▲1991(平成3年)

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■1991.1.17横浜文化体育館
ニューイヤー・ダッシュ'91
【新日本プロレス】 獣神サンダーライガー×ペガサス・キッド/橋本×TNT/武藤×ムッシュ・マンボー/(IWGPへビー級選手権)ビッグバン・ベイダー×藤波
LIVE.136:藤波、完全復活か?には疑問が残ったが、このベイダー戦で外野の声は払拭したのではないか。最後は力でねじ伏せられたが、藤波の魅力は表現されていたし、ベイダーの怪物的強さも光った。

■1991.3.21東京ドーム
スターケードIN闘強導夢
【新日本プロレス】 (IWGPジュニアヘビー選手権)獣神サンダーライガー×AKIRA/(同タッグ選手権)リック・スタイナー、スコット・スタイナー×馳、佐々木健/蝶野、M斎藤×ブッチ・リード、ロン・シモンズ/ザ・グレートムタ×スティング/長州×タイガー・ジェット・シン/(NWA世界&IWGPへビー級選手権)藤波×リック・フレアー
LIVE.137:藤波、フレアーを破るもルールによってNWA王座はならず。WCW軍団がドーム級の面々ではなかったことを考えると、654500人を動員した新日の興行力は完全に復活したと見ていいだろう。とにかく噂のスタイナーズには目を瞠らされたな。

■1991.3.26横須賀市総合体育館
GE・KI・TO・TSU
【FMW】 C豊田、土屋、前泊×工藤、里、デスピナ/ザ・シューター×上野/(ストリートファイト・ノーロープ有刺鉄線トルネードタッグデスマッチ)ミスター・ポーゴ、ザ・グラジエーター×大仁田、S浅子
LIVE.138:リングサイドで観ることは殆どないにも関わらず、目前での有刺鉄線マッチはさすがに凄惨だった。ノーテレビの地方巡業でこれだけの流血戦を演じる大仁田には感心する。

■1991.3.30東京ドーム
レッスルフェストIN東京ドーム
【SWS】 船木×佐野/アルティメット・ウォリアー×サージェント・スローター/アースクウェイク・テンタ×北尾/ショーン・マイケルズ、マーティ・ジャネッティ×ジム・ナイドハード、ブレット・ハート/ランディ・サベージ×G高野/リージョン・オブ・ドューム(Rウォリアーズ)×天龍、ハルク・ホーガン
LIVE.139:ホーガンがかつての「一番」で、LODではなくウォリアーズだったら天龍を絡めた激突は本当に大一番に思えただろう。看板って大事だなとドーム観客席後方でつくづく思った。

■1991.4.18日本武道館
'91チャンピオン・カーニバル
【全日本プロレス】 田上×川田/(世界タッグ選手権)スタン・ハンセン、ダニー・スパイビー×テリー・ゴディ、スティーブ・ウィリアムス/(三冠ヘビー級選手権)J鶴田×三沢
LIVE.140:思えばここひと月ほどで世界中のトップレスラーを一気に観てしまい満腹気味。その中で田上と川田の意地の張り合いがギラリと光った。

■1991.4.28大宮スケートセンター
エクスプロージョンツアー'91
【新日本プロレス】 馳、佐々木健×H斉藤、SSマシン/(トップ・オブ・ザ・スーパージュニア公式戦)ペガサス・キッド×ネグロ・カサス/獣神サンダーライガー×オーエン・ハート
LIVE.141:ジュニアの祭典は好カードで明日の決勝戦に期待を抱かせるだけのものはあったが、何故かノーテレビの地方大会の雰囲気を抜け出せるものではなかった。

■1991.4.30両国国技館
エクスプロージョンツアー'91
【新日本プロレス】 (トップ・オブ・ザ・スーパージュニア優勝進出者決定戦)保永×ペガサス・キッド/獣神サンダーライガー×ネグロ・カサス/(同・優勝戦)保永×ライガー
LIVE.142:メインをジュニアが仕切り、ペガサス、ライガーに連勝した保永は間違いなく国技館を爆発させた。例え一夜限りのVIPとしても新日ジュニアの系譜を見事に飾った。

■1991.5.11横浜アリーナ
前田日明旗揚げ ASTRAL STEP 1st SPRIT−U
【リングス】 クリス・ドールマン×ビル・カズマイヤー/前田日明×ディック・フライ
LIVE.143:UWF3分裂はファン不在というやるせなさだったが、事実として前田は一人ぼっちの旗揚げとなり、大会場は空席が目立っていた。しかしメインでのフライ戦で少し翳りの見えていた前田の求心力が復活していたのは救いだったと思う。

■1991.5.29大田区体育館
SHO・GE・KI
【FMW】 (AWAライトヘビー選手権)リッキー・フジ×ジミー・バックランド/ターザン後藤×インベーダー4号/(世界マーシャルアーツ選手権)大仁田×グレゴリー・ベリチェフ
LIVE.144:ベリチェフはU系に出ても遜色のない大物のはずだが、何故かFMWの世界に溶け込んでいる。試合は格闘技戦の緊張感とはほど遠いが、メロウでチープな世界観もある意味では捨てがたい気もした。

■1991.5.31大阪城ホール
藤波辰爾20周年記念スペシャル THE LEDEND OF DRAGON
【新日本プロレス】 スコット・ノートン×ビッグバン・ベイダー/(IWGPタッグ選手権)リック・スタイナー、スコット・スタイナー×馳、佐々木健/(同ジュニアヘビー選手権)保永×獣神サンダーライガー/(同ヘビー級選手権)藤波×蝶野
LIVE.145:私の藤波への思いは特別だ。フロリダ、タンバの熱い太陽の下での想像を絶する地獄の修行から一気にMSGまで駆け抜けた頃と、猪木専制君主時代の藤波を比較すると何やら愛しくさえ思う。いつかあの溌剌としたドラゴンに帰る日を辛抱強く待つ。

■1991.6.1日本武道館
'91スーパーパワー・シリーズ
【全日本プロレス】 (アジアタッグ選手権)カンナム・エキスプレス×小橋、菊池/スティーブ・ウィリアムス×川田/三沢×テリー・ゴディ/(世界タッグ選手権)スタン・ハンセン、ダニー・スパイビー×J鶴田、田上
LIVE.146:全日の武道館は「群衆の中の孤独」を味わうには最適の空間だ。それが妙に心地よかったりもする。川田は殺人医師に敗れたが、三沢は人間魚雷を破った。「鶴田時代」はどのように変遷していくのか。

■1991.6.6後楽園ホール
MOVING ON 2nd
【UWFインターナショナル】 大江×ルーディ・ラポード/田村×トム・バートン/山崎×宮戸/中野×安生/高田×T・J・サザン
LIVE.147:あのテーマ曲がかかり「UWF」の3文字が踊れば躍るほど暗澹たる気分になった。分裂三派のうちで最も人材は豊富だが、求心力が一番薄い気がするのだがどうだろうか。

■1991.6.12日本武道館
超実力派宣言?
【新日本プロレス】 (IWGPジュニアヘビー選手権)獣神サンダーライガー×保永/ビッグバン・ベイダー×スコット・ノートン/(異種格闘技戦)橋本×ラムジン・シビエフ/藤波×青柳/長州×佐々木健
LIVE.148:空手家を相手にしてもプロレスラー以外の何者にもなれない藤波を見て、猪木の後継者レースから脱落しつつある一面を見たが、それはそれでいい。健介はものの見事に長州の圧力の前に屈してしまったようだ。

■1991.6.23大和車体工業体育館
'91サマー・ストラグル
【新日本プロレス】 馳、佐々木健×越中、小林邦/藤波、蝶野×キム・ドク、栗栖/スコット・ノートン、ブラッド・レイガンス、バッド・ニューズ・アレン×長州、木戸、木村健
LIVE.149:記録には残していないが、この会場は十年前に訪れた。前座の第一試合に前田がいて、佐山タイガーの全盛だった。プロレスが記憶の産物である以上は地方大会だからといって手を抜いてほしくないものだ。

■1991.7.20横浜文化体育館
'91サマーアクション・シリーズ
【全日本プロレス】 テリー・ゴディ×ジョニー・エース/川田×田上/スタン・ハンセン、ダニー・スパイビー×三沢、小橋/(三冠ヘビー級選手権)J鶴田×スティーブ・ウィリアムス
LIVE.150:私はウィリアムスこそ最強外人だと思っている。ハシミコフをグランドだけで完封した試合が忘れられないのだ。だから「プロレス下手」がもろに出てしまう全日の会場で鶴田に撃沈されるのがどうにも我慢できないのだ。

■1991.7.26東京ベイNKホール
ONE FOR ALL AND ALL FOR ONE
【藤原組】 マック・ローシュ×高橋義/ウェイン・シャムロック×デュラン・カズラスキー/ラウィ・ナパタヤ×富宅/鈴木×佐野/藤原×船木
LIVE.151:分裂したU系3団体のうち、最も期待したいのが藤原組だ。やはり前・高・山と違って船木と鈴木はデビューから見続けているという思い入れがある。それにしても組長の一瞬で極めてしまった腹固めには恐れ入った。

■1991.8.9両国国技館
G1 CLIMAX バイオレンス・ストームIN国技館
【新日本プロレス】 (IWGPジュニアヘビー級選手権)野上×獣神サンダーライガー/(G1公式戦)クラッシャー・バンバン・ビガロ×長州/ビッグバン・ベイダー×スコット・ートン/武藤×藤波/蝶野×橋本
LIVE.152:久々に新日らしい爆発力を持った興行だった。「誰が一番強いのか?」というあまりにシンプルなテーマこそが闘いの命脈であり、この大会を開催したことにある種の決断を感じる。ドローゲームとなった蝶野と橋本の試合は新日ならではの熱闘だった。

■1991.8.10両国国技館
G1 CLIMAX バイオレンス・ストームIN国技館
【新日本プロレス】 (G1公式戦)蝶野×クラッシャー・バンバン・ビガロ/藤波×スコット・ノートン/橋本×長州/武藤×ビッグバン・ベイダー
LIVE.153:一夜にして「G1」は全国プロレスファン注視のイベントとなったのか国技館が凄まじい熱気に包まれている。それだからこそ「俺の首を掻っ斬れ!」と叫ぶ長州に、橋本が泣きながら止めを刺すという決死の名場面が生まれた。

■1991.8.11両国国技館
G1 CLIMAX バイオレンス・ストームIN国技館
【新日本プロレス】 ビッグバン・ベイダー、クラッシャー・バンバン・ビガロ、スコット・ノートン×藤波、馳、佐々木健/(G1優勝戦進出者決定戦)蝶野×橋本/(G1優勝戦)蝶野×武藤
LIVE.154:新日は両国国技館''3連戦を最高の形で締めくくった。蝶野の優勝が決まった瞬間に館内を乱舞した座布団は新日史上の名場面になるのではないか。それにしてもこういった形で三銃士が最後のメインを占拠したことで多団体時代のマット界にあって新日が業界のオピニオンリーダーであることを十分に印象付けられたのではないだろうか。

■1991.8.24静岡産業館
MOVING ON 5th
【UWFインターナショナル】 大江×マーク・ウィノン/田村×宮戸/ゲイリー・オブライト×安生/山崎、中野×高田、ビリー・スコット
LIVE.155:前回の後楽園では「Uの形骸」などとさんざん酷評しておきながら、静岡まで飛んできたのはやはり期待しているからだ。今日はその期待に宮戸を完封した田村の鮮やかなレスリングセンスとオブライトの壮絶ジャーマンスープレックスが応えてくれた。

■1991.9.4日本武道館
'91サマーアクション・シリーズ?
【全日本プロレス】 スタン・ハンセン×小橋/(アジアタッグ選手権)カンナム・エクスプレス×ザ・ブラックハーツ/(世界ジュニア選手権)渕×菊池/(世界タッグ選手権)三沢、川田×J鶴田、田上
LIVE.156:三沢が鶴田からギブアップを奪った瞬間に「へえ〜」と思った。前回武道館のゴディ戦といい「三沢時代」は私が感じていた3倍のスピードで近づいて来ているのかも知れない。

■1991.9.23横浜アリーナ
闘魂メモリアルバトルIN横浜アリーナ
【新日本プロレス】 SSマシン×キム・ドク/スコット・ノートン×ビッグバン・ベイダー/スティング×AKIRA/(異種格闘技戦)橋本×トニー・ホーム/蝶野×馳/グレート・ムタ×藤波
LIVE.157:G1のリアクションからか横浜アリーナ''を札止めにしてしまったが、橋本がホームに雪辱した試合以外に見せ場があるわけでもなく、これではこの後の川崎球場のインパクトに喰われるのかと案じた瞬間に猪木登場でアリーナが一気に緊張した。こういう瞬間がたまらなくて新日の会場に通いつめてしまうのだ。

■1991.9..23川崎球場
カ・ワ・サ・キ・リーグ FMW in 川崎球場
【FMW】 C豊田×レジー・ベネット/グンタレンコ・テレチコワ×工藤/ビッグ・タイトン、ザ・グラジエータ×Rフジ、S浅子/グレゴリー・ベリチェフ×上田/(ノーロープ有刺鉄線電流爆破デスマッチ)大仁田×T後藤
LIVE.158:横アリから車を飛ばして駆けつけてスタンドがよく埋まっているので驚いた。3万3千人は川崎球場入場者記録らしい。まさしく大仁田ブームといっていいと思うが、メインは汐留の試合から一歩も出るものでもなく、大仁田フリーク以外にはキツイ興行だった。

■1991.11.5日本武道館
TOKYO 3DAY'S BATLL
【新日本プロレス】 (IWGPジュニアヘビー級選手権)保永×野上/(同タッグ選手権)武藤、馳×リック・スタイナー、スコット・ノートン/(同ヘビー級選手権)藤波×蝶野/(18クラブ選手権)長州×橋本
LIVE.159:あの真夏の両国三連戦を制して時代を呼んだかに思えた三銃士だったが、ここに来て急ブレーキがかかったか、長州、藤波の「俺達の時代」世代が一気に巻き返しにかかった。確かに観ていて蝶野も橋本も勝てる気がしなかったのは不思議ではある。

■1991.11.21川崎市体育館
レッスル・マリンピアード'91
【全日本女子プロレス】 山田、井上京×北斗、豊田/(金網タッグストリートファイトデスマッチ)ブル中野、モンスター・リッパー×アジャ・コング、バイソン木村
LIVE.160:噂どおりにブルは強かった。それにしても金網のてっぺんから3人がダイブして、アジャは腹から血を噴き出し、孤軍奮闘のバイソンを退けるとリッパーが裏切ってブルとの一騎打ちというまさに出血大サービスに恐るべし全女と思わせるには十分だった。

■1991.12.6日本武道館
'91世界最強タッグ決定リーグ戦
【全日本プロレス】 アンドレ・ザ・ジャイアント、G馬場×アブドーラ・ザ・ブッチャー、ジャイアント・キマラ/J鶴田、田上×スタン・ハンセン、ダニー・スパイビー/テリー・ゴディ、スティーブ・ウィリアムス×三沢、川田
LIVE.161:優勝に5チームが絡む混戦も殺人魚雷組が逃げ切ってV2達成という結果だが、「寅さん」シリーズの次回作のマドンナが誰なのか気にしなくなったのと同じで、「最強タッグ」の優勝がどのチームなのかでマット界が左右されるわけでもない。

■1991.12.7有明コロシアム
BLAZUUP−炎上
【リングス】 木村浩×グロム・ザザ/角田×ヘルマン・レンティング/クリス・ドールマン×ティグル・レバニ/ディック・フライ×ウィリー・ピータース/ジェラルド・ゴルドー×長井/佐竹×ハンス・ナイマン/前田×ヴォルグ・ハン
LIVE.162:リングスの脱プロレス志向が逆にプロレスのキャパシティを膨張させているのではないかと思うほど、ヴォルグ・ハンのコマンドサンボは観ていてプロレス的な醍醐味に溢れていた。世界は広いがゆえに面白い。

■1991.12.12東京ドーム
スーパー・レッスルIN東京ドーム
【SWS】 船木×ジェリー・フリン/テッド・デビアス×ケリー・V・エリック/佐野×リック・マーテル/藤原×維新力/リージョン・オブ・ドューム(Rウォリアーズ)×タイフーン、アースクウェイク・テンタ/ハルク・ホーガン×天龍
LIVE.163:WWFに関していえば超人が出ていればそれ以上は望まない。それにしてもここまでバラエティに富んだ、ある意味ムチャクチャなメンバーが揃うと退屈しないものだ。

■1991.12.22両国国技館
格闘技世界一決定戦
【UWFインターナショナル】 ボブ・バックランド×安生/ゲイリー・オブライト×田村/(格闘技世界一決定戦)ビリー・スコット×ジェームズ・ワーリング/高田×トレバー・バービック
LIVE.164:猪木の専売特許だった『格闘技世界一決定戦』をそのまま戴いたUインターも、高田の相手となるボクシングのチャンピオンがローキックに半ベソで前代未聞のリング逃亡という茶番。それでも懐かしい演出は悪くはなかった。もっとも昔の新日だったら暴動ものだったと思うが。
                                                        

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