■2016.09

日めくり 2016年09月(平成28年)         



2016.09.01 『ポセイドン・アドベンチャー』に還ってきた

あの日、ただ横浜をぶらついていただけて、映画など観るつもりはなかった。
今はもうない相鉄名作劇場。中学生でも入場料の300円は払えた。
これは私が初めてひとりで劇場で観た外国映画であり、
最初に鑑賞の記録をつけた映画。
そして封切りから一年経ってから観る最初の名画座体験だった。
42年前か・・・これはもう結構な歳月ではある。
例えば映画で頑強なロゴを演じたアーネスト・ボーグナインが、
4年前に他界した時の年齢が95歳。もはや笑うしかない。
そして42年ぶりにデジタルで蘇った映画はまったく色褪せていなかった。
つくづく最初の映画が『ポセイドン・アドベンチャー』で本当に良かった。


2016.09.02 哀れ、6連敗

関東のビジター遠征ではそこそこ勝ちを拾っている。
今季の私の球場観戦は多くはないが、6勝1敗1分だ。
しかし今年のタイガースはなにより甲子園で勝てない。
そもそもタイガースに歴史と伝統があるなら、それは甲子園と一体だった筈。
まったくこの球団が甲子園で勝てないでどうするのか。
CS進出どころか最下位の屈辱もちらついてきたではないか。
いや順位よりも巨人戦甲子園未勝利こそが何よりも屈辱だ。
金本阪神は予め多くの宿題を抱えて船出したのだと思うが、
まず甲子園という器を呑み込むところから始めるべきだった。


2016.09.03 コミック『鬼平犯科帳』完読

さいとうたかを『鬼平犯科帳』ワイド版51巻253話を読み終える。
ほぼ一日一冊。この間、職場からの帰宅電車が座れなくてもまったく苦にならず、
日常、苛立つことも多々あったが鬼平でどれだけ気が紛れたことか。
おかげで昨年末に図書館に予約していた米澤穂信『王のサーカス』を借り逃した。
さいとうプロの分業制は有名で、巻を追うごとに絵のタッチが変わっていく。
御大は後半殆んど平蔵にしかペンを入れていなかったのだろうと思われる。
『ゴルゴ13』がそうらしい。『鬼平』はこの辺りは甚だ不満ではあるが、
何より丁寧な大人の仕事ぶりには感服させられる。
思いつくままに、辰蔵、久栄、お園、岸井左馬之助、大滝の五郎蔵、小房の粂八、
相模の彦十、おまさ、馬蕗の利平冶、木村忠吾、佐嶋忠介、酒井祐助、小柳安五郎、
山田市太郎、お熊、高木軍兵衛。。。。その他、本格、兇賊の盗人たち。
長谷川平蔵を巡る家族、同心、密偵。その人間模様の妙で読ませ、
何よりも江戸の精緻な描写、風俗、情緒、そして人情が素晴らしい。
池波正太郎の原作は、私が生きていれば十年後くらいに読み始めたいと思うが、
コミックも十分に再読が利くのは、コンビニ本の繰り返し読みで実証済みだ。
だから『鬼平』はこれからも常に私の傍らにある。


2016.09.04 たかが仕事、されど・・・

「たかが仕事、されど仕事」なんてタイトルはいかにもアホぽいが、
そんな感じのことを書くかもしれない。
30代から40代にかけ日銭商売をやっていた頃、
何処に行っても仕事のことが頭にちらついて離れなかった。
オフの時もポケベル、携帯電話が鳴らないかといつもピリピリしていたし、
事実、束の間のくつろぎが呼び出し音に何度も侵されてきた。
何かあればすぐ店に駆けつける。あの頃の行動範囲の狭かったことといったら。。。。
そんなこんなでその十年間は、心の底から気が休まったことはなかった。
2003年の春に一旦それらをすべて清算した。。。否、清算されられた、か。
それから数ヶ月間の失業時代を経て、さらに二転三転して今に至るわけだが、
まぁ楽になった。職場仲間が学生アルバイトだった時の心許なさを思うと天国だ。
利潤追求の呪縛が解かれ、9時から18時までの就労時間が明確で、残業なし。
そうなれば就寝時間までの数時間は自分だけの時間になる。これは大事にしたかった。
その「大事」が脅かされてつつある。
現実、連日の残業に、土日の出勤も常態化している。
昨日の土曜日は実家に帰ったが、時折、仕事のことが何度か脳裏を過った。
悪いことばかり考え始めるとキリがなくなる。
そうなると家で案ずるならば、職場に出てしまった方が楽になる。
火事を見ておろおろするなら、火消しに参加した方がいいに決まっているが、
こうして無間連鎖にはまっていく。これはもう性分として仕方がないのだろうか。
ろくに力もないくせにいたずらに背負い込もうとする悪癖が私にはある。
無責任と思われてもいいから、先ずそこから脱却したいとも思っている。
……どこが「たかが仕事、されど仕事」なんだか。


2016.09.05 相変わらず駄文です

人称を「自分」から「私」に変えて数ヶ月過ぎた。
が、未だしっくりこない。
“変える”というよりも“替えて”みただけかもしれない。
そもそも日常で「私」とは滅多にいわない。
殆んど「自分」か「俺」なのだが、さすがに文章で「俺」は抵抗がある。
こちらを指すのか相手を指すのか曖昧になる理由で、「自分」を止めてみたのだが、
こうして駄文を綴りながら「自分」に戻そうかと頭をよぎることがある。
「私」はあくまでも選択肢の中から最後に残ったひとつに過ぎないからだ。
そう言えばもうひとつ。文の末尾を「~だ」で締めているが、
「~である」で締めたくなる時がある。
「~だ」に強いこだわりがあるわけではないのだが、
「だ」と「である」の混在は避けたいと思っている。昔はよく混在していた。
苦肉の策として「~でもある」「~ではある」はよく用いる。
断定は避けつつも本音は伝わるだろうと期待するセコイ魂胆だ。
まぁ「私」だろうが「自分」だろうが、「だ」「である」だろうが、
駄文であることに変わりはないが。


2016.09.06 ゴジラの国の人だもの

9月に入ってから日本列島全体が「台風銀座」になったようだ。
ニュースを見ていると南と北が同時に別々の台風にやられている。
八丈島沖で発生して、一旦南下して東北に初上陸した台風10号。
そうこうしている内に今度は13号が沖縄、奄美を暴風圏に巻き込んでいるという。
これがまた列島を北上し大雨を降らせるというのだから忙しい限りだ。
しかし地震に台風に、人為的には空襲、原爆と。
これだけ痛めつけられている島はあるのだろうか。
さすがゴジラが生まれた国のことではある。


2016.09.07 吉田拓郎LIVEのチケット当選

よっしゃ2回目の抽選で当選。
コンサートは2回目になるが、拓郎ももう70歳。
多分、今回で生LIVEを観るのは最後かも知れない。
この日だけは万難を排して有楽町に行く。
ていうか何事も起こるなよ。


2016.09.08 カープの地元胴上げを阻止

25年ぶりの悲願の優勝を地元マツダスタジアムで飾るかという広島カープ。
それにはホームで中日に勝ち、巨人が甲子園で負けることが条件となる。
序盤に得点を重ね、優位に試合を進めるカープ。
さぞマツダスタジアムのスタンドは甲子園の戦況に気もそぞろだったことだろう。
ところが簡単に地元胴上げをさせてなるものかと立ちあがった阪神タイガース。
1点リードで迎えた八回表、藤川が坂本に3ランを浴びる。
世の中、そう簡単にコトは運ばないぞとの現実を広島市民に知らしめたばかりではなく、
東京ドームの巨人ファンの目前での胴上げを見せる公算も強くなった。
広島出身の先輩に「なんてことをしてくれるんだ」と突っ込まれつつも、
「すんません、明日宿舎でやってください」とうそぶく。
U字工事風に「ごめんね、ごめんねぇ~」てか。


2016.09.09 豊洲移転延期について

小池都知事が築地の場内市場の豊洲移転の延期を決めた。
ことの経緯を辿ると都知事の判断は当然のことだ。
「暴挙!」だと、行政、業界は天と地がひっくり返る大騒ぎだが、
何年か前、豊洲に安全基準を40数倍上回る有害物質が検出され、
その対策がうやむやになっていたとなれば反対する方がよっぽど暴挙だ。
いや、うやむやになったのではなく、捏造された疑いが出て来た。
もう無茶苦茶だ。道路、建設にどれだけの利権があるのか知らないが、
ここにも内田某の名前が取り沙汰されている。
こういう構造的な不正は地方の市町村ではよく耳にするのだが、
所詮、世界に冠たる大都市・東京も地方そのものだということか。


2016.09.10 おめでとう広島カープ

胴上げの輪の中で泣きじゃくりながら抱き合う黒田と新井。
カープに戻ってきた男たちのにも、こみあげる四半世紀の思いはあったか。
スタンドで涙する年配のカープファンの姿に、
昭和60年のあの日の感涙が蘇ってきて、こちらも思わず涙。
歓喜よりも感涙に染まった素晴らしい優勝決定だった。


2016.09.11 大山詣り

久々に何もない日曜日。午前中はのんべんだらりと過ごした。
通勤用のシャツをクリーニング屋に持ち込み、
昼飯でも食った後に散髪に行って、夕方は相撲でも見るかなと。
しかし腹を満たせば絶対に眠くなる。
起こす者もいないとなると、きっと日が沈むまで寝てしまうだろう。
かといって今から東京へ出るとしても、下手に職場に近づけば仕事が気になる。
ふと、意表をついて大山参りなどどうだろうかと思い立つ。
(誰の意表をつくのかわからんが)
今年の春、「大山詣り」は文化庁の日本遺産に認定された。
日本遺産って何?とは思ったが、大山詣りの歴史は平安時代にまで遡る。
もっとも神奈川県人にとって大山登山は定番の遠足コースであり、
あまりに身近すぎて、歌舞伎や浮世絵、落語の題材になるほどかと思うのだが、
意表をついて出掛けるにはもってこいの場所ではある(だから誰に?)。
そうはいっても昼下がりにアパートに出て、1250mの登山はない。
中腹の大山寺に不動様が祀られており、そこを目指すことにする。
いやはや子供の頃から何度も登ってきた山ではあるが、
肥満、高血圧、喘息持ちとなり果てた55歳には茶屋の石段の辛いこと。
しかも空模様がおかしい。傘の用意もなく来てしまった。
そうだった、ここはは雨乞い信仰の山。大山寺は山号を雨降山という。
しかし雨に煙る山道の静寂を破るように、読経が聴こえて来た時、
思い立つままここに来た自分を自画自賛したくなった。
なによりも夏休みと秋の行楽とのはざかいで人もまばらなのが心地良い。
結局、誰に意表をつきたかったのかといえば、
毎日ダラダラと仕事に追われる私自身にだということか。


2016.09.12 白鵬休場

綱取りを賭ける稀勢の里に土がつく。鶴竜は連敗だ。
白鵬が休場ということで、優勝争いは混沌として面白いのかもしれないが、
何か柱が欠けて、浮わついた秋場所にならないか心配だ。
今場所は今週末と来週末で二回も国技館へ出掛ける。
芯が抜けたような場所にされては困るのだ。
それには稀勢の里の奮起だ。
文字通りふんどしを締め直してもらいたい。


2016.09.13 『あまちゃん』から3年

『あまちゃん』の舞台、岩手県久慈市が台風に見舞われた。
浸水による家屋被害は震災時を上回り、死者も出た。
あまちゃんの聖地「喫茶リアス」のモデルとなったカフェも泥に埋まったが、
しかし来週早々には営業を再開するという。
我々が心配する以上に東北人は逞しいということか。
そういえば「まめぶ汁」も未だに味わっていないな。
ありきたりの言葉だが、
一日も早い復興を願わずにはいられない。


2016.09.14 顔と名前が雲散霧消

ただでさえ仕事が溜まって職員はヒーヒーいっているのだが、
業界のシステムが変わり、連日、新規加盟会社の面談に追われている。
取引先が増えるのは有難いが、これ以上、仕事が増えてどうなるのか。
それにしても8月半ばからこの方、何人と面談したことだろう。
名刺を交換し、エレベーターまで送り届けた途端、顔がおぼろげになる。
一日も経てば、顔と名前が一致しなくなり、人と会社名も脳裏から雲散霧消する。
酷いことには二週間前に会ったばかりの社長さんの顔を忘れていた。
会話を進ませながら「誰だっけ、この人?」と必死に思い出そうと背中に汗を掻く。
昔、営業で外回りしているときはこんなことはなかった。
今回のことでひとつの真理を発見した。
物忘れが激しくなるここと、物覚えが悪くなることとは一対であること。
ん?そんなもの真理でも何でもないか。


2016.09.15 蓮舫来たか・・・

蓮舫は好きではない。むしろ苦手なタイプだ。
弁舌鋭く相手をとことこん追い込み、逃げ道を与えないイメージがある。
水着で男性誌のグラビアを席巻していた頃から嫌な感じはあったが、
ニュース番組に顔を出すようになってその予感は的中した。
どうもこの人が責めれば責めるほど、相手に同情したくなってしまう。
その蓮舫が民進党の党首となり、安倍内閣との対決姿勢を鮮明にした。
これからしばらくは安倍批判のコメントをまくしたてる蓮舫をみることになる。
何とも憂鬱だ。ニュースを見るたびにしんどい思いをさせられそう。
かといって蓮舫の二重国籍の不手際は意外と気にならない。
単なるうっかり、過失、勘違いの類いに過ぎないのだと思う。
野党第一党の党首候補としての脇の甘さは責められようが、
彼女が日本を牛耳り国家転覆をめぐらす奸計だとはとても思えない。
もちろん外国人参政権には大反対。まったく意味がわからない。
賛成している政治家は常軌を逸しているとしか思えないが、
今回は保守系マスコミがさもしくも厄介な相手の敵失に飛びついただけの話。
もともと国民栄誉賞の第一号は台湾籍の王貞治だったし、
米国籍を取得している者を日本人ノーベル受賞者として数えている国ではないか。
ただ、もう一度いうが、外国人参政権は反対だし、蓮舫は苦手だ。


2016.09.16 概算見積書

夏の始め頃、古いカーナビにミス誘導されて行き止まりの路地に嵌り、
バックで切り返した際にリアパネルをゴリっとやってしまった。
この歳になって親の小言は聞きたくない。
なので適当に修整テープを貼ってごまかしているものの、
定期点検の機会に、保険ではなく自腹で直そうかと思い、
見積書をアパートに郵送してもらうことにしていた。
いやはや引越しの清算金と車の修理代は想定を遥かに超えるものらしい。
板金に塗装に何だかんだ消費税込みで165、724円。
五万以内に収まると思っていたが甘かった(呆)
こりゃ多少の凹みは気にせず、とことん乗り倒すとするか。
いつになったら休日ドライブが出来るのかどうかは別として。


2016.09.17 全勝対決~大相撲秋場所七日目

七日目の国技館に行って来た。
今回は職場の先輩のコネでかなりの良席。
力士の表情から立ち合いのガツンという音まで聞くことが出来る。
前回まで一服タイムで見逃していた「満員御礼」の幕が下りる瞬間も、
行事による明日の取組の発表まで観ることが出来た。
贔屓目に見ても明日の中日より、今日の方が好取組が多い。
有難いことに豪栄道と隠岐の海の全勝対決が組まれた。
カド番場所の豪栄道はいつも強い。
ここまで二横綱、三大関を破って覚醒した隠岐の海を上手からの出し投げ。
どよめきと歓声が交互に響き合う館内の雰囲気も心地よい。
長年、プロレスや格闘技でこの国技館にも足を運んできたが、
次々と決着をつけながら進行していく大相撲は楽しい。
いわゆるダラダラとした“しょっぱい”試合がない。
どの取組も数秒で必ず白黒がつくのがいい。
次回“参戦”は14日目。さぁ稀勢の里はどうなっているのだろうか。


2016.09.18 模様替え

パーテーションを取っ払い、ブースを二人分確保して、私も席を移動。
新人を二人入れることが決まっての職場の模様替えだ。
こういうのは休日出勤の使い方として非常に正しいと思うのだ。
普段、残った仕事を消化する休日出勤はまったく面白くない。
最後は宅配ピザを振る舞って解散。
少しだけ心地良い疲れが残った。


2016.09.19 江戸小路

羽田空港の国際線ターミナルに行く機会があり、
いつの間にか作られていた「江戸小路」をぐるり巡ってみた。
日本橋が設えていて、和のテイストで江戸の賑やかな街並みが演出されている。
横丁があり、仲通りがあり、広小路がある。
ターミナルにこんな施設があるのは知らなかった。
羽田空港も国内線ならともかく、国際線にはとんと縁がない。
海外旅行など前世紀に行ったきり。しかもあの頃はすべて成田だった。
羽田発の国際便はハワイ、グァム、香港、台湾、ソウルくらいだと思っていたら、
もう北米、ヨーロッパ、オセアニア、中東アフリカまで飛んでいる。
私はすっかり昭和の遺物と化していたようだ。
ていうか、あれだけの闘争の末に開港した成田はなんだったのだろう。
それにしても江戸小路か・・・これは外国人観光客にはウケるだろうと感心ながら、
案外、休日のショッピングに来る日本人も少なくないだろうとも思った。
長いことハイテク都市をアピールしてきたが、東京の訴求力はむしろこれだろう。
などと呑気にめぐってもいられない。ささっ仕事仕事。
池袋までリムジンバスに揺られ、軽くうたた寝。気持ちいい~。
海外旅行か・・・。結局、昔はよかったなって話になるのか。


2016.09.20 シレっと復活してます

ところで「日めくり」の更新を丸々ひと月していなかった。
一昨日、シレっと復活したのだが、挨拶ナシというわけにもいかないか。
病気だったわけでも、何らかの事件に巻き込まれていたわけでもない。
油断していたら溜まりまくってしまい、追いつかなくなっていただけ。
何を綴るでもなく、よしなしごとをそこはかとなく書きつらねてきたものの、
日々、目を酷使する仕事で、慢性的な惰眠症(?)にかかってしまい、
にっちもさっちもどうにもブルドック状態だった。
恨むなら我を恨むな。残業と休日出勤の日々を恨め。
おかげで8月の記事はトップに出ることもなく、ひっそり格納してしまったが、
それでもざっくりとした下書きだけは残しておいたので、格好はついた。
継続は力なりではある。
・・・・ということで私は生きてます。頑張ってカラ元気しています。


2016.09.21 情無いぞニッポン・パラリンピア

リオデジャネイロパラリンピックが閉幕した。
日本は金メダル0に終わる。悲惨、実に情けない。
香港なんて国家でないところでさえ金ふたつ取っていうのに。
各競技の委員会、指導者、選手たちは猛省し、しっかりと総括するべし。
などと書くと、パラリンピックは勝利至上主義でないと反発を招くが、
結果が出せなかったことを擁護するするくらいアスリートに失礼なことはない。
そもそも私は勝利至上主義者ではない。
勝利至上主義者ならば50年近くも阪神ファンなどやってるものか。
考えてもみよ、一個も金メダルを取れなかったということは、
それだけ選手層が薄く、出場するのも大した競争がなかったのだと想像がつく。
言い換えれば、日本はそれだけ障害者スポーツの裾野が狭いということ。
障害者スポーツへの理解も設備も環境も資金も非常に脆弱であるに違いない。
これは先進国として非常に恥ずかしいことではないのか。
本当に情無いぞニッポン・パラリンピア。


2016.09.22 お彼岸

生憎の雨の彼岸となった。母の親友だった方の墓参に付き添う。
秋の彼岸の恒例となっている。もう何年続いているだろうか。
その方は私の幼ななじみのお母さんでもある。
なので彼岸にはその幼馴染と40数年ぶりに再会するのではないかと少し期待し、
少し緊張し、すでに花が供えられているのを見て、少し残念に思い、少し安堵する。
この幼馴染から影響されて私はタイガースファンになった。
「たぐちというすごい選手が入ってくるらしいよ」と話したのを憶えている。
「たぐち」ではなく「たぶち」。田淵幸一のドラフトから48年が経つ。
今年の秋もこうして母と墓参が出来ることに感謝しつつ、
来年こそ彼と会えればいいなと思う。


2016.09.23 またしてもスマホを

またスマホが行方不明。昨日、実家で気がついた。
母親のガラケーて呼出しながら、家や車の中を探したが見つからない。
いったい落としたり置き忘れたり何度同じ過ちを繰り返すのだろう。
その度に手元に戻ってくるのがむしろいけないのか。
ただ今回は失くしたという自覚があまりなかった。
だからどこで落としたのか判然としない。
映画館を出て電源を入れたまでは憶えていた。だから映画館は違う。
相鉄線と相鉄バスにも問い合わせたが拾得物に該当なし。
そうなると一番怪しいのが柿生霊園のトイレか。
生憎、霊園の管理事務所は午後5時に閉まっている。
今朝、職場から電話してみると預かっているといわれホッとひと安心。
いやもうスマホが失くしたのに気がついたのがなまじ実家だったものだから、
母親がここぞとばかり、もう鬼の首をとったが如くなじるなじる。
日頃、親のモウロクを罵倒している十倍返しを喰らいまくった。
さらに親父までどさくさでつっこんでくるものだからたまらない。
この齢で親に弱みを握られてはならないことを大いに学んだ次第。


2016.09.24 豪栄道優勝~大相撲秋場所十四日目

秋の日は釣瓶落とし---などというが、
国技館からの帰り道は先週と比べても明らかに夜が深い。
館内で300円で食べられるちゃんこもしょうゆベースから豆乳ベースに変わった。
いや、ちゃんこの味付けは関係ない話だが。。。
遠藤が高安を寄り切った瞬間、館内が大いに湧いた。
もちろん人気者・遠藤の健闘を称える拍手と声援でもあるが、
豪栄道が“勝って優勝”するシーンへの欲求がまず叶った瞬間の拍手でもある。
大相撲九月場所は優勝争いが全勝の豪栄道と二敗の遠藤に絞られ、
その他の横綱、大関の賜杯の可能性は千秋楽を待たずに潰えていた。
稀勢の里の綱取りが掛っていたが、白鵬欠場の初日に敗れる波乱の幕開け。
やはり白鵬不在で今場所はどこか茫洋とした印象が否めなかった。
その柱を欠いた秋場所に敢然たる存在感を見せたのが豪栄道。
明らかに顔つきが変わっていた。表情というより面魂がとにかく締まっていた。
まさに心身充実。あの弱いガド番大関がここまで変わるものなのか。
玉鷲を万全な相撲で破った瞬間、館内は割れんばかりの歓声に包まれる。
そして勝ち残りで土俵に控える豪栄道に一斉コールが起こる。
その豪栄道コールで日馬富士と稀勢の里の呼出しがまっく聞こえず、
連覇を逸した横綱と、綱取りが白紙に戻された大関が雑然とした中、土俵にあがる。
豪栄道が場所前の主役を食った象徴的なシーンだった。


2016.09.25 福原忍。お疲れさん、ありがとう

福原忍、涙の引退会見となった。
う~ん残念。もう戻って来られなかったか。
今年のタイガースは「こいつがもう少しやってくれたら」と思う選手が続出した。
藤浪しかり、鳥谷しかり、ゴメスしかり。当然その脈絡に福原の存在もあった。
福原は中継ぎ、抑えを任されて格段に良くなった。
何と150キロのストレートを放ってたのには驚いたが、
私は先発ローテだった数年間の福原ははっきり好きではなかった。
ランナーを出すと体が開く。必然的にボールがシュート回転して痛打を浴びる。
その繰り返しの挙句にバントの際、ボールを指に当てて長期欠場。
「なんなんだよお前」と珍しくネットの掲示板で批判したのを憶えている。
藤川がMLBに挑戦し、呉昇桓がやって来るまでの一年間、虎の締めを守った。
あれには今でも感謝している。
ありがとう、お疲れさん。


2016.09.26 突然の本読み

コミック『鬼平犯科帳』を行き帰りの通勤電車で貪り読んでいた期間、
電車の中でのスマホ弄りをほぼ止めていたわけだが、
意外な効能か、電車の中で本を読む習慣が戻ってきた。
漫画を読む=活字離れ、ではなかったらしい。
まず昨年末、図書館に予約していた東山彰良『流』がようやく借りられた。
この作品は選考委員満場一致で直木賞という快挙が話題となったが、
確かに一気読みさせるだけの熱量に満ち溢れていた。
70年代の台北を舞台に17歳の主人公が家族、友人、恋人と織りなす成長物語。
ヤンチャ談としては中場利一『岸和田少年愚連隊』には及ばないと思ったが、
少年が大陸と中華民国の狭間で家族の秘密に直面する段で俄然面白くなる。
家族の歴史が国の歴史とシンクロしていく感覚などまったく想像が出来ない。
想像が出来ないことを主人公が体験してくれる。
エンターティメントの醍醐味という奴だ。
昨日、読み終えたばかりなのが、黒川博行『螻蛄(けら)』。
これは直木賞受賞作『破門』の前作にあたる「疫病神シリーズ」の一編。
このシリーズは大好物なのだが、『破門』を読んだ時、少々マンネリを感じていた。
『螻蛄』も読みながら「相変わらずやってんなー」と楽しく読んだのだが、
『破門』がそうであるように、読後に余韻がないのが少々物足りない。
むしろ、ずるずると残らせることなくスパっと終わらせるのが黒川流。
どちらの作品もしばらくすると内容など忘れてしまうのだろうから、
ここは以前みたいに【読書道】のページに感想を書き残しておきたいのだが、
今、正直言うと読後に感想文を書く時間のゆとりがない。
またレヴューを再開してしまうと途端に読書が止まりそうで怖い。
しばらくそういう縛り抜きで本を楽しんでいきたい。
……そうか我知れず「読書の秋」とやらにハメられているのかも。


2016.09.27 今、間違いなく人生最大級の目方

残業続きの最大の弊害といっていいのではないか。
食生活が極端に不規則になった。
今、体重計に乗るのが怖い。マジで怖い。
とにかく押し並べてシャツがキツい。下手するとボタンが裏返っている。
無理して着るとコルセットか、大リーグボール養成ギプスを嵌めてるが如し窮屈さ。
スボンは確実にワンサイズあがった。
それでも頑張って古いズボンで出勤したら、ベルトをするのを忘れていた(恥)
夜の10時半出発の特急ロマンスカーに駆け込む。
新宿駅をJRから小田急の乗換え口を駆け上がって息があがる。ぜぇぜぇぜぇ
まるで「救心」か「養命酒」のCMのオジサンだ。
月が変わったら本気で減量しよう。
月が変わったら・・・・。


2016.09.28 日本ハム大逆転優勝!

職場のテレビをつけたら9回裏だった。
優勝の瞬間、満面の笑顔で大谷翔平が腕を突き出す。
日本ハムファイターズ、142試合目に決めた。実に11.5差からの大逆転優勝。
今年一年、日ハムの試合を一度も観なかったし、
ソフトバンクとのデットヒートもどこか遠い世界での出来事のようだったが、
大逆転に至るポテンシャルの高さにはひたすら羨望し、嫉妬するしかなかった。
何よりも1安打完封15三振の快投を見せた大谷翔平。
もう大谷の二刀流を批判する声も今では殆んど聞こえなくなった。
黙らせたのは栗山英樹と大谷自身。
投手か?打者か?の二者選択を語り合っていた時間のなんと野暮だったことか。
結局、並みの投手、並みの打者程度の数字で終わらせていいのかという議論も、
10勝して本塁打22本という漫画のヒーローのような活躍の前には、
むしろ投手専念で200勝、打者専念で2000本の方が並みの記録に思えるではないか。
いや漫画でも作者はここまでの主人公は恥ずかしくて躊躇するだろう。
もはや「記録よりも記憶」という言葉すら陳腐に思えて来る。
日本ハムの優勝に際して大谷のことばかりを書いてしまったが、
もう大谷の今季の実績をさぞるだけでも楽しくなってくる。
3年前の楽天の初優勝が田中マー君のものだったように、
今季の日本ハムの優勝は大谷翔平のものであるに違いない。


2016.09.29 村田沙耶香『コンビニ人間』を読む

何だか帰宅電車での読書が楽しくなった。秋の力、侮る勿れだ。
第155回芥川賞受賞作・村田沙耶香『コンビニ人間』。
あははは、は。笑ってしまうくらい面白くて怖くて、すごく緊張しながら読んだ。
主人公の古倉さんのエキセントリックさと、白羽さんの徹底したダメっぷり。
芥川賞読書経験上、これだけ読者を明解に翻弄する登場人物がいたろうか。
社会不適格者(?)の二人に「普通たれ」と容赦なく浴びせられる同調圧力。
この「普通たれ」の大合唱を歪に思う私自身についても考えさせられる。
日常生活で我々の多くは同調圧力の側に立つ。
こちら側に立ちさえすれば、マイノリティたちの領域にズカズカ踏み込むことが出来る。
普通であることの傲慢に追い込まれている白羽さんを嘲笑う一方で、
それを冷静に分析しながら対応する古倉さんに肩入れして、傲慢な側を憎んでいる。
そんな右に左にブレまくっている私自身すらも楽しむことが出来るのだ。
村田沙耶香。彼女自身が現役コンビニ店員であることが話題となったが、
一体この人はレジに立ちながら、品出ししながらどんな世界をさまよっているのか。
いや夢想の世界をさまようだけではこんな小説は書けない。
観察力と洞察力。そして人間への興味が常に溢れかえっているのだろう。


2016.09.30 タイガース、破竹の6連勝…

若手がチャンスを作り、ベテランが繋ぎ、中堅が返す。
まさに理想的な試合だったといえる。
八回表に均衡を破られてリードを許したものの、
九回裏に逆転サヨナラという劇的な幕切れ。
これぞ逆転の虎。巨人相手に甲子園で喰らわしたのが何とも痛快だ。
若手がチャンスを作り、ベテランが繋ぎ、中堅が返す。
まさに金本阪神が理想とする試合だったといえる。
藤浪も2登板連続の快投。エースの片鱗を見せる完全復活だ。
明日は福原の引退試合。
見事にチーム7連勝を飾ってもらいたい。
その勢いに乗って一気にクライマックス、日本シリーズ・・・・
いや、秋季キャンプに突入じゃい。



                           

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