■2018.09

日めくり 2018年09月(平成30年)       



2018.09.01(土) よたつきながら「日めくり」十年

この齢の日常を生きていると、十年なんて本当にあっけない。
あっけないに漢字をあてると「呆気ない」。
幸いボケずに思考能力は保っていると思うが(?)身体のガタつきは止めようもなく、
高血圧、高血糖に隠れ脳梗塞、肺年齢81歳(泣)。十年前には考えもしなかった。
それでも自分自身を十年間、毎日ログってきた。
そうか始めたときは40代だったか。
もっと早くから始めておけばよかったとの思いもある。
それでもこの10年で出会いもあり、別れもあり、
職場も変わり、住処も変えた。
元来の筆不精がたたり、最近は一気更新なんて傾向ではあるが、
ここまで続けてきたのは私の中の世界新記録ではある。
しかしこの十年目を区切りとは思わない。一方、通過点だとも思っていない。
巷間に溢れる多くのブログと同様、いつか自然消滅していく気はしている。
さて、この先、自分内世界記録保持者どこまで更新していくのだろうか。
ていうか、この極端な遅筆状態で更新など考えていいのだろうか。


2018.09.02(日) 頭の中に4.6mm

昨日、脳のMRI検査を受けたところ、脳血管に瘤が見つかった。
血管が枝分かれした部分が、血流に押される形で膨らんで形成されるとのこと。
4.6ミリだそうだ。未破裂脳動脈瘤というらしい。
これが破裂し、くも膜下出血を起こす人の確率は1年間に0.64%。
つまりは1000人中6.4人ということ。
しかしあと20年生きるとして、瘤も膨らみ、ここに高脂血症、高血糖が重なり、
さらに喫煙状態が続くとなるとリスクは跳ね上がる(深くは考えたくないが)
先ずは一泊入院して精密検査を受けることを医師に勧められた。
この瘤を切除するには二つの手術があるという。
ひとつはマイクロカテーテルを用いた脳血管内治療と、
頭蓋骨を開いて脳みそをどけ、動脈瘤をクリップで塞ぐ方法だそうだ。
・・・・・・頭蓋骨を開ける?脳みそをどける?
おい、ちょっと待ってくれ(泣)


2018.09.03(月) 映画『SUNNY 強い気持ち・強い愛』

大根仁監督作品。春の上映会でこの人のティーチインを聴いたときは、
この映画は話はなかったが、タイミング的にはクランク・イン直前だったはず。
1968年生まれなので、私より8歳下の49歳。テレビディレクター出身。
とにかく最大メジャーの東宝で新作を撮り続けているのは大したものだ。
『SUNNY 強い気持ち・強い愛』は韓国映画のリメイクだという。
どおりでポスターのビジュアルをどこかで見ていると思った。
90年代に仲良しだった6人女子高生グループ「SUNNY」のメンバーたちが、
20年間疎遠となっていたが、あるきっかけから再会する物語。
長い時の流れの中で歩んだそれぞれの人生・・・・
個人的にこういうストーリーラインは私の大好物ではある。
大好物がゆえに後述する欠点はあっても気持ちは持っていかれてしまう。
ただ30代後半にとっての20年前のことなど、私には近過去のことでしかなく、
情けないことに90年代の世相、流行と、現在のそれとの明確な区別はついていない。
ルーズソックス、ガングロの女子高生はすっかり見なくなったが、
それが既に20年も前の風俗であったことが、そもそも意外ではあった。
だから逆に30代後半の「懐かしい」には面白味と興味が湧く。
そうか早い引退と思っていた安室奈美恵ですらデビュー25年だったか・・・。
そして安室奈美恵の他、サブタイトルとなった小沢健二の「強い気持ち、強い愛」。
他にTRF、hitomi、JUDY AND MARY、久保田利伸、PUFFY、Chara、森田童子。
当時のヒットナンバーが繰り出されると、私も「ああ懐かしいな」と聴き入ってしまう。
このあたりのナンバーはすべて知っている。店の有線で毎日耳にしていたからだ。
そうなのだ、その年代それぞれで懐かしさの尺度が違うのだが、
30代後半の懐かしさの尺度に私が引っ掛かったことに妙な嬉しさがあった。
ただ緩やかな懐古趣味に浸っていられたかといえばどうだろう。
過去と現在が交互に描かれる中で、現在のSUNNYと20年前のSUNNY。
それぞれのドラマが大根仁の語り口の巧さで面白く見せているのだが、
どうしても篠原涼子と広瀬すずが同一人物とは思えない恨みが残る。
17歳の広瀬すずが20年後にどう見ても篠原涼子にはなり得ないし、
山本舞香は板谷由夏には決してならない(あゝ予定通り真木洋子だったら…)
別のいい方をすれば20年の歳月は継続されず分断していながらも、
我々は分断がないものだと妥協しながら物語に入るというお約束を強いられるのだ。
東宝のメインストーリーの映画なのでスターでなければならないのはわかるが、
篠原涼子に似た若手タレントをオーデションで選び、鍛える気概はなかったのか。
おそらくハリウッドならこんなことはしない。
また『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でのリー・トンプソンから33年も経つのに、
老けメイクで登場させることに自信がないのだろうか。
20年後に出会う違う顔の別人同士が「よっ、久しぶり」と言い合う違和感。
日本映画はこんなことをいつまでも続けるつもりなのか。


2018.09.04(火) “非常に強い”台風21号

出勤前のNHKは台風21号のニュース。
梅雨明け以降、ニュースは政治・経済、外交より気象がトップに立ち続けている。
連日の猛暑に5日連続で生み出された台風。
まるで猛暑と台風がタッグを組んで列島を蹂躙し続けた夏だ。
そしてやってきた台風21号。「 “非常に強い”台風21号」との冠つきだ。
関西では50メートルを超える風が屋根や外壁、看板、電柱をなぎ倒し、
横転したトラックに折れた街路樹が突き刺さる。
一番のインパクトとしては滑走路が水に浸かった関空だろうか。
私の知る四国、近畿の人たちに大事はないだろうか。
こういう時のニュース映像は都心の派手な被害状況に偏るのだが、
秋の収穫を前に、なぎ倒された稲穂や農作物に思いを馳せてしまうのだ。


2018.09.05(水) 飛来物は必ず自分を襲う

飛ばされてきたトタン屋根が8階の部屋の窓ガラスを突き破って飛び込み、
この部屋に住む70代の女性が死亡したという大阪市のニュース。
まさか部屋の中にいて強風に煽られた飛来物で命を落とすとは・・・・。
都心で強風に見舞われたときの恐ろしさは想像を絶する。
私は以前から風に舞う飛来物は必ず自分に向ってくるという強迫観念がある。
幸い、看板、外壁の類に襲われた経験はないのだが、
高速道路を運転中に前方を舞うポリ袋に何度ヒヤっとさせられたことか。
数十メートル先から、これは絶対にこっちに来ると確信してしまうのだ。
とんでもない方向から舞ってくる飛来物はまさに予測不可能。
強風で縦横無尽に飛び交う看板の台風映像にはビビリまくってしまった。
なんだろう、この強迫観念は。子供のころに悪い夢でも見たのだろうか。
あるいは、誰かと二人で猛獣に襲われたとして、
二手に分かれて逃げると、必ず猛獣は自分を選んで追いかけてくるに違いない。
単なる被害妄想というやつなのか。


2018.09.06(木) テレビ画面、左隅の青

テレビ画面の左隅に青バックに太い白文字で、被害の進捗が表示されている。
ほぼNHKしか見なくなってしまったからなのか、
ドラマにしろスポーツにしろ、ずっとそんな画面を見せ続けられている気がする。
今朝は左隅に“北海道で震度6”の文字。
サッカーのW杯の中継の最中に“51人死亡48人安否不明”と出たとき、
これがいつしか“第三次世界大戦勃発”となり、
“巨大隕石が地球に接近”になっていくのではないかと想像してしまった。
(北海道の地震はその後、震度7に訂正された・・・)


2018.09.07(金) ブラックアウト

「北海道胆振東部地震」と名付けられた。
今も安否不明者の必死の捜索が続けられている。
天災に際して人の命ほど重いものはないのだが、
この地震で大きく取り上げられているのが、北海道全土に広がった停電。
道内の電力の半分を担う苫東厚真火力発電所が被災したのをきっかけに、
需給のバランスが崩れたことが原因となったらしい。
これを “ブラックアウト”という。パニック映画の題名のようではないか。
読売、産経は早速、社説で泊原発を稼働させておくべきだったと展開する。
こういう機に乗じて自説を主張する火事場泥棒的なやり方は好きになれない。
その泊原発も外部電源を失い、非常用発電機で燃料プールを冷却していたのだという。
そのことに一切触れず、原発稼働を主張するのはあまりにズルくないか。
そもそもここで新聞が論じるべきは、原発稼働の是非ではない。
かかる事態を引き起こした集中管理システムの脆弱性の検証と、
今後どうリスクを分散させていくのかの技術的な展望ではなかったか。


2018.09.08(土) 邂逅

土曜出勤の後、高田馬場で旧友たちと飲む。
彼らと顔を合わせたのは10ヶ月ぶりだった。
まさに時の経つスピードには愕然とするしかないが、
そのスピードを凝縮したようなあっという間の5時間半。
そりゃそうだ、話も昭和から平成へと一気に駆け抜ける。
「邂逅」の意味が「思いがけない出会い」だとすれば、
このメンバーとは邂逅でもなんでもないが、
会えば何故か「邂逅」の2文字が思い浮かぶ。


2018.09.09(日) 早朝から『ペンギン・ハイウェイ』

朝7時半から映画を観る。ここまでの早朝上映は人生初だろう。
夏休みのアニメ映画として『未来のミライ』が独走しているようで、
『ペンギン・ハイウェイ』の方は押され気味に早朝上映となってしまった。
しかし面白さの点で、何より秀作である点で『未来のミライ』を軽く凌駕していた。
いや別にこの二本を比べたところで大した意味はないのだが、
子供のひと夏の成長物語という点では共通しているばかりか、
不可思議なことが次々と起こるファンタジーでもある。
謎の犬、謎の少女、謎の少女に対し、こちらも謎のペンギン、球体が登場する。
ただ『未来のミライ』の主人公が4歳の男児だったのに対し、こちらは小学4年生。
頭脳明晰にして穏やかな少年ではあるが、巨乳好きであることを隠そうとしない。
原作は森見登志彦。大好きな作家だが残念ながら未見。
主人公の少年がアオヤマ君。他にウチダ君、ハタモトさん、スズキ君。
いかにも森見らしく「○○君」「○○さん」と、互いを呼び合うのが心地いい。
とくに暴れん坊のスズキ君が支配する学級を「スズ君帝国」と名付けるのは、
森見の豊かなボキャブラリーが効いていると思った。
突如ペンギンの大群が街を駆け抜けたり、お姉さんが不思議な能力を持っていたり、
外界と隔絶された球体の存在など、謎は謎のままで解明されたとは言い難いが、
変に答え合わせがなかったのが、思春期前の少年の幻想のようで楽しかったし、
ある意味。大ヒットした新海誠の『君の名は。」より面白かった。
気分良く映画館を出て、すぐに『午前十時の映画祭』より『トップガン』を観る。
私がどうしても好きになれなかった80年代式のMTVの映像ような編集だが、
ああ、これはヒットして当たり前なのだとは強く思ったが、
正直、予約さえしていなかったら『ペンギン・ハイウェイ』の余韻に浸りたかった。


2018.09.10(月) 大坂まゆみ、全米OP制覇に思う島国根性

全米オープンのセンターコートでセリーナと戦うことが夢だったという。
会場の異様な雰囲気の中で大坂なおみはよく戦い、堂々と勝利した。
間違いのない快挙だし、セレモニーでの立ち振る舞いも立派だった。
ただ狭量なのはわかっているが、彼女を日本人として誇りに思うといい切れるのか。
日本人初のグランドスラム制覇といわれると、どこか引っ掛かってしまうのだ。
そう肌の色も顔立ちも我々とは違う彼女を、我がことのようには喜べない自分もいる。
彼女がよく海外のインタビューで問われるアイデンティティの問題は、
むしろ大坂なおみというアスリートを受け入れる我々側の問題だろう。
例えば先のリオデジャネイロ五輪400メートルリレーの銀メダルは快挙ではあるが、
アンカーがケンブリッチ飛鳥でなければ正直もっと嬉しかった。
強国、南アフリカを土壇場で逆転したラグビー日本代表も然り。
彼らは明らかに日本人の身体的な運動能力とは別の資質を持っている。
大坂まゆみやケンブリッチ、リーチ・マイケルを競技者として祝福できても、
日本人同胞として彼らを喝采できる土壌までは成熟してはいないとも感じる。
これを単一民族国家の島国根性といってしまえばそれまでだが、
急激な人口減を迎える日本人に突き付けられた精神的な障壁なるだろうと思う。
その意味で、今回の大坂まゆみの快挙は象徴的な出来事だったといえるのではないか。


2018.09.11(火) 稀勢の里3連勝

今週土曜日の国技館のチケットを取ってもらったのだが、
劇団四季「CATS」に行くことになり、この度は辞退させてもらった。
でも今場所は久々に上位陣が揃い踏みする久々の場所であり、
初めて稀勢の里の横綱土俵入りが見られそうなので少し残念ではある。
その稀勢の里が序盤3連勝となった。
しかもすべてが逆転勝ち。
いわゆる横綱相撲とは程遠い内容でも、非常にスリリングではある。
白鵬、鶴竜、高安に御嶽海も絶好調。
このところ「なんでもあり」の場所が続いていたが、
近頃なかった王道場所ゆえの星取りを楽しめそうな予感がする。
うーん、行きたかった。


2018.09.12(水) 容疑者、被疑者、被告そして犯人

例の座間市のアパートで男女9人の遺体が見つかった事件のこと。
「座間事件起訴」。讀賣新聞の社説記事を読んで驚いた。
まだ容疑者は殺人ではなく、死体損壊、遺棄としての逮捕だったのか、と。
起訴されたのだから容疑者から被告になったということか。要は「犯人」だ。
しかしこれだけ日本中を震撼させた事件だったにも関わらず、
不思議と犯人・白石隆浩の名が大久保清や宮崎勤ほど社会に浸透していない。
実名報道でも「○○容疑者」「○○被告」の呼称にオブラート効果があるのだろうか。
平成に入ってからも、いくつか社会に衝撃を与えた連続殺人事件は発生した。
埼玉愛犬家殺人事件、尼崎事件、先の相模原障害者施設殺傷事件など。
少なくとも私は犯人の名前は知らない、或いは憶えていない。
昭和と平成で明らかに事件報道の本質が変わってきているのは確かだろう。
記憶に留まるにはオウムや酒鬼薔薇のような記号が必要なのだろうか。
ただ、情報が氾濫する時代にあって、事件が次々と押し寄せては消えていく中で、
ひとつひとつの事件の賞味期限が極端に短くなり、
我々も記憶をネットの検索装置の中に埋没させてしまっているのだとは思う。
個人情報の保護が極端に強化されつつも、個人情報がネットにダダ漏れする時代。
座間事件はそんな時代の狭間で発生した凶悪事件なのかもしれない。


2018.09.13(木) ロシアは相変わらず・・・

たまに「返せ!北方領土」のスローガンを掲げた看板を見かけることはあるが、
子供の頃に、自分が生きている間に返還はあるのだろうか?と思っていたことが、
このところのロシアの動向にそれは完全に無理らしいとわかってきた。
そもそも旧ソ連が北方四島を占領したのは終戦後ではないか。
明らかな火事場泥棒。6万人が犠牲となったシベリア抑留もポツダム宣言違反だ。
こういう事実を多くのロシア国民は知らされていないのではないだろうが、
あろうことかプーチンは「東方経済フォーラム」の全体会合で安倍晋三に対し、
「一切の前提条件なしで年末までに平和条約を結ぼう」とぶち上げた。
周近平も同席する中で、平和条約の美名のもとに展開したロシアの狡猾外交だろう。
泥棒に金品を盗られたまま、泥棒から品は返さないけど仲良くしようといわれて、
それはいいねと受け入れるバカがいるだろうか。
安倍晋三は何故「いや、それは返還してからだよウラジミル」と即答しなかったのか。
外交の安倍を標榜するなら、それぐらいの気概は必須だと思うのだが。


2018.09.14(金) 甲子園に愛される松坂、愛されないTigers

松坂大輔が自身の37歳のバースデーに甲子園に帰ってきた。
そして勝利。この男はきっと甲子園に愛されているのだろう。
西武時代の交流戦ではホームランまでかっ飛ばしたのだったか。
同時に今季のタイガース、甲子園での負け越しが決定。
まず思うのが、タイガースファンが気の毒すぎるということと、
かつて「世界一のファン」と自称していたスタンドの神通力が失われたこと。
それはそうだ、貧打に喘ぎ続けた打線では魅力的な試合にはならない。
客席はそこそこ埋まっていても、チームから求心力が伝わらない。
そこで思い出すのが2003年のダイエーホークスとの日本シリーズ。
あの年のダイエーは投打ともに史上最強とも思える布陣を擁していた。
そのダイエー相手にタイガースは3戦、4戦、5戦と3連勝する。
すべてが1点差の勝利。3戦目、4戦目はサヨナラ勝ちだった。
間違いなく甲子園の異常な熱気が相手にプレッシャーをかけていたのだと思う。
「ランナーが出ただけで球場の雰囲気が変わり、ピンチに立たされた気分になる」
巨人の槇原をはじめ、対戦投手がよく供述していたコメントだ。
それが今でもあるのだろうか。少なくとも15年前の熱気は見る影もない気がする。
これから凄まじい過密日程が待っているタイガースだが、
それは勝ちダルマになることで求心力が生まれる機会でもある。
甲子園が盛り上がってくれないと関東ビジター党としても寂しいのだ。

                           

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