■2012.02
日めくり 2012年02月(平成24年) ◄►
2012.02.01 雪崩事故
旅で印象深かった場所がニュース映像に映ることがたまにある。
陸奥の玉川温泉の岩盤浴場で雪崩が発生して死亡事故が起きたという。
絶えず轟音とともにガスが噴射し、湯気で視界も覚束ない場所では、
咄嗟に雪崩に対応出来なかったことは簡単に想像がつく。
自然の野趣は魅力としても、真冬は十分に安全対策を取ってもらいたい。
湯治に赴いて事故に遭うとは何て気の毒なことか。
2012.02.02 キャンプ始動
プロ野球のキャンプが一斉に始まった。
東京のスポーツ紙がやたらと中畑を取り上げるのが忌々しいが、
インフルエンザでダウンだと。馬っ鹿じゃなかろうか。
さて、ようやくタイガースの新ユニフォームをネットで確認する。
藤川球児と鳥谷敬の胸につけられたキャプテンマークは悪くないが、
ビジター用は上下別の黒白のツートン。正直言うとあまり好きではない。
ただ強く見えるのかどうかは結局、実際の戦いぶりによるだろう。
目立った補強をせず、現有戦力の底上げを目指すのならばそれでいい。
誰一人怪我なく、充実したキャンプを乗り切ってもらいたい。
2012.02.03 ホテル泊り
転職して出張がなくなって以来、時々無性にビジネスホテルに泊まりたくなる。
そこで溜まっている仕事を一気に片付けようと都内の格安ホテルに一泊。
ところが無線ルーターを借り受りたもののノートPCがまったく動かない。
何よりも室内が暗いし、テレビの視聴は有料のカードを買わなければならない。
しかも暖房をつけると激しく空気が乾燥してくるのがわかる。
風呂に湯を張ってドアを空けっぱなしにしていてもダメ。
いやはや加湿付空気清浄器のある我がアパートがいかに快適だったかを再認識。
アホらしくて0時を待たずして寝てしまった。
2012.02.04 さすが阪神ファン!
東京ドームにてMLBの開幕戦とプレシーズンゲームのチケットが売り出された。
マリナーズとアスレチックスが東京ドームで開幕戦を行い、
その直前に巨人と阪神がそれぞれのMLBのチームと一戦を交えるという日程。
売り出しから間もなくして阪神戦以外のライト外野席はすべて完売。
右翼手のイチロー人気の凄さを改めて認識してしまうのだが、
実は一番先に完売したのはマリナーズと阪神の三塁側内野指定D席だった。
窓口でチケットを買った時点では、まだライト外野席は売れ残っていた。
イチローより、とにかく我がチーム!の虎キチ、まこと健気なり。
2012.02.05 ♪あなた恋しい黄昏の~
関内ホールのロビーに飾られた遺影代わりのスナップ写真。
主演男優賞の瑛太、女優賞の吉高由里子の表彰が終わったあと、
「最優秀主演男優賞は原田芳雄さんです」のアナウンスとともに暗転する舞台。
場内に流れるのは彼の歌う“Yokohama Honkytonk Blues”
今年のヨコハマ映画祭では一番の名場面になったか。じーんと来た。
2012.02.06 たまたま星占い
風呂に浸かりながら携帯電話を眺めていると星占いのページが出た。
なんと、2月6日のやぎ座は第1位だ。
「今日はなにをやっても上手くいくし、周囲もそんなあなたを応援してくれるでしょう」
しまった、何もやらなかった!今日は残り5分しかない。しかも裸だし。
失敗したな~、あまりにもフツーに過ごしてしまった。
・・・って、あほくさ。
2012.02.07 落雪
朝から温かくて、適度に湿度があり多少の雨も気にならないほど快適だった。
最高気温17度は4月中旬の陽気だったという。
これで豪雪に悩まされていた北国もひと息つけるだろう。
・・・などと考えてしまったのは都会っ子の浅はかさだ。
メートル単位の積雪の状態から、急激に気温が上がるとどうなるのか。
各地で落雪による事故、悲報が相次ぐ。
五十年も生きてきて、多くの当たり前に気がつかないでいる。
2012.02.08 残業
残業といっても昔と比べればちゃんちゃらおかしい時間ではあるのだが、
たまに終電越えしても夢中で仕事していた頃が郷愁のように蘇ってくる。
最近思うのは、将来に対する不安は慢性化して実体があやふやになり、
むしろ過去にやってきたことが否定されていくことに不安を感じている。
人生そのつどの岐路で選択を誤り続けてきたのは自覚しているが、
それなりに冒険もしてきたのだ。
そこをどうこういわれても仕方がないのだけど。
2012.02.09 なんでだ?
ちょっと前に仕事をした部下や同僚、取引先の社長など、
今、猛烈なスピードで名前を忘れてきている。
それ以外にもちょっとした芸能人の名前がなかなか出て来ない。
プロフィールから出身地まで言えるのに「あいつ何て名前だっけ?」みたいな。
ところが中学生の時にウハウハしながら観た『アマゾネス』。
アレナ・ジョンストンとサビーヌ・スンという主演女優はスラスラと出て来る。
これはもう間違いなく老化現象だ。いよいよボケが始まったのか。
しかもアレナ・ジョンストンとサビーヌ・スンを知っていても自慢にもならんし。
2012.02.10 おぼろ月夜
職場の時計の針が夜10時を回るのを久々に見た。
詳しくは書けないが、自分に言わせれば「前代未聞の怠慢」が平然と行われていた。
商売とほど遠いところで生きてきた人たちとの感性のズレは埋めようがない。
カッカしながら帰路につき、改札を出てふと夜空を見上げれば丸いおぼろ月が。
どうせここら辺りに菜の花畑もないし、蛙の鳴く音も聴こえないのだから、
「朧月」は春の季語でも、ズレついでにおぼろ月夜だったことにしてしまおうか。
2012.02.11 生理的嫌悪感、如何ともし難く
3.11を風化させてはならない。それはその通り。
しかし、早く忘れてしまいたいと願う気持ちは理解しなければならない。
一方で “故郷を返せ!” “福島を返せ!” “福島を救え!” と叫んでいた人たちが、
今度は瓦礫受け入れに “冗談じゃない!” という。
頭の悪い私にはこのことの整合性がどうにも理解できない。
「被災地の痛みは我々日本人全員で分かち合う」はずではなかったのか。
結局、プロ市民といわれる人たちは「政治家と産廃業者の癒着」という話にして、
「瓦礫利権」なる新語を産み、黒岩祐治はそのお先棒を担いでいることにしてしまう。
そもそも大量の瓦礫が動けば金も動くのは当たり前の話で、
利権=金儲け=悪という黴の生えた固定観念はそろそろ卒業した方がいい。
これも “絆” “がんばろう日本” から数か月が過ぎた風化という奴なのか。
2012.02.12 選挙当落予想
寝床につきながら「文藝春秋」誌に掲載された総選挙の予測を読む。
北海道1区から始まり、沖縄ブロックが終了した頃には深夜の3時を回っていた。
誰が勝っても負けても関係ないが、何を隠そう私は選挙速報が嫌いではない。
一応人生を賭けた勝負の行方は気になるもので、それなりのドラマもある。
まだ石原新党の動向や議員定数の問題もはっきりしないのだが、
民主は惨敗の様相で、小沢ガールは全滅。鳩山や菅も安泰とはいえない。
最終予測では民主が292→140、自民が118→229となって政権が逆転。
みんなの党が37議席を獲得して公明を抜いて第3党に躍進する。
しかし自公の安定多数までは行かないので、選挙後の政界再編は確実だ。
まだ衆議院に解散風が吹いているわけもなく、物好きな話ではあるのだけど。
2012.02.13 寝てる体力がなくなったか・・・
とくに冬など、もう30分寝られるのなら、遠慮なく二度寝を楽しんだものだ。
ところが深夜に目が醒めてそのまま朝を迎えてしまう。
そんなことが今年に入ってたびたび起こるようになった。
昨日など夜の11時前に寝て、目が醒めたのが2時半。
結局、寝られずに夜明け頃に風呂に入り、早々に出勤する。
いやはや7時45分なんて時間に職場に着くと一日の長げーこと。
睡眠時はカロリーの消費も激しく、それなりに体力を使うという。
最早、じいさんのように寝る体力がなくなってきたのじゃあるまいか。
とにかく極端な運動不足ということだろうか。
ちょっと前まで夜中の2時半なんてようやく寝床に就く時間だったのだが。
2012.02.14 おばちゃんも亡くなって
寅さんも、御前様も、タコ社長も、おいちゃんも亡くなって久しいが、
とうとうおばちゃんまで逝ってしまった。
老衰による大往生だったそうだが、もうそれほどの歳月なのだろうか。
『男はつらいよ』を上映していた映画館も殆んどが閉館した。
扉が閉まらないほど詰めかけたお客さんたちも何処へ行ったのか。
今、無理やり作られたような昭和が大流行りだが、
チンケな懐古によって再現された昭和など気の利いたカタログにもならん。
それよりもおばちゃんのお芋の煮っ転がしこそが昭和そのものだ。
2012.02.15 二日続けて訃報の話
毎日こんな文を綴っていると、何度か訃報に触れることになる。
あの “南アフリカの剛腕” マイク・ベルナルドが死んだ。
日本デビューのK-1グランプリの武道館大会。対戦相手はアンディ・フグだった。
アンディにハンマーのようなパンチを浴びせるベルちゃんに武道館が揺れた。
そんな武道館を揺らした二人はもうこの世にいない。
そんなに昔の話ではないのだが。
錠剤を大量に服用しての自殺。42歳の若さだった。
強かった男ほど、その部類の強さゆえに最期に見せる人間的な脆さがいつも悲しい。
2012.02.16 東京、五輪招致へ
いろいろと批判はあるが、ぜひオリンピック開催を実現してほしい。
もう新聞を眺めると端から端まで、日本は閉塞しきっているのがわかる。
五輪の経済波及効果がジリ貧日本にどこまで風穴を開けられるかはわからない。
しかし何であれ目的に向かっていくための指標は絶対に必要だ。
とにかく何度も書くが五輪はおっさんのためにあるのではなく、
子供たちの夢と思い出のためにある。
2012.02.17 小説 『 ミレニアム 』
スティーグ・ラーソンという作家の『ミレニアム』という小説が凄ぶる面白い。
まるでスウェーデンに迷ったようなトリップ感覚がたまらない。
前作の『ドラゴン・タトゥーの女』も相当なものだったが、
第二部の『火と戯れる女』はそれを更に超えている。
児玉清が「面白いという言葉を百回繰り返してもまだ足りない」といい、
「途中で本を閉じることが出来ず徹夜してしまった」と秋元康がいう。
彼らの賛辞はおそらく『ドラゴン・タトゥーの女』の段階ではなかったと思う。
電車から降りて、しばしホームのベンチで座って読むなんて久々だ。
たった今、上巻を読み終えたばかりだが、余韻もへったくれもなく下巻に突入だ。
2012.02.18 休日出勤
仕事が終わらないのであれば、休日でも出勤する。
こんな当たり前田のクラッカーが今の職場では特別なことのようだ。
そもそも「顧客を甘やかすな」などという発想があり得ない。
非営利団体といっても我々は公務員ではないのだ。
厚生年金に加入し、顧客からの売上げによって給料が出る、れっきとした商売だ。
その意識で4人が集まった。非常に有難いことではある。
2012.02.19 行くか大阪へ
宜野座のバッティングゲージ。テレビに映る新監督の横顔が思いのほか凛々しかった。
「おや?」と思い、無性に開幕シリーズの京セラドームに行きたくなってきた。
♪男なら命賭けてボールに喰らいつけ 行けよ行けよ和田豊 お前の出番だぜ~
おっしゃ!行くか大阪へ!!
2012.02.20 ひとつの裁判が終わって
光市母子殺害事件の差し戻し審で上告が棄却され、死刑が確定された。
13年の歳月の中で被告人の印象も随分と変わっていった。
ドラえもんの押入れ、胎内回帰、殺意の有る無し、責任能力の有る無し・・・。
別の事件で刑事被告となった人権派と称された弁護人も随分と迷走した。
「勝者も敗者もない、あの日から全員が敗者だった」と述べた被害遺族の本村氏。
何故かふと頭に浮かんでいたたまれなくなったのが、死刑囚の母の姿だったりもする。
2012.02.21 空回り
どうも仕事中にちょっとしたことでイラっとくる。
そうはいっても、本来、大したストレスなど起こらない仕事だ。
何せ非営利の任意団体であるため、深刻な売掛に神経を使う必要がない。
以前の職場からするとそれだけでも夢のような環境ではある。
結局、ストレス因子をわざわざ探し出し、墓穴を掘ろうと空回りしているだけなのか。
今までの経験上、この傾向が出るとロクなことがない。
とにかく協調性の三文字を頭で唱えながら就業時間までやり過ごそう。
三文字、三文字・・・・ああ、“し・ん・ど”。
2012.02.22 いろいろ声掛け
開幕シリーズへの関西の虎友たちに声を掛ける。
年度末ということで気が引ける部分もあるが、二年ぶりの大阪を楽しみたい。
再開発中だった梅田がどうなったのかも気になるところではある。
こういう計画が立つと、春の訪れを待つよりのではなく迎えに行く感じがする。
その頃には、そこかしこに桜も咲いているのだろうか。
2012.02.23 暑かった
上司二人と連れ立って、ある懸案事項の報告に出掛ける。
雨上がりの都会は暑かった。ほんのわずかな徒歩で、コートは職場に置いてきた。
警視庁のOBに挟まれて歩いていると、まるで連行されているようだった。
そのことを冗談めかしにいうと、「いやいやVIPを警護している」といわれた。
2012.02.24 本当にどうでもいいことだが、、、
ローラとトリンドルの区別がつかない。
比べると全然違うのだが、トリンドルをずっとローラだと思っていた。
JOYとユージもよくわからないが、最近、武田真治もそこに加わってきた。
それにしても、きゃりーぱみゅぱみゅって一体何者だろう。
などと、どうでもいいことを考えながらテレビを観ていたら、
気温の上がりに油断していたのか風邪を引いてしまった。トホホ
2012.02.25 生理的嫌悪感、如何ともし難くⅡ
原発の是非をいってしまえば、原発など無いに越したことはない。
想定される巨大地震の予測と原発再稼働への働きかけは矛盾もいいところだし、
使用済み核燃料の処理もままならないまま稼働させ続けるのも無茶な話だ。
まして脅威となりうる防衛線に原発が並ぶのは安全保障上の大問題でもある。
しかし何度もいうが原発稼働の是非をイデオロギーの具にしてはならない。
200万個のソーラーパネル構想を聞いたときは「馬鹿ですか?」と嘆いたものの、
私は今回の震災瓦礫の受け入れを表明した黒岩祐治をすっかり見直している。
そして「東電の尻拭いをする気か!」と野次を飛ばした奴はウンコ以下と思っている。
ある意味、株主総会で暴れていた総会屋よりもタチが悪い。
まったく静岡の島田市が受け入れを検討しているのに、東電エリアとして恥だ。
大阪の葬列予報しかり、十和田の雪運搬を差し止めた沖縄の自主避難民しかり、
震災瓦礫の処理問題にかこつけてとにかく風評を拡散しようとする。
子供をダシにした怪物たちがあちらこちらで増殖中だ。あまりにも気持ち悪い。
それから勝手な「自分探し」を原発反対に転嫁しておめでたくなっている輩。
ブログやツィッターのネタとして薄っぺらな正義感を拡散する輩。
きっとそういう輩からすると我々など無気力に見えて仕方がないのだろう。
この生理的嫌悪感は如何ともし難い。あ~あ、気持ち悪っ。
2012.02.26 こりゃいかん
髪の毛も伸びて来たので床屋へいく。
もう美容院なんて洒落たところは用がなくなった。
カッコつけるよりもヒゲをあててもらう気持ち良さを優先している。
しかし理容の場合は美容と違って、とりあえず型にはめようとするきらいがある。
今日はきっちりとオールバックにされて面食らった。
鏡に写っていたのは白髪も目立って、一体どこのおっさんかと思う。
大阪に出発する前には、人生初の白髪染めをやるしかないか。
2012.02.27 映画の変革
映画『ドラゴン・タトゥーの女』の劇中にモザイク処理した場面が出てきた。
昔は性器の露出場面などの修正はプリントに傷をつけるかボカシだった。
要するに映画もいよいよフィルムではなくデジタルになったということだ。
そして無声からトーキーへと移る時代を描くフランス映画がオスカーを受賞する。
『アーティスト』に投票した多くの映画人には思うところがあったのだろう。
ヨコハマ映画祭の実行委員長は「映画産業と映画文化は違う」と訴えた。
今や興行界はCGによるデジタル技術を駆使した映像に席巻されているが、
去年の『英国王のスピーチ』といい、クラシカルな欧州映画の受賞が続いたのは、
ハリウッドの映画人もまだまだ捨てたものではないということだろうか。
2012.02.28 またやらかした
これで3回目か。先週の23日で定期券が切れていた。
昔ならこういううっかりは駅員や改札機が教えてくれたものだが、
ICカードなのでクレジットから自動チャージされて残高0にならない。
だから定期の期限が過ぎても改札口はいくらでも通れてしまうのだ。
なんていう説明はもう二度としないぞと誓いつつ、
三日間も自腹で労働していたかと思うと何とも腹が立つ。そして情けない。
2012.02.29 この冬、最大の降雪量
早くから水曜日に首都圏は雪になるという予報が出ていた。
今朝のニュースでは「この冬、いちばんの積雪」といっていた。
今年の冬はうるう年を目一杯使い切ったか。
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