■2016.07

日めくり 2016年07月               



2016.07.01 7月1日といえば

1年の半分だ。もう半分過ぎたのか、、、いや、まだ半分か。
このふた月あまり溜まりに溜まった仕事。
今も残業は続き、この週末も休日出勤となるが、
幸い、一時の茫然とするしかない、、、という状態は抜けた。
同時に溜まりに溜まっていた「日めくり」も追いついた。
こちらも仕事と同じく油断するとすぐに溜まる。気をつけなければ。
さて6月までは何とかエアコン抜きで耐えて来たものの、
今、もの凄く暑い。今夜は熱帯夜必至だろう。
そんなこんなで今年も本格的な夏が来る。


2016.07.02 コミック『鬼平犯科帳』大人買い

まいった。もう漫画本は卒業したつもりでいた。
いや購入は自粛していた。買い始めると部屋自体ががさばってたまらない。
ところが従姉がやっている喫茶店に置いてあった『鬼平犯科帳』にハマった。
さいとうたかをの画力がどれほどのものなのかはわからない。
盗賊たちが『ゴルゴ13』に出て来る傭兵と大して変わらない気もする。
しかし作品世界と江戸の風俗・情緒は文句なしに描き込まれている。
例えば平蔵が密偵の粂八や彦十と打ち込みの算段を巡らしているとき、
女房のお久が「皆さん、ご飯にしましょう」と膳を運んで来る。
平蔵が「おうそうじゃ、飯でも食って考えよう。粂八も彦十も付き合え」。
こんな他愛ない場面がとても良くて、何度も読み返してしまう。
そしてとうとう全51巻の大人買いに走ってしまった。
段ボールぎっしりの『鬼平犯科帳』。いやはやどうしたものだろう。
大人買いほど子供丸出しの行為はないものと思われる。
とりあえず、部屋に散らばっているコンビニ本版を処分しなければ。


2016.07.03 テロリズムの地産地消

また日本人の命が奪われた。
比較的、治安良好とさせたバングラディシュで勃発した残虐非道の惨劇。
情報が錯綜しているが、犯行グループはダッカの学生ではないかとのこと。
昔なら国際手配されたテロリストや思想犯の流入を食いとめればよかった。
今や「蜂起せよ」とネットに拡散すれば、どこかで火の手があがる。
イラクで、シリアで、パリで、ブリュッセルで、イスタンブールで。
組織もなにもあったものではない。まるでテロリズムの地産地消だ。
「撃たないでくれ、我々は日本人だ」と声があがったという。
JICAで国際貢献に勤しむ人たち。
善人ゆえ、日本人であることに過信もあったか。しかし誰が責められよう。
「どうすれば我々は現地の人たちに受け入れてもらえるだろう」
それを第一義に考え続けて来た人たちが、
「どうすればテロから身を守れるのか」を考えなければならなくなる。
そのことが何ともやるせない。


2016.07.03 最下位

今日も休日出勤。それはそれで仕方ないのだが、
こちらが残業に休日出勤でろくにテレビも観ていない間、
輝く我が謎、阪神タイガースは借金を膨らませている。
タイガースが負けた日に望むことはただひとつ。
「巨人も負けろ・・・」。これは子供の頃からの習いだ。
山田哲人のツーランが飛び出して、巨人逆転負け。
「いっひひひ・・・ざまぁみろ!」
おかげで虎は燕と入れ替わって最下位に落ちましたとさ。


2016.07.04 ようやく通常のペースに

連日の職員総出の残業と、有志による休日出勤の結果、
目に見えて仕事の処理が進んできた。
誰がどう考えても仕事量に対し働き手の絶対数が少ないので、
この先、お盆進行になければ、また滞ってくるのは目に見えている。
そこは利益を出してもだめ、予算をかけるのはもっとだめな非営利団体の悲しさ、
ニーズに応えるより、いかに効率を上げるのかを考えなければならない。
それにしても「儲ける」というモチベーションがない中、よくやってると思うわ。


2016.07.05 参院選より都知事選の方が面白そうな

参院選は投票まで一週間切っているが、どうも盛り上がりに欠ける。
盛り上がりに欠けるのは、言っちゃ悪いが所詮は参議院だからだろう。
それでも盛り上げるには、いわゆる劇場的な要素がなくてはダメだと思う。
その点、都知事選は自民党都連のドタバタぶりが際立ってきて、
かえって小池百合子を劇場のヒロインに押し上げようとしている。
都民の立場になれば猪瀬、舛添でミソをつけた都連など信用できるのか。
そもそも選挙区から議員を選ぶよりも、首長を決める方が面白いに決まっている。
今、小池百合子は自民の推薦を受けず、無所属で戦う方が有利と踏んでいるのはないか。
差し馬が石原慎太郎級ならともかく、先行の小池が逃げ切ると予想するがどうだろう。


2016.07.06 代休もらう

溜まっていたのは仕事だけではない。休日出勤の代休もそこそこの日数溜まっている。
年次休暇もろくに定まっていない組織で、代休もへったくれもないが、
とにもかくにも今日は休ませてもらった。
午前中は映画に、午後からレンタカーを借りて久々に神社参りに行く。
久々に自分だけの時間を満喫したが、
出勤しない平日はとにかく時間が経つのが早い。
それでも平日の野球中継がプレーボールから見られるのは有難い。
その時、プレーボールと同時に、突然大音響で鳴り響くアラーム。
午後6時。そうかアナログの目覚まし時計は夕方でも6時に鳴るのか。
普段、誰もいないアパートの一室で、健気に、孤独に鳴いていた目覚まし時計。
それがわかっただけでも今日は休んで正解だったのかもしれない。


2016.07.07 東京ドームに到着した途端に

ゴメスの右中間スタンド特大のホームラン。
結局、巨人打線のヒットを一本も見ることなくゲームセット。
ルーキーの青柳は堂々たるマウンド。
ベースは御子柴を彷彿とさせるが、たまに小林繁の影も見せる。
これで制球力がついたら本物かもしれない。
それにしても相手がクソ弱すぎて、まったく試合にならなかった。
実力の差といってしまえばそれまでだけど。
・・・・・ところでタイガースは最下位を脱出したのかな?


2016.07.08 阪神ベンチにもっと光を

キャンプ、オープン戦、開幕当初に味わえたワクワク感はどこへ行ったのか。
いや、一軍の試合にろくに出ていなかった選手たちの大量抜擢の一年目だ。
当然、金本監督も首脳陣も、リスクは織り込んでいただろう。
表舞台に出た若者たちが一軍の壁にぶつかって鳴尾浜に戻っていく。
それはある意味、サイクルとして順当だといってもいい、
高山、横田、北條、石崎、岩貞、江越、陽川、板山、原口、中谷、青柳。
これだけの若者たちがそれぞれに「一度は大器の片鱗を見せたが・・・」という現状。
この現状はファンにとって悪いことではない。“超変革”の生みの苦しみだ。
しかし現実は借金10に最下位。さすがにベンチもファンも明るくなれない。
それどころか金本知憲の憮然とした表情ばかりがクローズアップされる。
藤浪に8失点161球は明らかに懲罰だろう。これでは暗くなる一方だ。
今季は我慢と忍耐。じっと変革が成就されるのを待つとしたファンも、
夏の虫と同じで、明るさがない場所からは次第に離れていく。
その内、強くなるまで放っておこうかとなるのも自然の話で、
私も忙しさにかまけながらも、夏以降のチケットを買っていない。
暗黒時代の甲子園に閑古鳥が鳴いたのは、弱いからだけではなかった。
あまりに湿って暗く重くかったるい雰囲気にファンがそっぽを向いたのだ。
とにかく馬鹿みたいに映ろうが「明るく厳しく」のスローガンに立ち返ろうではないか。
自力V消滅?そんなあってないないような数字など気にするな。
ファンを夏の虫に例えたが、勝利の女神だって暗い所には降りたくないだろうから。


2016.07.09 ボケとる、というよりボケが来たか?

我ながらこのところのボケぶりが目に余ってきた。
もしかしたら若年性認知症になりつつあるのかもしれない。
物を置いた場所を忘れる。だからいつも何かを探している。
探していると違う物を見つけ、それにしばし没頭する。その内、探していた物を忘れる。
先日はコインランドリーで洗濯物を投げ込んだのはいいが、
コインを投下してスイッチを入れたら隣の洗濯機が回り出した。
今日も休日出勤。玄関開けたら雨。これは折り畳みよりビニール傘だなと思いながら、
傘を絶対に電車に忘れないぞと心に誓う。心に誓わなければならないのが情ない。
休日の電車は空いている。シートの一番端に座って、手すりに傘を引っ掛ける。
これが一番危険なのだが、心に誓った身だ、敢えて危険を冒してみる。
以前、同じように傘に気を取られてバッグを忘れた苦い経験があるので要注意だ。
降車駅で無事に傘を持って電車を降りる。何とか職場に到着。
帰りも傘を持って退社。地下鉄の階段を下りる途中でサンダル履きであることに気づく。
いつも出社すると楽なサンダルに履き替えているのだ。
職場に戻り革靴を履き直すと、なんとエアコンがつけっぱなしだった。
これは怪我の功名。こういう怪我の功名もしょっちゅうだ。
以前、忘れ物を取りに帰ったら、冷蔵庫が半開きなんてこともあった。
帰りは実家に寄るので横浜回りでの帰宅。ここでも電車の端に傘を引っ掛ける。
池袋から横浜まで乗り換えなしの直通。鉄板で睡魔が来るだろう。
ふと目を覚ましたら横浜駅。慌てて降りて傘を忘れるなんて轍を踏んではならない。
横浜駅もクリア。なんで電車を降りるだけでここまで神経を使うだろうか。
腹が減ってきたのでラーメン吉村家の行列に並ぶ。30分待ったか。
吉村家とも30年以上の付き合いになるが、そろそろしょっぱさが気になってきた。
などと思いながら、カウンターの足元に傘を置いたことを忘れてはならない。
「ごちそうさん」と席を立ち、しっかりと傘の柄を握りしめて店を出る。
腹いっぱいになったので、腹ごなしに駅まで遠回りで歩こうか。
雨もすっかり上がって、その余韻で空気が冷んやりしていて気持ちいい。
ふと気がつく。自分と隣の客の傘を2本持って歩いていた。


2016.07.10 よもやま日曜日

昨日の夜に実家から車を持ってきてコインパーキングに停めていた。
朝の8時までに出庫すれば300円で済むのだが、二度寝してしまう。
4倍近く追加料金を払い、車は国道1号線で戸塚方面に。
このところ神社めぐりも出来ていなかったので、富塚八幡宮を目指す。
ところが型落ちのカーナビが新区画された道路と閉鎖された踏切を認識せず、
車は【目的地まで1.5キロ】付近で右往左往。
とんでもなく細い路地に連れていかされた挙げ句に通行止めの標識が。
まったく古いナビほど厄介なものはなく、「ちっ」と舌打ちして路地をバック。
そこで脇の手すりが曲がっていたことに気づかず、“ガガっ”と擦ってしまう。
もう舌打ちを連発しながらようやく富塚八幡宮に到着。
ドアの後ろ部分のボディに傷がつき、塗装が剥げている「ちっ!」
しかもお参りはしたものの宮司さんが留守で御朱印は貰えず、出直すことに。
八幡様に向かって徒労だったとはいわないが、まったく運が悪い。
昼過ぎには実家に戻り親を乗せて投票所に行かなくてはならない。
途中でカーショップに寄り、塗装が剥げた部分にパテを塗って何とか取り繕ってみる。
年寄りにはバレないだろう。この齢になってもやることはガキの頃と変わらない。
投票所となった小学校の校舎を母親の手を引いて歩く。親父は暑いのでパスだそうだ。
改憲論者なので自民に入れるかとなって、釈然としないまま「三原じゅんこ」と書く。
そもそも「なんで三原じゅんこやねん」の思いもあるが、参院選なんてこんなものか。
その後、一路、墨田区の東向島にリハビリ入院している叔母のもとへ。
こちらもロクに休んでいないので、東京へ出るのは少々億劫だったが仕方がない。
叔母は先日、一時帰宅した際、転倒して股関節を骨折してしまった。
なんて気の毒なんだろう。そんな叔母の前で土産もの自慢の母親にカリカリしつつ、
もう母親はこういうことしか出来なくなっているのだと納得もしている。
甲子園の試合はどうなかったかなと、途中経過を見て溜息。
もはや惜敗すらも出来なくなっているのか。
慌ただしく過ぎて行った日曜日。気がつけば夜の帳もすっかり落ちていた。


2016.07.11 なんとも参議院選挙

「アベノミクスは道半ば。ここで歩みを止めるのか!?」と自民党。
「安倍政権のもとで憲法改正はやらせない」と野党連合。略して野合。
もう端っから争点も議論も噛みあわないまま終わった参院選。
いや意図的に争点はぼかされていたのかもしれない。
選挙期間中に与野党で憲法論議など殆んどやっていなかったと思うが、
新聞各紙は軒並み「与党、改憲可能の2/3を獲得」と報じる。
そもそも民進党は護憲派より改憲派の方が多数ではなかったのか。
では自民が圧勝したのかといえば一人区で11敗。本当に圧勝といえるのか。
とにかくこの選挙で民進党は共産党と組んだ。
これで民進党が民主主義を謳うこと自体が恥ずかしいものとなった。
大体が共産党が憲法遵守とはどういうことか。
護憲を訴えるなら、まず党名から変えなければ嘘だろう。
この、こっ恥ずかしい野合は都知事選でも継続されるらしい。
もうやれやれだ。
2016.07.12 とうとう永さん

中学生くらいの私が、初めて大人の会話に惹きつけられたのが、
永六輔のラジオ番組だった。
「土曜ワイドラジオTOKYO」「誰かとどこかで」「六輔七転八倒」・・・・
大人とはこれほど知識が豊富で、沢山の蘊蓄を持っているものかと思った。
ある意味、永さんの喋りで自分は大人の凄味を知った。
もちろん凄味ある大人なんてごく一部であることはすぐ気がついたし、
永さんたち戦中派文化人の思想信条には賛同できないこともあったが、
それでも永さんの話はしょーもない内容でもいつも楽しかった。
忘れられないのが、いつものように永さんが愛川欽也の深夜ラジオに遊びに来ていた時、
ほろ酔い気分の菅原文太が現れて「我々はたかが人間ですし・・・」と自嘲した途端、
「たかが人間なんていってはいけません」とピシャと文太をたしなめたこと。
あの口調とあの笑い声の中に永さんは常に鋭い刃を隠し持っていた気がする。
それだけに病に冒されてからの永さんの声をラジオで聴くのは辛かった。
正直、ラジオのダイヤルを替えようかと思うことさえあった。
こうしてまたひとり、自分にとっての大人が消えてしまったということか。


2016.07.13 よう勝った

時間外に仕事をしている同僚たちを残し、神宮に行くべきか迷いに迷った。
一か月前に買った2階バックネット裏のチケット。
どんより疲れが残る中、最下位に喘ぐ同士の試合を観に行くのも…更に疲れそうだ。
結局、後輩も付き合いたいという話になって、ならばと定時で上がらせてもらった。
ヤクルトスワローズ対阪神タイガース13回戦。
なにせ一週間に一勝しか出来ないチームが、昨日長野で勝ってしまった。
今のタイガースではそんなことも不安材料になる。
中盤で10安打を放ちながらソロホームランを含む2点。
相変わらずの残塁祭りの拙攻の挙句、とうとう追いつかれて振り出しに。
しかも主将の鳥谷にバントで送らせ、主砲のゴメスを引っ込めての代打・原口。
いかにシンデレラボーイでも、そうそうこんな重圧で打てるものではない。
原口のバットが空を切った瞬間は、さすがにサヨナラ負けの流れを覚悟した。
最後は山田哲人にカコーンとやられて終わるとの予感がリアルになった延長戦。
結果、11回。福留の左中間真っ二つの二塁打が決勝打となって4-2の勝利。
ライトスタンドに飛び込む会心の一発といい、福留さまさまの試合だったが、
センター江越の決死のダイビングや、山田を三振にとった藤川の投球術など、
要所を凌いだ末の勝利だったともいえるかもしれない。
延長戦で遅い帰宅となったが、残業を抜け出した甲斐はあったといえる。


2016.07.14 鳥越俊太郎、出馬

鳥越俊太郎が都知事選出馬を表明。
小池百合子をジャンヌ・ダルクにするなと野合連党・・・否、野党連合が乗っかる。
浮動票狙いだった小池百合子には有難くない対抗馬の出現かも知れない。
東京の選挙なのだから、武道館あたりで公開討論会でもやれば面白いのだが。


2016.07.15 年に一度のイベント

7月は内閣府、警察庁の「青少年青少年の非行・被害防止全国強調月間」となり、
それに合わせて我が職場主催で池袋のホテルでイベントを開催している。
今回は元警視総監を招き、400名規模の講演会と懇親会をやる。
毎年、それで人集めに奔走させられるのだが、今回はようやくその役を解かれた。
受付を任された他は、昼夕のバイキングに便乗して舌鼓。いやはや食った食った。
人集めから解放されると、ここまで楽なイベントだったとは9年目にして初めて知る。
例によって官公庁のお役人に政治家、警視庁OBから、
AVメーカー、DVDショップに問屋、監督、編集スタッフ、プロダクションまで、
取り締る側と取り締まられる側を一緒くたに集めた摩訶不思議な宴。
思えばこのパーティ会場の縮図がわが職場そのものなのだが。


2016.07.16 西国三十三ヶ所打ち上げ

残業、休日出勤に昨日のイベントと、それなりに疲れが溜まっていたのだろう。
朝、6時には出発するつもりが、目が覚めたのは6時だった。
新幹線こだまによる格安プランは時間指定なので、新横浜で恐る恐る駅員に尋ねると、
ひとつ後のこだまの自由席なら乗車可能とのこと。まずはひと安心。
そんなこんなで岐阜駅に着いたのは10時を回っていた。
目的は西国観音三十三ヶ所の満願札所である谷汲山華厳寺。
せっかくなので岐阜在住の友人に声をかけ、レンタカーに同乗したもらった。
思えば阪神タイガース公式掲示板で知り会って13年。
奴も十一面観音に般若心経を唱える私の背中を奇異な気分で眺めていたことだろう。
とにかく西国三十三ヶ所を番外霊場も含め、すべて打ち上げることが出来た。
近畿2府4県。奈良興福寺南円堂を皮切りに、北は丹後舞鶴、南は熊野、西は姫路。
琵琶湖ではフェリーで竹生島に渡り、大阪の外れの施福寺では思わぬ登山となった。
何故、最後が岐阜なのかはわからないが、日本最古の観音巡礼で総距離約1000キロ。
つい百数年前までは徒歩での巡礼だったと思うと気が遠くなるが、
首都圏からのぶつ切りであっても、我ながら小さくない旅だったと思う。
西国三十三所の観音菩薩を巡礼参拝すると、現世で犯したあらゆる罪が消滅するという。
さて、果たして極楽往生出来るのだろうか。


2016.07.17 飛騨国

飛騨高山に行くかどうかは直前まで迷っていた。
美濃と飛騨は別の国だというイメージもあった。
そうはいってもここを逸して今後飛騨高山に行く機会などあるのものか。
地図を見ると岐阜から高山まで130キロ。高速を飛ばせば2時間かからない。
高山には一宮水無神社をはじめ、参詣してみたい神社も多い。
これは行くべしと早目の朝食を済ませて飛騨へ向かう。
加齢によるものだろう、昔と違ってそこそこの距離の運転がしんどくなっている。
20代の頃は東京から京都の嵐山までほぼノンストップで走ったものだが、
熊野詣で紀伊半島を半周した時は危うく落ちそうになり、PAで爆睡した。
トンネルが続くと集中力が続かなくなり、気がつけばヘッドライトをつけっぱなしで、
這う這う(ほうほう)の体で飛騨国一宮に到着。
雨があがると三連休の高山の街に観光客がどっと沸いてきた。
行きにすんなり通ってきた道が、帰りには大渋滞となる。
正直言うと高山の街並みは典型的な今どきの観光地という感じで、
清水さんの三年坂や鎌倉の小町通りでも見かけるような土産物屋と工芸品の店に、
女の子目当ての小物が並び、いかにもな飲食店が軒を並べている。
古い城下町の面影よりも、観光客を誘致するために新たに企画された街との印象だ。
とくに白けるのが、古さを強調するためやたら昭和レトロ調の演出が目立ったこと。
映画『三丁目の夕日』に代表される「作られた昭和」の“いかにも感”は大嫌いだ。
高山から国道を走らせ下呂温泉へ。湯浴みのひと時でもと思ったが、
ここも日本有数の温泉街らしからぬ、とってつけたような観光地の様相にがっかり。
白川郷には行かなかったが、飛騨地区全体がこんな感じになっているのか。


2016.07.18 美濃国

岐阜駅に降り立った一昨日、観光ポスターは“武SHOW・鵜SHOW・伝SHOW”
ロータリーに出るといきなり黄金の信長像が目に飛び込んでくる。
ピカピカの黄金像は豪華というより「もの凄く安い」という印象。
岐阜駅ビルのショッピングセンターが「楽市楽座」。このネーミングはアリか。
今回の旅のメインは西国三十三ヶ所の打ち上げであり、
昨日は高山まで足を延ばしたので、今日は岐阜市内の古刹・名刹を時間の限り巡る。
と、見せかけて(誰に?)朝一番に木曽川を渡り尾張一宮の真清田神社と大神神社へ。
西国霊場満願の目的が、美濃、飛騨、尾張の三国一之宮四社を巡ってしまった。
比べても意味はないが、岐阜市内の巡りは、高山や下呂よりずっと面白かった。
何よりも城下町としての規模が違う。随所で出くわす長良川も爽やかだった。
その長良川の近くにある崇福寺で戴いた御朱印には「織田信長公菩提所」の達筆文字。
奈良、鎌倉と並ぶ“日本三大大仏”と称する岐阜大仏を擁する正法寺。
三大大仏の三つめは高岡、牛久、兵庫等、様々だが、岐阜大仏も信長像同様に金ピカ。
金華山にも登りたかったが時間切れ。最後の締めに参詣したのが金神社。
地味なイメージの岐阜県が何やら黄金に輝いてきた。
カーラジオでつボイノリオを聴きながら、なかなか楽しい岐阜城下での一日だった。
東海地方は梅雨が明けた。東京から移動していたNHKの小山アナがいっていた。


2016.07.19 アーケードの映画館

坂東橋を少し歩くと横浜橋という大きなアーケードの商店街がある。
その横浜橋の商店街にかつて「ヨコギン」という映画館があった。
先日、そのヨコギンがどの辺りにあったのかアーケードの中に跡地を探してみた。
残念ながら30年前の覚束ない記憶は頼りなく、見つけることは出来なかったが、
私はアーケードの中の映画館にたまらない郷愁を憶える。
洋品店、貴金属店、惣菜店、干物屋、パチンコ屋、飲食店が雑多に軒を並べる中、
その喧騒の中で開巻ブザーとともに出し抜けに姿を現す映画館。
大きな駐車場を擁したショッピングモールのシネコンとまったく違う世界観。
『大魔神』や『ミクロの決死圏』の看板が思い浮かぶのは、
5歳のときにひと夏を過ごした神戸や大阪でのアーケードでの体験が原点なのだろう。
昔は千日前にも新京極のアーケードにも映画館があった。
もうそんな小屋を見ることはないだろうと思っていた矢先、
柳ヶ瀬のアーケードの商店街に突然、映画館が現れたときには「あっ」と声が出た。
しかも上映中の映画は『関東緋桜一家』。昨日までは『緋牡丹博徒・鉄火場列伝』。
夏休みには『大巨獣ガッパ』と『宇宙大怪獣ギララ』。おかしくて涙がでそう。。。。
信じられん。微笑みがえしで思わずスマホで撮りまくってしまった。
美川憲一『柳ヶ瀬ブルース』から50年のポスターも目についたが、
連休にもかかわらず商店街はシャッター街と化して、廃れまくっていたものの、
こんな亡霊のような映画館がまだ生き残っていたことに大感動だった。
飛騨高山の捏造された昭和が裸足で逃げ出す、昭和そのものが存在していた。


2016.07.20 「ソフトターゲット」という表現の不快感

イスラエルが攻撃すれば戦闘行為で、パレスチナが反撃すればテロ行為。
以前からメディアの表現の不公平さに疑問を抱いていた。
テロは犯罪には違いないが、戦闘はあたかも正義の手段とのイメージ戦略か。
しかし一年前には誰も口にしなかった「ソフトターゲット」という言葉。
世界中の都市という都市が、一瞬にして戦場と化すという意味を持つ。
この言葉にどうしても違和感を感じてしまうのは、
イラクやシリアの市民が自爆テロに巻き込まれても、この言葉は使われないこと。
おそらくバクダットでもダマスカスでも市民生活は普通に営まれているはずで、
その市民の大量虐殺を目的としたテロであるにもかかわらず、
紛争地域での市民の犠牲はソフトターゲットと表現されることはない。
「ソフトターゲット」の意味を定義しても仕方ないのだろうが、
先進国の都市が狙われること、というのがソフトターゲットの実際だろう。
トルコのイスタンブールやアンカラで爆弾テロがあっても、
すでにトルコはソフトターゲットの枠から“格下げ”された国のようにも思える。
軍のクーデターを阻止したのは、トルコ市民の英雄的行動だとメディアは絶賛するが、
しかし “格下げ”された国のことだからクーデターくらいは起こるだろうと、
メディアもどこかタカをくくっているようにしか思えてない。
東京もテロ対象の例外ではないという直接的な恐怖のことではなく、
どうしてもソフトターゲットという表現には薄ら嫌悪感を覚えてしまうのだ。


2016.07.21 風邪か

身体がかったるい。どうも旅の後で体調を壊す傾向にあるようだ。
夏風邪だろうか。やたらとくしゃみが出る。
寝る前と起きたてに葛根湯を飲むが、要は齢なのだろう。
そうはいっても梅雨は明けぬといえど七月となれば寝苦しくもなる。
寝る間際にエアコンを冷房からドライに替えるのだが、
身体と敷蒲団の間に熱が溜まるともう眠れない。
肌をさらけ出している部分だけは涼しくても、蒲団が暑いとどうしようもない。
実家に居るときは涼しい場所を求め、一晩のうちに寝ぐらを転々とするのだが、
6畳のアパートではそうはいかない。だからついエアコンに頼ってしまう。
それで風邪をひいていたらまったく世話ないのだが。


2016.07.22 大暑に風邪ひく

完全に風邪をひいたようだ。
それほど夏風邪はひかない方なのだが、くしゃみが止まらず朝4時に起きてしまった。
こりゃさっさと仕事を済ませて早目にあがろうと思い、6時の急行で出勤。
午前中にやることだけやると、当然のごとく上司から退場命令。
職場では四月の風邪の連鎖のときに、箱で買ったマスクが常備されているのだが、
私がくしゃみをするたびに職員が次々とマスクに手をのばすのには笑った。
最後はほぼ全員がマスク姿になる中を引き揚げたのだが、
春は私が風邪をうつしまくったというのが定説化されている。
己れの体調管理の甘さを人のせいにするなと憤慨することしきりなのだが、
「日めくり」を遡ると「風邪は人にうつせば治る」と堂々と書いておるではないか。
・・・・・・みんな仕事が滞っているゆえ、風邪だけはひくなよ。


2016.07.23 エースとは ~黒田博樹の日米200勝に思う

タイガースが18年ぶりに優勝した2003年。
当時の我らが絶対的なエースは井川慶だった。
同時に巨人には上原がいて、中日には川上、横浜には三浦、そして広島には黒田がいた。
パ・リーグのことは調べないとわからないので、セ・リーグのことだけ書くが、
これだけ誰もが認めるエースが同一リーグに介したのは珍しかったのではないか。
因みに今のタイガースにエースはいない。
一時の能見はいい線までいっていた。そして今季、藤浪はエースになり損ねた。
そう、まだタイガースには井川以来エースは出てきていないのだ。
井川以前となると小林繁に留まり、その前は江夏豊にまで遡る。
私の個人的なエース観とは、決して先発ローテーションの柱という意味ではない。
チームの勝ち頭のことでもなければ、単に「計算できる」投手のことでもない。
エースとはマウンドに立つ存在感で球場全部を支配する男のことをいい、
その支配することを宿命づけられた男をいう。
「持ってる」男は単なるローテの柱だが、エースは「背負ってる」男だ。
黒田博樹が日米通算200勝をあげた。しかしそれは単なる蓄積された数字に過ぎない。
残念ながらテレビでしか黒田の投球を見たことはないが、
黒田と対峙した時のタイガース打線はみんな雑魚に思える。
器で勝負されて、情けなくも完全に抑え込まれている。
メディアでよく言われる「黒田の男気」のフレーズには疑問を持っているが、
阪神打線は黒田を単なる「虎キラー」の呼称に貶めるている失礼な打線だ。
・・・・・おっと、話の方向が違ってしまったか。


2016.07.24 またも稀勢の里が・・・

優勝が絶対条件とされた稀勢の里の綱取り。
名古屋場所最大のテーマであり、興行の目玉でもあった。
いや、同様のテーマとなった場所は過去幾度もあった。
ある意味、稀勢の優勝と綱取りは相撲協会が提供しうるコンテンツだ。
その度に取りこぼしてきたのだから、ロングランの優良コンテンツといえる。
そこには、打倒・白鵬、打倒・モンゴルがあり、奮起せよ日本人力士との思いがある。
この名古屋場所は鶴龍が休場、琴奨菊も途中リタイヤ、他の大関陣も不甲斐ない。
そしてなにより白鵬が不振という、稀勢にとっては願ってもない条件が揃っていた。
実際、ここで獲らなきゃいつ獲るんだ?との機運が一気に高まっていたのだが、
日馬富士が絶好調。直接対決では完敗を喫し、賜杯を持って行かれる。
正直言って稀勢の優良コンテンツも賞味期限ギリギリではある。
目指すは秋場所の両国国技館。辛うじて綱取りの夢は繋げている。
9月24日、14日目のチケットは取った。
願わくは稀勢の里の綱取りの瞬間に立ち会えれば最高なのだが。


2016.07.25 大阪万博

渡邊あゆみから井上あさひに交代して初めて見るNHK「歴史秘話ヒストリア」。
全国のオジサン達はあさひさんのコスプレ七変化に泣いて喜んだか。
それは別の話として、、、番組が取りあげたのは1970年の大阪万博。
神戸港から会場までの一般道で、何頭もの象を隊列させた大らかさと、
若き岡本太郎、コシノジュンコ、横尾忠則の起用も含めた革新性。
あれはもう何から何まで途方もなくスケールの大きなイベントだった。
その万博には春休みを利用して出掛けた。小学校3年の時だ。
父が単身滞在していた寮に家族で泊ったのだったか。
今思えば、我々は子供の時に世界中の国々の人を見た。
そしてとびっきりの未来世界に触れた。
月の石を見て、テレビ電話を体験し、今でいうシミュレーションゲームに興じた。
後の子供たちには申し訳ないくらい、なんて幸福な子供だったのだろうと思う。


2016.07.26 凶悪・鬼畜

相模原市の津久井町の養護施設に侵入した男が、
19人を次々と殺害する凶悪事件が起こった。
「怪物化する自分大好き人間」というコラムを読んだが、
動けない人間を殺戮する行為を「時代」で語って良いものだろうか。


2016.07.27 精進落とし

社会に出てから十年勤めた会社の社長の通夜に参列した。
菊川の駅に着くと早速、顔見知りの社員が案内札を持って立っていた。
そういえば、かの社長の父親の葬儀では、案内札を持たされたことを思い出す。
とにかくワンマンな社長で、息子に後を継がせて会長となった後も影響力を持ち続け、
この度の葬儀の案内を見ても相談役として会社に留まっていたことに苦笑する。
享年87歳。最後まで社員の重しとしてたばかったのだろう。
精進落としの宴席は大いに盛り上がった。
あの頃の後輩たちが等しくオッサンになっていたのには笑った笑った。
それでも彼らはとんずらした私を先輩としてよく持ち上げてくれた。
聞くともう25年のキャリアになるという。まったく頭が下がる。
故郷の佐渡に帰って漁師を継いだ先輩は、真っ黒な顔になって相変わらず笑いを振りまき、
本社の素敵なお姉さんは、すっかり年増女の色気をたっぷりたたえて話しかけてくれた。
別の女子からは高倉健と菅原文太が亡くなった時、私を思い出してくれたという。
そうか、ここは社会人としての私の故郷なのだと改めて知る。
亡き社長から最後の有難いボーナスを受け取ったのかもしれない。


2016.07.28 4位浮上

輝く我が謎、阪神タイガースは4連勝で4位浮上。
だからなんなのさ?てなものだが、借金の多さを思えば順位などどうでもよくなる。
ただ、この2ヶ月あまりの悲惨な状況から抜け出せるのであれば有難い。
何だかんだいって目の前で40本もホームランを見せてくれた男だ。
外野はなんのかんのいうが、金本知憲が窮地に陥っている時に、
石を投げつけるような真似は絶対に出来ない。


2016.07.29 ポケモンGO?やりまへん

「とりあえず時流に乗っといた方がいいですよ」と薦められたポケモンGO。
いやいや、やりませんやりません。
決して分別ある大人ではないが、いいおっさんがやるものではないと思っている。
そもそも下手にハマったら止まらなくなるのが目に見えている。
ゲームにハマるならまだしも、スマホ片手にドブにでもハマったら目も当てられない。
どうも職場の近くにモンスター出現のスポットがあるらしく、
たむろう連中を見かけるが、スマホゲームは「大富豪」と「UNO」で十分(笑)
そもそもそんなものにうつつを抜かす暇はないくらい、
今は『鬼平犯科帳』のコミックに夢中なのだ。


2016.07.30 福留孝介サイクル安打

福留だけは応援するかどうかわからんぞ。
タイガースにやって来たときは心の底から思った。
こんなことを6月の日米通算2000本安打の際に「日めくり」に書いた。
日米通算の記録など阪神ファンには知ったことはではないが、
今夜の本塁打、中前打、三塁打、二塁打のサイクル安打達成は、
甲子園に応援に来た子供たちにはピックな夏休みのプレゼントになったろう。
そう積み重ねた記録もいいが、その日限定で達成される記録も格別だ。
何よりも球場まで足を運んだことの幸福感に浸らせてくれる。
一度は観てみたいものだが、そう滅多に出るものではない。
試合後にへとへとになっていた福留はすっかり「阪神顔」になっていた。


2016.07.31 小池百合子圧勝

小池に票を入れた者は厳罰に処すと喚いた自民都議連。
都連には内田某とかいうドンがいるらしく、
そのドンがマスコミに炙り出されるたびに小池票が膨らんでいく。
石原慎太郎の「厚化粧」発言も小池票の伸びにひと役買ったことだろう。
いくら増田寛也を命懸けで都知事にすると叫んでも、
所詮は桜井翔のパパに袖にされた挙句に担がれた候補過ぎない。
一方の鳥越俊太郎。そこそこのインテリかと思いきや結構しょーもなかった。
骨もなければ肉もない。ましてジャーナリストでもない。
NHKは開票開始の10分で小池百合子に当確をつけた。
開票1%。。。。何てことはない最初からわかっていたわけだ。



                           

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