▲1992(平成4年)
■1992.1.4東京ドーム
超戦士IN闘強導夢
【新日本プロレス】 (NWA世界ヘビー級選手権)レックス・ルガー×蝶野/グレート・ムタ、スティング×リック・スタイナー、スコット・スタイナー/A猪木×馳/(IWGPヘビー級&18クラブ選手権)長州×藤波
LIVE.165:台頭する三銃士を制してメインを張った長州と藤波が、セミの猪木に食われるという昭和の亡霊がここに再現された。6万人を驚かせた「鎌固め返し」の前に世代闘争の落とし穴は敢然と生きていたのだ。
■1992.1.15横浜文化体育館
獅子王たちの咆哮PART1
【藤原組】 高橋×ウェリントン・ウィルキンスJr×高橋義/佐野×ジェリー・フリン/鈴木×富宅/藤原×バート・ベイル/船木×ウェイン・シャムロック
LIVE.166:私の知る限り、文体がここまで静寂に包まれたことはない。これぞ藤原組独特の「シーン現象」という奴で何とも気持ちイイ。鈴木の滅多矢鱈の強さも凄かったが、シャムロック、船木の一瞬の隙も許さないといわんばかりの攻防も凄かった。これぞ"ライバル対決"の見本か。次回は決着を!
■1992.1.30大田区体育館
ファイティング・スピリット'92
【新日本プロレス】 蝶野、武藤×ブラッド・アームストロング、トニーセント・クレア/トニー・ホーム×ムッシュ・ランボー/長州、馳×藤波、野上/(異種格闘技戦)斎藤彰俊×小林邦昭
LIVE.167:これぞ新日!という興行を久々に堪能した。とにかくリング、セコンド、観客の「三位一体総殺気立ち状態」の中に身を置いて懐かしい気分になった。彰俊と小林の「決闘」はきれいではなかったが、感謝したい気分だ。
■1992.2.24後楽園ホール
獅子王たちの咆哮PART2
【藤原組】 ラト・キラウェア×ウェリントン・ウィルキンスJr/バート・ベイル×高橋義/藤原×富宅/鈴木×ジェリー・フリン/船木×ウェイン・シャムロック
LIVE.168:文体に引き続き、後楽園ホール''もサイレントワールドにしてしまった藤原組はここに至って試合だけではなく日常の鍛錬も衆人環視下に置かれてしまったのか。40分の激闘の末にシャムロックを三角締めで落とした船木にUWFの成果と進化を見る。
■1992.3.1横浜アリーナ
超戦士IN横浜アリーナ
【新日本プロレス】 坂口、S小林×タイガー・ジェット・シン×上田馬/橋本×蝶野/(IWGPタッグ選手権)ビッグバン・ベイダー×クラッシャー・バンバン・ビガロ×武藤、馳/長州、木村健×A猪木、木戸
LIVE.169:懐かしのヤマハブラザーズから初代タイガーマスク、坂口、ストロング小林などが復活したレトロ大会となったが、タッグ戦は新日タッグ戦でも稀に見る好試合となった。VB砲はどこに出しても恥ずかしくない新日が生んだ最強のチームか。メインで躍動していた猪木を見ていると、猪木そのものがプロレス化してしまったような気がする。
■1992.3.4日本武道館
'92エキサイト・シリーズ
【全日本プロレス】 G馬場、ドリー・ファンクJr、アンドレ・ザ・ジャイアント×川田、小橋、菊池/(三冠選手権)三沢×スタン・ハンセン/(世界タッグ選手権)J鶴田、田上×スティーブ・ウィリアムス、テリー・ゴディ
LIVE.170:大物トリオが若い超世代軍を翻弄している姿を見ていると、プロレスはつくづく溌剌としたスピード感ではなく"名前"なのだと思う。そういう意味で現時点で三沢がハンセンに勝つことなどあり得ないのだろう。
■1992.4.18東京体育館
バトル・メッセージ'92
【SWS】 高野俊×ケンドー・ナガサキ/藤原、維新力×北原、仲野信/エル・サタニコ×ウルティモ・ドラゴン/阿修羅原×G高野/佐野×チャボ・ゲレロ/天龍×リック・フレアー
LIVE.171:久々の東体。2年前ここに天龍が現れなかったことでSWSが事件となったことを思い出す。全日は武道館を満杯にし、天龍は入りの寂しい東体で元王者をマットに沈めた。未だ迷走の途上か。
■1992.4.19東京体育館
THE 1st.ANNIVERSARY 獅子王伝説
【藤原組】 高橋義×石川雄/富宅×柳澤/バート・ベイル×ラト・キラウェア/藤原×ジェリー・フリン/鈴木×ウェイン・シャムロック/(異種格闘技戦)船木×ロベルト・デュラン
LIVE.172:連日の東体。昨日よりは盛況だったとはいえ藤原組は小規模会場こそ似つかわしい。腹ボテTシャツ姿で現れた「鉄の拳」はよほど藤原組を舐めきっていたか、単なるエキシビジョンくらいの気持ちだったのだろう。船木の目の良さに驚いたのが収穫か。
■1992.4.30両国国技館
エクスプロージョンツアー'92
【新日本プロレス】 (異種格闘技戦)小林邦×斎藤彰/(トップ・オブ・ザ・スーパージュニア優勝戦)獣神サンダーライガー×保永/獣神サンダーライガー×エル・サムライ
LIVE.173:今回はジュニアの祭典ということで、前回の大田区ほどの殺気はなかったが、窓際に行きかけていた小林邦を蘇らせた彰俊の功績は評価しても良い。ライガーは藤波、タイガーマスク、高田、越中と続いた新日ジュニアの系譜でもトップクラスの王者になったか。
■1992.5.1千葉ポートアリーナ
エクスプロージョン・スペシャル
【新日本プロレス】 (異種格闘技戦)越中×青柳/(IWGPタッグ選手権)/ビッグバン・ベイダー、クラッシャー・バンバン・ビガロ×武藤、馳/(同ヘビー級選手権)長州×スコット・ノートン
LIVE.174:誠心会館の看板の行方がどうなるのか気になりつつも、もしかしたらベイダー、ビガロ組は現時点で最強タッグなのかもしれないと思った。う〜ん、殺人魚雷組との対戦が見たいので、ぜひ年末は全日に上がってもらいたい。長州にラリアット11連発を叩き込まれたノートンもベイダーの域に達しつつあるようだ。
■1992.5.8横浜アリーナ
格闘技世界一決定戦
【UWFインターナショナル】 ビル・ロビンソン×ニックボック・ウィンクル/北尾×山崎/(格闘技世界一決定戦)田村×マシュー・サード・モハメッド/(同)ゲイリー・オブライト×高田
LIVE.175:ここに至ってUインターのプロレス胎内回帰願望が顕著になった。田村は現役ボクシング世界王者に勝って完全にメインエベンターの資格あり。それにしても北尾の強さは尋常ではなく、異常な感覚にアリーナ1万6千の観客が凍りつき、高田の無残なKOに呆然となった。まさしく興行は洗練さではなくインパクトなのだと思う。
■1992.5.16有明コロシアム
メガバトル4th 光臨KOHRIN
【リングス】 成瀬×山本/ヴォルグ・ハン×グロム・ザザ/ピーター・アーツ×アダム・ワット/ディック・フライ×長井/ウィリー・ウィリアムス×ビターゼ・アミラン/佐竹×バート・コップスJr/前田×ハンス・ナイマン
LIVE.176:7試合中6試合がKOだったことにリングスの脱プロレス志向が見られたが、噂のピーター・アーツのブラインドからのパンチは全然、見えなかった。懐かしのウィリーにもインパクトは感じず、やはりハンのみが光っていたような気がする。
■1992.5.17大阪城ホール
OVER HEAT NIGHT 超戦士IN大阪城ホール
【新日本プロレス】 (IWGPジュニア選手権)獣神サンダーライガー×エル・サムライ/ペガサス・キッド×3代目タイガーマスク/ビッグバン・ベイダー×トニー・ホーム/A猪木、馳×ブラッド・レイガンズ、ムッシュ・ランボー/(同ヘビー級選手権)長州×武藤
LIVE.177:そこに猪木がいる限りは出来るだけ追っかけるつもりでいる。そこにあるのは「郷愁」なのかもしれないが、猪木を見るために仕事に忙殺されながらも大阪まで飛ぶ自分自身の迷走も楽しいのだ。
■1992.5.24有明コロシアム
戦国−SENGOKU
【FMW】 C豊田×グンタレンコ・テレチコワ/工藤×土屋/ドクター・ルーサー×上田勝/アミーゴ・ウルトラ×ジンギスカン/ザ・シーク×S浅子/(ノーロープ金網デスマッチ)大仁田×レオン・スピンクス
LIVE.178:なんとも去年あたりから懐かしいレスラーたちのオンパレードだが、少々、FMWもインディーズ魂を失いメジャーへの道を模索し始めたか?有明に14380人というあり得ない観客動員発表といい、なんとなく歪な気がしてきた。
■1992.6.5日本武道館
'92スーパーパワー・シリーズ
【全日本プロレス】 (三冠ヘビー級選手権)スタン・ハンセン×川田/(世界タッグ選手権)J鶴田、田上×三沢、小橋
LIVE.179:殴る、蹴る、受けるという原始的な闘いでハンセン相手にここまで真っ向勝負を仕掛けたのは川田が日本人で初めてなのではないか?観客の集中力をここまで高めたのは天晴れで、全日本が武道館大会を蓄積した完成系を見てしまった。しかしシングルよりタッグをメインにする伝統はそろそろ変えてもいいのではないかな。
■1992.6.11後楽園ホール
CLIMBING UP
【W★ING】 ジプシー・ジョー×三宅/ジミー・バックランド×戸井/島田、徳田、戸井、ジェイソン・ザ・テリブル×ミスター・ポーゴ、スーパー・インベーダー、ヘッドハンターズ
LIVE.180:松永、金村負傷欠場もWING軍が4対4マッチでプエルトリコ軍を破るという顛末だが、これをプロレス以前といってしまえばそれまでだが、後楽園のマニアックな観客のノリに驚いた。プロレス生観戦主義でさえ完全に知らない世界が育ちつつあるようだ。
■1992.6.21後楽園ホール
超進撃ツアー'92
【全日本女子プロレス】 ブル中野、北斗×井上京、井上貴/(ジャパングランプリ公式戦)長谷川×吉田/アジャ・コング×バイソン木村/山田×豊田真
LIVE.181:全国津々浦々、年間250試合、積み重ねること25年。とにかく継続こそは力なりという言葉はまさに全女のためにある。ただそのボルテージを高めようと危険技に走りすぎているのが危惧するところか。
■1992.6.25後楽園ホール
TURN OVER act.1
【藤原組】 ジェリー・フリン×柳澤/鈴木×石川/船木×高橋義/バート・ベイル×藤原
LIVE.182:何故か苛立つ船木のファイトやベイルにまさかの完敗を喫した組長。そして一度も石川にバックをとらせず、どぎついまでの完勝を見せた鈴木。カードの数はタイトだが、空中氏の追悼興行という感傷的なシチュエーションの下で藤原組のレベルが最上級の興行に仕立てた。
■1992.6.26日本武道館
超実力派宣言
【新日本プロレス】 (IWGPジュニア選手権)エル・サムライ×獣神サンダーライガー/馳×佐々木健/(同タッグ選手権)リック・スタイナー、スコット・スタイナー×クラッシャー・バンバン・ビガロ、ビッグバン・ベイダー/(同ヘビー級選手権)長州×蝶野
LIVE.183:タッグ戦は今の新日が提供できる最大の好カードだったのだが、やはり両者ともに手探り状態の感があり、スィングするには至らなかったか。やはり全日のように同じカードを積み重ねることで豊潤な味わいの試合に仕上がっていくのだろう。長期リハビリから復活した健介は完敗。
■1992.7.4横須賀市総合体育館
'92サマーアクション・シリーズ
【全日本プロレス】 ザ・デストロイヤー×井上雅/G馬場、田上×アブドーラ・ザ・ブッチャー、ジャイアント・キマラ/三沢、川田、小橋×スタン・ハンセン、ジョニー・エース、フォロウィッツ
LIVE.184:思えば全日の試合を初めてノーテレビの地方会場で見た。J鶴田の欠場ということもあったが、「全日は地方でも凄い」というほどの印象はなかった。しかしブッチャーだのデストロイヤーだのといった面々はある意味、地方では重宝するのかも知れない。
■1992.7.8横浜文化体育館
DRAGON THE REVIVAL
【新日本プロレス】 クラッシャー・バンバン・ビガロ、ビッグバン・ベイダー×マサ斎藤、スコット・ノートン/蝶野×エル・サムライ/武藤×飯塚/馳×佐々木健/(異種格闘技戦)藤波×リチャード・バーン
LIVE.185:飛龍復活を祝福するような味わい深げなカードが並んだ文体。藤波と格闘技戦はミスマッチだったがプロレス技を巧みに取り入れながら最後はゴッチ流の関節で仕留めるなど藤波の巧さが光った。それにしても放送席にいた長州がマジで嬉しそうだったな。
■1992.7.14後楽園ホール
天龍旗揚 革命点火
【WAR】 ウルティモ・ドラゴン、冬木×ポンソーニャ、ラ・フィエラ/石川×阿修羅原/キング・ハク×ケリー・フォン・エリック/グレート・カブキ、北原×天龍、折原
LIVE.186:とうとうSWSが崩壊してしまった。一体、あの団体はなんだったのでしょ?現実は天龍しか見せるものがなかったので、裸一貫、妙な枷がないところで旗揚げというのも悪くないだろう。問題は天龍の相手がいるのかどうだが、長州(新日)との接近が気になる。
■1992.8.4大田区体育館
旗上げシリーズ1 新時代の目撃者になれ!
【オリエンタルプロレス】 荒谷×松崎/金輪奎×南相健/高杉×河城憲/板倉×マイク・ウィンナー/剛、ジェシー・バー×ブルース・ブラザーズ
LIVE.187:苦戦が予想される剛竜馬の旗揚げだが、大田区をそこそこ埋めたのは大健闘だったのではないか。今やインディーズ=デスマッチの風潮になってしまったが、剛のオーソドックスなスタイルでどこまで馬鹿になれるかが肝だろう。
■1992.8.10両国国技館
G1 CLIMAX
【新日本プロレス】 (NWA王座決定トーナメント)佐々木健×テリー・テイラー/リック・ルード×橋本/武藤×スティーブ・オースチン/蝶野×スコット・ノートン
LIVE.188"NWA"の3文字が新日マットに踊ることに、もっと違和感を覚えると思っていたが、大して違和感がなかったことに時代の違和感を感じてしまうという、昭和のファンにとっては複雑なG1となった。
■1992.8.11両国国技館
G1 CLIMAX
【新日本プロレス】 リック・スタイナー、スコット・スタイナー×藤波、飯塚/(NWA王座決定トーナメント準決勝)リック・ルード×橋本/蝶野×武藤
LIVE.189:公式戦2試合はなかなか好勝負だったが、ここで橋本と健介の一戦が実現していれば、今年のG1が去年のボルテージに昇華したのかもしれない。今夜に限っては越中と健悟の反乱に新日らしさが漂ったということか。
■1992.8.12両国国技館
G1 CLIMAX
【新日本プロレス】 リック・スタイナー、スコット・スタイナー×武藤、佐々木健/藤波、木戸×長州、飯塚/蝶野×リック・ルード
LIVE.190:去年の「新日本所属レスラー最強決定戦」的な攻防は、今年は長州、藤波の不参加などもあり、全日が生かせなかったルードが台風の目になったため単なる日米ベルト争奪になってしまったのは残念。蝶野の連覇は快挙。NWAの戴冠は副賞みたいなものだろう。
■1992.8.21横浜アリーナ
MEGA-BATTLE SPECIAL 礎-ISHIZUE
【リングス】 西×角田/ツベタン・パブロフ×長井/グロム・ザザ×シュトロム・コバ/クリス・ドールマン×ヘルマン・レンティング/ロブ・カーマン×佐竹/ヴォルグ・ハン×ディック・フライ/前田×アンドレイ・コピィロフ
LIVE.191:もしかしたら年間最高興行になるかも知れない。ハンとフライにの闘いはUWFではなくリングスの純粋な結晶点ともいうべき試合で、この面白さは奇跡ではないかと思った。もしかしたら前田は新たなる格闘技のカテゴリーを構築したのか。
■1992.8.22日本武道館
'92サマーアクション・シリーズⅡ
【全日本プロレス】 川田×ダニー・スパイビー/テリー・ゴディ、スティーブ・ウィリアムス×J鶴田、田上/(三冠ヘビー級選手権)三沢×スタン・ハンセン
LIVE.192:この夏はビッグマッチが相次ぎ、しかも4団体が旗上げするという凄まじさだったが、全日の武道館だけは興行戦争とは無縁のところで確立している。ただ三沢がハンセンを破るのは半年早かったような気がしないでもない。
■1992.9.1ペンシルバニア州ハリスブルグハーシーパークアリーナ
WWF at HARSHYPARK ARENA
【WWF】 ジ・アンダーテイカー×パパ・シャンゴ/アルティメット・ウォリアー×カマラ/(WWF世界ヘビー級選手権)リック・フレアー×ランディ・サベージ
LIVE.193:エコノミークラスの狭い座席に13時間。ワシントンDCからバスに揺られてTVマッチ28試合観戦という無茶苦茶なスケジュールだが、何とWWFベルトの交代劇に立ち会ってしまった。アンダーテイカーとフレアーの存在感は凄いのひと言。
■1992.9.2ジョージア州アトランタCNNセンターステージ
CLASH OF CHAMPIONS××
【WCW】 ビッグバン・ベイダー、ジェイク・ロバーツ、リック・ルード、インベーダー×スティング、リック・スタイナー、スコット・スタイナー、ニキタ・コロフ/(WCW世界ヘビー級選手権)ロン・シモンズ×カクタス・ジャック
LIVE.194:全米生中継だそうだが、我々はテッド・ターナー王国の完全なエキストラになってしまった。先日のG1の映像をアトランタの会場でモニターするというのも不思議な体験だった。試合後の夜食会があまりに強烈で試合の印象は「ハロウィン・ヘイボック」の煽り映像でのジェイク・ロバーツのニヤリ笑いしか残っていない。
■1992.9.3フロリダ州タンパスポータートリアム
WRESLING THE FAMOUS TAMPASPOTATORIUM
【ICMA】 (ICWA世界ライトヘビー級選手権)ルーシファー×ディーン・マレンコ/(タンパストリートファイトマッチ)ジミー・バックランド×ケビン・サリバン
LIVE.195:憧れのタンパに来た。マレンコ道場も見学した。歴史あるアリーナでアメリカンプロレスのもうひとつの顔であるインディペンデントも見た。メジャーとの格差を観客層の違いで体感できたのも貴重だった。なにせ煙草を吸いながらプロレスを観たのは初めてだった。
■1992.9.15横浜アリーナ
革命点火IN横浜アリーナ''
【WAR】 青柳×折原/越中、木村健×冬木、北原/グレート・カブキ×石川敬/ジ・アンダーテイカー×キング・ハク/(WWF世界ヘビー級選手権)リック・フレアー×天龍
LIVE.196:フレアーがWWF王者として来日。ペンシルバニアで王座移動を目撃しただけに感慨もひとしお。しかし観客の目当てが反選手会同盟の参戦である以上、そろそろ時差ボケを修正しなければならない。ただWARにはこの会場は広すぎたようだ。
■1992.9.19横浜スタジアム
FMW三周年記念興行 邪道
【FMW】 サブゥー×中牧/(ストリートファイト・トリプル担架デスマッチ)ビッグ・タイトン、ザ・グラジエーター、ホーレス・ボウダー×リッキー・フジ、S浅子、グレート・パンク/アミーゴ・ウルトラ、ウルトラマン・シート×バルタニア星人1号&2号/キラー・コワルスキー×ジョン・トロス/ブル中野、北斗晶×C豊田、工藤/(WFDA認定世界マーシャルアーツタッグ選手権試合)T後藤、グレゴリー・ベリチェフ×レオン・スピンクス、ブライアン・セオディール/(ノーロープ有刺鉄線電流爆破地雷デスマッチ)大仁田×タイガー・ジェット・シン
LIVE.197:俗にいう横浜9月戦争のヤマ場で見たものは狂虎シンという稀代のヒールの終焉とブル中野のもの凄い情念だった。早い話がシンも大仁田も電流も地雷も束になってブル中野ひとりに投げ飛ばされた。
■1992.9.23横浜アリーナ
バトル・ホールド・アリーナ
【新日本プロレス】 (IWGPへビー級選手権)グレート・ムタ×橋本/(同タッグ選手権)リック・スタイナー、スコット・スタイナー×馳、佐々木健/(NWA世界ヘビー級選手権)蝶野×スティーブ・オースチン
LIVE.198:横浜アリーナ''は巨大すぎて熱気がシラ〜と拡散する雰囲気になりがちだが、その悪い時のパターンがもろに出た。スタイナーズと馳健の試合はともかく、NWA戦の本質は日本人レスラーが挑戦したときの「もしや」と思わせるハラハラ感が肝なのだろう。
■1992.10.4東京ドーム
STACK OF ARMS
【藤原組】 柳澤×石川/ジョー・ソルコフ(ジョー・マレンコ)×ガルダバ・ゲオルギ/佐野×ジェリー・フリン/藤原×ツハダゼ・ザオール/高橋和夫×スパマン・オー・ソットサバー/ウェイン・シャムロック×ドン・中矢・ニールセン/鈴木みのる×ゴビシビリ・ダヴィド/船木×モーリス・スミス
LIVE.199:最もドームが似合わないと思われた藤原組が4万人集めたのは立派。しかもこの空間で道場のスパーリングのような試合を淡々とこなした彼らも立派。注目のメインは5ラウンドという制約の中で「勝てなかった船木」と「負けなかったスミス」という色合いだった。
■1992.10.11横浜文化体育館
'92ジャイアント・シリーズ
【全日本プロレス】 (世界ジュニア選手権)渕×小川/スタン・ハンセン、ジョニー・エース×小橋、川田/三沢×田上
LIVE.200:新日より半年遅れて全日も20周年。それにしても、かつてはハマの本場所ともいわれた文体のなんと丁度いい空間よ。こういう会場ではなんといっても「明るく楽しく激しい」のコピーをひとりでこなす渕のパフォーマンスが光る。
■1992.10.21日本武道館
'92ジャイアント・シリーズ
【全日本プロレス】 J鶴田、アンドレ・ザ・ジャイアント、テリー・ゴディ×G馬場、ドリー・ファンクJr、スタン・ハンセン/(三冠ヘビー級選手権)三沢×川田
LIVE.201:メインの三冠戦は超世代軍がある意味、ほんとうに世代を越えてメインエベンターとして確立したことを見せつけたと思う。ひとりづつ入場した「20周年記念6人タッグマッチ」は見ていてときめいた。考えてみると4人は猪木の好敵手でもあった。
■1992.10.23日本武道館
格闘技世界一決定戦
【UWFインターナショナル】 垣原、宮戸×ゲイリー・オブライト、マーク・フレミング/安生×アイアン・シーク/田村×山崎/(格闘技世界一決定戦)高田×北尾
LIVE.202:もし高田が5Rで決着がつけられなかったとしたら武道館の観客がどうなったのかわかったもんだじゃないという神経戦を一閃のハイキックがぶち破った。泣きながら高田に駆け寄った安生が印象的。
■1992.12.4日本武道館
'92世界最強タッグ決定リーグ戦
【全日本プロレス】 G馬場、R木村、アンドレ・ザ・ジャイアント×大熊、永源、渕/スタン・ハンセン、ジョニー・エース×テリー・ゴディ、スティーブ・ウィリアムス/三沢、川田×田上、秋山
LIVE.203鶴田が欠場で代打となった秋山は頑張ったが、まだまだ役不足か。結果的に得点差で三沢、川田の優勝となったが、セミの肉弾戦を30分でケリをつけるのは無理があったのかもしれない。そろそろ60分マッチにする英断が必要か?
■1992.12.11名古屋レインボーホール
バトル・ファイナル'92
【新日本プロレス】 小島×西村/飯塚×斉藤彰/ホーク・ウォリアー、パワー・ウォリアー×武藤、野上/折原、ウルティモ・ドラゴン×獣神サンダーライガー、金本/馳×蝶野
LIVE.204:転職早々、プロレス会場に行く機会が奪われていたが、今日は新日の名古屋大会に行ったというよりも、休みがとれた時に名古屋でプロレスをやっていたので駆けつけたという状況で、遅ればせながらヘルレイザーズをようやく観た。結果的には年の“終わり名古屋は馳でもつ”という大会だったか。
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