■2014.12

日めくり 2014年12月(平成26年)         



2014.12.01 菅原文太

だからさぁ~、まだ健さんの死を自分の中で消化できていないんだから、
もうちょっと待ってて欲しかったぜ文ちゃん。
たった2週間ばかりでまた言わすか。
暗がりの中、青春をありがとう。
広能昌三、星桃次郎・・・・本当にありがとう


2014.12.02 今さら言うのも可笑しいが

20代の頃------。
高倉健と菅原文太が死んだ時が、
自分の青春の終りだと思っていた。
結局、二人は53歳まで青春をくれたか。
追悼文は落ち着いたらちゃんと書くとしよう。
ある種の決別のために。


2014.12.03 ぼんやりした追悼ムードの中で

単身殴り込みに往く花田秀次郎を道の途中で待つ風間重吉。
『唐獅子牡丹』の前奏が鳴り、そこにセリフが被る。「ご一緒願います」。
あるいは復員兵の広能昌三が闇市を遮二無二なって駆けまわっている。
「なんよう、ワシが殺っちゃろか?やられたんはワシの友達やし・・・」
ここ数日、仕事中もこんな場面ばかりが脳裏に蘇って困っている。
去年の今頃はどうしていたのだろうかと「日めくり」を遡ってみると、
酷い風邪を引いていた。胸のレントゲンまで撮っている。もうすっかり忘れていた。
何と12月3日は津島利彰の追悼文を書いているではないか。
その数日後、血尿が出て、明け方にゲロ吐きながら病院まで這って行ったか・・・。
高倉健と菅原文太の死にぼんやりしている今の方が、
座薬をぶち込まれて悶絶していた去年よりはいくらかマシか。


2014.12.04 投票まであと10日だが

こちらの気分的な問題もあるが、全然選挙が盛り上がってこない。
我が選挙区は自民が出ずに、公明が出る。
別に熱心な自民支持者ではないが、どうしても公明には抵抗がある。
民主には入れたくないし、共産は論外。
前回はみんなの党に入れた記憶があるが、結局あのザマだ。
いや、総選挙全体に興味が湧けば、選挙区のことなどどうでもいいのだが、
それにしても何故、民主は海江田万里のままなのか。
前原誠司、細野豪志を旗頭とすれば100議席を窺うレベルまで行くのではないか。
いや議席は解らないが、少なくとも少しは面白い選挙戦になっていたと思うのだ。
選挙を面白くさせて投票箱へ先導するのは間違いなく野党の仕事だ。


2014.12.05 名残り

実家に帰るため、横浜駅で下車。
馴染みの薄い「きた西口」なる出口から気まぐれに鶴屋町の方向に向かってみると、
駅ビルが解体され、むき出しになった線路沿いの高架下に出た。
線路沿いといってもJR、東急、京急など五つの路線が平行する巨大レールエリア。
一体ここは何処だ?と、見える筈のなかったスカイビルに違和感を覚えながら、
しばし異形の光景と化した横浜駅西口に佇んでしまった。
高倉健主演の『冬の華』の冒頭、煉瓦造りのクラシカルな横浜の駅舎が確認できる。
あの映画は1978年の作品。自分の中ではそれほど古い健サン映画ではないのだが、
それから横浜駅は三度目の様変わりをしようとしている。
ふと目を引く橋の向こう側の赤褐色の古びれた建物。
建物には居酒屋チェーンと洒落たイタリア料理店が入っていたが、
この建物が閉館した「西口シネマ」だとわかったとき、
思わず「あっ」と口に出てしまった。あまりの懐かしさに建物をひと回りする。
この古びた感じが料理店にはかえってアンティーク調でいいのだろうか。
街は仕事帰りのOLや大学生のカップルで賑わっていたが、
ここが西口シネマだった頃は決して学生カップルが来るような界隈ではなかった。
そういえば高校生の時、ここで立ちんぼのオバさんに声を掛けられた。
これから帷子川と新田間川が合流するその場所はもっとオシャレに変貌するだろう。
多分、二度と自分が訪れることのない街になっていく。
それにしても風の冷たかったことよ。


2014.12.06 所見なし

先日の健康診断の際にオプションで肺のCTを受けていた。
その診断結果が自宅に送られてきた。
ここ一年で身体のどこが変わったのかといえば、動悸が激しくなったこと。
階段の昇り降り、煙草を吸った後、異様に脈拍が上がっているのを感じる。
先日の検査で取り敢えず心臓は問題がないことはわかった。
次に疑われたのが肺。長年のヘビースモーカー生活で相応に痛めつけている筈だ。
肺ガンはないとしても、COPD(慢性閉塞性肺疾患)は十分に疑われる。
だから検診センターから届けられた封書をやや緊張しながら開いたのだった。
その結果は、“所見なし”
「ふぅ~」と胸を撫で下ろす。先ずは一服。緊張したせいか煙草が旨い。
いや、そろそろこういうオチは卒業すべきか。


2014.12.07 映画100本

今年、劇場で観た映画が100本を越えている。
かつてはどうってことのない数字だったが、一体何年振りだろう。
もっとも映画なんてものは、劇場の椅子でじっとしているわけなので、
それをアグレッシブな行動とまではいえないだろうが、
少なくとも一時の一日中アパートに籠るということは稀になった。
やはり週末のどちらか一日は実家に帰るというメリハリがいいのだろう。
100本を目標にするとかではなく、来年も映画館通いは続けられたらと思う。


2014.12.08 忘年会

中締めが終わってからダラダラと続くのは例年通り。
とっとと帰りたいのだが、お偉いさんたちが残っていると帰れるものではない。
そもそも薄っぺらい会話に付き合う酒の席ほど苦痛なものはない。
最近、我ながら協調性がなくなってきているのを感じる。


2014.12.09 暖冬?厳冬?

春を告げる風は春“一番”と呼ぶが、
冬の訪れは台風なみに木枯し“一号”などという。
さらに冬“将軍”の到来といわれると、聞いただけで凍えてくるようだ。
しかし一時間半の通勤のうち、外を歩くのは5分程度。
コートは要らない気もするが、そろそろジャケット姿が電車の中で浮いてきた。
そもそも今年は暖冬ではなかったのか。
日本海側が寒波に見舞われるのは珍しくないが、
まさか犠牲者を出すほどの大雪が徳島県を襲ったのは驚きだった。
岡山、広島をスルーして徳島が雪とは。どんな天気のメカニズムなのだろう。
考えてみると、首都圏が週末のたびに大雪に見舞われたのは今年の話。
たかがコートの着る着ないで迷っている内は大したことはないのか。
にしても「今年の冬は・・・」という表現は如何なものなのか。


2014.12.10 政見放送

毎日の生活にリズムなどあって無きの如しではあるのだが、
朝のルーティーンだけは狂わされるととても調子が悪い。
まず朝起きたらNHKをつけて「おはよう日本」を見る。
その時のニュース項目が最初に全部表示される構成は有難いのだ。
それが今は番組の構成が変更されている。政見放送だ。
いや政見放送が大事なのはわかるが、その政見放送がさっぱりわからない。
そもそも朝に時報テロップがないのが困るのだ。
それでも中選挙区時代はひとりひとりの人となりが何となく掴めたのだが、
今は演説内容よりもイメージが重視されているのか、殆んどバラエティ。
「アベノミクスにノーを」とひと言いわれても、だから何がノーなのか解らない。
それとは別に、実家に電話するとまだ投票所の入場券が届いていないという。
ネットで調べると横浜市は急な解散のため入場券の発送が遅れているのだそう。
これって期日前投票に相当影響しているのではないか。
投票率の低下を懸念する前に、先ずやることはやってもらわんと。


2014.12.11 善光寺

今年一年の両親と自身の無事。さらに健サンと文ちゃんへの感謝の気持ちを込め、
休みをもらって“牛に引かれて善光寺”ならぬ“バスに乗って善光寺”を訪れた。
坂東三十三所や秩父三十四所の満願として、善光寺にお礼参りがツアーの主旨だが、
巡礼の常連たちに交じって般若心経の一斉唱和に慄きながらのツアー参加で、
おそらく自分が一番の若輩者だったろうと思う。
お経を唱えたり、精進料理を食べたりと一人では体験できないことばかり。
「これから何十年と人生が続きます。その中で今のあなたが一番若いのです」
先達さんのそんな一言に「なるほどな」と得心した一日だった。
来年は本格的に秩父を巡礼してみようかと思った次第。


2014.12.12 ナイトガード装着

ナイトガードといっても、「多い日も安心」のブツではない(呆)
秋頃に再発した歯痛のため、2週間置きに歯医者通いを続けていたのだが、
歯ぎしりを指摘され、それが歯痛を招き、歯肉炎を悪化させていると診断された。
ナイトガートとは歯ぎしり防止用のマウスピースのことで、
レントゲンを撮り、歯形を取り、それが今日出来あがった。
装着してみてひと言「こりゃ、ないわ~」だ。
異物感が半端ではなく、締め付けられるわ、無駄に唾液が溜まるわで、
これで熟睡しろというのは絶対に無理。衛生的にも少し不安だ。
強いていえば無駄な喫煙の防止にはなるかもしれないが、
僅か3日で挫折した入れ歯の二の舞となることは必定だろう。
慣れなければいけないのだろうが、「たかが歯ぎしりの防止だろ?」とも思う。
実は今日、もうひとつ別の病院で、睡眠について深刻な話しをされた。
それについては来週あたりに書こうかと思う。
まったく・・・ゆっくり寝させてくれんものかな。


2014.12.13 日光

歳末のニュースで世界遺産の新橋(しんきょう)の煤払いの映像を見た瞬間、
よっしゃ、週末は日光へ参拝しようと決めた。今年はアグレッシブルに動く。
アパートから日光中禅寺湖まで4時間半。何とか午前中に辿り着いたのだが、
いやはや寒い。男体山おろしとでもいうのか湖面から吹きっ晒しの風が痛い。
強風に雪が交じる。標高1269メートルの地での12月、少々ナメていた。
かじかんだ手に手水をぶっかけて立木観音、二荒山神社中宮祠を参拝。
身を縮ませながらバスを待ち、いろは坂を下る。
思えば日光は小学校の修学旅行で行ったのを最初に、たびたび訪れている。
滝好きには最高のスポットで、華厳の滝、竜頭の滝、湯滝、霧降の滝と素晴らしい。
それでも最後に訪れてから15年は経とうか。一人で来たのは初めてだ。
ここまで閑散とした中禅寺湖は初めてで、華厳の滝はスルーしてしまった。
下に降りてからは15時半という早仕舞いの世界遺産群を駆け廻る。
二荒山本宮、東照宮、輪王寺と広大なエリアに一寺二社が治まっているが、
このお堂が寺なのか神社なのか、もうごちゃごちゃになってしまった。
もはや阿弥陀如来も馬頭観音も招き猫も「見ざる言わざる聞かざる」状態。
やはり温泉に一泊してゆっくり廻らないと日光のポテンシャルは押さえられない。
いつも思うが、何で一人旅だと急ぎ旅になってしまうのだろうか。


2014.12.14 投票

投票所が今までより明らかに閑散としている。
これでは投票率の低さも実感されるというものだ。
寒波が来たタイミングも悪かったが、
しかし棄権は白紙委任と見做されるべきだから、
棄権が無言の抗議などという理屈はあり得ない。
行けたのに来なかった者は、政治に文句をいってはいけない。
そしていつも奇異に思う「最高裁判所裁判官国民審査」。
世の中にこれほど有名無実なものが他にあるだろうか。


2014.12.15 それにつけても野党の情けなさ

とくに民主党。素人目にも海江田では勝てないことは解りきっていた。
海江田降ろしが民主党内で盛り上がってこなかったのが不思議でならない。
そもそも安倍政権を打倒する気でいたのかさえ疑問に思う。
ほんの少し前に政見を担った党が、候補者を立てられない体たらくは何だ?
自分の選挙区もまともに獲れない党首で100議席などとんだお笑いではないか。
これから党首選挙?・・・もう遅いっちゅうねん。


2014.12.16 俺のヒーローたち

ついYouTubeで見入ってしまう文太や健サンの映画の予告編。
『仁義なき戦い』 『昭和残侠伝』 『トラック野郎』 『網走番外地』
平成26年はこの二人が相次いで亡くなったことでまとめられる一年だ。
この二人は高校時代の敢然たるヒーローだった。
ざっと自分がその時々に夢中になったヒーローに思いを馳せると、、、、
●小学生時代 ----- 村山実、江夏豊、田淵幸一
●中学生時代 ----- クリント・イーストウッド、ブルース・リー
●高校生時代 ----- 高倉健、菅原文太
●大学生時代 ----- アントニオ猪木
かなり時代を重複させつつも、ざっくりと割ればこんな感じか。
社会人になってから誰かに憧れるという感覚はなくなってしまったが、
記憶の中に絶対的なヒーローを持てたことは、この上もなく幸せ者だった。
それにしても、彼らはことごとく勉強や試験の邪魔をし続けてくれたなぁ。


2014.12.17 ホワイトアウト

自分が大雪の新潟で生まれた話は、親からも叔母からもよく聞かされたが、
実際に背丈ほど積もった雪や、猛吹雪というものは体験していない。
ニュースで雪だまりに埋もれた運転席の疑似体験をやっていたが、まさに白い闇。
視界のすべてが白く覆われる恐怖は、漆黒の闇をさまよう恐怖と大差ないと思った。
今、北日本から四国、九州にまで猛烈な寒波が襲っている。
北海道では避難勧告が出されたが、この荒天では避難も容易ではないだろう。
12月半ばなどまだ冬の初端だと思っていたが、とんでもない。
一日ごとに雪かきをしなければならないリアルを想像すると、
ずっと先の春を恨めしく思う余裕すらないのではないか。
そもそも厳冬に際し「春を待つ」という発想が、首都圏に住む者の呑気さだろう。


2014.12.18 本を読まなくなった

【読書道】のページが半年間動いていない。
実際は夏に恒例の有川浩を何冊か読んでいるのだが、
それっきり本は御無沙汰となってしまった。
もともと習慣にならなかった読書を習慣にしようとしたのが【読書道】だった。
しかし満員電車の中で窮屈な思いをしながら本を開くぐらいなら、
ヘッドホンで音楽を聴いていた方が断然楽ではあるのだ。
中途半端に放り出しているのが和田竜の『村上海賊の娘』。
せっかく単行本の上下巻を買ったのだから読まない手はないのだが、
これがまったく乗れない。どうも歴史小説を読ませる信頼感に欠けるのだ。
これは何とかしなければならないが、無理やり読んでも仕方がなく、
むしろ一度、本から離れてみるのも手なのかとも思う。
だから年間BESTは今年はやらない。来年と合わせて選ぼうかと思っている。
年が明けたら『村上海賊の娘』を読み直す気はあるのだが、
今出来ないことを明日やるといってもなかなか難しい。
そもそも、そういう約束手形を踏み躙ってきた人生ではなかったか。


2014.12.19 年末ジャンボ最終日

年の瀬の飲み会で、今日が最終日となった年末ジャンボの話題となる。
一等が何とド~ンと49本!!と喧伝されていたが、
宝くじ売場に出来た長蛇の最後列に並ぶと「49本って何?」と思う。
先日のニュースでは100万円分のくじを買う猛者が紹介されていたが、
7億、7億というが、それが当たる確率がなかなか見えてこない。
一体、どれぐらいの分母の中の49枚なのだろう。
「買わなきゃ当たらない」「どこかで7億円手にした奴は確実にいる」
確かにその通りであるのだが、、、
「7億当たったら皆に1000万配るとして・・・」
「貯金してもこの低利息だからな」「お前は当たっても絶対に黙ってるだろ?」
「土地買っても仕方ねぇから贅沢な旅行でパァーと」
結局、夢を買うというより、こんな戯言をいう権利を買っているんだなと、
手に持った縦バラ30枚9000円の宝くじを見ながら思う。


2014.12.20 キューバ

キューバ革命にキューバ危機。カリブの赤い島は近代史に大きく名を残す国。
自分にとってキューバと聞いて真っ先に頭に浮かぶのは、
カストロでもゲバラでもなく、ベースボールマンたちでもない。
もちろんキューバン・アサシンなる胡散臭いプロレスラーなんかであるはずはなく、
映画『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』を観たときの衝撃のことをいう。
あの映画でライ・クーダーとヴェンダースが紹介したキューバの老ミュージシャンたち。
コンパイ・セクンド、イブライム・フェレール。その歌声の素晴らしさに心底感動し、
クライマックスのカーネギーホールでのステージには涙が止まらなかった。
音楽記録映画を観て泣いたのは後にも先にもこの一本だけだろう。
そんなキューバがアメリカとの国交正常化交渉に臨むという。
あれほど素晴らしいエンターティナーたちを輩出した国だ。
政治だけではなく、ぜひ文化の面でも世界の表舞台に出てきて欲しい。


2014.12.21 三浦半島めぐり

ひとり車で横横をぶっ飛ばして三浦半島の寺社を巡った。
(横横とは横浜横須賀道路のこと)
母親が連れて行けといったが却下。半島の山坂に耐えられるわけがない。
ところが寺社めぐりのつもりがむしろ岬めぐりになってしまった。
以前、仕事で廻っていたときは取引先を点々と移動するだけで気づかなかったが、
ここら辺りの地形は岬と湾と山道の細い道でまとめられるだろう。
とにかく海で行き止まって引き返したらまた海。ナビがなければお手上げだ。
海といっても岬が入り組み、水平線は滅多に見られず、湖が点在している感じ。
これはある意味、岬めぐりの醍醐味だろう。
ずっと県内に住んでいて初めて味わった。


2014.12.22 STAP細胞

「STAP細胞」は今年の1月に華々しく現れ、
この年の12月に幕を引いたようだ。
世界を驚かせたつもりが、世間を騒がせただけだったか。
化学にまったく疎い自分が思うのは、
これは同時に割烹着の終焉であったということだ。
最後の最後に割烹着の大逆転勝利が見たかった気もするが。


2014.12.23 休日出勤の天皇誕生日

年内中の物件処理の期限を22日に設定したところ、
いわんこっちゃない。仕事がドカンと舞い込んだ。
で、休日出勤と相成ったのだが、そこは約束したことだから仕方がない。
祝日の通勤電車は快適。世間がのんびりしている中での仕事は嫌いではない。
これって有給を使って平日に休む快感と似ているかもしれない。
平日に働いて、週末に休むルーティンにすっかり飽きているのだろうか。
明日のクリスマスイブは、ちょっとルーティンから外れるのだが。


2014.12.24 クリスマスイブに入院

池袋、裏路地の病室でイブの夜を過ごした。
脳波、心電図、指センサー、口・鼻電極、胸センサー、脚センサーと、
体中に様々な電極を付けられ、胸と腹はバンドで固定、頭からネットを被せられる。
どう見てもあの世までのカウントダウンといった致命的な重病人の体だ。
これ睡眠時無呼吸症候群の検査入院。
実は、自宅での簡易的な検査の結果が思わしくなく、院長に入院を勧められたのだ。
夜の9時前に消灯。寝られるか!
しかもこの重装備。寝られるか!
何とか寝たものの、案の定、午前0時に目が覚めて以降、まんじりとも出来なくなる。
絶対に良くないのだろうがスマホを枕元に引き寄せて、
YouTubeで「中島みゆきのオールナイトニッポン」を通しで聴いてしまった。
睡眠時無呼吸症候群の検査入院で目が冴えてどうする。
しかも部屋には暗視カメラでモニターされている。「ためしてガッテン」か!
溜まらず、電源を外してもらってトイレで小用を足した際に鏡を見る。
そこに映ったジェル塗れのおのが姿に慄然となりながら、
自分が世にも気の毒な生き物に思えてきて悲しくなってしまった。
・・・こうして2014年のクリスマス・イブは過ぎて行ったのだった。


2014.12.25 朦朧と書いて「だりぃ~」と読む

朝、6時前に病院を追い出される。
まだ夜明け前の池袋ロマンス通りで風俗店の客引きが声を掛けてきた。
こんな朝っぱらまで営業しているのかと驚きながら、
朦朧とした気分で、24時間営業のマクドナルドでモーニングをとる。
店内にはクリスマス・イブで泊りはぐれたカップルがグダ~と点在している。
カウンターのテーブルにしだれかかりスマホの画面に目を落としている若者たち。
「お前らとっとと帰れ」と心で呟きながら、それも青春だわなと思う。
結局、7時に職場に出勤。残した仕事を始める。
いやはや今日の仕事の長かったこと。眠かったこと。かったるかったこと。


2014.12.26 仕事納めじゃ

今日一日は大掃除から納会という流れ。
大掃除はトイレの床を徹底的に磨くという強い決意をもって臨む。
磨くというより、“激落ちくん”を駆使してこびりついた泥を削り取った。
十年の汚れの蓄積は手強かったが、「激落ちくんスゲー!」なと。
そこそこの達成感の後は午後3時より納会。
電気ブランをコーラで割って飲む。少し飲みすぎたか。
飲み会が終わる気配がないので、7時で退散させてもらう。
仕事納めの醍醐味は、終了した途端に一気に来る開放感。
この今の瞬間は明日からの9連休に+ボーナスの時間帯だ。
思わず「おっしゃ」と要町交差点でスキップした時、
さすがに悪名高い(?)電気ブラン。「うぇっ」と吐きそうになった。


2014.12.27 新宿ミラノ座の閉館

新宿は歌舞伎町のミラノ座が年内で閉館される。
これで客席数1000人を超える大劇場が日本から消える。寂しい限りだ。
この劇場に最初に訪れたのは40年前。
中一の時、部活をサボって観に行った『ダーティ・ハリー2』。
大学生の時にはカノジョと『E.T.』の行列に並んだ。
『アラビアのロレンス』がリバイバルされた時は、迷わずにミラノ座を選んだ。
大作映画に相応しい風格と雰囲気。何より巨大スクリーン。
映画ファンにはミラノ座で大作ロードショーを観るのがステータスだった。
建物の老朽化とシネコンの台頭に観客数の減少。
お決まりの閉館理由からミラノ座ですら逃れられるものではなかったか。
さよなら興行として『アラビアのロレンス』が再び上映される。
ぜひ明日観に行くつもりで、晩飯を食いながらスマホで上映時間を確認。
がっ、今日が最終上映だった。。。何という下手打ちか。
さようなら新宿ミラノ座。
もう大劇場で洋画の大作を観ることは叶わなくなるのか。


2014.12.28 横浜金沢七福神めぐり

なぁ、口の端を左右の人差指で引っ張って「金沢文庫」と言ってみなよ。
「・・・かなざわうんこ」。小学生の時にくだらないことが流行った記憶がある。
ここに遊びで行ったのは八景島シーパラダイスとベイサイドマリーナくらいで、
後は取引先を点から点に移動した程度の馴染みではあった。
そんな横浜金沢区を初詣客で賑わう前に七福神めぐりをフライングした。
さすがに鎌倉と隣接しているだけに、幕府ゆかりの古刹が点在している。
保土ヶ谷、戸塚地区の東海道筋は江戸時代、横浜港は明治以降の発展なので、
この金沢区は市内でもっとも古くから栄えた町なのかもしれない。
もっとも七福神めぐりを車で廻っての満願では御利益も薄いのかもしれないが。


2014.12.29 あ~あ・・・下手うった

昨日、金沢区に行ったのはシーパラダイスとベイサイドマリーナくらいだと書いた。
母親が腹部動脈瘤の手術で入院したのが金沢区の循環器病院だった(汗)
いや、「下手うった」のはそんなことではなく、
昨日、アパートの地域が資源ゴミ回収日ということで、
実家から大量の段ボールの空箱と新聞紙を引き取ったのだったが、
なんと回収日を勘違いしていた。もう年内の回収はなし。
おかげで狭いキッチンが段ボールと古新聞に占領されてしまった。
この状態で年を越さねばならないのか。。。とんだ荷物を背負い込んじまった。
もう邪魔なこと邪魔なこと。まったく下手うったもんだ。


2014.12.30 筑波嶺を渉る

貯金が増えていかないのには理由があるもので、
晩秋から暮れにかけて我ながらよく動いている。
富士宮、富士吉田、甲府、大阪、比叡山、奈良、伊豆、秩父、成田、長野、日光。
その日光のいろは坂から雲海に顔を出した筑波山が見えた時、行こうと思った。
北千住からつくばエキスプレスに乗り換えて、シャトルバスで40分。
アパートを出て2時間半くらいで日本百名山のひとつ、筑波山の麓に到着。
男体山の頂上本殿まで行って、尾根伝いに女体山の頂上を目指す。
息があがる。これしきの山に情けないが動悸が激しくなるのを抑えられない。
ある意味、汗を掻き、今の自分の体力の儚さを噛みしめる年の瀬も一興だ。
もっと自分を苛めなければならない。
心残りは、行きにケーブルカー、帰りにロープーウェイを使ったことか。


2014.12.31 そして年はゆく

随分とガチャガチャした紅白だったなと思う間もなく、高野山奥之院が映される。
筑波山みやげの蕎麦を掻き込みながら、テレビから届く除夜の鐘の音を聴いた。
「日めくり」ならぬ「年めくり」は終わってしまったが、
2014年は二度の入院を経験しつつ、何とか無事に新年を迎えられることを喜びたい。

                           

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