●2008年(平成20年)

 三行の映画評


ザ・マジックアワー
2008.06.08 109シネマズグランベリーモール
【01】2008年フジテレビ=東宝 監督:三谷幸喜 脚本:三谷幸喜
CAST:佐藤浩市、妻夫木聡、深津絵里、綾瀬はるか、西田敏行、寺島進、戸田恵子、市川亀治郎、中井貴一、鈴木京香
●ツッコミどころもないわけではないが、銀幕への限りないオマージュには共感することも多く、三谷同様のワイルダー好きとして、世界観を楽しむことが出来た。スクリーンに映し出されるものは光と影の虚像ではあるのだが、嘘に嘘を重層的に重ねることで表現した夢と憧れ。三谷の本気の遊びが完成した瞬間だった。と思う。


ハンサム☆スーツ
2008.11.01 109シネマズグランベリーモール
【02】2008年アスミックエース 監督:英勉 脚本:鈴木おさむ
CAST:谷原章介、塚地武雅、北川景子、大島美幸、池内博之、本上まなみ、中条きよし、ブラザートム、渡辺美里
●題材としてはドタバタコメディの王道である「変身もの」。そこにハートウォーミングな調味料が施されて、ほっこりした後味に仕上がっている。「人は外見ではなく中身が大事」という着地点は決まっているのだから、ディティールを懲りまくったのは正解。安易なテレビドラマのような設定だが、減点法で観る映画でもないだろう。


ハッピーフライト
2008.11.16 109シネマズグランベリーモール
【03】2008年フジテレビ=アルタミラピクチャーズ=東宝 監督:矢口史靖 脚本:矢口史靖
CAST:田辺誠一、綾瀬はるか、時任三郎、吹石一恵、田畑智子、寺島しのぶ、岸部一徳、笹野高史、ベンガル、柄本明
●面白かった。矢口史靖の題材への徹底した愛情と周到な準備の賜物であることはいうまでもなく、それがイデオロギーではなく、コマーシャリズムで勝負する現代日本映画の申し子らしいところであり、その矢口が航空会社を題材とした映画を撮ると決めた段階で、すでに『ハッピーフライト』の面白さは保障されていたといってもいい。


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