▲1994(平成6年)

このページのトップへ

1994.1.4 東京ドーム
'94 バトル・フィールド IN 闘強導夢
【新日本プロレス】  中西、永田、小島、エル・サムライ、木戸修×小原、小林邦、グレート・カブキ、越中、木村/獣神サンダーライガー×タイガーマスク(IWGPタッグ選手権試合)パワー・ウォリアー、ホーク・ウォリアー×ヘラクレス・ヘルナンデス、スコット・ノートン/スコット・スタイナー、リック・スタイナー×馳、武藤/ハルク・ホーガン×藤波/(同ヘビー級選手権)橋本×蝶野/天龍×A猪木
LIVE.258: 世紀の一戦に超満員札止めの東京ドーム。その熱気のすべてを掌に乗せてしまった猪木の魔性の力に改めて驚嘆した。とくに反則の首締めで天龍を落としてしまった一瞬の騒然とした雰囲気は猪木ワールドそのものである。しかし天龍のパワーボムに沈んでしまったのも事実であり、魔性の闘魂のひとつの限界点を見てしまい、新年早々、複雑な思いだった。

1994.1.19 横浜文化体育館
PANCRASH!
【パンクラス】  アンドレ・フォン・デ・ウットラー×ヴァーノン“タイガー”ホワイト/柳澤×ジェームズ・マシューズ/富宅×スコット・ビーザック/船木×バス・ルッテン/鈴木×ウェイン・シャムロック
LIVE.259: 文体を札止めにしたことでいよいよパンクラス人気も本物となったようだ。それにしても、立ち技からタックルに入って極めてしまうまでのスピードは凄い。リングと観客席との緊張感という点ではパンクラスは超然としている。

1994.2.11 後楽園ホール
スマッシュヒット!!
【JWP】  能智×菅生/C・ボリショイ×八樹/福岡×C鈴木/長与×プラム麻里子/D関西、尾崎×デビル雅美、C奥津
LIVE.260: JWPが聖地・後楽園で豊潤な興行をやってのけたのを初めて観た。それでも結局は大健闘のプラムのみならずJWPファンをも叱咤した長与のパフォーマンスと、メインを独り占めしていたデビルの存在感が突出してしまうのだ。

1994.2.17 両国国技館
ファイティング・スピリット '94
【新日本プロレス】  長州、藤波、馳、木戸、蝶野×越中、カブキ、木村健、後藤、小原/リック・スタイナー、スコット・スタイナー×パワー・ウォリアー、獣神サンダーライガー/橋本×天龍
LIVE.261: きっと後でテレビを見直せば凄い試合なのかも知れない。しかしWARとFMWのラインが発表された後となっては、ベルト持参で入場した橋本の意気込みもドン・キホーテに見えた。プロレスを観続けているとかくもスレてしまうのか。

1994.2.24 日本武道館
Thanks Wrestling Day ブラッシュアップ
【新日本プロレス】  谷津、ヒロ斉藤、保永×越中、小林、小原/馳×安田/後藤×蝶野/藤波、長州、木戸×パワー・ウォリアー、JJジャックス/橋本×獣神サンダーライガー
LIVE.262: 谷津の新日復帰になんの違和感を感じないほどマット界のボーダレスが日常化してしまった中で、安田のデビュー戦を受け止めた馳も、橋本に真っ向勝負を仕掛けたライガーの熱闘ぶりも、猪木引退構想発表の中でなにか業界の不文律の崩れた空間を滑っていたように思えた。

1994.2.25 日本武道館
「王道」ザ・キングス・ロード
【UWFインターナショナル】  中野龍×高山/宮戸×金原/ビリー・スコット×ジーン・ライディック/安生×山崎/高田、佐野×ゲーリー・オブライト×ダン・スバーン/垣原×田村
LIVE.263: いわゆる凡戦が一試合もない大会ではあったが、どうも二塁打止まりで本塁打連発の爆発力には欠けた気がする。安生が山崎を破り、垣原が田村に勝って初のメインを制するというエポックはあったものの、マット界のクリーンアップを担う存在としてUインターはもう一歩なのか。高田の前田参戦要求は盛り上がったが。

1994.2.28 後楽園ホール
藤原組3周年記念大会 R・I・S・I・N・G
【藤原組】  船木勝×田中/神取、穂積×ハーレー斉藤、二上/デシェル・バット×シッポートトー/藤原×臼田/グラン・ジェイコブズ×石川雄
LIVE.264: ついこの間まで旧パンクラス勢がシビアな闘いを演じていたマットに女子プロ、キックから男女混合バトルロイヤルに至るまで何でもありの様相を呈して来た藤原組。しかし石川の闘志溢れる表情と満面の笑顔が象徴するようにカラッとした明るさがあり、それなりに楽しめた。

1994.3.2 両国国技館
革命鳴動 '94
【WAR】  邪道、外道×栗栖、平井/北原×キム・ドク/冬木×嵐/SSマシン×ライオンハート/北尾×維新力/大仁田、T後藤×天龍、阿修羅原
LIVE.265: 天龍が負け、大仁田パフォーマンスでWARマットがFMWに席巻されるという「新たなる風景」に面白さを感じてしまった。改めて天龍が新日のレスラーたちと闘うシーンが日常化していたということだろう。プロレスとはやはり刺激の産物なのだろうか。

1994.3.5 日本武道館
'94 エキサイト・シリーズ
【全日本プロレス】  浅子×志賀/ダグ・ファーナス、ダニー・クロファット×小川、本田/川田、田上×秋山、大森/スティーブ・ウィリアムス×ビッグジョン・ノード/三沢、小橋×G馬場、スタン・ハンセン
LIVE.266: 馬場が4年半ぶりにフォール負けを喫しようが、三沢が馬場をフォールした二人目の日本人レスラーの栄誉に輝こうが、自分にとってはメインイベンターとして馬場を観られたことが一番大きい。文句ナシに35分間の大激闘だったと称えたい。

1994.3.16 東京体育館
ハイパーバトル '94
【新日本プロレス】  スコット・ノートン×パワー・ウォリアー/蝶野、木戸×A猪木、安田/長州、藤波、藤原×越中、後藤、木村健/(WCWインターヘビー級選手権)馳×リック・ルード
LIVE.267: YL杯あり、猪木出場あり、佐山聡の挨拶あり、昭和プロレストリオのタッグがあり、おまけに馳の王座奪還ありと相当なボリュームだったが、ひとつひとつにインパクトがなくてバーゲンセールで終わってしまった。

1994.3.19 横浜アリーナ
RINGS IN YOKOHAMA
【リングス】  ロブ・エスタング×金二謙/ディック・フライ×バート・ベイル/ヴォルグ・ハン×ゲオルギ・カンダラッキー/ビターゼ・タリエル×バロージャ・クレメンチェフ/前田×アンドレイ・コピィロフ
LIVE.268: Uインター不参加のリアクションなのかガラガラのアリーナで何とも気の抜けた興行になってしまった。リングスコリア設立も金が惨敗し、ネットワーク同士の火花散る闘いが見出せず、かつて、様々な競技が核融合していくような熱気は皆無だった。もはや対抗戦しか道はないのか?

  
1994.3.27 横浜アリーナ
WRESTLING QUEENDOM 横浜美神王国
【全日本女子プロレス】  豊田×P麻里子/三田、下田×尾崎、C鈴木/D関西×長谷川/井上京×山田/北斗、神取×アジャ・コング、ブル中野
LIVE.269: 対抗戦そのものにはインパクトがなくなった分だけ個々の資質が問われ始めていることをメインの4人が証明した。個の昇華なくしてはここまでの白熱戦にはならなかっただろう。それにしても北斗が完全にカリスマ化していたのには改めて驚かされた。

1994.3.28 東京ベイN.K.ホール
ベイサイド・ジェネレーション '94
【新日本プロレス】  小島×安田/石川雄×高岩/獣神サンダーライガー×大谷/パワー・ウォリアー×小原/橋本、蝶野、武藤、馳×長州、藤波、藤原、木戸
LIVE.270: セミとメインだけで16人も使うあたりを新日の層の厚さと見るか飽和状態と見るかは微妙。昭和軍対平成軍という色分けはいいのだが、かつての世代闘争ほどの熱さがない。新日の真髄があくまでもシングル対決である以上は軍団抗争の中にも一騎打ちの色合いが欲しい。

1994.4.4 広島グリーンアリーナ
GRAND Cross
【新日本プロレス】  リック・スタイナー、スコット・スタイナー×獣神サンダーライガー、ペガサス・キッド/猪木、馳×藤原、石川雄/長州、天龍×武藤、蝶野/(IWGPへビー級選手権)藤波×橋本
LIVE.271: 武藤が突如ムタに変身し、長天タッグを痛めつけたり、橋本が久々に殺気を宿して藤波を痛ぶったりと、さすが「仁義なき戦い」のご当地らしい興行となった気がする。猪木が石川をボコボコに沈める場面ありで広島遠征はそれなりに楽しかった。橋本はあれだけ一方的に攻めながらツメを誤り王座転落となったが、防衛よりも強さを全面に押し出す姿に世代交代の息吹を感じる。

1994.4.12 後楽園ホール
OVER HEAT
【藤原組】  (組長挑戦権争奪トーナメント)船木勝×池田/臼田×田中/船木勝×臼田/藤原×石川
LIVE.272: いつの間にか藤原組の構成員たちもそれなりのレベルに達したのか、闘いに緊張感を醸し出すまでになってきた。石川が10分間で4回しか組長に極めさせなかったのは大健闘だといってもいい。それにしてもチャリティイベントでライガーのコスチュームに20万の値がついたのには驚いた。

1994.4.16 両国国技館
SUPPER J CUP 1st STAGE
【新日本プロレス】  (スーパーJカップトーナメント)グレート・サスケ×Eサムライ/獣神サンダーライガー×リッキー・フジ/ペガサス・キッド×ブラックタイガー/ペガサス×外道/サスケ×ライガー/(同・決勝戦)ペガサス×サスケ
LIVE.273: 興行を商品に例えれば、これは「ヒット商品」だった。5団体14選手を集結させただけでも、それなりのお祭は演出できただろうが、トーナメントで一気に覇を競わせたところに意義がある。サスケはひたすらライガーに感謝しなければならない。

1994.5.1 福岡ドーム
'94 レスリングどんたく in 福岡ドーム
【新日本プロレス】  Eヒガンテ×安田/佐山聡×獣神サンダーライガー/越中×谷津/蝶野×藤原/(WCWインターヘビー級選手権)スティング×リック・ルード/(IWGPタッグ選手権)ホーク・ウォリアー、パワー・ウォリアー×リック・スタイナー、スコット・スタイナー/長州×馳/(同・ヘビー級選手権)橋本×藤波/(アントニオ猪木引退カウントダウン)A猪木×グレート・ムタ
LIVE.274: “ビッグショー”だった昨年の福岡ドームと違って、長州と馳、橋本と藤波の死闘が象徴した“ビッグマッチ”への原点回帰は「祭り」としての不安を補っていたように思う。毒霧と流血で変色した猪木の凄まじい形相は、壮絶さの点で試合内容を超越していたのではないか。

1994.5.5 川崎球場
背水の陣 大仁田厚vs天龍源一郎
【FMW】  ダミアン、サブゥ×Dr.ルーサー、ヨネ原人/工藤×堀田/テリー・ファンク×ザ・シーク/ミスター・ポーゴ、大矢×T後藤、松永/(ノーロープ有刺鉄線電流爆破デスマッチ)天龍×大仁田
LIVE.275: 「立錐の余地なし」とはまさにこの日の川崎球場をいう。この観客数の凄さは、ある意味では天龍が有刺鉄線電流に被爆した以上にインパクトがあった。メインの実力差は歴然としていたが、この闘いの舞台を演出した点では大仁田を評価しなければ嘘である。

1994.5.7 横浜アリーナ
WWFマニア☆ツアー
【WWF】  タタンカ×新崎人生/オーエン・ハート×青柳/リック・マーテル×1-2-3キッド/アダム・ボム×ボブ・バックランド/(WWFタッグ選手権)スモーキング・ガンズ×ヘッド・シュリンカーズ/ブル中野×メドゥーサ/天龍、ジ・アンダーテイカー×ヨコズナ、クラッシャー・バンバン・ビガロ/(WWFヘビー級選手権)ブレッド・ハート×ランディ・サベージ
LIVE.276: 興行を巧くまとめあげるシステムの片鱗は見たが、WWFらしい本場のアメプロの醍醐味にはほど遠く、リングも含めてSWS時代の大味なビッグショーと大して変らない気がした。入りも寂しかったが演出も地味だった。なぜ本場のままを直輸入しなかったのだろう。

1994.5.22 有明コロシアム
SUPER MAJOR QUEENS 有明 FLASH!!
【JWP】  井上京×C奥津/C鈴木×井上貴/デビル雅美、ブル中野×長谷川、福岡/長与×尾崎/(WWWA選手権)アジャ・コング×D関西
LIVE.277: ヤマモの熱意空しく、全女を迎えてのJWP勝負の興行は全体的にほろ苦い印象だった。重厚なマッチメイクを並べたが、「男顔負けの試合」をするのではなく「女にしか出来ない試合」を公約どおり表現した貴子とキューティは光った。

1994.5.31 日本武道館
ROAD TO THE CHAMPIONSHIP −1
【パンクラス】  稲垣×山田/マット・ヒューム×スコット・ビーザック/バス・ルッテン×高橋/冨宅×トーン・ステリング/フランク・ロブマン×ウェイン・シャムロック/鈴木×モーリス・スミス/船木×グレゴリー・スミット
LIVE.278: パンクラス武道館初進出。鈴木がスミスに勝ったことは殊更に快挙だとは思わなかったが、個人的な熱意を業界全体の大河ドラマに仕立てていた熱意は凄いと思った。今夜のパンクラスはアクシデントが多く、最後の船木のマイクではないが、少々とっつきにくいものを感じた。

1994.6.3 日本武道館
'94 スーパーパワー・シリーズ
【全日本プロレス】  小橋、秋山×田上、本田/スティーブ・ウィリアムス、ジョニー・エース×大森、スタン・ハンセン/(三冠選手権試合)三沢×川田
LIVE.279: 武道館超満員記録更新中の全日だが、他、全部の団体の中で全日武道館が突出して熱狂しているのは三沢と川田が身体を張ってきたところが大きいのではないか。30分超過の激闘は両者が表現し得るギリギリのところまで到達した感がある。それにしても観ていて疲れた。

1994.6.10 日本武道館
'94 プロレスリングワールドトーナメント準決勝
【UWFインターナショナル】  ビクトル・ザンギエフ、サルマン・ハシミコフ×山崎、安生/佐野×中野/(ワールドトーナメント準決勝)ベイダー×田村/高田×ゲイリー・オブライト
LIVE.280: 田村がベイダー相手の善戦は光った。メインは結局、オブライトは殺人スープレックスで勝ち続けることに存在価値がある。高田の勝利はそれを打ち砕いたのではなく、封印させてしまった。「負けない王者」である前に目指すところは「強い王者」だろう。

1994.6.15 日本武道館
超実力派宣言 !
【新日本プロレス】  獣神サンダーライガー、石沢、大谷、エル・サムライ×グレート・サスケ、TAKAみちのく、SATO、獅龍/スタイナー・ブラザーズ×馳、佐々木健/(IWGP選手権)橋本×長州
LIVE.281: みちのく勢は大会場でもポテンシャルを示せることを証明した。しかし馳健が未だにスタイナーズの牙城を崩せないのは仕方がないとしても、長州VS橋本という新日が提供できる最上級のカードも本日を以って終了した感がある。戦いのカタルシスが希薄だったことが却ってある種の感慨を呼ぶものでもあった。橋本には「負けない王者」が多い中で「相手を叩き潰す王者」を目指してもらいたい。

1994.6.30 後楽園ホール
'94 サマーアクション・シリーズ
【全日本プロレス】  小川×志賀/カンナム・エキスプレス×ジョニー・エース、トム・ジンク/スタン・ハンセン、大森×小橋、本田/川田、田上、渕×三沢、秋山、菊池
LIVE.282: 約4年半ぶりの全日後楽園。全日改革の磁場といわれているだけに例によってメインは白熱していたが、菊池のいたぶられように何年も前から延々と繰り返されるマンネリズムがあり、そのことが私とリングの距離を遠く感じさせた。やはり全日は武道館だけに行っていればいいのか。

1994.7.1 後楽園ホール
'94 サマー・ストラグル
【新日本プロレス】  永田、高岩×石沢、大谷/パワー・ウォリアー×後藤/木戸×木村健/藤原×斉藤彰/越中、ザ・グレート・カブキ×長州、藤波、安田
LIVE.283: 二日続けての後楽園観戦は新日の圧勝だった。とくに第一試合のボルテージに新日後楽園の真髄でもある。注目の「平成維震軍シングルサバイバル」は若干低調だったものの、全体の総花的な雰囲気が今夜はよい方向に出ていたのではないかと思う。

1994.7.14 東京体育館
闘狂女伝説 〜時代の扉をこじあける瞬間
【LLPW】  三田、下田×半田、ジェンヌゆかり/工藤×紅/ハーレー斉藤×立野×井上貴、井上京/C豊田×E沢井/(チェーンデスマッチ)ブル中野×神取忍
LIVE.284: LLPWが勝負に出た大会場で満員の観客を動員したことは喜ばしいこと。しかし、もし3年前なら男子プロも含めてブルVS神取は究極に近いカードだといえただろうが、明らかにチェーンやエニウェアルールではピークが終った対決を象徴するムードがあり、「時代の扉をこじあける瞬間」という大会名とは裏腹に私の中の女子プロへの思いもここでひと息つきそうな予感がした。

1994.7.17 両国国技館
革命陽上 '94
【WAR】  阿修羅原、新崎、ビッグ・ジョン・テンタ×冬木、邪道、外道/天龍、大仁田、クラッシャー・バンバン・ビガロ×ケンドーナガサキ、青柳、嵐/ウルティモ・ドラゴン×グレートサスケ/(6人タッグトーナメント決勝)天龍、大仁田、クラッシャー・バンバン・ビガロ×阿修羅原、新崎、ビッグ・ジョン・テンタ
LIVE.285: 旗揚げ2周年記念で9団体24選手が集結。それにしても9団体のフラッグは壮観だった。これだけの団体を一堂に集めること出来れば、それだけで「祭り」は演出できる。抗争や悲壮感を抜きにした興行に、天龍としてもご満悦だったのではないか。

1994.7.26 駒沢公園体育館
ROAD TO THE CHAMPIONSHIP −3
【パンクラス】  ヴァーノン“タイガー”ホワイト×稲垣/山田×マット・ヒューム/鈴木×レムコ・パドゥール/船木×スコット・ソルビン/富宅×ジェイソン・デルーシア/ウェイン・シャムロック×バス・ルッテン
LIVE.286: UFC大会のビデオを観たときからデルーシアには引っ掛かるものがあったが、まさかパンクラス観戦史上最後のベストマッチに出会えるとは思わなかった。おかげでエース外国人対決のメインがかすんだ。デルーシアにはパッションがあるが、勝った富宅も頑張った。文句なし。

1994.7.28 日本武道館
'94 サマーアクション・シリーズ
【全日本プロレス】  スタン・ハンセン×ジョニー・エース/渕、田上、川田×G馬場、小橋、菊池/(三冠選手権)スティーブ・ウィリアムス×三沢
LIVE. 287: 新日にソ連軍団が来て、新生UWFが一大ブームを巻き起こしていた頃から、ウィリアムス外国人最強を主張していたので、デンジャラスバックドロップ連発による三冠奪取という勲章は今さらの感はある。願わくば殺人医師には全日のプロレスを1ミリでも変革していく方向性を期待したい。

1994.7.29 東京ベイN.K.ホール
バーリ・トゥード '94 ジャパンオープン
【VALE TUDO JAPAN OPEN実行委員会】  ヒクソン・グレイシー×西/バド・スミス×クリス・バス/ヤン・ロムルダー×川口/ダビッド・レビキ×草柳/ヒクソン×レビキ/ヒクソン×スミス
LIVE.288: 初めてプロレス興行以外の格闘技観戦となった。話題騒然のグレイシー柔術最強の「400戦無敗の男」ヒクソン・グレイシーをこの目に捉えるということのみに価値のある興行だったが、ここに日本マット界にある種の磁場が生まれたことは確かなことかもしれない。

1994.8.3 両国国技館
G1 CLIMAX
【新日本プロレス】  (G1リーグ公式戦)越中×飯塚/馳×橋本/藤波×パワー・ウォリアー/谷津×木戸/藤原×武藤/長州×蝶野
LIVE.289: 3年前に世代交代の波が大爆発した第1回G1のことを思うと、この初日に三銃士が全敗するなどは想像も出来なかった。馳健の台頭を許した分だけ三銃士のイメージは後退している。「世代交代の儀式」としてのG1は3年前に終わり、新たな局面が始まっているということなのだろうかる

1994.8.5 両国国技館
G1 CLIMAX
【新日本プロレス】  (G1リーグ公式戦)藤波×飯塚/越中×馳/橋本×パワー・ウォリアー/蝶野×木戸/谷津×藤原/武藤×長州
LIVE.290: 個人的には谷津と藤原の団体の長同士の対決に期待していたが、越中と馳、橋本とパワー戦でようやくG1の熱気が蘇った。とくにお互いに一歩も譲らぬドローとなった橋本とパワーの白熱戦には彼らだけが表現できるプロレスがある。

1994.8.6 両国国技館
G1 CLIMAX
【新日本プロレス】  (G1リーグ公式戦)武藤×木戸/蝶野×谷津/藤原×長州/馳×飯塚/パワー・ウォリアー×越中/橋本×藤波
LIVE.291: 藤原の長州への執拗な痛ぶり方を見ていると、藤原がこの一戦のみに価値を見出してリーグ戦に参加したのだろうというのが手に取るようにわかった。裏アキレスで勝利を捥ぎ取ったときの歓喜。こういう姿に藤原らしさを感じると同時に新日本の歴史の一端が垣間見れる。間違いなく本日のベストだった。

1994.8.7 両国国技館
G1 CLIMAX
【新日本プロレス】  (G1リーグ公式戦)パワー・ウォリアー×飯塚/橋本×越中/馳×藤波/長州×木戸/武藤×谷津/蝶野×藤原(優勝決定戦)蝶野×パワー・ウォリアー
LIVE.292: 橋本が無念のドローで脱落し、馳が藤波を破って、パワーを優勝決定戦に送り込む。最後は“G1男”の本領発揮で蝶野が優勝して、何となく整理がついた大会だったが、リーグ戦の最終日がもつれてトーナメント決着という状況になれば、間違いなく今年のG1クライマックスは「伝説のG1」となっていただろう。残念なような気もするが、これで十分に満腹だったというのも確かで、むしろ今後の蝶野の飛躍に繋がっていくドラマで終らせたのは正解だったと思う。

1994.8.18 日本武道館
'94 プロレスリングワールドトーナメント優勝戦&プロレスリング世界へビー級選手権試合
【UWFインターナショナル】  山崎×中野/(ワールドトーナメント3位決定戦)ゲーリー・オブライト×田村/(同・優勝戦&プロレスリング世界へビー級選手権)ベイダー×高田
LIVE.293: 皇帝戦士がラリアットで高田を粉砕。今までベイダーの人の良さみたいなものがUインターのマットでは裏目に出ていた感があったものの、ようやく本領を発揮したようだ。高田にしてもプロレスとUイズムの狭間で形骸化された最強王者の看板を死守するよりも、ここは一度涙を飲んでおいた方がいいのかもしれない。

1994.8.24 日本武道館
武道館女王伝説 MAX
【全日本女子プロレス】  工藤×インフェルナルKAORU/C鈴木、井上貴×デビル、奥津/長与、山田×長谷川、吉田/豊田×井上京/堀田、D関西×アジャ、北斗
LIVE.294: 神取が不在、北斗の負け。何とも知れない空虚感が漂ったのがこの大会の空気のすべてだったのではないか。11月のドーム大会に向けて、一連の女子プロ対抗戦路線の変革の必要性を感じた。そもそも一番にデビル様のパフォーマンスが目立つようでは戴けない。

1994.9.3 日本武道館
'94 サマーアクション・シリーズ2
【全日本プロレス】  (世界Jr選手権)ダニー・クロファット×小川良/スタン・ハンセン×秋山/三沢、G馬場、本田×川田、田上、大森/(三冠ヘビー級選手権)スティーブ・ウィリアムス×小橋
LIVE.295: メインは大白熱戦になるだろうという予測があり、実際に40分の激闘の末に誰もが納得のいく殺人医師の急角度岩石落としで決着という、観客の欲求以上のものを見せてくれる凄さは十分に認めているし、なんら批判の余地もないと思うのだが、何故だか私は感動するには至らない。全日の武道館の謎である。

1994.9.17 後楽園ホール
G1 CLIMAX SPECIAL
【新日本プロレス】  (スーパーJrロイヤルランブル)保永×ペガサス/スコット・ノートン×中西/ヘルレイザーズ×馳、安田
LIVE.296: Jrの時間差バトルなどお祭ムードを残しつつも、蝶野が橋本を挑発してトークショーをぶち壊しにかかるなど、新たな風景を捻出しているように見える。そもそも蝶野が「G1男」などと呼ばれた時点でG1の価値観に翳りが生じたことは事実。ならば蝶野は優勝したことで何らかの落とし前をつけていく必要があるのではないか。

1994.9.23 横浜アリーナ
G1 CLIMAX SPECIAL
【新日本プロレス】  G浜田×大谷/藤原×獣神サンダーライガー/蝶野×グレートムタ/(IWGP選手権)橋本×パワー・ウォリアー/A猪木×ウィレム・ルスカ
LIVE.297: 決してベストバウトだったとは言い難い猪木とルスカの闘いでさえも、猪木が興行全体の空気をさらってしまう新日本マットの宿命的力学を今日ほど見せつけられたことはない。しかしそれを嘆くよりも既に有限である猪木だから仕方がないのだと享受したい思いが強い。

1994.10.15 両国国技館
ROAD TO THE CHAMPIONSHIP −5 船木政勝vs鈴木みのる
【パンクラス】  マット・ヒューム×スコット“バムバム”ソルビン/ロバート・ヨナサン×ヴァーノン“タイガー”ホワイト/山田×アレックス・クック/バス・ルッテン×ジェイソン・デルーシア/ウェイン・シャムロック/船木×鈴木
LIVE.298: 船木と鈴木。この二人に対する思いは私のプロレス観戦歴でもかなりのウェートを占めてきた。だから2分足らずの出来事を消化しきれないもどかしさも残った。後にビデオで見直したときに何かが生まれてくるのだろうか。そういう予感もある。

1994.10.16 後楽園ホール
国際プロレス〜Again〜
【ユニオン】  三宅、川畑×澤田、松崎/宇宙魔神X、宇宙魔神XX×スフィンクス、ブラック・マミィ/寺西、高杉×菅原、米村/剛×マミィ
LIVE.299: 剛竜馬をカリスマとするお気軽なフェチズムを笑ってやろうかと思ったら、不思議にも剛はそれなりに光を放っていたのでもこれが後楽園ホール''の魔力なのかと驚いた。私の中で国際プロレスとは豊登、杉山、ビル・ロビンソンの世界なので、この出場メンバーでAGAINといわれてもちょっと…という気もするので、グレート草津のトークショーだけが、何となく嬉しかった。

1994.10.22 日本武道館
'94 ジャイアント・シリーズ
【全日本プロレス】  G馬場、J鶴田、ドリー・ファンクJr×トム・ジンク、ジ・イーグル、ジョニー・スミス/三沢、スタン・ハンセン×小橋、田上/(三冠ヘビー級選手権)川田×スティーブ・ウィリアムス
LIVE.300: 殺人医師最強外国人説を抱く私としては、川田を相手に短命王者で終ってしまっていいのかと思ったが、場内が呼吸を合わせるようなパワーボムではなく、ハイキックの連発で30分超の激戦を制したときの断続的な歓声が全日的な観戦とはひと味違って新鮮だと思った。

1994.11.20 東京ドーム
BIG EGG WRESTLING UNIVERSE 憧夢超女大戦
【全日本女子プロレス】  D関西×井上京/C鈴木×井上貴/福岡×工藤/北斗×C豊田/アジャ・コング×D関西/(WWF世界女子選手権)B中野×アランドラ・ブレイズ(V☆TOP WOMAN日本選手権トーナメント優勝決定戦)北斗×アジャ・コング
LIVE.301: スーパーボリュームの女子プロ大イベントはその内容の濃さの前には22試合、10時間なんてものは数値的な事象でしかない。おそらく現時点での史上最大級の興行だったのではないか。全女は多団体時代のトップに君臨していると賞賛したい。
男子プロも含めてこんなイベントを一体どこの団体が真似できるのだというものだ。そしてこの大会の美味しいところを根こそぎ持っていってしまった北斗晶は間違いなく本年度プロレス界の最高殊勲選手だろう。

1994.11.30 日本武道館
「王道」ザ・キングス・ロード
【UWFインターナショナル】  安生×金原/ビリー・スコット×中野/佐野×高山/田村×ダン・スバーン/山崎×垣原/(世界ヘビー級王座挑戦者決定戦)ゲーリー・オブライト×高田
LIVE.302: この団体は何度となくカードをスカしてくれるが、本日はその最たるものだった。結局、高田はロビンソン教室でグランドをマスターしたと話題のオブライトとベイダーの怪物対決へのファンのニーズに涙を飲んだのかも知れない。それにしても安生のヒクソン・グレーシー殴りこみ宣言の行方も気になるところではある。

1994.12.4 両国国技館
MEGA POWER 天龍源一郎vs北尾光司
【WAR】  A浜口、剛×赤鬼、青鬼/クラッシャー・バンバン・ビガロ×北原/(6人タッグ選手権)冬木、外道、邪道×木村健、後藤達、斎藤彰/北尾×天龍
LIVE.303: 天龍の試合以外は刺身のツマ以下だった感のあるWARで、冬木たちが目立ち始めたことで、妙に天龍の光が鈍くなってきた印象を持った。本来、天龍×北尾といえば業界屈指の大一番なのだが、北尾の踵落としに天龍が倒れたときのインパクトが不思議にも弱かった。

1994.12.10 日本武道館
'94 世界最強タッグ決定リーグ戦
【全日本プロレス】  秋山、大森×アブドーラ・ザ・ブッチャー、ジャイアント・キマラ/三沢、小橋×スティーブ・ウィリアムス、ジョニー・エース/G馬場、スタン・ハンセン×川田、田上
LIVE.304: ハンセンが川田にラリアット、カットに入った田上に馬場がジャンピングネックブリーカードロップを見舞ったというのは個人的に最強タッグ史上の名場面ではないかと思う。こういうシーンがあってこそ、多団体時代にあって「最強タッグ」が季節風物詩としての存在感を呼んでいるのだ。あとはメインがドローで、試合を終えていた三沢組が優勝というルールの変更を望みたいところ。

1994.12.16 両国国技館
KING OF PANCRASE TOURNAMENT-SURVIVAL ONE
【パンクラス】  鈴木みのる×ジェイソン・デルーシア/モーリス・スミス×富宅/山田×クリストファー・デウィーバー/ウェイン・シャムロック×モーリス・スミス/船木×ヴァーノン“タイガー”ホワイト
LIVE.305: U系が競ってベルトを新設する動きにあるが、パンクラスの場合は明確にランキング制を導入するということなので、当然といえば当然か。独特の秒殺スタイルもトーナメントにはもってこいで楽しめた。ただバス・ルッテンの不参加が画竜点睛を欠いたことは否めない気もしたが。

1994.12.17 両国国技館
KING OF PANCRASE TOURNAMENT-SURVIVAL FOUR
【パンクラス】  山田×鈴木/ウェイン・シャムロック×船木/ウェイン・シャムロック×山田学
LIVE.306: トーナメントやリーグ戦は意外な選手が台風の目になるような活躍をすると俄然盛り上がる。山田の親分が鈴木、フランクを撃破したことで両国に大旋風を巻き起こした。結果としてシャムロックの牙城は崩せずだったが、初代王者は早くも貫禄十分で、今後はこのベルトの価値を団体をあげて盛り上げていくかに注目したい。
                                                        

a:3877 t:3 y:5

powered by HAIK 7.1.1
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. HAIK

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional