■映画観賞記録


◆◇◆三行映画評◆◇◆


雪之丞変化
2017.5.27 TOHOシネマズ海老名スクリーン8
【29】1963年大映 監督:市川崑 脚本:伊藤大輔、衣笠貞之助、和田夏十
CAST:長谷川一夫、山本富士子、若尾文子、市川雷蔵、勝新太郎、中村鴈治郎、船越英二、市川中車、柳永二郎、伊達三郎
●噂に違わず面白かったが、時代劇とは別モノを見せられた気がした。その別モノとはズバリ市川崑ワールドということになる。本質は仇討ちというより、もっとドロドロした復讐譚なのだろうが、想像以上にスタイリッシュでモダンな仕上がりに呆気にとられた。ダブルヒロインの熱演も映像マジックにスポイルされた感は否めない。


アンタッチャブル
2017.5.13 TOHOシネマズ海老名スクリーン6 The Untouchables
【28】1987年アメリカ 監督:ブライアン・デ・パルマ 脚本:デヴィッド・マメット
CAST:ケビン・コスナー、ショーン・コネリー、ロバート・デ・二―ロ、アンディ・ガルシア、ビリー・ドラゴ
●デ・パルマにモリコーネにこのキャストで当時は期待MAXで観たのだが、衝撃的なバット撲殺と駅の階段を乳母車が転がる場面くらいしか印象に残らなかった。娯楽映画としては及第点的には面白いのだが、やはりカポネの存在の巨大さに比べて顛末の軽さが気になる。場面の趣向が凝っている分、ダイジェストを見せられたような気になるのだ。


ライフ・イズ・ビューティフル
2017.4.22 TOHOシネマズららぽーと横浜 プレミアスクリーン La vita è bella
【27】1997年イタリア 監督:ロベルト・ベニーニ 脚本:ロベルト・ベニーニ、ヴィンチェンツォ・チェラーミ
CAST:ロベルト・ベニーニ、ニコレッタ・ブラスキ、ジョルジョ・カンタリーニ、ホルスト・ブッフホルツ
●主人公の結末を知らないのと、そうでないのとでは同じ映画でもまったく違って見えてくるものだが、この映画はグイドの悲劇を知っていてもなお、前半のコメディ展開が楽しい。それは率直に映画の力だろう。さらに構成の確かさ、伏線回収の見事さを感じるのもリピート観賞の醍醐味だ。もう19年も経つのか、、、改めていい映画だった。


名探偵コナン/から紅の恋歌<ラブレター>
2013.4.17 TOHOシネマズ日本橋 スクリーン7
【26】2017年東宝=小学館=日テレ 監督:静野孔文 脚本:大倉崇裕
CAST:(声)高山みなみ、堀川りょう、宮村優子、ゆきのさつき、山崎和佳奈、小山力也、置鮎龍太郎、勝生真沙子
●館内に「あー面白かった」という空気が流れた。知らないキャラクターが増えてシリーズに馴染めなくなっていたが、「関西もの」は外さない印象があった。この桜の季節に百人一首をモチーフに眩いばかりの京都の秋を活写し、平次と和葉が主役を張る。爆破脱出を二度も重複させるのはどうかと思ったが、よく出来ていたのではないか。


ゴースト・イン・ザ・シェル
2017.4.15 TOHOシネマズららぽーと横浜 スクリーン6 GHOST IN THE SHELL
【25】2017年アメリカ 監督:ルパート・サンダース 脚本:ジェイミー・モス、ウィリアム・ウィーラー、A・クルーガー
CAST:スカーレット・ヨハンソン、ピルー・アスベック、マイケル・ピット、北野武、桃井かおり、ジュリエット・ビノシュ
●草薙素子の自分探しの旅?。などといったら身も蓋もないのだろうが、意外にもスカヨハの少佐もアスペックのバトーもそれほど違和感はなかった。ただサイバーパンクものはもともと苦手で、キッチュでチープなオリエンタルムードもずっと目障りだった。こんな変てこりんな世界なら別に崩壊しても構わんと思いながら観ていた。


アメリ
2017.4.15 TOHOシネマズ海老名 スクリーン6 Le Fabuleux destin d'Amelie Poulain
【24】2001年フランス 監督:ジャン=ピエール・ジュネ 脚本:ジャン=ピエール・ジュネ、ギョーム・ローラン
CAST:オドレイ・トトゥ、マチュー・カソヴィッツ、ヨランド・モロー、ジャメル・ドゥブーズ、リュフュ
●ルノワールの贋作を描き続ける老人が水を飲む女だけが上手く描けないという件がやけに気になり、改めて「舟遊びの昼食」をネットで探してしまう。面白い映画だが後半に失速する作品だと15年間も思い続けていた。今回はその後半のラブコメ展開がやけに面白かった。早い話が私はこの映画が大好きなのだろう。もう一度観てもいい。


実録 私設銀座警察
2017.04.12 シネマヴェーラ
【23】1973年東映 監督:佐藤純彌 脚本:神波史男、松田寛夫
CAST:渡瀬恒彦、安藤昇、梅宮辰夫、葉山良二、藤浩子、中村英子、室田日出男、郷鍈治、小林稔侍、滝波錦司、待田京介
●土の中から蘇ったポン中のヒットマン渡瀬恒彦が、ゾンビのように血ヘドを吐きながら安藤昇の眉間を指ごとぶち抜く場面。もはや伝説となっているが、単細胞で高カロリーなエロ・グロ・バイオレンス集団にあって、渡瀬のヒヤリとする存在感が救っている映画ではある。それにしてもこうも誰一人として共感出来ないとむしろ笑ってしまう。


夜は短し歩けよ乙女
2017.04.08 TOHOシネマズららぽーと横浜 スクリーン6
【22】2017年サイエンスSARU=ナカメの会=東宝 監督:湯浅政昭 脚本:上田誠
CAST:(声)星野源、花澤香菜、神谷浩司、秋山竜次、中井和哉、甲斐裕子、吉野裕之、新妻聖子、諏訪部順一、麦人
●論理の縦糸も横糸もなく、脈絡なしに次々登場するぶっ飛んだキャラクターに摩訶不思議なイメージの洪水。原作未読だったら手に負えるシロモノではない。しかし私がかなり前のめりに楽しめたのは、森見登美彦の創造した世界観を十分にこのアニメで堪能できたこと。京都の都市論にまで昇華しきれなかったのがやや残念だったが。


仁義の墓場
2017.04.06 シネマヴェーラ
【21】1975年東映 監督:深作欣二 脚本:神波史男、松田寛夫
CAST:渡哲也、梅宮辰夫、安藤昇、多岐川裕美、ハナ肇、室田日出男、芹明香、池玲子、成田三樹夫、今井健二、田中邦衛
●私にとって揺るぎなき金字塔ではあるのだが、石川力夫に思い入れるのは絶対に不可能なことで、改めて生半可な共感は許されないと思った。しかしこの男のあまりにも悲劇的であることに涙が禁じ得ない。百万言費やそうとも切なくも苦おしく、“極北”という言葉はこの映画で憶えた。まさに暴力映画の極北にして一生ものの最高傑作。


強盗放火殺人囚
2017.04.06 シネマヴェーラ
【20】1975年東映 監督:山下耕作 脚本:高田宏治
CAST:松方弘樹、若山富三郎、ジャネット八田、石橋蓮司、前田吟、志賀勝、菅貫太郎、春川ますみ、殿山泰司、川谷拓三
●岡田茂が強引に決めてしまった物凄いタイトルも、脚本はコミカルなバディムービー?しかし松方と若山のキャラクターがコロコロと変わるのは演出が迷っている証拠。中島貞夫ならもっとドライにズッコケられたろうに。任侠映画の名匠は実録路線の空気を掴み切れず、すべてが中途半端になってしまったが、それもさもありなんか。


県警対組織暴力
2017.04.04 シネマヴェーラ
【19】1975年東映 監督:深作欣二 脚本:笠原和夫
CAST:菅原文太、松方弘樹、梅宮辰夫、成田三樹夫、室田日出男、川谷拓三、山城新伍、田中邦衛、奈辺悟、金子信雄
●新宿昭和館で初めて観た時、それこそあまりの面白さに高校生はぶっ飛んだわけだが、今日、改めて再見すると併映の中島作品の方が楽しめた。この作品はもはや傑作というよりも名作の域にはいってしまったか。激しい映画だが笠原の構成力も深作の演出も実に端正で実録路線のクラシックとなったことを感じさせ、不思議な気分だ。


実録外伝・大阪電撃作戦
2017.04.04 シネマヴェーラ
【18】1976年東映 監督:中島貞夫 脚本:高田宏治
CAST:松方弘樹、渡瀬恒彦、小林旭、梅宮辰夫、室田日出男、伊吹吾郎、成田三樹夫、片桐夕子、石橋蓮司、丹波哲郎
●松方弘樹と渡瀬恒彦をともに追悼するのにこの映画くらい相応しいものはない。あゝそれにしてもこの映画は少しも古びていなかった。とにかく面白い。改めて津島利章の名調子に乗った中島貞夫のキレッキレの演出、そして破滅へと驀進する男たちの凄まじい熱量。あの頃は何故かいえなかったが、間違いなく東映実録路線の傑作だ。


広島仁義・人質奪回作戦
2017.03.28 新文芸坐
【17】1976年東映 監督:牧口雄二 脚本:松本功、大津一郎
CAST:松方弘樹、小林旭、地井武男、夏八木勲、中島ゆたか、佐藤友美、室田日出男、川谷拓三、三上真一郎、片桐竜次
●あの頃、実録路線は深作欣二と中島貞夫以外に見るべきものはないと決めつけていた中でも、この牧口作品は相当につまらなかった。改めて観てもただ1シーンとて思い出すことはなく、ボロボロなプリントに不満が起こらないほどつまらない。ただ観賞記録のみが残っていた映画だ。貫録の旭はともかく、これほど魅力のない松方も珍しい。


仁義と抗争
2017.03.28 新文芸坐
【16】1977年東映 監督:松尾昭典 脚本:高田宏治、松田寛夫
CAST:松方弘樹、松本留美、中村敦夫、宍戸錠、小池朝雄、志賀勝、あき竹城、桜木健一、深江章喜、ひろみ麻耶
●松方弘樹追悼上映。安易なタイトルと実録路線の下火の中に埋没してしまった映画で、38年ぶりゆえ細かい筋は忘れていたが、川崎の名画座で見たこと、主人公の異名が“厄病神のばば伝”だったこと、松方と松本留美の夫婦が織りなす微笑ましいドタバタぶりが楽しかったことはよく憶えていた。その楽しさが十分に健在だったのが嬉しい。


キングコング:髑髏島の巨神
2017.03.25 TOHOシネマズ海老名スクリーン2 Kong: Skull Island
【15】1985年アメリカ 監督:ジョーダン・ヴォート=ロバーツ 脚本:ダン・ギルロイ、マックス・ボレンスタイン他
CAST:トム・ヒドルストン、ブリー・ラーソン、サミュエル・L・ジャクソン、ジョン・グッドマン、ジン・ティエン
●子供の頃、TVの洋画枠で観た『地底王国』『巨大生物の島』のB級ノリではなく、日本の特撮、アニメをモチーフとしたオタク臭が漂う。コングと大ダコの闘いがまさか50過ぎて新作で観られるとは。。。最初に予告編をIMAXの大画面で観た時はなんて破天荒なテンションだと思ったものの、案外と普通の怪獣映画でややガッカリか。


彼らが本気で編むときは、
2017.03.14 TOHOシネマズ渋谷 スクリーン1
【14】2017年製作実行委員会=ジェイ・ストーム 監督:荻上直子 脚本:荻上直子
CAST:生田斗真、柿原りんか、桐谷健太、ミムラ、小池栄子、門脇麦、柏原収史、りりィ、品川徹、田中美佐子
●オリジナルの脚本が優れた映画は嬉しい。内容はまったく不明ながらポスターを見たときのヤマ感が見事に的中した。家族の物語としても、主要人物たちの成長物語としても秀逸であるが、トランスジェンダーの闇もきちんと匂わしながら、この闇を突き抜けたところでちんこで笑わせ、最後に母性が鮮やかに浮かび立つ。荻上直子、お見事。


愛と哀しみの果て
2017.03.12 TOHOシネマズららぽーと横浜 プレミアスクリーン OUT OF AFRICA
【13】1985年アメリカ 監督:シドニー・ポラック 脚本:カート・リュデューク
CAST:メリル・ストリープ、ロバート・レッドフォード、クラウス・マリア・ブランダウアー、マイケル・キッチン
●ジョン・バリーのスコアに乗せアフリカの大地を俯瞰する空撮が素晴らしい。実は封切りで観て以来この場面しか憶えていなかった。ヨーロッパ貴族の流転話をいかにもハリウッド的なテンポで描いた作品だが、やや人物の掘り下げが甘いのではないか。アフリカロケで風景は重要な要素だが、風景が人物より前に出過ぎるていたと改めて思う。


浮 雲
2017.03.05 TOHOシネマズららぽーと横浜 スクリーン4
【12】1955年東宝 監督:成瀬巳喜男 脚本:水木洋子
CAST:高峰秀子、森雅之、岡田茉莉子、山形勲、中北千枝子、加東大介、千石規子、大川平八郎、金子信雄、ロイ・ジェームス
●20代で観た時はこれが名作とされていることがまったく理解できなかった。齢を重ねて、富岡の惰性、打算、妥協に彩られた徹底したダメさも、そんな男から離れられないゆき子の致し方なさもわかる気がした。それどころかある意味、男女の情愛の究極形ではないかとさえ思えてくる。名匠・成瀬の息遣いがひしひしと伝わり痛いくらいだ。


ラ・ラ・ランド
2017.02.25 TOHOシネマズららぽーと横浜 スクリーン3-IMAX LA LA LAND
【11】2016年アメリカ 監督:デイミアン・チャゼル 脚本:デイミアン・チャゼル
CAST:ライアン・ゴズリング、エマ・ストーン、カリー・ヘルナンデス、ジェシカ・ローゼンバーグ、J・K・シモンズ
●正直いうと歌と踊りは今イチ。ヒロインも好みではない。しかしナンバーのいくつかは良かったし、何より物語がボーイ・ミーツ・ガールから結末のホロ苦さまで見事にツボだった。セブとミアが直面する現実とミュージカル場面が二層構造になる展開も好きだし、成就されなくても現実の人生で頑張れたことを確認し合う清々しさが爽やかだ。


奇跡の人
2017.02.18 TOHOシネマズららぽーと横浜 スクリーン10  The Miracle Worker
【10】1962年アメリカ 監督:アーサー・ペン 脚本:ロバート・ギブソン
CAST:アン・バンクロフト、パティ・デューク、ヴィクター・ジョリー、インガー・スヴェンソン、
●ふと頭の中でwaterの綴りを思い浮かべ、見事に間違っていたことに自己嫌悪しつつ、 “奇跡の人”はヘレン・ケラーではなく、サリバン先生のことだったのかを原題で初めて知った。確かに三重苦を克服した以後のヘレンより、気付きを与えるため凄絶な格闘を仕掛けるサリバン先生の執念と、アーサー・ペンの演出力に唸らされる一編。


サバイバルファミリー
2017.02.16 TOHOシネマズ渋谷 スクリーン3
【09】2017年フジ=東宝=電通=アルタミラピクチャーズ 監督:矢口史靖 脚本:矢口史靖
CAST:小日向文世、深津絵里、泉澤祐希、葵わかな、時任三郎、藤原紀香、渡辺えり、宅麻伸、柄本明、大地康雄
●予告編で『ウォーターボーイズ』『スウィング・ガールズ』の監督と紹介されたように、この2作以降の矢口史靖はまともに評価されていない。私に言わせれば才能をコマーシャリズムの中に埋没させているとなる。この新作も電気を失った世界での家族の放浪劇を面白可笑しく描くのみで、それ以上でも以下でもなく矢口なだけに残念だった。


この世界の片隅に
2017.02.05 関内ホール
【08】2016年製作委員会=東京テアトル 監督:片渕須直 脚本:片渕須直
CAST:(声)のん、細谷佳正、尾身美詞、稲葉菜月、小野大輔、津田真澄、瀬田ひろ美、たちばなことね、世弥きくよ
●原作と映画を交互に繰り返し体感しながら色々なことがわかってきたのだが、最後に確信したのは、すずさんの削られたエピソードの数々を一気に埋めたのはのんの演技の賜物だということ。そして初めてこの映画に触れる観客たちに激しく嫉妬。おかげで今は私の中でこの映画を一度喪失してみたい衝動にかられている。一旦卒業しようか。


湯を沸かすほどの熱い愛
2016.02.05 関内ホール
【07】2016年製作委員会=クロック・ワークス 監督:中野量太 脚本:中野量太
CAST:宮沢りえ、杉咲花、伊東蒼、松坂桃李、篠原ゆき子、駿河太郎、オダギリジョー
●最高だと思った。「泣けた泣けない」は単なる反射神経の作用で評価の指標にはならないとわかりつつ、母娘の絆を描いてここまで「いい話」を連打されると涙腺は崩壊の一途を辿らざる得ない。この母の愛は任侠の域にも達し、そして「おお」と思わすトリッキーなエンディングで不治の病からの高らかな凱歌を謳いあげる。あゝ素晴らしい。


ディストラクション・ベイビーズ
2017.02.05 関内ホール
【06】2016年製作委員会=東京テアトル 監督:真利子哲也 脚本:真利子哲也、喜安浩平
CAST:柳楽優弥、菅田将暉、小松菜奈、村上虹郎、池松壮亮、北村匠海、三浦誠己、キャンディワン、岩瀬亮、でんでん
●終始一貫、激しい暴力の衝動と行動。そこに映画は一切の決着をつけない。決着どころか暴力の永遠の継続を明示して終わる。もちろん今の時代にこういう映画もあっていいのだが、正直、少し途惑った。なんとも違和感を禁じ得なかったのは、所詮、私が観てきた暴力映画はバイオレンスのジャンルの枠内に括られていたからだろうか。


アラバマ物語
2017.02.04 TOHOシネマズららぽーと横浜 スクリーン10 To Kill a Mockingbird
【05】1962年アメリカ 監督:ロバート・マリガン 脚本:ホートン・フート
CAST:グレゴリー・ペック、メアリー・バーダム、フィリップ・アルフォード、ジョン・メグナ、ロバート・デュバル
●黒人を迫害する描写などないのに白人支配の実態が浮きぼりとなる米南部の気持ち悪さ。法よりも歪んだ正義が絶対である現実を、無邪気な少年たちの冒険と迫真の法廷劇、さらにゴシックホラーの妙味を効かせて重層的に描く秀作。ペックのオスカー受賞作として題名は薄らと知っていたが、ここまでの作品とは思わなかった。


新宿スワンⅡ
2017.01.29 TOHOシネマズ海老名 スクリーン7
【04】2017年SONY=ハピネット他 監督:園子温 脚本:水島力也
CAST:綾野剛、浅野忠信、深水元基、伊勢谷友介、広瀬アリス、中野裕太、久保田悠来、豊原功補、笹野高史、椎名桔平
●冒頭、歌舞伎町の俯瞰カットからダメかな?と思い、ベタな横浜ロケとテキトーな脚本で熱演の綾野剛が気の毒になった。まるでB級添え物映画のようであり、園子温が観客の偏差値を低く見積もって「ほらよ」と投げ出したような悪意さえ感じた。おざなりの企画でも面白く見せる職人芸をこの監督に期待してはいけないようだ。


山の郵便配達
2017.01.15 TOHOシネマズららぽーと横浜 スクリーン10 那山、那人、那狗
【03】1999年中国 監督:フォ・ジェンチイ 脚本:チウ・シー、ス・ウ
CAST:トン・ルージュン、リィウ・イェ、ジャオ・シイウリ、ゴォン・イエハン、チェン・ハオ
●偉大な先達である父の背中から子が矜持を得て成長する話だと記憶していた。しかし15年ぶりに観ると老いていく父の悲哀が印象に残る。私は父親ではなく、人間的に成長もしていないが、もう若者目線から大人を見上げることが出来なくなったことを実感する。そのことに少なからず戸惑いながら、尚、父よ強くあれと願わずにいられない。


初恋のきた道
2017.01.14 TOHOシネマズ日本橋 スクリーン2 我的父親母親
【02】1999年中国 監督:チャン・イーモウ 脚本:パオ・シー
CAST:チャン・ツィイー、スン・ホンレイ、チョン・ハオ、チャオ・ユエリン
●すごいなチャン・イーモウ。ただチャン・ツィイーの可愛さをカメラで追っただけで、かくも感動のラブストーリーに仕立ててしまう。現実がモノクロで回想シーンがカラーなのは、赤やピンクの衣装を着たチャン・ツィイーが過去にしか存在しないためという潔さ。虚飾を排し、一切を単純化することで恋愛場面などなくとも激愛は描けるのだ。


この世界の片隅に
2017.01.09 呉ポポロシアター1
【01】2016年「この世界の片隅に」製作委員会 監督:片渕須直 脚本:片渕須直
CAST:(声)のん、細谷佳正、稲葉菜月、尾身美詞、小野大輔、潘めぐみ、岩井七世、牛山茂、新谷真弓、澁谷天外
●流行りの聖地巡礼ではないが、好きが高じて呉の映画館で観てしまった。この映画は私の中でどんどんイベント化していく。ほぼ満席の映画館はさすがに観客の集中力が違う。そして呉の人たちの中で聴くコトリンゴの囁くような歌声に軽いエトランゼ感が誘われて何とも心地良い。そう心地良いという境地を味わえたのも大きな発見だった。






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