■2010.08

日めくり 2010年08月(平成22年)         


2010.08.01 頑張ろうや

かつての同僚が東京を引き払って、親の住む岐阜へ引っ越す。
東京でひとり身が食っていくには、収入と比べて家賃も物価も高すぎる。
地方では職種も限定されるだろう。
それでもアルバイト収入くらいでも何とかやって行けるのだという。
親の面倒は見なければならないのだが、彼は「東京をあきらめた」のだろう。
こちら東京での仕事にしがみつきながら、「お互い頑張ろうや」と猛暑に思う。


2010.08.02 邂逅

秋葉原で握手会、撮影会、トークショーなど、某女優の新作映画プロモーションに参加。
以前、働いていた職場から、思うように人が集まらないのでサクラを頼まれたわけだが、
そこで20年ぶりに昔の仕事仲間たちと邂逅する。
白髪になってたり、禿げてたり、歳月を感じさせるが、老けてしまったのはお互い様。
かつて私が他所から引っ張ってきて社員になったI君とも久々に会う。
彼はその後、速攻で社内恋愛をして職場結婚。
生まれた女の子は来年には二十歳だという。
考えてみれば、その娘さんは私がいなければこの世に存在していなかった。
それは凄いことなんだということを自覚して、きっちり挨拶せえ~と思った(笑)。


2010.08.03 削ってる

さてホームページを閉めて3日が過ぎた。
シャッターの向こう側で夜な夜な、暗闘を繰り返している。
削っているのは睡眠。
朝の歯医者で始まり、東京ドームにて敗者で終った一日。
歯はおかげさまで人前で笑えるほどに綺麗になった。
そしてドームの野球は嫌な予感が的中した。携帯サイトの山羊座の運勢は12位。
それは自分のことでタイガースとは関係ないのだけど。
睡眠を削り、歯を削り、阿部慎之助の一発で猛虎魂が削られた。


2010.08.04 外泊中

密閉空間に人疲れしながら、タイガースの首位奪還を確認した後、
満員の電車や蒸し風呂のようなアパートが頭に浮かんで、
すっかり帰宅する気が失せてしまった。
以前なら、ここは会社泊という流れだったが、今の職場はそういう感じでもなく、
ならばビジホかサウナが相場だったが、今は出来ればパソコンが欲しい。
かといってネカフェが狭すぎるので池袋の試写室に泊まることにした。
エロDVDの貸し出しを断って、ひたすら観戦の下書きにキーを叩く。
カプセルに泊まるより快適だが、癖にならないようにしなければならない。
何だか一線を越えそうで怖い。


2010.08.05 カチンカチン

昨日泊まった試写室なんてある意味で風俗産業の亜種であり、
宿泊施設としては最底辺にあるのだろう。
都条例など知ったことかと、池袋西口の客引きを潜り抜けて辿り着く場所としては、
ここはいかにも“時代の中の都会”を象徴する空間ではあると思った。
二畳ほどのスペースにパソコン、モニター、DVD機器、リクライニングマット。
キャバ嬢に気を使うこともなければ、カプセルのように隣の鼾に悩まされることもない。
ガチャンと分厚いドアをロックすれば完全防音。
電磁波に塗れ、調整の利かないクーラーに身体をカチンカチンにさせながら、
男たちはティッシュに白濁液を放出して夜を泳いでいくのか。


2010.08.06 笑えなければダメだ

最近、人の悪口話を聞かされるのがつらくて仕方がない。
同意を求められても白ける一方で、その人間の小ささ見えてしまって痛い。
おそらく自分も似たような悪口のネタにされているのだろうが、
悪口をいう人の大半は我が身を棚に上げているのが残念でならない。
そもそも常にオノレの側に正義があり、正論があると思い込んでいるのが痛いのだ。
何故、そんなことがわかるのかというと、油断すると自分もそこに陥ってしまうからで、
真っ当な批判は別として、もともと人の悪口は面白いものなのだし、
面白いからつい参加してしまいがちになる。
ところが中には天才的に悪口を笑いに出来る人がいる。そういう才能は素晴らしい。
自分程度だと、今こうして悪口をいう人に悪口を書いているに過ぎないのだとなる。
やはり笑いがなければダメなのだ。


2010.08.07 高校野球開幕

入場行進の先頭は真紅の優勝旗を掲げた前年優勝校の中京大中京。
やはりチーム全員揃って優勝旗を返還する姿はいい。
奇しくも、その後ろにセンバツ優勝の沖縄・興南高校が続く。
彼らは前を歩く優勝旗を食い入るように見つめながら春夏連覇を胸に誓ったことだろう。
去年は甲子園のスタンドから開会式を観た。やはり一度生で観ていると味わいが違う。
成田-智弁和歌山の凌ぎ合いの攻防は、ナゴヤでやっていたプロ野球よりずっと面白い。
それにしても一年という時間の流れの早さよ。


2010.08.08 ぼぉ~

一日中頭がぼぉ~としていた。
ひと雨降って気温も下がり、いつでも布団があれば寝られる状態。
玄関出るのも億劫だったので宅配のピザを取り、そのあとは野球観戦。
0-10、ナゴヤドームで3タテ食らう。
どうしようもねぇ試合に脱力していたら、今度は歯が疼き出す。
抜いた隣の歯が支えを失い、ぐらぐらしているような気がする。
もともと明日は歯医者に行く予定なので、想定外の歯だがまた診てもらうしかない。
週末はぼぉ~とするぞと決めていて、
その通りにぼぉ~としたくてぼぉ~としていたのだが、
終ってしまうと一日を無駄にした気がする。
これも貧乏性のなせる業かもしんない。


2010.08.09 思考の人

猛暑の夏に閑話休題のような雨が降り、風の涼しかった一日。
私は基本的に「思考の人」であり、こんな日にはあれこれと思うこともあるのだが、
とにかく歯痛のインパクトで思考など簡単にすっ飛ぶ。
食後の痛み止めと抗生物質。しかし歯を噛み合わせると激痛が走るので、
せっかくの冷やし中華も一気食い出来ない。
一気食い出来ない冷やし中華にどれほどの意味があるのだろうか。


2010.08.10 五連敗

タイガースとはまったく無関係な話だが、
水太りで腹が出っ張り、歳とともに身体が硬くなると何が起こるか?
足の爪が切れなくなる。


2010.08.11 熱中症?

遅刻させてもらい、早引きさせてもらった。そのうちの30分は歯医者にいた。
朝起きたときから身体がだるく、手足が熱を持って腫れぼったくなっている。
体温計は37.5度。それが体温なのか、部屋と一緒に蒸されていたのか判然としない。
休んでいいともいわれたが、このエアコンの効きの悪い部屋で休めるものか。
職場では熱中症じゃないかといわれたが、ちょっと前なら単なる夏バテだ。
さすがに「夏バテなので早めに上がらせてくれ」とはさすがに言いにくい。


2010.08.12 3時間

午前中に映画館で『ゴッドファーザー』を。
久々に聴くニーノ・ロータのメロディにマーロン・ブランド、アル・パチーノの殺気。
いやはや3時間燃えさせてもらった。
午後から録り溜めていた『ゲゲゲの女房』を2週間分一気に観る。
銃弾と流血のドラマに血走った瞳がうるうると潤滑された3時間。
夜にはナイター中継で3時間。
広島の夜空に上がった三者連続の3連発に燃えた燃えた。
何だか幸せな9/24時間を過ごしたお盆休みだった。


2010.08.13 送り火

雨が降ったり止んだりの一日。
小雨になったのを見計らって外の空気を吸いに出ると、
近所の一軒家でおりんがチーンとなる音。
ふと見ると庭先で送り火を焚いていた。
路地からずっと覗いているわけにもいかないので、足早に通り過ぎたが、
今どき珍しいなと思いながら、初めてお盆休みであることを実感させてもらった。
そういえば自分の先祖についてあまりにも無知である。
他の人たちは曽祖父母の名前を知っているものなのだろうか。


2010.08.14 蒲田行進曲

テレビで羽根付き餃子を紹介していたので、久々に食いたくなって蒲田へ。
その蒲田への交通手段というのが微妙で、JR、京急、東急の三線が発着するので悩む。
東急の定期があるので大井町線、東横線、多摩川線or池上線を駆使すれば安い。
しかし乗換えが多く、しかも降り損なって無駄に多摩川の鉄橋を4回渡ってしまう。
子供の頃から馴染んでいた目蒲線が、二線に分裂してしまったのでやこしいのだ。
そうこうしているうちに奥歯が痛み出し、悪いことに痛み止めを忘れてしまった。
おかげでせっかくの羽根付き餃子も、歯痛に耐えながらでは味がよくわからんかった。


2010.08.15 お盆帰省

午前中、サム・ペキンパーの魂のバイオレンスに酔いしれ、そのまま実家へ。
シャツ一枚の親父の白い腕の細さを気にしつつも、母親のやかましさにひと安心。
まったく、親の小言が胸にしみると書きたいのだが、今は歯にしみて困る。


2010.08.16 空気が熱い

西早稲田から高田馬場まで歩くと、あっという間に汗まみれ。
空気が熱を孕んで、街がゆらゆら揺れているような一日だった。
風は吹いてもその風が熱い。
そこに大都会の乏しい街路樹にあぶら蝉が一斉に鳴き声のシャワー。
真夏に「暑い」なんて書くのは馬鹿みたいだが、今までこんな夏はあっただろうか。
人間だけではなく、電柱から自販機までが熱に耐えているようだった。


2010.08.17 仕事にならん

会議の草案を作らなければならないので、この職場では珍しくひとりで残業をする。
ところが、長野でのタイガース戦が追いつ追われつの大接戦。
九回表で8対8の同点。こんなんで仕事になるか!
ということで今夜は職場に泊まることが決定。


2010.08.18 黒虎、ハマの夜空に五発

学生服姿しか見たことのないクラスの女の子たちが浴衣姿で夏祭りに現れる。
おかしな例えだが、そんな中学生のときのドキドキ感に近いものを感じた。
黒ユニフォーム姿という異形の虎がハマの夜空にアーチをかける。
異形の姿というのはそれだけで「祭り」が演出される。
一方のベイスターズは大洋ホエールズ時代のユニフォーム。
ねぶた音頭による太鼓やポンセのテーマ曲などベイファンでなくても懐かしい。
それにしてもタイガースの姿は異形としかいいようがない。
スコアボード直撃のブラゼルの一発も真夏の夜の夢のようだった。


2010.08.19 秋が挨拶?

野菜の値段が高いなと思っていたら、新もののサンマが何と680円。
去年の今頃は100円くらいだったのではないだろうか。
猛暑続きの夏は作物だけではなく海流にも大いに影響を与えたようだ。
それでも俄かに日が短くなってきた。日陰にはいると気温が下がるのを感じる。
そして夏の名残を惜しむような蝉の声にまじりコオロギの鳴く声が。
まだまだ暑さは続くにしても、ちょっとだけ秋がチャイムを鳴らしたようだ。
ピンポンダッシュですぐに逃げていったようだが。


2010.08.20 また職場泊

会議資料がなかなかまとまらない。
それで東京ドームから職場にとんぼ返りして徹夜で完成させることに。
しかし以前ほど徹夜仕事に集中力が湧かなくなったことを自覚する。
椅子を横に四つ並べて仮眠をとっても身体の節々を痛めつけるだけ。
そうなると、ついつい遊ぶことばかり考えてしまう。
わざわざ休みの日に朝まで仕事場にいて一体何をやっていることやら。


2010.08.21 夏の甲子園が終る

アパートから散歩がてらに歩けば、東海大学付属相模高校の校門が見えてくる。
40年前にPL学園を破って初優勝したときのことは子供心によく憶えている。
それから6年後に原辰徳の東海相模が甲子園のスターとなる。
そのときの東海大相模と私の母校は神奈川県大会の決勝で対決した。
今回は残念ながら沖縄の興南高校に力の差を見せつけられてしまったが、
準優勝は大健闘だったと称えられるべきだろう。
時は流れても高校球児の夏はいつも17歳の夏なのだ。


2010.08.22 踏んだり蹴ったり

ペナントレースの東京ドームの阪神戦は全日程が終了。
個人的に何勝何敗だったかなど興味がないので、終っちまったものはどうでもいい。
とにかく今日は3タテ食らって、しかも完封負け。
このイメージのまま、ここでクラシリなど真っ平御免。ナゴドも然りか。
これからオレンジタオルを首からぶら下げた輩たちと同じ電車で帰るのも何なので、
神保町のネカフェにこもって会議資料やら、観戦記などを書く。
ちょっとは気分転換したつもりで帰宅。
携帯電話を置いてきてしまったことに気がついた(泣)。


2010.08.23 路地

仕事帰りに忘れた携帯電話を取りに行く。
飯田橋で下車して神保町まで歩いてみる。
まとわりつくような暑さはあるものの、
小さなビル風が濡れた首筋に心地よい。
さらに風を求めて路地に入る。知らない路を歩くのは好きだ。
どうせ帰宅しても何するわけでもなく、
20分歩くのが倍になったとしてもどうってことはないじゃないか。


2010.08.24 円高・株安

円高が進んで83円をつけて、バブルの頃が蘇ったかと思ったら、
日経平均株価が9000円台を割り込み、今度は平成不況も蘇る。
冷やかしのような野田佳彦の会見の後にまた株価が落ちる。
この財相は一体、何のために出てきたのか。
政府と日銀の間も風通しが悪そうに見える。
そもそも民主党が野党時代にゴネまくって誕生させた日銀総裁ではなかったか。
結局、民主党の代表戦までまともな景気対策は望めず、この状態が続くという。
菅直人には最初の民主党代表時代が一番熱情を感じた。
今や目をしょぼつかせながら、党内の政争と自虐史観を発信するだけの人となった。


2010.08.25 鉄人一閃

2点ビハインドの7回裏、一死満塁。アニキのバットがボールを捉える。
四連敗中の鬱憤を一掃するグランドスラムは二階席に突き刺さっていく。
今、金本に対する批判が凄いようだ。たまに球団掲示板を覗くとびっくりしてしまう。
上位常連チームになって、阪神ファンにも勝利至上主義者が増えたものだと思うが、
そういうファンを生み出したのも金本知憲がタイガースの体質を変えたから。
そもそも尋常ではない努力と記録を残した選手に対しては、
起用方法も尋常でなくていいと思っている。
球史に残る大打者を同時代に見られる幸せとを噛み締めながら、
彼の一挙手一投足を少しでも長く見たいと思う。


2010.08.26 困った

歯医者通いが週二回。すっかり診察台にも慣れてきたが、
ここに来て知覚過敏がかなり酷い状態になってきた。
左上の奥歯を抜くか残すかという局面となり、医者はこちらに判断を委ねる。
さらに歯周病が広がると周囲の歯もダメになる。菌が鼻に回ると蓄膿になると脅す。
婦長が「滅多に歯を抜かないウチの院長があそこまでいうんだかねぇ」と。
判断を委ねるも何も「抜けぇ!」といわんばかりではないか。
今も消毒液が鼻に抜けて嫌な臭いがまとわりついて不快極まりない。
インプラントなど値段を調べるとびっくりするばかり。
さあどうしたものか。結論を出せないままズルズルと行ってしまうのか。


2010.08.27 処暑

神宮の負け試合の勢いというわけでもないが、
家路を辿るふた駅前で下車して、見知らぬ夜道をそぞろ歩くことにした。
つい先日、処暑を迎えたことを聞いたばかり。
小高い丘では耳をつんざく蝉と秋の虫の大饗宴。
七回表裏の六甲おろしと東京音頭が頭からすっ飛んだ。


2010.08.28 19歳ルーキー初勝利

ルーキーの初勝利を球場で見届けるのは嬉しい。
秋山拓巳19歳・ドラフト4位の高校卒ルーキー。
ウィニングボールを母親の誕生日プレゼントにしたいとインタビューに応える。
彼がひとかどのピッチャーになれば、初勝利を球場で観たことが自慢になる。
否、そんなことより、彼の一生に一度の記念日に立ち会えることが喜びなのだ。


2010.08.29 鬼軍曹逝く

山本小鉄の訃報が飛び込んできた。
彼の死は「道場の神話」の死でもある。
私はあなたの思い描く理想の世界で存分に遊ばせてもらった。
もうあんな時代は来ないことを知っている。
小鉄さん、ありがとう。さよなら。


2010.08.30 激務

以前、お世話になっていた編集スタジオの社長さんお願いして、
職場の同僚を同行させて作業を見学させてもらった。
生き残りのためには体を張るしかなく、24時間体制で週末すら帰宅できないという。
熾烈な仕事環境に従事する彼らは業界の末端にいるのかもしれないが、
私にいわせれば彼らは流通の先端にいる。


2010.08.31 月末

月末にやや暇になるのが今の仕事。
非営利団体ゆえに、必要経費以外の支払いというものがないのが大きい。
そういえばこの職場の決算っていつなのかもよくわからない。
以前はそれこそ月末には何度も胃の痛む思いをしてきた。
何とか格好つけるため、空伝票を操作したりしたこともある。
あれはあれで熱かったなぁ~と、
まだまだ猛残暑が続くという月末に思う。

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