初登板という一生に一度の機会を最高の形で飾る度胸は賞賛すべきだろう。
ここで古いトラキチはすぐ頭に「江夏豊」の名前が浮かべてしまうのだが、
そういう虎党の過度の期待が今まで何人のルーキーを潰してきたことか。
イカンイカン、温かく大事に見守りましょう。
2012.09.10 突然レイトで日活ロマンポルノを
渋谷を所在なく歩いていると、ユーロスペースでロマンポルノをレイト上映していた。
しかも神代辰巳監督の未見だった作品。思わず21時15分開始のチケットを買う。
日活ロマンポルノをスクリーンで観るなんて何年振りだろう。
情交場面の大半が布団の中でモゾモゾしているだけ。
今のAVからすれば、ほとんど成人指定である必要もないぐらいだが、
それでも十分にエロいし、スケベだし、神代映画独特の猥雑感に満ちている。
考えてみれば不良人生を歩かせた張本人のひとりなんだよな、神代辰巳は。
2012.09.11 断念
神代辰巳の傑作『恋人たちは濡れた』が今夜ユーロスペースのレイトでかかる。
おそらく今夜を逃したらもう二度とこの映画と再会することはないだろう。
絶対に行くべきだと思いながらも悩む。
おそらくあまりの懐かしさと感動に目を潤ませながら小屋を出ることだろう。
しかし50過ぎのおっさんが、日活ロマンポルノ観て半べそかいて渋谷を歩く・・・
この図を想像してしまうとダメだ。二の足も三の足も踏んでしまう。
過去を引き摺りがちな人生だが、あまりにも過去に逃げすぎるのではないか。
ここはグッとこらえるのが、自分にとって必要なことなのではないのか。
今夜ユーロスペースに行った自分のようなおっさんたちへ、
どうか中川梨絵によろしく、逢いたかったよ、と伝えてほしい。
2012.09.12 金本知憲、引退発表
涙の記者会見か・・・ついにこの日を迎えてしまったか。
今日はいろいろとつらい一日だった。
寂しいなんてもんじゃねぇよ。
とりあえず、以上。
2012.09.13 パラリンピック
先日閉会したパラリンピック。さすがロンドンは大人の都会だと痛感したのは、
オリンピックとパラリンピックのメダリストたちの合同でパレードをやったこと。
二つの大会を仕切らず、区別なくアスリートとしてリスペクトしているのがいい。
もともと運営と日程さえクリアできれば、同時開催してもいいと思っていたが、
日本では、まだまだ障害者競技を別枠に捉えている感があり、
パラリンピックでのメダル獲得がスポーツ紙の一面を飾ることはなかった。
あれはどう見てもハンディを背負った超人たちの凌ぎ合いだ。
とくに冬の手術を克服して連覇した車椅子テニスの国枝選手は凄すぎる。
しかし当然、勝者への賞賛がある以上、逆に批判があって然るべきで、
日本は金こそ前回の北京と同じ数をキープしたが、トータルで獲得数を減らした。
世界24位は残念過ぎる。協会はもっと本腰を入れてリオを目指してもらいたい。
2012.09.14 仕事なんてもんは・・・
オモロいかオモロないかといえば、8割はオモロないのはわかっているし、
職場などストレスを溜めに行くようなものだというのもわかってはいるが、
いろいろイラつくことばかりなのはどうしたものか。
以前は「何とかしてやる」と思ったのが、今は「何とかしてくれ」と思う。
うーん、ちょっとマズいかもしれないな。
2012.09.15 「敬老」とは別に
実家に帰り、例によって母親の園芸店回りの運転手をする。
「例によって」。そう、現状の私が出来る親孝行はそれぐらいのことではある。
逆に父85歳、母80歳にしてこれで済んでいることに感謝しなければならない。
NHKの渡辺謙演ずる吉田茂のドラマを流していたとき、親父がボソっと、
「あのとき俺は氷川丸で、サンフランシスコ講和条約の締結の報を受けて、
高々と日の丸を掲げたんだよな」と。
いやいや親父さん、そういう話をもっと聞きたかった。
そんな話にまるで興味のない母親に押され、増々無口になっていった父親。
たった三人の家族で、そういう形が出来上がって、それで固まっていったのなら、
それはそれで慈しんで行こうかと思っているのだけど。
2012.09.16 金本、アーチストを越えた!
あの引退会見を境に通過点だったはずの数字が目標に変った。
そして現役最後の東京ドームで田淵幸一越えの475号を放つ。
先発の巨人・宮國は1992年生まれ。金本知憲、プロ入団の年だそうだ。
私が最初に観た金本のホームランも東京ドームだった。
あの日、一度、東京ドームに行きたいという親父を車に乗せた。
実は巨人VS広島。あれは親父と最後に出掛けた野球観戦だった。
親父があの夜の金本のホームランを憶えているかどうかはわからないが、
今度、実家に寄ったときにでもそのことを伝えておこうかと思う。
金本はその日にしか観に来られない観客のために試合に出続けた男だった。
2012.09.17 テザリング
駅前にサンマルクカフェが出来た。
ガスト、サイゼイリア、マクドナルドが全面禁煙になって久しく、
喫煙席が設けられたカフェのオープンは大歓迎だ。
今どきのカフェらしく電源の差し込みが設けられているのも嬉しく、
そこで初めてスマホのテザリング機能でノートPCをネットで繋げてみた。
そもそもそれがやりたくてスマホにしたのだった。
意外と誘惑の多い自部屋ではHPの更新が捗らず、これで少しはマシになるか。
本当はジムで汗でも流した方がいいのだろうけど。
2012.09.18 今岡もユニフォームを脱ぐ
すでに塁上に赤星がいて、四番の金本が勝負を避けられる。
そうなると、「いらっしゃ~い」とばかり今岡は打点を稼ぎまくる。
その数なんと147打点。王も長嶋もバース、落合だってここまでは打っていない。
あの年、求道者を思わせる金本の後ろで今岡の開放感が楽しかった。
2003年首位打者、2005年打点王。まさに今岡の輝きは猛虎の輝きだった。
スーパースターの地位を目前にしての急ブレーキ。
その輝きが失われていく過程は、今岡も辛かったろうが、我々も辛かった。
金本にはタイガースに来てくれてありがとうと思い、
今岡にはタイガースにいてくれてありがとうと思う。
千葉にトライアウトで入団。今季はコーチ兼任だったと初めて知った。
ロッテの球団HPで「2012年の目標」に「若手の育成」と答えている今岡。
しかし“イマオカマコト”の語感、音の響きは超満員に湧く甲子園そのものだ。
ちょっとだけ懐かしい想い出になってしまったが。
2012.09.19 また、やっちまってんよ・・・
日常的に「あぁ、また、やっちまってんよ・・・」と嘆くことが少なくない。
先ず一日置きほどの頻度でやっちまうのが、便所の電気の消し忘れ。
せめてドアに曇り硝子の小窓をつけて欲しかったと恨めしく思う。
資源ごみの出し忘れも月に二度しか回収が来ないので厄介だ。
夏前に有川浩の本を三冊買っていたことをすっかり忘れてしまって、
同じ三冊をネットの通販で買っていた。それは昨日判明した。
その昨日はひと晩中、大嵐だったので、窓が開けられずエアコンを掛けていたのが、
先ほど帰宅したらまだ動いていた。何のために真夏を扇風機で過ごしてきたことやら。
その他、もろもろやらかしながらこの先も生きていくのだろうが、
風呂のガスと冷蔵庫の半開きとチケットを忘れて球場に行くのだけは気をつけよう。
2012.09.20 「まったり」 いいますよ
20~30代の6割以上が「ゆっくり、のんびりする」の意味で「まったりする」を使い、
7割の人が「にやける」(なよなよしている)の意味を取り違えていた。
国語に関する文化庁の調査が、この時間帯のYAHOO!トピックスにアップされている。
いや逆に30代までの4割は「まったり」を使っていないのかと驚く。
51歳にして普通に「まったり」を使うし、「にやける」の意味は初めて知った。
「何、にやけてんだよ」と今まで何度かいわれてきたような気がするが、
あれは「何、なよなよしてんだよ」といわれていたのか。
「割愛」「失笑する」「姑息」「うがった見方」「雨模様」など全部誤用していた。
さすがに「口先三寸」はいっていないと思うが。
2012.09.21 和田豊と原辰徳
和田豊と原辰徳の采配にそう大した違いはなかったのではないか。
職場の熱烈G党の先輩たちもその意見に同調した。一言でいえばセコイ野球だ。
ついでに森野に何回もバントさせた高木守道も同じくセコイ野球をやった。
失敗も成功も含めてスクイズがこんなに頻繁に出たシーズンも珍しい。
ただ巨人は選手がそれを健気に確実にやり遂げる力があった。
さらに豊富な選手層にものをいわせて次々と入れ替えることも出来た。
ベンチの中の緊張感と必死さ。それが巨人との差になったのは明白だろう。
本当はそういう空気を作ることこそが、首脳陣の仕事ではなかったのか。
和田の采配は下手だったが、選手が下手の上塗りしたというシーズンだった。
2012.09.22 退行
森見登美彦の小説を読み終わり、学生時代に思いを馳せていたのだが、
夕べはレイトで神代辰巳のロマンポルノを観て、
今朝は「午前十時の映画祭」でビリー・ワイルダーを観る。
ついでに巨人の胴上げを尻目に、タイガースのふがいなさに舌打ちする。
何だ、学生時代のまんまじゃねぇの。
2012.09.23 彼岸過迄
今日は半袖では寒いくらいの一日。しかも雨。
さて、ここのところずっと帰宅が遅く、そうなると溜まるのが洗濯物。
まったくアパートの取り決めで洗濯機を回せる時間が制限されているのが恨めしい。
いつも土日のどちらかを洗濯にあてるのだが、雨が降るとお手上げだ。
夕方にベランダに干すも、雨音を聞いて慌てて取り込む。
1Kの間取りの四方に洗濯物がぶら下がっているせいか部屋の湿度は85%。
どうしても太陽に浴びせていないので生渇き感が拭えない。
ここのところの週末は洗濯物の心配が頭ん中のウェートの半分を占めている。
何とも味気なくも情けない。温泉に浸かって命の洗濯をしたいくらいだ。
2012.09.24 仕事帰りに
今夜は意表をついて(誰にだよ?)、スーパー銭湯に寄った。
やはり湯船の基本は足を延ばせることにつきる。
胎児のような恰好でしゃがんで浸かる浴槽では温まった気がしないのだ。
平日料金なのも嬉しいが、週末と違ってガランと空いているのがいい。
かけ流しの天然温泉もジェットバスも肩湯も寝湯も電気風呂も使い放題。
そして何よりも跳ね回っているガキどもが殆んどいないのが有難い。
これ冬に近づくほど癖になっちゃうかもしれないな。
2012.09.25 被せた
歯が痛み出したのが6月頃で、
また歯医者に通い出したのが7月に入ってから。
神経を抜いた穴に銀を被せる。
「なかなかすべてが健康とはいかないもんだ」と、
ベテランのアスリートみたいなことをいってみる。
身元不明の変死体で見つかったときの手掛かりをまた増やしたか。
2012.09.26 焼き付けた一発!
今シーズンの野球観戦は今夜で打ち止め。
つまり最後の金本の勇姿を目に焼き付けるため神宮外野に陣取った。
金本のバットが一閃!弾かれたボールがライトスタンドに突き刺さる。
こんな弾丸ライナーを打てる選手などそうはいないだろう。
試合終了後、球場を引き揚げる金本に大声援が飛び、
帽子を取って声援に応える金本。
通路に消えていく背番号6に、ありがとう。
2012.09.27 秋波
新聞記事などでよく目にする「秋波」という言葉。
「橋下新党に秋波を送っている安倍新総裁は~」などに用いられるのだが、
「秋波」なんて新聞用語以外に日常的に使われている言葉だろうか。
「お前、俺になに秋波送ってんだよ」なんて会話は聞いたことがない。
この季節になると馴染むが、春先の頃の「秋波」には違和感があった。
個人的に言葉の意味を知識として蓄えていくことは嫌いではないのだが、
使用用語があまりに日常語と乖離しながら形骸化しているのは問題ではないか。
「秋波」は一例に過ぎないが、新聞離れをインターネットに押しつけるのではなく、
言葉の選び方を今一度、丁寧に検証してみる必要があるのではないだろうか。
「お前、デイリースポーツしか読んどらんじゃろ!」というツッコミは抜きにして。
2012.09.28 城島も辞めるのか・・・
朝の駅売りに並んでいるスポーツ紙を見て我が目を疑った。
城島健司、引退を決意。そしてまた「西宮市内のホテル」にて涙の会見。
四年前の秋。城島獲得の一報を聞いた時の私を含む虎党の興奮は凄かった。
金本去りし後のチームの精神的支柱になってくれるだろうと思っていた。
その金本と同じシーズンにユニフォームを脱ぐ。
肘、膝、腰と満身創痍の中で刻々と流れる過酷な時間は想像すらできないが、
痛み、辛さ、怒り、焦り、悔しさ、情けなさが葛藤する先に見つけたのが、
「生涯捕手」という美学ならば、それはそれで仕方がないのか。
でも、この野郎!残念過ぎるよ。。。
2012.09.29 飛蝗
飛蝗は「バッタ」と読む。
思えば、毎年のように虫の鳴く声は聴いているのだが、長らくその姿を見ていない。
かろうじて精霊蝗虫は数年前にどこかで見たような気がする。
精霊蝗虫?ショウリョウバッタのことだ。
トノサマバッタ、キリギリス、クツワムシなど何年目にしていないのだろう。
そういえば虫取り網を持ってバッタを追いかける子供も見なくなった。
虫たちがいなくなったわけではないだろう、今も盛んに饗宴中だ。
予報では明日未明に台風がやってくる。彼らは知る由もなく鳴き続けているのか?
それとも嵐の前夜と知ってのラストコンサートのつもりか?
台風が去った後、耳を澄ましてみよう。
2012.09.30 只今、台風通過中
今、まさに暴風圏に入った。激しく風が鳴いている。
パラボナアンテナが揺らされているのだろう、テレビの視聴もままならない。
ここに越してきて初めて雨戸を閉めたが、かえってガタガタうるさい。
まぁここら辺りは高潮も崖崩れも関係ないので、じっと過ぎるのを待つのみで、
明日の十六夜を楽しみに早めに寝るとしようか。
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