■2014.09

日めくり 2014年09月               



2014.09.01 September Rain

一日中、降りやまない雨。
「九月の雨」は冷たい。
「九月の海岸」は寂しい。
「九月のタイガース」は毎年情けない。


2014.09.02 ラジオドラマ『夜のミステリー』

YouTubeに30年前に聴いていたラジオがアップされている。
TBSラジオが夜の10時に放送していたラジオドラマ『夜のミステリー』だ。
自分は20代の頃、この放送を大抵は仕事帰りの関越自動車道で聴いていた。
あの頃は業界も若く、自分も若かった。
夜遅くの外回りなどまったく問題にせず、帰りは毎晩のように午前様。
運転のお供はいつも民放のAMラジオで、とくに『夜ミス』はお気に入りだった。
ラジオドラマは好きだ。声優たちのハイトーンな熱演と、大袈裟な効果音。
それが『夜ミス』のような恐怖体験ものだと一層想像力を掻き立てられる。
とくに夜の運転中に聴く、運転ネタの恐怖体験の臨場感たらなかった。
「トンネル内放送」というエピソードをYouTubeで30年ぶりに聴いた。
若者ふたりを乗せた車が長いトンネルに入るとラジオの電波が届かなくなる。
その代わりにトンネル内だけの放送が始まり、交通情報や軽音楽が流れる。
そのトンネル内放送から、突然、震えるような女の声が聞こえて来て-----
(こんなことなら・・・乗るんじゃなかった・・・・)
「お、お前・・・今の聞こえたか?」 「う、後ろの席に誰か・・・いないよな」
「あっ!な、何だ、あれは!!」
追い抜かれたトラックの荷台に女が貼りついている・・・!うっわぁぁぁ!!
・・・・・おっ、九月の虎が劇的なサヨナラ勝ちだと。
以上、夜のミステリーでした。


2014.09.03 デング熱

少なくとも二週間前まで知らなかった。
最初に目にしたとき、テング(天狗)熱だと読み間違えたぐらいで、
まさか過去に20万人の日本人が感染した経緯があるとは知らなかった。
蚊を媒介にして感染するという。ヒトスジシマカという種類らしい。
ヒトスジシマカなるものの画像を見ると、よく見るヤブ蚊ではないか。
しかしこの蚊は頭に来る。とくに今頃は攻撃的で手で払っても向かってくる。
先日も実家で見かけて、この野郎!と退治したら、案の定、血を吸ってやがった。
その名の通り一筋の縞がある蚊で、見るからに獰猛な姿をしている。
まして感染病も一緒に持ってくるとなると憎々しい限り。
それにしても感染場所が代々木公園だとは。
学生時代、デートの行き先に困ったら、取りあえず代々木公園だった。
よく蚊にも刺された。人目を隠す茂みにベンチなど置いてあるのがいけない。
あの頃にそんなものが流行っていたら、何回デング熱にかかったことやら。


2014.09.04 26年ぶりの “A MOVTE”

今日は代休を貰って、目黒に大林宣彦の二本立てを観に行った。
目黒シネマに行くのも久々だが、大林宣彦を観るのも随分と久々だ。
1988年の『異人たちとの夏』以来だから26年ぶりになるのか。
それまでは、仕事の関係も含めて大林映画は毎年のように観ていた。
中にはしょうもないなという映画も少なくなかったが、
『転校生』は生涯のベストの一本であったりもしている。
その大林監督も76歳だというのだから、時の流れの早さに驚くばかりだ。
ヨコハマ映画祭でも話題となり、友人にもぜひと勧められたものだから、
『この空の花 -長岡花火物語』は以前から観賞の機会を伺っていた。
最新作の『野のなななのか』と2本立てで、休憩、予告込みで6時間。
いやはやなんというか、2本とも大林宣彦、独特の映像世界はそのままに、
若い時よりもずっと先鋭化してパワフルになっていたのに面喰った。
どちらの作品も、教条主義的メッセージ性が強くなっているにもかかわらず、
その表現方法が以前にも増して自由奔放で、むしろ若返っている。
それどころか、立て続けに自身の最高傑作を連発したのではないかと思った。
26年間も新作を観ないでおいて、甚だ無責任ではあるのだけれど。
少なくとも76歳のフィルムメーカーに元気を貰えたようで、
自分ももう少し頑張らないといかんと思えたのが何よりだった。


2014.09.05 快挙

錦織圭の全米ベスト4のビッグニュースに沸いた朝。
ギリギリの戦いだったのだろう。
左足親指の手術から一か月、出場が危ぶまれていた。
しかしブレークの間にテーピングを直す錦織の目はギラギラしていた。
こういうメンタリティを持つ日本人の出現には心から拍手だ。
そして夜、中日ドラゴンズ山本昌広、49歳の勝利投手のニュース。
夏の県大会準々決勝敗退の日大藤沢高の投手を、スカウトはよく拾ったものだ。
先日のドキュメンタリー番組では、周到な準備を怠らない姿を映し出されていた。
49歳で勝ち投手などという漫画みたいな記録にも、当然裏付けがあるのだ。
その漫画みたいな記録を献上した相手は、輝く我が名の阪神タイガース。
山本昌41歳のとき、シーズン終盤で無四球ノーヒットノーランも献上した。
あのときのナゴヤドームで、虎は完全に牙を折られたことを思い出す。
まさかそれから8年経って、再び虎は山本昌に牙を折られたようだ。


2014.09.06 終戦

「タイガース終戦」の小見出しを「日めくり」に毎年のように書いている。
しかし今年は早々に「終戦」の二文字を使わせてもらう。
ナゴヤドームが鬼門だとしても、巨人とカープが勝った時点で気持ちが折れる。
なんてことはない、九月の虎は甲子園を含む全部の球場が鬼門だ。
おそらく昨日の昌に49歳の勝利投手献上で終戦は決まったのだと思う。
試合結果をネットで見て、あまりの不甲斐なさに頭に血がのぼってしまい、
ジャパネットたかたで電子血圧計を買ってしまった。


2014.09.07 錦織圭、決勝へ

まさかジョコビッチに勝つとは驚いた。
因みに自分が現役のプロテニス選手で知っている名前は、
ジョコビッチ、フェデラー、ナダル、錦織のみだが。
明日、職場で「どうした?阪神」といわれたら、
「錦織が決勝を決めたというのに野球どころじゃないでしょ」と答えようか。


2014.09.08 情けねぇ

昨日、実家に帰ってつくづく思った。
親子や夫婦の会話が随分と簡略化されてきている。
耳が遠くなって、会話が覚束なくなっているのは前々から実感しているが、
ものごとへの理解力が怪しくなったので、込み入った話しは避けるようになった。
運転をしていても、助手席の母親の目的地が二転三転するので喧嘩になる。
晩めしは常に同じものが出てくるので、もうすっかり飽きてしまった。
最終バスに間に合わせるため、ただでさえ慌ただしくしている帰り際に、
桃を冷やしていたので食って帰れ、などといわれて苛々は頂点に達する。
ちょっとした飯ぐらいなら作ってやってもいいし、
バスを逃がしても、駅まで歩けない距離でもないのだが、
どうしたものか、自分もすっかり余裕をなくしているのだ。
結局、最終バスに飛び乗って、座席に着いて「はぁ~」とため息。
親が日々老いていく、その現実にもうしばらく目をそらしていたいのが本音だ。
そんなことを思いながら最寄りの駅でバスを降りてアパートへ。
・・・その最終バスでスマホを置き忘れてしまったのが判明。
今日、仕事帰りに遺失物窓口でスマホを受け取り、実家に寄って桃をいただいた。


2014.09.09 血圧計

最後のバッター、今成の引っ掛けたゴロがショートに転がった時、
玄関の呼び鈴が鳴り、佐川急便の荷物が届いた。
先日、タイガースがボロ負けし際に、ジャパネットから勢いで買った血圧計だ。
オムロン自動血圧計。腕に巻くタイプで、装着が悪いとエラー表示が出る。
さっそくセットして試してみる。
上が178で下が116・・・・
・・・寝る前に、もう一度計ってみようか。


2014.09.10 セールスレター

通販での買い物には麻薬的な魅力がある。
しかし大概はクリックする時が「欲しい」時のマックスなので、
いざ荷物が届くと、マックス時との気分のギャップに困ることがある。
ていうか、荷物受け取りの時間や段取りでめげることも少なくない。
まったくダメ人間の典型ではある。
だから、訴求が激しく変動する趣味的なものや健康器具には手を出さず、
飲料や朱印帳、シャンプーなど、なるべく実用的なものに限っているのだが、
それでも店頭で3、000円もするシャンプーに手を出すかといえば、出さない。
そこを簡単に買わせてしまうのが、通販とクレジットカードのツープラトン攻撃だ。
TANITAの体組成計と、昨日届いたオムロン自動血圧計の購入は正解だった。
いつもグラっとくるのが健康サプリメントの類いだ。
買う買わないは別にして、セールスレターを上からダラダラとスクロールしてしまう。
今、自分がもっとも気になるトレンドが「血圧」。
実商品が全面に出ているセールスレターならばいいが、
中には「方法を教えます」的なものがあり、冷静に見れば胡散臭さ満点なれど。
なにせ上が178で下が116なものだから、なかなか痛いところを突かれる。
「あなたの今の年齢から降圧剤を80歳過ぎまで飲み続けるのですか?」
「医者は食事と減塩と運動しか患者に伝えません。本当にそれだけでしょうか?」
・・・・馬鹿野郎、うるさいよ。


2014.09.11 今年も9.11

9.11同時多発テロは間違いなく歴史に語り継がれる事件なのだろう。
ようやく9.11が「合衆国の悲劇」として情緒的に語られることはなくなったようだ。
もちろん悲劇は悲劇として、一般市民の尊い命が奪われた事実は大きいが、
その後、合衆国はアフガン、イラクで9.11どころの規模ではない人命を奪ってきた。
9.11は世界のひとつの秩序が変わった瞬間だった。歴史的事件とはそういうことだ。
「イスラム国」という存在が膨張しているという。
彼らの残虐性がクローズアップされているが、それもプロパガンダの内かも知れない。
自分の中には昔から親米と反米の二律背反する思いが同居している。


2014.09.12 セールスレターの続き

その「高血圧を解消する方法を教えます」通販のセールス。
実は申し込みのクリック寸前までいった。
思いとどまった理由はいくつかあるが、
まず引っ掛かったのが「食事療法」と「理想的なレシピの紹介」のくだり。
まず毎日の自炊は絶対に続かない。自炊などほんのたまにだから出来るのだ。
実家に帰る手もあるが、母親も指示された料理はよう作らんだろう。
それと、やはり一昨日も書いた「冷静に見れば胡散臭さ満点なれど」のくだり。
“私たちは10万円以上の価値があると確信しています”
“しかし中等以上の高血圧症の年間医療費は682、000円かかるといわれています”
“一人でも多くの方に「高血圧は自分自身で改善できる」ことをお伝えしたい”
“だから価格は29、800円とさせていただきました”
“しかも今なら先着25名様に5、000円をプレゼント”
勝手に設定した定価から値引きされて、お得感などあるものかどうか。
しかも先着25名様とは随分急がせるではないか。
商品にはダウンロード版とDVD版の二種類があり、
DVD版の方はDVDのプレス代と印刷費に送料で2、850円が追加される。
自分の場合、プレス代と印刷代には詳しいが、その価格はあり得ない。


2014.09.13 阪神タイガースの監督

今季のタイガースについては、「終戦」と銘打った以上、触れないつもりでいた。
ただ8月に監督残留の発表があり、この度、それが白紙に戻された件について。
阪神と巨人の監督だけは、突出して厳しい立場に置かれているといわれている。
よくいわれるのが「勝つことを宿命づけられている人気チーム」ということ。
巨人は分かるとしても、阪神は「宿命づけられている」割には全然、勝っていない。
なにせ物心がついてから優勝したのは3回だけ。一体どんな宿命だ。
自分が虎に目覚めたときの最初の監督が藤本定義だった。
その後、後藤クマ-金田正泰-村山実-吉田義男-後藤-ブレイザー-中西太-
安藤統男-吉田-村山-中村勝広-藤田平-吉田-野村克也-星野仙一-岡田彰布
-真弓明信-和田豊と続く(確認したらちゃんと順番に書けてたぞ)。
そして、どの監督も采配を批判され、石もて追われ続けた系譜を刻んでいる。
唯一、星野仙一が例外だが、今年の楽天みたいな成績だとどうなっていたことか。
自分はたまに文句はいうものの、あまり監督批判や采配批判はしてこなかった。
監督の仕事の本質というものが未だによく分かっていないということが一番の理由。
戦術が当たれば「監督采配がズバリ」といわれ、逆目に出るとバッシングを喰らう。
原辰徳があれだけガチャガチャと選手を入れ替えられたのは選手層が厚いだけの話で、
選手の調子が戻るのを信頼して待っていれば、夏には首位を独走したと思っている。
多分、和田豊は編成には噛んでいないだろうし、選手個々の技術もコーチ任せだと思う。
強いて監督の仕事とは何だろうと考えると、
選手の能力を最大限に発揮されるための根拠の確立とその把握。
それと「この監督を胴上げするんだ」と思わせる雰囲気作りなのではないか。
和田豊はやたら批判されているが、では前任の真弓や歴代監督たちと比べてどうか。
我々ファンはベンチの事情までは分からない。表に出ないことも多いだろう。
ただ人選の都合があったとしても、8月中に和田続投を発表するべきではなかった。
実際、嫌な予感はしていた。
あまりにも球団としての野心も夢も見えなかったからだ。


2014.09.14 朝日の謝罪

「慰安婦問題を世界に広げた諸悪の根源は朝日新聞。といった誤った情報をまき散らし、
反朝日キャンペーンを繰り広げる勢力に断じて屈するわけにはいきません」
「朝日新聞が書かなければ永久に世の中に知られることがなかったかもしれない
衝撃の事実の連打で、これぞ価値ある第一級のスクープです」
と、トップが強気の自画自賛で社内を鼓舞してから一か月。
その朝日新聞のトップが謝罪会見を行った。
一面はもとより、社説と「天声人語」にも謝罪文を掲載した。
福島第一原発の事故による「吉田調書」での誤報と、
日本軍による慰安婦強制連行をめぐる「吉田証言」での誤報だ。
ここでは以前より朝日が抱えているとんでもない病理を指摘してきた。
そして今、(ずっと以前から)ネット上で凄まじい朝日バッシングが展開している。
今更、バッシングの機運に乗ってバッシングの上塗りをするつもりはないし、
産経や文春が書いているように「遅きに逸した」のは確かだろうが、それもいい。
ひとつだけどうしても書いておきたいことがある。
朝日のトップは「吉田調書」も「吉田証言」も誤報だったというが、それは違う。
両方とも自分たちの都合のいいようにスクープを捏造したのだ。
まだすべての病巣をこの新聞社は吐き出していない。


2014.09.15 またしても情けねぇ

情けねぇ・・・といっても阪神タイガースのことではない。
敬老の日。母親の園芸店回りに付き合って、自分だけ蚊に3か所刺される。
マツモトキヨシで「ムヒ」を買ったら、別のレジで母親も自分の分と2個買っていた。
無駄に「ムヒ」が3個。もう夏も終わりだ。
その隣のスーパーで買い物をして、晩飯の最中にそのスーパーから電話が来る。
母親がレジの脇に長財布を置き忘れてしまったらしい。
しょうがねぇなと母親に説教して、また車を出して受け取りに行く。
結果、最終ギリギリの時間になって、バスに飛び乗る。
アパートに着いたはいいが、今度はアパートのキーがない。
どうやら車に置き忘れてしまったらしい。
また電車を乗り継いで実家に戻る。その往復のかったるさといったら。。。
二週続けてこんな不細工をやっていては、血圧は絶対に下がらん。


2014.09.16 秋の神宮球場

終戦を宣言したとはいえ、8月中に買ったチケットがまだ2試合ある。
そして昼食後のうたた寝を、突然の震度4で奪われた昼休みがあり、
夜は仕事の日程が変わり、急遽行けることになった神宮球場に足を運ぶ。
気分としては行っても行かなくてもどちらでもいいような感じで、
何だか消化試合ならぬ残務整理みたいな野球観戦だったが、
スタンドの雰囲気も夏休みの頃と違ってどこか牧歌的な雰囲気。
先制パンチを食らい、逆転パンチを食らい、ダメ押しパンチを食らって負け。
いかにも秋風の神宮らしい試合で一日を終える。
気がつくとケツを蚊に刺されたようで痒い。
ズボンの上から刺されたのでは防ぎようがないではないか。
デング熱はそれこそ熱が冷めたように世の話題から消えたが、
確か神宮外苑の蚊は要注意マークだったのではなかったか。
それにしてもどうしたわけだか、最近やたらと蚊に刺される。
高血圧は蚊を呼んでしまうのだろうか。
さて残りの一枚は23日の浜スタのチケット。
もしかしたら歓迎せざる大一番になるかもしれない。


2014.09.17 かつて阪神タイガースは・・・

よく性悪女に例えられていた。
離れたくても離れられない、本当にしょーもない存在ということだが、
こんな表現は世の性悪女たち、、、もとい女性たちに失礼だろうが、
小学生から阪神ファンを今まで続けて来た同世代人ならわかるだろう。
我々は巨人V9世代の鬼っ子なのだから。
今年の虎には山本昌に負けた時点で愛想がついていた。
ついていたのだが、ふと気がつくと日程や順位表、個人成績などを眺めている。
神宮球場のビジョンに他球場の経過・結果が出たとき、
2位のカープと4位のベイが負けていても、拍手した虎ファンなどいなかった。
目前の順位より巨人が勝っていることにブーイングを浴びせている。
そう、それが正しい虎キチの姿勢であり態度だ。
正直、カープに優勝させてやりたいという思いはなくはない。
土砂災害のとき、喪章をつけたマエケンの鬼気迫る投球は天晴れだった。
しかし、昨秋、目の前でどつき倒されたCSの屈辱が頭を過る。
とっくに終戦宣言は出した。どう考えても優勝はない。
しかし東京ドームに乗り込んでほしい。そして虎の牙の餌食にしてほしい。
改めて監督からナイン以下の面々の顔を思い浮かべてみる。
あかん、やっぱ、しょーもない顔しとる。


2014.09.18 スコットランド、独立?

そもそも我々は「イギリス」「英国」などと一言でまとめているが、
あの国の正式名称は「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」という。
もしスコットランドが独立としたらどうなるのだろう。
国の名称も、ユニオンジャックもデザインが変わってしまうのか。
そういえばジェームズ・ボンドの生まれ故郷もスコットランドだったが、
英国情報局員として「女王陛下の007」のアイデンティティは変わらないのだろうか。
いよいよ明日には住民投票の開票結果が確定する。
無責任な外野からすれば、独立するのを見てみたい気もするのだが。


2014.09.19 独立は “NO”

世界注目の独立投票は反対が過半数を上回って終結した。
夢やロマンよりも現実的な選択が上回ったか。
もちろん、今後の自治への対応こそに課題の本質があるのだろうが、
少し驚いたのは、国家の誕生か否かという大命題にありながら、
紛争や流血や時代の趨勢という国家独立のシリアスなイメージはなかったこと。
終始、田舎の村長選挙みたいな牧歌的な雰囲気で終わったような気がする。
もちろん不信感やわだかまりは簡単には消えないだろうが、
結果が出た後も、祭りのあとの疲労感のようにカラッとした印象だった。
ああ、これが成熟した民主主義が培った人々の民度なのかと関心した。
いや、田舎の村長選挙が成熟した民主主義だという意味ではなく・・・。


2014.09.20 お墓参り

秋のお彼岸は、母親の親友のお墓参りに行くことが恒例になってきた。
母親の親友は、自分の幼馴染のお母さんでもあった。
その幼馴染とは相模原から横浜に引っ越して以来、40年以上会っていない。
午後にお墓に到着すると、すでに切り花とドラ焼き、お茶がお供えしてあった。
線香の灰もまだ目新しかったので、午前中の墓参だったようだ。
それが幼馴染によるものなのかどうかは分からないが、
オッサンになった彼と会ってみたかった。


2014.09.21 常陸国、下総国の一之宮参拝

東京駅から高速バスで茨城県鹿島市まで、鹿島神宮を参拝。
常陸国の一之宮、鹿島神宮はぜひ訪れてみたい神社だった。
NHK時代劇『塚原ト伝』や万城目学の『鹿男あをによし』にも出てくるが、
武道の神であり、東国随一の古社としても知られている。
奈良のシカもこの神社がルーツであり、春日大社の創建に携わったという。
その後、鹿島線で千葉県に上って香取神宮へ。この社は下総国の一之宮。
東国の古社として鹿島・香取は利根川を挟んで一対ともいわれている。
そこで自分の身の回りの人たちの健康を祈願したのだが、
ご利益は別にして、初秋の境内の木漏れ日の何とも気持ち良かったこと。
往復で6時間の距離で、大阪まで行って帰れる時間を要したが、
思い立つまま出掛けて大正解だったと思う。


2014.09.22 飛び石の平日

「国民の休日」やら「ハッピーマンデー」が設定されて以来、
昔と比べて随分と飛び石連休が減ったようだ。
どうせなら連休にしてしまえとの声もあるが、飛び石連休は嫌いではない。
何といっても週末や祝日が有難いのは、休み当日よりも前の晩の開放感ではないか。
その開放感が断続的に続くのだから、こんなに楽しいことはない。
これが、すっかり仕事人間でなくなってしまった自分のほろ苦い実感だ。


2014.09.23 一転暗転、笑ってしまった

3塁側スタンドでは勝利のジェット風船があちらこちらで膨らみ始めていた。
試合が3時間だとすると、2時間59分55秒くらいまで勝利を確信していたのだ。
1点リードで迎えた9回裏。ゴメスのエラーで走者を許した矢先のこと。
ブランコの放つ打球がレフトスタンドのポール際に飛び込んだ。
まるで、昔のニューシネマの結末のような試合。
いやはや久々に絵に描いたような衝撃的サヨナラ負けを食らったもんだ。
あまりのことで笑ってしまった。周囲の虎キチたちの何人かも笑っていた。
たった5秒足らずの暗転で一気に奈落に落ちると、
人間は怒りの感情より、まず笑いが出てしまうことを発見した。
血圧がMAXに達しないように、生理的な防御作用なのかもしれない。


2014.09.24 今宵、ビリー・ワイルダーで

軽く残業して時間調整をして、レイトでビリー・ワイルダーの映画を観る。
昨日はディヴッド・リーンだったから物凄く豪華なリレーではある。
観た映画は『情婦』。初見は30年前くらいのテレビの洋画劇場だった。
劇場では3年前の「午前十時の映画祭」で観ている。
映画史上でも屈指のドンデン返しで有名な法廷映画ではあるのだが、
今夜はドンデン返しより名匠ワイルダーの映画術を堪能しようと思っていた。
ちょっとした伏線の張り方から小道具の活かし方まで、もう憎たらしいばかり。
そして何よりも登場人物をよくもこれだけ生き生きと描けるものだと思う。
ワイルダーの映画はキャラクターたちのチャーミングさが最大の魅力なのだ。
ストーリーの良さはアガサ・クリスティの原作によるものだろうが、
その物語に付随させる味付けの数々がもう絶妙なのだ。
『情婦』の詳細を語ると、どんどんネタバレしてしまうのが残念でならないが、
秋の夜長に名画でも借りようかと思ったら、ぜひ『情婦』を観て欲しい。
お約束の脚線美を披露するマレーネ・ディートリッヒを観て欲しい。
そして、愛すべきオッサンであるチャールズ・ロートンの超絶演技を観て欲しい。
・・・因みに我が職場に残業手当などないのだが、それはまた別のお話。


2014.09.25 明るいニュースはないものか

平和な日常にニュースの価値なんてないのだろうが、
それにしても報道番組は内外ともに悲惨な出来事を繰り返し映し出す。
神戸・長田の事件や「イスラム国」など、血に訴えてくるようなものばかりだと、
やりきれなさで気分が満たされて、胸やけを起こしそうだ。
せめてスポーツニュースくらいはと思うのだが、どれもパっとしない話題ばかり。
新入幕の逸ノ城の快進撃といわれても、またモンゴルかいなと思うだけ。
唯一、天気予報のお姉さんだけが明るい表情で、「明日は秋晴れ」だという。
ただし秋晴れの向こうに台風17号が待っている。
心に秋を乗せて「愁」。ご愁傷様で気分はますます萎えるだけか。
「STAP細胞、出来ました!」くらいのインパクトが欲しいかも。


2014.09.26 あ・・痛、歯痛

半年に一回はいらっしゃいといわれた歯科への通院だったが、
痛みが治まっているうちは行かない。まず行かない。
そうして一年以上サボっていたのだが、朝頃から歯が疼き始めてきて、
夜には痛みとなって、食べ物を噛むのもなかなか難儀になってきた。
仕事帰りに歯医者に寄ろうと思ったのだが、どうも最初は敷居が高い。
実は月曜日も代休がとれて三連休なのだが、その間、歯痛はどうなることやら。


2014.09.27 御嶽山の噴火

「灰塵」とは、取るに足りないもの、価値のない ものの例えとして用いられるが、
しかし灰塵で視界を閉ざされ、呼吸も困難になるのは悪夢そのものだろう。
それでもいつ我が身に降りかかるか知れない、地震、大雨、土砂災害などと違い、
山の噴火を身近にイメージして畏れるのは難しい。
今も西之島の膨張ではないが、ときに自然驚異への興味の対象ですらある。
それでも噴煙をあげる御嶽山のニュース映像を見たとき、
雲仙普賢岳での火砕流の映像を思い出さずにはいられなかった。
高熱の火の粉を浴びて人が倒れていく映像は、その後は封印されたようだが、
こんなことがあるのかと、その衝撃に思わず目を瞠ったものだった。
日本が世界有数の火山国である以上、驚異はたちどころに脅威となる。
箱根の大涌谷の煙がずっと風光明媚である保障など、多分ないのではないか。
紅葉の名勝地が灰色に染まった御嶽山の写真を見て、そう思った。


2014.09.28 傑作!『ジャージー・ボーイズ』

東急池上線に「御嶽山」という駅がある。
ここに、木曽御嶽山関東第一分社である御嶽神社が鎮座しているので、
登山者の無事と噴火が鎮まるのを願って参拝に出掛けた。
などと書くと、自分がまるで善行者のような感じになってしまうが、
残念ながら、帰りにレイトショーに寄って、目頭を熱くさせた自分もいるのだ。
イーストウッドの映画はいつもこちらの集中力を最大限に研ぎ澄ましてくれる。
フランキー・ヴァリにもメンバーにも過度に入れ込まず、突き放さずの抜群の距離感。
それでいて明確に伝わるイーストウッドらしいミュージシャンへのリスペクト。
常々、音楽的だと思っていた作術の呼吸が、実際の音楽に寄り添う心地よさ。
『君の瞳に恋してる』が最高の演出で披露されると、自然と身体がリズムを刻みはじめ、
ラストで彼らの青春時代と同化した瞬間、涙腺も大いに揺さぶられてしまった。
何が凄いって、中坊のときから、ずっとクリントはヒーローであり続けていることだ。


2014.09.29 鎌倉、十二所へ

飯田橋の名画座で映画を観る予定だったが、
せっかくの代休に通勤ルートを行くのが億劫になって、鎌倉の寺院を巡ることに決めた。
平日にも関わらず小町通りは大した賑わいでごった返している。
なので自転車を借りて、一番遠い十二所エリアまで疾走・・・いやギコギコと漕く。
鎌倉には三十三観音、二十四地蔵、十三仏などの札所があり、それを目指す。
光觸寺には「塩嘗地蔵尊」というお地蔵さんが、人のいない境内に佇む。
豪奢で近寄りがたい観音様もいいが、雨風に晒された石の地蔵の風情もいい。
塩を舐める地蔵さんということで、塩の袋や瓶が備えられていたが、
自分も秋晴れの中で大汗をかいて黒いシャツが汗塩で白くなっていた。
しかしこの塩吹き地蔵は高血圧ゆえ、過度の塩分は厳禁なのだった。


2014.09.30 両陛下のオーラ

職場沿いの通りを天皇・皇后両陛下を乗せた車が通過するという。
局長の号令一過、職員総出で沿道に並ぶことになった。
そういう情報が入り、こういう号令が出る職場の特色はさて置き、
警察官数人に交じって歩道に並ぶ我々に、何も知らないオバちゃんたちも並ぶ。
白バイに先導された車の窓から皇后陛下が笑顔で手を振ってくれた。
この方のオーラがどれほど日本人を癒してきたことか。

                           

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