日めくり

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2018.02.04(日) 童謡「まめまき」

小学唱歌というものは大概は子供の頃に耳にしているはずだが、
節分に歌う「まめまき」だけは大人になるまで知らなかった。
 ♪鬼は外~福は内~ぱらっぱらっぱらっぱら豆の音~鬼はこっそり逃げてゆく~
知ったのは節分時、スーパーの食品売り場でのエンドレステープだった。
この単純で短い歌を繰り返し聞かされる店員さんは気の毒だが、
調べてみると作られたのは昭和の初期らしい。
何故だか私の耳にはかすりもしなかったが、我々世代はみんな知っているのだろうか。
みんなが知っていそうなことを自分は知らなかった。
たまにそういうことってある。
今、スーパーに行くと、定番だった紙製の鬼のお面と大豆のセットは隅に追いやられ、
特設コーナに設けられた恵方巻きがド~ンと幅を利かせている。
関西発祥だというが、子供の頃はなかったという話も聞く。
あろうことか崎陽軒も恵方巻を売っているではないか。
シウマイを巻いているのだろうか。


2018.02.03(土) 松岡茉優が楽しい『勝手にふるえてろ』

松岡茉優を最初に知ったのはNHK朝の連ドラ『あまちゃん』から。
「海はないけど夢はある、埼玉在住アイドル、NOオーシャンの元気印」
例のGMT47の入間しおり役だった(なんで「例の~」なんだろ)。
新人女優が多い中で、彼女の安定した演技が印象的だったが、
後から『桐島、部活やめるってよ』での学校同調圧力の権化・沙奈だったとも知る。
あの沙奈の嫌な感じが、映画全体ののっぴきならぬトーンを決定づけたと思うだが、
演技力もあり、司会からテレビのバラエティもこなせる“なんでも屋”でもあるため、
ある種の「使い勝手の良さ」にあの沙奈が埋没してしまっている印象だった。
もちろんオヤジ的に、今さら若いタレントに入れ揚げるつもりはない。
つもりはないのだが、彼女の芝居が躍動する素材があればとは思っていた。
綿矢りさ原作、大九明子監督『勝手にふるえてろ』は松岡茉優の映画初主演となった。
原作は読んでいない。この監督も初めてだ。それにしてもまた女性監督の登場だ。
果たして松岡茉優は燃えていた。喜怒哀楽をすべて見せ切り、歌まで唄った(笑)。
今、持っている引き出しの中身を全部ぶちまけたような、まるで松岡茉優ショーだ。
その彼女の躍動がそのまま映画のテンションとなり、楽しい映画に仕上がったが、
今後は“使い勝手の良い”彼女のことだから、脇に回ることも多いと思われるので、
何気ない日常描写に、松岡茉優の伸びシロを感じたことに注目したい。
楽しみは6月公開予定の是枝裕和の新作『万引き家族』か。
リリー・フランキー、安藤サクラ、池松壮亮、高良健吾、樹木希林という顔ぶれの中で、
松岡茉優がどんな芝居を見せるのか、大いに期待したい。


2018.02.02(金) 『スリー・ビルボード』はアカデミー脚本賞の大本命

仕事帰りに松岡茉優主演の映画を観るつもりで、池袋の映画館に行ったところ、
なにを勘違いしたか、すでにこの日の上映が終わってしまっていた。
未だに同じ映画館がひとつの映画を朝から晩まで上映していると思ってしまうのだ。
そこで帰るのも癪なので、せっかくだから予備知識のない映画を観ることにした。
ところがチケットを買い、売店でポップコーンを買ってから気がついた。
さらなる勘違いで、その映画が始まるまであと2時間半もあるではないか。
こりゃ参った…ポップコーンを買っているので、めし屋で時間つぶすことも出来ない。
丁度いい頃合いで松坂桃李の『不能犯』というのが始まろうとしている。
時間的にも大丈夫だとなって、図らずも2本の映画を観ることになった。
『不能犯』は「三行の映画評」でも触れたが、とても金を払って観る映画ではない。
ところが続いて観た『スリー・ビルボード』。これにやられてしまった。
「予備知識のない映画」と書いたが、アカデミー賞6部門ノミネート作品だった。
映画を観るときに予備知識くらい余計なものはないのだ。
他はまったく知らないが、おそらくアカデミーの脚本賞は確実だと思えるくらい、
先の展開がまったく読めず、思い込みがことごとく裏切られていく。
最近は“先読み不可能”というキャッチコピーが氾濫しているが、
予測の裏をかこうと展開が破綻し、行き当たりばったりになる映画が少なくない中、
『スリー・ビルボード』は緻密に計算された裏切りで観客を翻弄していく映画だった。
かといって、決して伏線を張ってミスリードで観客を騙す類いの映画ではない。
まず娘を何者かにレイプされた挙句に焼き殺された母親の悲しみが描かれ、
犯人を捕まえられない警察と警察署長をなじるロード看板を立てる。
これで母親は地元警察を敵に回し、町の人々から怪訝な視線を浴びることになるのだが、
このミルドレットお母さんの無念に観客の誰もが感情移入しかけたところで、
映画は思わぬ方向に転がっていく。
それが今まで見たことのないような転がり方なので、「えっ?」と戸惑ってしまう。
さらに一体この映画はバイオレンスなのかハートウォーミングなのかもわからくなる。
やがてそれが監督・脚本であるマーティン・マクドナーの意図だと知り、
否応なしに映画に乗せられてしまうのだ。もうお見事だとしかいいようがない。
とにかく映画館に到着するまで、まったく観る予定のなかった映画だったが、
今はなんの予備知識もなく『スリー・ビルボード』を観られたことに感謝したい。


2018.02.01(木) 月光値千金

昨日は仕事帰りにレイトに行くつもりでいたところ、実家の母に呼び出された。
例によって用件といえるほどのこともなく、わざわざ顔出すほどのことかと憤慨する。
こういうことが重なると、いざという時に動きが鈍くなりそうなのが何より困るのだ。
しかし映画に行ってしまったら、夜空を見上げることもなかっただろうと考え直す。
月が地球の陰に隠れて、ほんのりと輪郭が輝きだして行く。月食が始まった。
「月光値千金」などと言うものの、月は太陽の光で輝いていることを思い出させる。
月の満ち欠けが地球によるものだとは普段は考えたこともないが、
月食をちゃんと見るのはおそらく小学生の時以来ではなかったか。
面白かったのが、月食なのだからもっと真っ暗になるのかと思っていたら、
周囲の木々の影がシルエットのように浮かんでいたこと。
冬の最中で葉を落とした枝の影が夜に照らされながら、その枝越しに月食を見る。
いかにも冬の月食らしくて面白いなと思った。
道の向こうから若い女の子がスマホを見ながら歩いてくる。
なんてもったいないことを。



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