■2020.01 ―1/3

日めくり 2020年01月(令和2年)―1/3     



2020.01.01(水) 迎春

年が明け「喪中」は解除させてもらう。
親を送ることは誰もが経験する人生の通過儀礼みたいなものだ。
ただ、ひとり実家で「紅白歌合戦」を観ていて、途中でアパートに帰ろうとしたとき、
いきなりテレビを消すのは仏さんに申し訳ないような気がして、実家で年を越した。
仏壇の開きには母の骨つぼが仕舞われている。
なにはともあれ新年の幕開けだ。
母のことはこの先もおいおい触れていくとして、
先ずは、新年おめでとうございます。


2020.01.02(木) 思い立ち旅

本当は朝早くに港区の七福神を巡り、有楽町で映画を観るつもりだった。
目が覚めたら9時過ぎ。時計の針が進むにつれやる気を失くす。
休みが続くと意気込みと意気消沈が繰り返され、大概はダメな方向へ行く。
木曜日。正月休みを逆算すると今日を含め4日を残すのみか。
「よしっ」と思い立って3泊の寺社めぐりの旅に出ることに決めた。
では何処に行くか?まったく決めていない。が、行きたい所だらけだ。
まったくの無計画なのだから、遠くはちょっと。。。。先ずは関東脱出か。
静岡、山梨では旅の醍醐味が薄く、長野は雪と台風の復旧具合がわからない。
去年キャンセル料払って断念した青森、秋田、岩手は春以降にリベンジするとして、
その前に南東北を打ってみようかとなって、福島県が頭に浮かぶ。
東京から数時間の距離ではあるが、東北となれば旅の情緒は申し分ないし、
過去、磐梯方面に行ったことはあるが、記憶はおぼろげだ。
決めるまではうだうだするが、決めてしまうと行動は早いのだ。
ネットで天候を確認し、現地レンタカーとビジネスホテルを抑える。
昨年のGWでわかったのは大型連休中のビジネスシングルには空部屋が多い。
バッグに着替えと御朱印帳を詰め込み、親父の様子を伺ってから15時の新幹線に乗る。
福島駅前のAPAホテルに到着した頃には辺りは暗くなりかけていた。
それでも夜は長い、明日以降の巡拝の計画を練る時間は十分だ。
にもかかわらず映画館に出掛けて映画を一本観てしまった(苦笑)。
そんなこんなで旅の目的はあるが、思い立つまま無計画な道中が始まった。


2020.01.03(金) 伊達と福島と手編みのコースター

大浴場完備で朝食バイキングあり。APAも本当の意味でリーズナブルになった。
レンタカーを借りる。スタッドレスを履いていれば軽で十分だ。
さて福島市内には初めて行く。今日一日は隣の伊達市と福島市で終わらせるつもり。
しかし寺社巡礼などというが、福島県の神社、寺院のことはまったく知らない。
福島には青森の恐山菩提寺、岩手の中尊寺、宮城の瑞巌寺に匹敵する観光寺院はない。
「ない」言い切っていいのかどうかわからないが、少なくとも私はひとつも知らない。
先ずは恒例の護国神社には行く。一の宮にも行く。うーん、あとは何だろう。
そうこう思いながら北へ伊達市を回り、福島市に戻り御朱印が貰える寺院を回る。
毎度、単なるスタンプラリーにならぬように心掛けるのだが、これがなかなか難しい。
護国神社や稲荷神社は初詣客で賑わい、御朱印も置き紙対応でがっかりもしたが、
授与所でサクっと貰って次から次へ。毎度のことながら最後は時間との戦いとなる。
そんな中、千手観音を御本尊とする小山の小さなお寺を巡ったとき、
93歳のおばあちゃんから手編みのコースターと豆袋を戴いたのはとても有難かった。
豆をつまみながら、母もあと2年頑張れば90に手が届いたのかと思いつつ。


2020.01.04(土) 雪の磐梯会津へ

せせこましい東京と神奈川を往復する毎日で決して味わえないこと。
それは大地の広さと山々の雄大さだろう。
首都圏にいると、北関東三県の群馬、栃木、茨城の大きさを思うのだが、
地図を見ると北関東三県に蓋を被せるがごとく福島がのしかかっている。
調べてみると都道府県別面積で福島は3位。北海道、岩手に次いでデカい。
新潟(上越・中越・下越)、岐阜(西濃・中濃・東濃)、長野(北信・中信・東信)に倣えば、
福島は「浜通り」「中通り」「会津」に分類されることを初めて知る。
東日本大震災の余震速報で「福島・浜通り震度5弱」と出た時、
浜通りという商店街があるのだと思ったのは私だけではあるまい(そうか?)。
今旅は中通りを阿武隈川沿い(東北新幹線沿い?)に福島、郡山、白河に宿をとった。
“めぐり”としては北から南への縦移動の形で、レンタカーも福島で借りて白河で返す。
しかし福島といったらやはり会津。磐梯山、猪苗代を抜けて会津若松は外せない。
カーラジオからの天気予報では会津地方は雪とのこと。頼みはスタッドレスだ。
郡山で一晩過ごした朝、コースを西側に取る。磐梯山はすっかり雪に覆われている。
その磐梯山と周辺の山々の樹氷のグラデーションの美しさといったらない。
杉などの常緑樹と幹と枝だけになった木々の樹氷とのアンサンブルで、
フロントガラスに異形の光景が広がり、まるでCGを見ているようでもある。
時折、凍結にハンドルをとられながら、磐越自動車道を会津若松ICで降り、
岩代国一の宮・伊佐須美神社を要に、定番の鶴ヶ城、飯盛山などをめぐる。
旅の中心は寺社めぐりではあったが、後に福島を思い出したとき、
まず脳裏に浮かぶのは磐梯の樹氷が織りなす絶景であるに違いない。


2020.01.05(日) 白河の関

新白河のルートINNで目が覚めた時には朝の8時半をまわっていた。
予定より一時間半の寝坊。大急ぎで朝食バイキングをかっこんだわけだが、
旅の最終日はわりとゆったりした予定をとってはいた。
先述したように福島は広大だ。白河からそう遠くまで往復できるわけがない。
いわき市、相馬市などの浜通りには次の機会に行くことになるのだろうか。
さてこの白河にほど近い東白川郡の棚倉という町があり、
かつては棚倉藩があり棚倉城を擁して城下町を形成していた。
なにせ白河の関所があるのだから、それなりに繁栄した城下町だったのではないか。
福島はかつての陸奥の国。その陸奥の国の一の宮が棚倉にある。
一の宮の定義は難しいが、要は「全国地域の中で最も社格の高いとされる神社」のこと。
その都々古別神社の宮司さんが話好きで、立ち話が正味一時間近くとなった(笑い)。
横浜から来たと告げると、畠山重忠のものと思しき甲冑を所有しているという。
畠山重忠は鎌倉時代の武将。実家の地元、横浜二俣川が遭難の地となり、首塚もある。
遠く福島の地でまさか二俣川の住居名に触れるとは思わなかった。
白河の関所跡にも足を延ばしてみた。
白河の関は甲子園大会で東北勢が一度も優勝していない象徴としてよく用いられる
実は私も白河の関といえば高校野球のイメージしかなかった。
白河神社の授与所のおばさんに関所跡の場所を聞くと、
「ここを左に行くと碑があって、甲子園で白河の関を超えたかで有名な・・・・」
なんだ、ここでもその説明かいなと苦笑する。
さて最寄りの新白河駅だが、ここを発着する新幹線の本数が少ない。
京都や新大阪駅とは比べてはいけないのだろうが、
17:47の東京行きに乗りそびれ、19:17まで東北の寒空を待つ羽目となる。
いやはや現代の白河の関でとんだ足止めを食ってしまったか。


2020.01.06(月) 仕事始め

身体はしんどいし、疲れも残っているが結果的に福島に行ってよかった。
なにせ旅に出る直前まで「寝正月ときどき映画」の9連休だと思っていた。
それをやっていたらもっとしんどい仕事始めだったに違いない。
しかし今まで何度も繰り返してきた言葉がまだぶり返す。
「贅沢だけど、あと一日休みが欲しい・・・・」
それは贅沢というものだろう。


2020.01.07(火) 体重が・・・

体重が5キロ増えた。
昨秋には5キロ痩せたのだが、結局戻ってしまったか。
そういえば間食が増えた。空腹でいる時間が殆どないような気がする。
もともと冬は食欲が増す。
しかし食後2時間以内の間食はデザートのうち、おやつは別扱い。
まずはこんなマイ・ルールを何とかしなければならないか。


2020.01.08(水) 個人的2019年映画ベスト

映画の話をしておこう。恒例の昨年一年間のMyベストテンなど。
邦画はベスト10を並べられるが、洋画はベスト5が観賞数から妥当だろう。
- - - -- - - -- - - -- - - -- - - -- - - -
◆日本映画ベストテン
① 殺さない彼と死なない彼女(監督:小林啓一)
② 宮本から君へ(監督:真利子哲也)
③ 半世界(監督:阪本順治)
④ ひとよ(監督:白石和彌)
⑤ さよならくちびる(監督:塩田明彦)
⑥ 火口のふたり(監督:荒井晴彦)
⑦ 蜜蜂と遠雷(監督:石川慶)
⑧ 愛がなんだ(監督:今泉力哉)
⑨ 岬の兄妹(監督:片山慎三)
⑩ 新聞記者(監督:藤井道人)
次 よこがお(監督:深田晃司)
◎主演男優賞:池松壮亮(宮本ら君へ)
◎主演女優賞:蒼井優(「宮本から君へ」「長いお別れ」)
◎助演男優賞:渋川清彦(「半世界」)
◎助演女優賞:松岡茉優(「ひとよ」)
・・・・・因みに「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」は別格扱いの特別賞。
ありゃ「凪待ち」「長いお別れ」「海獣の子供」「ひかりの歌」が漏れてしまった。
実は「マチネの終わりに」と「アルキメデスの大戦」も嫌いではない。
「凪待ち」の香取慎吾「火口のふたり」柄本佑も大いに引っ掛かったが、
池松壮亮の熱演は圧倒的で、蒼井優は私の中でぶっちぎりだった。
「殺さない彼と死なない彼女」以外、脚本は読んでいないので脚本賞は選ばない。
「殺さない~」は絶対的1位だが、これをトップにあげる人は稀になってしまうか。
未見の旧作では「日本のいちばん長い日」が何といってもガツンときた。
◆外国映画ベスト5
① ブラック・クランズマン(監督:スパイク・リー)
② アリー/スター誕生(監督:デッドリー・クーパー)
③ 運び屋(監督:クリント・イーストウッド)
④ ハンターキラー/潜航せよ(監督:ドノヴァン・マーシュ)
⑤ ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(監督:クエンティン・タランティーノ)
未見の旧作では「ベニスに死す」と「邪魔者は殺せ」がほぼ同格で並んでいる感じ。
・・・・・うーん「アメリカン・アニマルズ」「ジョーカー」を落としていいのだろうか。
2020年は洋画も10本選べるように頑張るべきか。


2020.01.09(木) 整理と把握

仕事帰りに新宿駅周辺のデパートをほっつき歩く。
私の買物スタイルはかなり最低で、
欲しいなと思う服や靴はわりと衝動買いし勝ちなのだが、
玄関のたたきには所狭しと靴が溢れ、押入れには着ない服が詰め込まれている。
そもそも好みは決まっているし、新たな色柄で冒険する気がさらさらないので、
同じような色合いのものが増えていく。
さらに始末の悪いことに整理する気もさらさらないので、
探すのが面倒で買い足すなんてこともやってしまう。
身の回りのモノは減らさねばとの意識はあるものの、
たかがネルシャツ一着に靴一足ではないかと高を括ってしまう。
その積み重ねが惨状を生む。
そもそも「断捨離」なんて言葉が大嫌いだ。
せめて余計なものを増やさない方向で頑張るしかないのか。
まず整理すること。その前に把握することか。


2020.01.10(金) Clearance sale

また買物について。
例によって仕事帰りに新宿駅周辺のデパートをほっつき歩く。
いや別にウィドゥショッピングをしているわけではない。
単に新宿駅の小田急の改札までの道すがらの話だ。
今の時期、どこもかしこも “Clearance sale”の看板や垂れ幕。
大概は「sele」の文字の語尾には「!!」が躍る。
“Clearance sale”は目につくが、“Bargain sale''は見なくなった。
いや「バーゲンセール」が死語になったとは思っていないが、
イメージからすると牧伸二が鐘を鳴らしながら「バ~ゲンだよ~」と、
古い日曜日の寄席番組が思い出される(懐)。
「バーゲン=オバサンたちが色めき立つ」印象は子供心に刷り込まれた。
その点、「Clearance sale」は落着いたOLたちが財布の紐を緩める雰囲気か。
いや、紐で縛った財布など見たことはないが。
調べてみた。そもそも「Clearance」と「Bargain」は意味が違うらしい。
【バーゲン】前期(季節)の売り残りを値下げして期間限定で販売する。
【クリアランス】前期、今期に関係なく在庫を一斉処分する。閉店セールも含む。
何だがこれだけ見るとClearance saleの方が切実ではないか。
言葉の印象と本来の意味するところには毎度ギャップがあるものだ。



                           

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